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KL250Rの修理(その5:LEDウインカーのインジケーター回路) [バイク]

前回からの続き)

 サービスマニュアルを引っ張り出してきて、回路図と睨めっこ。しばらく眺めていて原因が判った。マニュアルの配線図からウインカーの部分だけを書き出すと、こんな感じとなる。言葉はサービスマニュアルと同じにしてある。
KL250Rのウインカーの簡略配線図
アルファベットは配線の色を表している。スイッチを左に入れた場合を考えてみる。
左ウインカー動作中の図
12V電源から流れ込む電流は、ON/OFFを繰り返すリレー・ウインカースイッチを経て左ウインカーを断続的に光らせてマイナスへと戻る。
 ウインカーインジケーターと右ウインカーは、左ウインカーに並列で繋がっている。左と違って右はインジケーターが直列に入っているのでその分暗くなり、実際には光っていないように見える。乾電池に2個の豆電球を並列で繋ぐと同じ明るさで光るのに、直列で繋ぐと2個とも暗く光るのと同じ原理である。実際にはインジケーターが3.4Wと小さな電球なので明るく光り、その後ろに繋がるウインカーは23Wなので暗くて殆ど光らない。
 ところが、LEDは電球よりも遥かに消費電力が少ないので、直列でも並列でも同じように光ってしまう、という訳だ。だから、インジケーターのランプを引っこ抜けば正常に動く筈である。

 実際にテストしてみる。インジケーターランプはメータを外さないと取り外せない。
取り外したメーターブロック
一番右側の「TURN」のT9バルブを抜き取ってから車体に戻してテストすると、全部点灯せずにちゃんと動く。予想した通りだ。

 電球の時と同じようにインジケーターを点けるには、リレーとスイッチの間にインジケーターを入れるように配線すれば一番確実である。しかし、配線するには既存のハーネスを一旦分解して新たに配線を追加せねばならず、大掛かりな手術になってしまう。
 色々考えた末、改造箇所が少なくなるような配線とする事にした。
改造後の接続図イメージ
赤で囲んだ部分が改造箇所である。せっかく改造するのでインジケーターもLEDにする。
 どう考えてもインジケーターを1個のLEDでは上手く行かないので、左右それぞれでLEDを光らせることにした。LEDに直接12Vを接続すると焼き切れてしまうので、間に抵抗Rを挟む。
 LEDが二つ必要になるけれど、T9バルブ(画像左側)が入るスペースがあれば多分大丈夫だ。
T9バルブとLED2個はほぼ同じサイズ

 さて、これで大まかな方向性は決まった。けれど、配線をどうするのか、Rの値をどれくらいにするのかを考えねばならぬ。うーん、面倒&厄介だなぁ...

(続く)
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みうさぎ

こんばんわー
寒いねー
フムフムなるほど(^-^)v
面倒な作業ほどやりがいあり?
方向性定まったとこで本領発揮ですね
by みうさぎ (2017-11-24 19:02) 

Rifle

みうさぎさん
確かに。面倒だからこそアーデモナイコーデモナイと色々考えて一番楽な方法を探すので、そんな時が結構楽しかったりします。(笑)
by Rifle (2017-11-24 22:40) 

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