SSブログ

ポータブルCDプレーヤーSL-CT540の修理 [雑感]

 自分の部屋でCDを聴くのに長年使っていたCHORDのCDトランスポートとDACのセットは、オーディオ機材の大幅な整理・変更で1年ほど前に手放した。
 でも、CDが全く聴けなくなるのは困るので、後々の事も考えてライン出力(アナログと光デジタルの両方)とヘッドフォンの両方で使える安価なCDプレーヤーを探し回り、パナソニックSL-CT540(2000年発売)の中古を「難有り品」で安く手に入れた。
訳アリのパナソニックSL-CT540
蓋がグラグラでしっかり開かず、中途半端にしか開かないので「難有り」である。
蓋の開き方が中途半端
動作には特に支障は無いので、そのまま使っていた。

 ところが先月半ば辺りから、CDを全く認識しない事が頻繁に起きるようになった。「何が悪いんだろ?」と思い、開けた内部を見るが、見た目には問題無さそうだ。
内側に問題は無さそう
ところが、外側を見るとネジ止めの部分が割れている。
ネジ止め部分が割れている
「ありゃーぁ、それでグラグラするんだな。」
 蓋内側にある突起が本体内側のスイッチを押して、蓋が閉まった事を回路側に伝える構造になっている。蓋がぐらついてスイッチをきちんと押せないと、回路側は「蓋が開いている」と認識してしまって動かないのだ。「じゃぁ、先ずボンドで接着してみよう。」
 まず、蓋を固定するネジを外す。
蓋を固定するネジを外したところ
これだけでは蓋が外せないので、蓋内側にあるネジも外す。
蓋の内側にあるネジ
ばらしたら、フレキシブル基板が中に入っていた。液晶表示とボタン操作を受け持つ部分だ。
フレキシブル基板が入っている
G17ボンドで割れた部分を接着する。
G17で接着
「うーん、接着面積が少ないから強度が出ないかもなー」と思ったものの、丸一日放置して置いたらとりあえずくっ付いた。
一応くっ付いた
しかし、数日使っただけで接着した部分が再び割れてしまい、更に欠片の片方は何処か行っちゃって見つからない。「ダメじゃんっ!\(^^;)/

 仕方ないので、久し振りにプラリペアで補修する。まず、マスキングテープでリペア材を盛る場所を作る。
マスキングテープを貼る
その隙間にリペア材を流し込む。
プラリペアを流し込んだところ
数日放置して固まったら、マスキングテープを剥がす。
マスキングテープを外したところ
指で引っ張った程度ではびくともしないので、しっかりくっ付いたようだ。
しっかりついている
ニッパーやカッターナイフで形を整える。
形を整えたところ
試しに、片方にネジ穴を開けて見る。
ネジ穴を開けているところ
「これでネジ止めすれ...ありゃ?できんじゃん!」
ネジが掛からない
プラリペアを盛った部分は、元は微妙に薄く仕上げてあったらしく、ネジが金属部品に一応引っかかるけれど、噛み合う範囲が狭過ぎて直ぐに外れてしまうのだ。「ウーム、やっぱり駄目だったか...じゃぁ、蓋ごとくっ付けちゃえ!」改めて、ボンドG17を引っ張り出してくる。
G17で接着する
蓋を支える金具と蓋の裏側にボンドを塗って五分ほど放置すると、ボンド全体が泡立ったような状態になる。
ボンドが泡立った状態になっている
こうなれば指で触ってもべとつかない。ここで、出来る限りの力を掛けて接着する。
 「うーん、このままずーっと持ってる訳にも行かないしなぁ...あっ、そうだ!コイツで上から押さえ付けておこう!」たまたま近くにあったギターアンプを重石代わりに使う。(笑)
ギターアンプを重石代わりにする
この状態で丸一日放置、翌日見たらちゃんとくっ付いた。ただ、元々の接着面積が狭いので、グラグラしないけれどカッチリとした感じもしない。
 念の為にCDを入れて使ってみたら、普通に使える。ただ、やっぱり蓋は中途半端にしか開かない。まぁ、使えるようになったんだから、一応メデタシめでたし、である。
nice!(25)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー