ペンタックス・デジタルスポットメーターの修理 [カメラ]
普段メインで使っている露出計はミノルタのフラッシュメーターⅥである。
後継機はケンコーから「KFM-2200」が発売されている。
この機種を使い続ける理由は以前の記事で触れた通り。
だが、普段はスポット測光しか使わないし、撮影時は帽子を被っている為、「やっぱり一寸使い難いんだよねー。」でも、以前使っていたペンタックス・デジタルスポットメーターは、何をやっても変な値を出すようになってしまい、手放してしまった。
# 今から思えば、自分で直せば良かったんだよなーって。(汗)
「ウーム...もう一度ペンタックスを探すか。」
ところが、ネットで探し回ってみて唖然!「オワッ...嘘だろ?」
以前中古を手に入れた時は1万5千円程度だったのに、オークションでは美品だと4万から5万位。ここ5年程で倍以上のお値段になってしまっている。幾ら何でも、この金額では手を出せない。
「うーん、参ったなぁ」と思いながらも更に探してみたら、「動作未確認ジャンク」で1万6千円強で売りに出されているのを見つけた。「ジャンク」だけど、外観は少し使い込まれている程度で酷い傷は無い。「落としたりはしてなさそうだし、受光素子さえ正常なら何とか直せるのでは?」と思い、手に入れた。
ジャンクだけあって、「ASAHI PENTAX DIGITAL SPOTMETER」と印刷された銘板が無くなっている。
底面に電池室の蓋がある。
ところが、蓋を開けてみてビックリ!
電池室にある筈の接点が見当たらないのである。これじゃ電池を入れても動かない。「うーん、流石ジャンク...でも、接点は何処に行ったんだろう?外に飛び出すとは思えないし...まさか、本体の中!?」早速分解する事に。
まずは底面に見えるネジ2本を外すが、これだけでは外れない。「どこかにネジが隠れている筈」と探したら、シリアル番号プレートの下にネジがあった。
しかし、このネジを外しても分解できそうな状態にはならない。「うーん???」眺め回しているうちに「ひょっとして接眼部?」と気が付いた。よく見ると、カニ目になっているのだ。
問題は、このカニ目をどうやって外すか?だ。接眼部は見た目は捻じ込まれているように見えるけれど、何をどうやってもビクともしない。仕方ないので、マイナスドライバー2本を直接カニ目に当てたり、パイプレンチで接眼部の傘の部分を避けながら根元の部分を掴んで回そうとしたりしたが、どうやっても動かない。
散々こねくり回していたら、接眼部が緩んできた。「お!やっぱり接眼部は捻じ込みだったんだ。」随分格闘したけれど、何とか接眼部の捻じ込みを外せた。
これでカニ目を外せる。
工具箱からカニ目回しを出してきて回す。
カニ目を外し、筐体の後ろ半分を後ろに引くと分解できた。
光学部分は黒い樹脂で覆われている。この部分に問題は無さそうなので、あえて分解しない。
# 光学系は分解すると後の調整が凄く厄介なのよ。(汗)
内部は長い基板が2枚と四角い基板1枚が入っている。
四角い基板は測定値の調整らしき半固定抵抗が載っている。
問題の電池室は、接点が奥の方に外れているだけだった。
カシメが弱くて外れちゃったみたいだ。
接点を改めて押し込んで、
外れないようにホットボンド(グルー)で固定した。
組み立てて動作確認する。電池はハッセルブラッド用に買ってある4LR44だ。
実際に動かしてみたら、普通に動いた。
値も正常だから、単なる電池室の不具合だけだったみたいだ。
簡単な修理で普通に使えるようになった。
電池が4LR44というのが玉に瑕だけど、使い易いので今後はこちらがメインになりそう。銘板の部分が無いので見た目がかなり間抜けな状態だけど、実用には関係無いので、まーぁそのうちに気が向いたら何か考えよう。(笑)
後継機はケンコーから「KFM-2200」が発売されている。
Kenko フラッシュメーター KFM-2200 入射式/反射式露出計 KFM-2200
- 出版社/メーカー: ケンコー(Kenko)
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: Camera
この機種を使い続ける理由は以前の記事で触れた通り。
だが、普段はスポット測光しか使わないし、撮影時は帽子を被っている為、「やっぱり一寸使い難いんだよねー。」でも、以前使っていたペンタックス・デジタルスポットメーターは、何をやっても変な値を出すようになってしまい、手放してしまった。
# 今から思えば、自分で直せば良かったんだよなーって。(汗)
「ウーム...もう一度ペンタックスを探すか。」
ところが、ネットで探し回ってみて唖然!「オワッ...嘘だろ?」
以前中古を手に入れた時は1万5千円程度だったのに、オークションでは美品だと4万から5万位。ここ5年程で倍以上のお値段になってしまっている。幾ら何でも、この金額では手を出せない。
「うーん、参ったなぁ」と思いながらも更に探してみたら、「動作未確認ジャンク」で1万6千円強で売りに出されているのを見つけた。「ジャンク」だけど、外観は少し使い込まれている程度で酷い傷は無い。「落としたりはしてなさそうだし、受光素子さえ正常なら何とか直せるのでは?」と思い、手に入れた。
ジャンクだけあって、「ASAHI PENTAX DIGITAL SPOTMETER」と印刷された銘板が無くなっている。
底面に電池室の蓋がある。
ところが、蓋を開けてみてビックリ!
電池室にある筈の接点が見当たらないのである。これじゃ電池を入れても動かない。「うーん、流石ジャンク...でも、接点は何処に行ったんだろう?外に飛び出すとは思えないし...まさか、本体の中!?」早速分解する事に。
まずは底面に見えるネジ2本を外すが、これだけでは外れない。「どこかにネジが隠れている筈」と探したら、シリアル番号プレートの下にネジがあった。
しかし、このネジを外しても分解できそうな状態にはならない。「うーん???」眺め回しているうちに「ひょっとして接眼部?」と気が付いた。よく見ると、カニ目になっているのだ。
問題は、このカニ目をどうやって外すか?だ。接眼部は見た目は捻じ込まれているように見えるけれど、何をどうやってもビクともしない。仕方ないので、マイナスドライバー2本を直接カニ目に当てたり、パイプレンチで接眼部の傘の部分を避けながら根元の部分を掴んで回そうとしたりしたが、どうやっても動かない。
散々こねくり回していたら、接眼部が緩んできた。「お!やっぱり接眼部は捻じ込みだったんだ。」随分格闘したけれど、何とか接眼部の捻じ込みを外せた。
これでカニ目を外せる。
工具箱からカニ目回しを出してきて回す。
カニ目を外し、筐体の後ろ半分を後ろに引くと分解できた。
光学部分は黒い樹脂で覆われている。この部分に問題は無さそうなので、あえて分解しない。
# 光学系は分解すると後の調整が凄く厄介なのよ。(汗)
内部は長い基板が2枚と四角い基板1枚が入っている。
四角い基板は測定値の調整らしき半固定抵抗が載っている。
問題の電池室は、接点が奥の方に外れているだけだった。
カシメが弱くて外れちゃったみたいだ。
接点を改めて押し込んで、
外れないようにホットボンド(グルー)で固定した。
組み立てて動作確認する。電池はハッセルブラッド用に買ってある4LR44だ。
実際に動かしてみたら、普通に動いた。
値も正常だから、単なる電池室の不具合だけだったみたいだ。
簡単な修理で普通に使えるようになった。
電池が4LR44というのが玉に瑕だけど、使い易いので今後はこちらがメインになりそう。銘板の部分が無いので見た目がかなり間抜けな状態だけど、実用には関係無いので、まーぁそのうちに気が向いたら何か考えよう。(笑)