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ラジカセ日立パディスコTRK-8280のオーバーホール(その1) [雑感]

 色んな作業がだいぶ落ち着いてき...てはいないんだけど(汗)、懐かしのラジカセTRK-8280を軽くオーバーホールする事に。
落札した日立TRK-8280
というのは、ある程度まとまった数の部品を発注する機会があったので「序でに」と、作業に必要な電解コンデンサ類も一緒に仕入れたのである。

 音声信号経路に含まれる電解コンデンサが劣化している為、高音域が出難い状態で、ラジオなどを聴いていても直ぐに分かる。言葉では分かり難いと思うので、ちょいと動画で撮ってみた。音源はTop Guitars(神戸市)で組立調整されたテレキャスターである。先ずは、MarshallのLEAD12に接続して音を出すと、こんな感じ。
何故か、露出補正しても暗くにしか映らないので、そのまま撮影している。(汗)
次に、TRK-8280に接続すると、こんな感じ。
音がモコモコしているのが分かると思う。こんなに酷くは無いけれど、ラジオでもライン入力でも似たような音が出て来る。

 部品が揃ったら作業を開始する。本体裏側にある長いネジ全てを外し、アース・電源ライン・アンテナの配線コネクタを抜くと裏蓋が外れて基板が見える。
内部基板
基板には色んな線が繋がっているし、スイッチに連動するパーツも組み込まれているので、そういう物全てを外してゆく。
コネクタ類
マイクに繋がる配線
コネクタ類
スイッチと連動するパーツ
全部外したら、基板を支えている内部フレームを斜め下方向にゆっくり引くとフレームごと外れた。
外れた内部フレーム
カセットテープは持ってないし、妻のラジカセはカセットテープが使えるし、部品の入手が難しいので、今回カセット部には手を出さない。
カセット部は触らない
カセットの蓋が「ガタンっ」と開くのは、フリクション・ダンパー(プラスネジのある棒状の部品)と内部フレームを繋いでいる樹脂製ロッドが折れている為だった。
ロッドが折れてダンパーが効かない状態
上側にあるコントロール部のボリウムには、特注品らしき物が使われている。
特注品らしきボリウムが使われている
テープ速度調整とマイク入力調整のスライドボリウムは汎用品が使われているみたいだ。
スライドボリウムは汎用品
一通り基板をチェックしたら、電源回路部に液体が付着している。
電源回路部に液体が
電解コンデンサから漏れ出た電解液だ。漏れていると思われるコンデンサを外す。
液漏れしたコンデンサ
どれも電解液が漏れている。基板をボロ布で全て拭き取ってから、新しいコンデンサを取り付ける。
 コンデンサ交換作業中に、どうも気になる部品があった。
#基板を外す前に撮影した画像を流用してます。A(^^;)
長いスライドスイッチ
二つの妙に長いスライドスイッチである。カセットテープの早送り・巻き戻しボタンに連動するスイッチだからそのまま放置でも良かったのだけれど、内部がどうなっているのかが気になるので取り外した。
外したスイッチ
これほど長いスイッチは見た事が無い。恐らく特注品だろう。分解してみたら、内部は普通のスライドスイッチと同じだった。
内部構造は汎用品と同じ
あまり汚れていなかったけれど、全部NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨き、元通り組み立ててハンダ付けした。このスイッチだけで2時間近く掛かってしまった。

 電源スイッチもかなり変な形をしている。
# こちらも基板を外す前に撮影した画像を流用してます。A(^^;)
電源スイッチも変わった形
こちらも、中は汎用品と同じ。
中身は汎用品と同じ
何故か両端は端子の汚れが激しい。
両端の汚れが激しい
ピンセットで広げてみると、接点もかなり酷く汚れている。左側が清掃前、右側が清掃後。
左が清掃前、右が清掃後
清掃し終えたら元通りにするんだけど、毎回この作業が非常に難しくて、数が多いと嫌になる。
接点を元通りにしたところ

 ここまでで延べ三日ほどだが、まだまだ作業は続く...

続く
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