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グヤトーンFLIP300FCのオーバーホール(その6:治療不可っ!) [音楽]

前回からの続き)

 配線読み違えがやたらと多くて随分時間が掛かっちゃったけれど、何とか回路図が完成した。
FLIP300FCの回路図
何故か配線が切れていたパワートランジスタを接続し直し、他の配線も改めてチェック、問題無いので電源を入れてみた。
 しかし、電源が入っている事を示すLEDは消えたまま。「えーっ、何でぇ?」再び基板部を取り出してみると、ヒューズが切れていた。
切れたヒューズ
「おかしいなぁ?」散々基板上の部品をチェックするも、問題のある部分は見つからない。「まさか、トランスが...???」
 そういえば、前回ヒューズが切れた直後、トランスが手で触れないほど熱くなっていたっけ。テスターで測ってみたら、一次側(AC100V側)は普通だったが、二次側は短絡した状態になっている。恐らく、内部の巻き線のどこかで絶縁崩壊が起きてショートしてしまい、それでヒューズが切れたと思う。
 ネットで調べてみたら、この時期製造されたグヤトーンのアンプには良くある症状らしい。

 稼働時にトランスの状態も計測しておけば良かったのだけれど、まさかトランスが壊れるなんて考えてもみなかった為、データは何も採っていない。
 ネット上の情報に依ると、真空管12AX7のヒーター電源は12.6V150mAだそうだから、回路図から電力を計算すれば、必要なトランス容量を導き出す事は出来る。けれど、所謂「逆フロー」の回路図なので、本当に正しいかどうかの確証が無いし、電源投入時の突貫電流なども考慮しなきゃならんので、簡単そうだけど実は結構大変だったりするのである。正直言って、実際に動かしてみないと本当のところは判らない。
 それに、トランスを新しく調達するとなると大きな費用が掛かってしまう上に、今トランスのある場所に収まるかどうかも不明、取り付け方法も新たに考えねばならなくなる。そうなると、アンプそのものを買い替える方が圧倒的に安上がり、なんて事に成り兼ねない。

 非常に残念無念...なのだけれど、修理は諦める事にした。
修理をあきらめてFLIP300FC
今後どうするかは未定だが、とりあえずは今製作中のLM380Nお手軽アンプのスピーカー・キャビネットとして使う積りである。

(完)
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みうさぎ

んん・・・無念じゃぁ

by みうさぎ (2020-07-01 18:31) 

Rifle

みうさぎさん
残念ですが、トランス壊れちゃーお手上げですたぃ。ノ(;__)ノ
by Rifle (2020-07-01 19:09) 

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