RADO Royal Eleganceのオーバーホール [時計]
以前時計のコレクションをやり始めて、その後「とてもじゃないけど、お金が掛かり過ぎて無理だー(>_<;)!」と諦めて現在に至るのだけれど、そのに購入したRADO(ラドー)が3本手元に残っている。
左がクォーツ、真ん中と右が自動巻きである。「あれっ、真ん中と右は同じモデルでは?」と思われる方も多いと思うが、実際その通り。何方も「Royal Elegance(ロイヤルエレガンス)」というモデルである。(汗)
コンパクトデジカメでは色の再現が難しいのだけれど、真ん中は本体の色がシャンパンゴールド、右はシルバーだ。ちなみに、左のクォーツは「BALBOA(バルボア)」である。どれも昭和の頃は非常に高価な時計だった。
トノー(角型)タイプの時計が好きで、元々はシャンパンゴールドのモデルが欲しかったのだが、金額的に手の届く範囲の出物が無く、数年探して諦めかけた頃に出て来たのが、右のシルバー。その後少し経ってから似たデザインのクォーツを中古で購入。
それから更にしばらくしてから、真ん中のシャンパンゴールドが中古で出て来て「これだよこれこれっ、これだーっ!」と買い求めた。クォーツ以外は「要調整」の状態だったから、購入額は驚くほど安かった。
RADOを知ったの小学生低学年の頃。当時取っていた新聞の日曜欄一面下半分を使って毎週RADOの日本代理店・酒田時計貿易が広告を出していた。掲載された時計の写真は金属の質感が素晴らしく、その価格も当時の大卒初任給の3倍から4倍と素晴らしい(?)金額だった。子供心に「外国製の時計って高いんだなー」と。同時に「大人になっても自分は買えんだろうけど」と思っていた。よーするに、新聞広告で「刷り込まれていた」のである。だから、RADOだと何本も揃えちゃったりするんだな、多分。(汗)
新築当初は何もなくてガラーンとしていた我が家は、今では物理的に収納する場所が無くて床にまで物が色々と積んである状態になってしまっている。要するに「汚部屋」状態だ。(滝汗)
「こんなんではイカン、何とかせねば」と思い、昨年から色々と身辺整理という訳ではないのだけれど、手始めに自分の使っている部屋で、持ち物の整理をし始めている。
このRADO達も長年保管したままになっていたが、「そういえば、クォーツ以外は使える状態じゃないよなー...お気に入りの1本だけオーバーホールしよう。」
お気に入りなのは、本体がシャンパンゴールド、ダイアル(文字盤)がキャッツアイ(虎目石)の物。なお、傷だらけのバンドは社外品だ。
しかし、時刻のインデックスが4か所しかないので、実用にするには一寸辛い。せめて5分単位のインデックスが欲しい。
一方、シルバーの方はダイアルは普通の黒だが、5分単位のインデックスがある。
ちなみに、内部のムーブメントはどちらも同じ。
RADOは元々がエボーシュ・メーカだからか、振り子にも「RADO」の刻印が入っている。
「リダイアル(文字盤再生)の序でにインデックスを入れられないのかな?」ネット上で修理業者を探して、あちこち問い合わせてみたけれど「元通りにするのならできるが、インデックスを増やしたりする事は出来ない」という返事ばかり。中には「ダイアル改造という形で良ければ」という業者もあったが、ダイアルがキャッツアイだと伝えたら「ウチでは対応できない」と言われてしまった。
一寸行き詰ってしまって、いつもお世話になっている時計店に持ち込んだら「(専用プレス機が無いので)ウチではできない」と言われてしまった。
ちなみに、キャッツアイに限らず、ダイアルやインデックスに岩石や宝石が使われている時計は、製造メーカ以外は修理などを受け付けてくれないのが普通(時計業界内では常識らしい)なので、こればかりは仕方が無い。
受け付けない理由は、岩石をスライスしたダイアルだとほんの少し力を加えただけで直ぐ割れてしまう事が殆どで、代替部品も無いから厄介な事になるからだ。その点、製造したメーカなら部品在庫を持っている場合もあるし、元々岩石をスライスするだけの技術があって製品化したのだから、当然修理も受け付けられる、という訳だ。その代わり、費用がどれだけ掛かるか分からないが、一般的な修理よりも遥かに高額となる筈。
改めてネットであちこち探しまわって、ダイアル改造も受け付けてくれそうなウォッチリペアサービス(名古屋市)に具体的な画像例を添付して相談してみた。
すると「出来ると思います」という返事だったので、お店に足を運んだ。
しかし、やはりキャッツアイのダイアルは受け付けられないという返事だった。こうなると、莫大な費用を掛けて製造元のRADOへ依頼する以外に手は無さそう。でも、出来るだけ安価に済ませたい。
そこで「シルバーの中身と、シャンパンゴールドの中身をそのまま入れ替えられますか?」と尋ねたら「入れ替えなら可能です」という返事だったので、シルバーの方の中身をそっくりそのままシャンパンゴールドの方に入れ替え、更にオーバーホールして貰う事にした。
待つ事1カ月弱で「オーバーホール作業が完了しました」という連絡を貰ったので、引き取って来た。なお、ベルトはクォーツに付いていた黒メッシュバンドに付け替えてある。
キャッツアイの華やかさは無くなってしまったけれど、5分単位のインデックスがあるので、普通に日常使い出来る。
裏側は、こんな感じ。
丸い部分はねじ込みになっていて外せるけれど、内部にあるムーブメントはその丸の部分よりも大きいので、取り出す事は出来ない。だから、オーバーホールは裏側全体を取り外してから作業し、作業後にプレス機で裏蓋を圧入するのである。
これでシャンパンゴールドのRADOは日常に使えるようになった。1本あれば良いので、他の2本は手放す方向で検討(--;)...だな。(/_;)
左がクォーツ、真ん中と右が自動巻きである。「あれっ、真ん中と右は同じモデルでは?」と思われる方も多いと思うが、実際その通り。何方も「Royal Elegance(ロイヤルエレガンス)」というモデルである。(汗)
コンパクトデジカメでは色の再現が難しいのだけれど、真ん中は本体の色がシャンパンゴールド、右はシルバーだ。ちなみに、左のクォーツは「BALBOA(バルボア)」である。どれも昭和の頃は非常に高価な時計だった。
トノー(角型)タイプの時計が好きで、元々はシャンパンゴールドのモデルが欲しかったのだが、金額的に手の届く範囲の出物が無く、数年探して諦めかけた頃に出て来たのが、右のシルバー。その後少し経ってから似たデザインのクォーツを中古で購入。
それから更にしばらくしてから、真ん中のシャンパンゴールドが中古で出て来て「これだよこれこれっ、これだーっ!」と買い求めた。クォーツ以外は「要調整」の状態だったから、購入額は驚くほど安かった。
RADOを知ったの小学生低学年の頃。当時取っていた新聞の日曜欄一面下半分を使って毎週RADOの日本代理店・酒田時計貿易が広告を出していた。掲載された時計の写真は金属の質感が素晴らしく、その価格も当時の大卒初任給の3倍から4倍と素晴らしい(?)金額だった。子供心に「外国製の時計って高いんだなー」と。同時に「大人になっても自分は買えんだろうけど」と思っていた。よーするに、新聞広告で「刷り込まれていた」のである。だから、RADOだと何本も揃えちゃったりするんだな、多分。(汗)
新築当初は何もなくてガラーンとしていた我が家は、今では物理的に収納する場所が無くて床にまで物が色々と積んである状態になってしまっている。要するに「汚部屋」状態だ。(滝汗)
「こんなんではイカン、何とかせねば」と思い、昨年から色々と身辺整理という訳ではないのだけれど、手始めに自分の使っている部屋で、持ち物の整理をし始めている。
このRADO達も長年保管したままになっていたが、「そういえば、クォーツ以外は使える状態じゃないよなー...お気に入りの1本だけオーバーホールしよう。」
お気に入りなのは、本体がシャンパンゴールド、ダイアル(文字盤)がキャッツアイ(虎目石)の物。なお、傷だらけのバンドは社外品だ。
しかし、時刻のインデックスが4か所しかないので、実用にするには一寸辛い。せめて5分単位のインデックスが欲しい。
一方、シルバーの方はダイアルは普通の黒だが、5分単位のインデックスがある。
ちなみに、内部のムーブメントはどちらも同じ。
RADOは元々がエボーシュ・メーカだからか、振り子にも「RADO」の刻印が入っている。
「リダイアル(文字盤再生)の序でにインデックスを入れられないのかな?」ネット上で修理業者を探して、あちこち問い合わせてみたけれど「元通りにするのならできるが、インデックスを増やしたりする事は出来ない」という返事ばかり。中には「ダイアル改造という形で良ければ」という業者もあったが、ダイアルがキャッツアイだと伝えたら「ウチでは対応できない」と言われてしまった。
一寸行き詰ってしまって、いつもお世話になっている時計店に持ち込んだら「(専用プレス機が無いので)ウチではできない」と言われてしまった。
ちなみに、キャッツアイに限らず、ダイアルやインデックスに岩石や宝石が使われている時計は、製造メーカ以外は修理などを受け付けてくれないのが普通(時計業界内では常識らしい)なので、こればかりは仕方が無い。
受け付けない理由は、岩石をスライスしたダイアルだとほんの少し力を加えただけで直ぐ割れてしまう事が殆どで、代替部品も無いから厄介な事になるからだ。その点、製造したメーカなら部品在庫を持っている場合もあるし、元々岩石をスライスするだけの技術があって製品化したのだから、当然修理も受け付けられる、という訳だ。その代わり、費用がどれだけ掛かるか分からないが、一般的な修理よりも遥かに高額となる筈。
改めてネットであちこち探しまわって、ダイアル改造も受け付けてくれそうなウォッチリペアサービス(名古屋市)に具体的な画像例を添付して相談してみた。
すると「出来ると思います」という返事だったので、お店に足を運んだ。
しかし、やはりキャッツアイのダイアルは受け付けられないという返事だった。こうなると、莫大な費用を掛けて製造元のRADOへ依頼する以外に手は無さそう。でも、出来るだけ安価に済ませたい。
そこで「シルバーの中身と、シャンパンゴールドの中身をそのまま入れ替えられますか?」と尋ねたら「入れ替えなら可能です」という返事だったので、シルバーの方の中身をそっくりそのままシャンパンゴールドの方に入れ替え、更にオーバーホールして貰う事にした。
待つ事1カ月弱で「オーバーホール作業が完了しました」という連絡を貰ったので、引き取って来た。なお、ベルトはクォーツに付いていた黒メッシュバンドに付け替えてある。
キャッツアイの華やかさは無くなってしまったけれど、5分単位のインデックスがあるので、普通に日常使い出来る。
裏側は、こんな感じ。
丸い部分はねじ込みになっていて外せるけれど、内部にあるムーブメントはその丸の部分よりも大きいので、取り出す事は出来ない。だから、オーバーホールは裏側全体を取り外してから作業し、作業後にプレス機で裏蓋を圧入するのである。
これでシャンパンゴールドのRADOは日常に使えるようになった。1本あれば良いので、他の2本は手放す方向で検討(--;)...だな。(/_;)
おはようございます!
いいものは色あせないですね・・・(^o^)
by Take-Zee (2022-07-04 09:14)
お疲れ様
手離すのも忍びないけどゴミになってしまうより前向きにねっ
by みうさぎ (2022-07-04 09:55)
Take-Zeeさん
樹脂製の時計が多くなりましたが、金属製なら半永久的だし、見た目も良いんですよねー。
昭和の頃に製造された時計ですが、オーバーホール後は一日数秒進む程度で、誤差の大きなクォーツと大差無いです。
みうさぎさん
死蔵だと悪くなる一方なので、断腸の思いで手放す事にしました。
どこかで無事に余生を送ってくれればと思います。
by Rifle (2022-07-04 13:07)
こういうドレッシーなリストウォッチは持っていません。試しに昨年、金色の安物クロノを買ってみましたが、案の定、はめていく機会がないのです。見事な失敗でした。(^^;
by tama (2022-07-04 14:55)
tamaさん
メカ式は使わないと動きが悪くなるんでこの時計は普段使いですが、言われてみればドレッシーな感じもしますねー。<< オイッ(^^;)
時計と服の取り合わせは全く気にしていないんで、いつも適当に手に取ったものを腕にはめています。
by Rifle (2022-07-04 20:31)
メカニカルウォッチは、修理してでも使いたくなりますね。
私もかつて、収集にお金を費やしていました。
ROLEX, IWC, ULYSSE NARDIN, GIRARD-PERREGAUX, BREITLING, ZENITH・・・他にもあったけど忘れました。
角型はJAEGER LE COULTRE REVERSOを持ってたなあ。
でも、今はすべて手放してしまい、SEIKO 5しか残してないですね。(;・∀・)
by 黒顔羊 (2022-07-04 23:16)
黒顔羊さん
以前は安いソ連製を中心に20本近く持っていましたけど、メカ式はこのRADO以外にもう一本・クォーツ指針式二本・バイク&作業用のデジタル式二本、計六本まで絞りました。でも、まだまだ絞れそうな気もします。(..;)
by Rifle (2022-07-05 08:41)