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懐かしのシンセサイザー:ヤマハDX7 [電子回路]

 子供の通う学校で「将来バンドを組んで文化祭に出よう」という話になったとかで、小学校までやってピアノをやっていた子供はとりあえずキーボードを担当する予定となった。そこで、早速キーボードをネット上で物色していたが、お小遣いで買えるのは子供のおもちゃのような小型オルガン程度。中古も探すと、かなり古いがYamahaのDX7辺りも無理すれば手が届きそう。DX7を選んだ理由は単純で「気に入った音が出るシンセサイザーだから」だと。

 ただ、古い機種とはいえども本格的なデジタルシンセだから使いこなせるかどうか少々疑問が残る。買ってから「やっぱ使いこなせない」なんて事にならなければ良いが、古い機種だからレンタルというのも難しいし... 「ん?そういえば、DX7って親戚が以前バンド活動で使っていたよなぁ」と思い出し、早速電話で聞いてみた。すると初めは「友達にあげちゃった」という返事だったが、翌日相手から電話があって「あげたのは譜面台だけで本体とケースはあるから、あげるよ」だって。
 「一寸借りて触ってみれば」と思っていたのが、思わぬ展開になってしまった。せっかくの機会なので、「じゃぁ、受け取りに伺います!」と告げ、先日車で引き取りに出かけた。

 朝8時半に自宅を出発、小牧ICから東名道に入る。平日だが交通量は多く、豊田JCTを過ぎるまでは渋滞とまでは行かないものの、追越車線でも80km/h出すのが精一杯という感じ。仕方ないので淡々と進む。
 途中、日本坂PAでトイレ休憩して静岡ICで降り、10分一寸で親類宅に到着した。

 実は、この親戚と顔を合わせるのは今年1月の親類の葬儀以来で、1月の時も約30年振りの再会だった。だから、DX7の事はそっちのけで、11時過ぎから15時半過ぎまでの間ずーっと積もる話をしていた。16時を過ぎて出発すると豊田IC前後が渋滞するので、16時少し前に御暇する事にした。子供はおしゃべりが余程楽しかったのか、危うくDX7を受け取らずに車に乗り込む所だった。(笑)
 DX7は15kgほどの重さがあるので、A170の後部座席に載せ、念の為にシートベルトも掛けた。

 帰りは来た道を戻り、静岡ICから東名道に入る。交通量は多くなく、覆面パトの餌食に成らぬように慎重に進める。
 三ケ日JCTから急に交通量が増え、宇利トンネル手前の電光表示板に「豊川-岡崎 渋滞1km」と出ている。「まぁ1キロなら大した事無いな」と思ったが、トンネルを抜けて少し進んだ所の電光表示板には「豊川-音羽蒲郡 渋滞7km 40分」と出ているではないか。「駄目だ、こりゃ」と豊川ICで降りようとしたら、既にIC手前1kmで渋滞していた。
 そのまま豊川ICから出て県道31・県道5と進んで国道1に入る。県道は交通量が多かったが国道はとてもスムーズで、音羽蒲郡ICまで40分弱で到着してしまう。そのまま進むか再び東名道に入るかで迷ったが、そのまま進んで岡崎ICまで行くと時間を稼いでしまう。「渋滞しても高速道の方が恐らく早いだろう」と考え、音羽蒲郡ICから東名道に入る。既にICに繋がる交差点から渋滞してて、ICを過ぎても走行車線に合流するのに一苦労。なんとか走行車線に入ってノロノロと進む。幸い20分弱で渋滞を抜けられ、その後は順調に進む。19時少し前に小牧ICで降りて、自宅には19時20分少し前に到着した。

 翌日、早速DX7の動作チェックである。
ヤマハの名機DX7初代
5年以上使っていなかったそうだから、何処がどうなっているのか分らない。受け取った時に「購入時から危ないなとは思っていたんだけど」という言葉と共に、電源ケーブルが痛んでいる箇所を教えて貰ってあったので、早速その部分だけをばらして取り外す。
ヤマハDX7の電源部
確かに、しっかりと断線している。使われているケーブルは125V7Aという規格で、念の為に直流抵抗を測ったら1Ω近くもあったので、とりあえず手元にあった125V15Aのケーブルに取り替えた。
DX7の電源ケーブル交換
ケーブルが太くて固い樹脂製ブッシュが使えないので、これまた手近にあった端切れを巻いておいた。
 DX7はメモリーバックアップ用の電池が内蔵されていて、およそ7年毎に交換が必要とされているけれど、長い間電池交換していないという話だったので、早速メイン基板をチェックする。
DX7の内部基板をチェックする
ハンダ付けされた電池がメイン基板上に見えるが、そのままでは何も出来ないので、慎重に配線類を外して基板を取り外した。
取り外したDX7のメイン基板
矢印の丸く光っているのが電池で、既に液漏れを起して乾いた後だった。
液漏れした基板上のボタン電池
この電池(CR2032)は直接配線用の足が溶接されているので、専用の補修部品と思われる。
DX7から取り出したメモリー用ボタン電池CR2032
基板上には電池ケースを取り付けられる程度のスペースはあるものの、ボタン電池用ケースは割高なので、部品箱の中から単三電池2本用ケースと006P電池スナップを拾い出して基板にハンダ付けした。
DX7メイン基板に単三電池2本用ケースを取り付ける
こうすれば安価な単三電池が使えるし、交換の度にハンダ付けする必要も無くなる。そのうちに電池ケースが筐体内で暴れないように、きちんと固定する積りである。

 基板には不具合を起しそうな箇所は見当たらなかったので、そのまま元通りに組み立てて100Vのコンセントに繋ぐ。但し、直ぐには電源を入れずに少し待って、異音・熱・煙などが出ない事を確認する。
 いよいよ電源を入れると...ありゃぁ?どのキーを押しても音程が変わらないぞ??...取扱説明書をヤマハのサイトからダウンロードして読んだが、音程が変わらない理由は判らない。まぁ、長年動かしていなかったんだから、何かしらの不具合があっても当然だ。焦らずに、ボチボチ修理していこう。
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つなみ

また来ちゃった(*´∇`*)
よいお年を~♪v(*'-^*)^☆
by つなみ (2013-12-30 13:46) 

Rifle

つなみ さん

毎度有難う御座います。
どうぞ、よいお年を!
by Rifle (2013-12-30 21:01) 

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