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ギター用ヘッドフォンアンプPocket Rock Itの修理(その1) [電子回路]

 9年程前に米国から購入して使っていたC TECHのPocket Rockitの調子が悪くなってしまった。
調子が悪くなったC TECHのPocket Rockit
具体的には、ヘッドフォン出力の右側が小さいのだ。更に、ギターのボリウムがゼロでもRockitのボリウムを半分位に上げると「ピー」という発信音が聞こえる。
 C TECH製品は国内では現在取り扱いが無いので本国送りで面倒な事になりそうだし、既に現行品では無いので修理可能かどうかも分からない。「ぢゃぁ、ダメ元で修理してみよう。」

 本体裏側にネジがある。
本体裏側にネジがある
ネジを外したら、簡単に分解できた。
分解したところ
ボリウムの載る基板にはTIのオペアンプTL062がある。
基板にはTL062がある
下側のメイン基板の上の方には、やはりTIのオペアンプTL072がある。
メイン基板にはTL072がある
下の方には沢山の部品が並んでいる。
基板下側は部品が沢山並んでいる
画像上から時計回りにBL3207(1024段BBD)・BL3102(BBDドライバ)・TLC555CP(タイマーIC)・LM358P(オペアンプ)・UTC2822D(低電圧オペアンプ)。コネクタ近くにある黒い四角は2N3904(NPN型汎用トランジスタ)。
汎用トランジスタ2N3904
基板は両面基板なので、表も裏も銅箔配線が入っている。
基板は両面基板
この状態で配線を追いかけるのは一寸大変だ。
基板は両面でトレースが大変
そこで、基板をデジカメで撮影して印刷し、そこに配線を書き込むことにした。
プリント基板を撮影して紙で出力したところ
邪魔になるので、2枚の基板を繋いでるジャンパー線を外した。
ジャンパー線を外したところ
ボリウムやスイッチも分解清掃する積もりなので、基板から外した。
ボリウムやスイッチを外したところ
ボリウムを外す時に「えらく梃子摺るな」と思ったら、ボリウム裏側にもハンダ付けされていたらしく、銅箔が一部剥がれてしまった。
ボリウム裏側の銅箔パターンが剥がれてしまった
「参ったなぁ」とは思ったが、後の祭りである。組み立てる時に何かしら策を考えるとしよう。

 これで配線を追いかけられるようになったので、実態配線図をまず作成し、それを回路図に直す。回路図が出来上がったら、それを元に故障個所の特定に取り掛かる。こりゃぁ時間が掛かりそうだなぁ。(溜め息)

続く
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みうさぎ

これはなかなか手応えある
作業になりましたね
やりがいがあることでしょうかぁ?
困ったちゃんかな?
腕をふるってくださいよっ
簡単に言ってます
きゃはっ

by みうさぎ (2018-01-12 11:52) 

Rifle

みうさぎさん
かなり大変なんですけど、やり出すと面白かったりします...ってだいぶ矛盾してますねぇ。(笑)
by Rifle (2018-01-12 12:50) 

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