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サブウーファーAST-SW100の修理(その2:回路のオーバーホール) [電子回路]

前回からの続き)

 前回からだいぶ時間が経っちゃったけれど、分解に取り掛かる。
 前面にネジなどは一切ないが、裏面を見るとネジだらけだ。
裏面にネジが沢山ある
筐体の構造を見た感じからして、周囲にあるネジが裏の板を止めていると考えられるので、周囲のネジのみ外したら、やっぱり外せた。
裏板を外したところ
スピーカへと伸びている配線があるので、引っ張らないように注意が必要だ。
配線を引っ張らないように注意
内部はこんな感じ。
内部全景
スピーカの配線はコネクタ接続になっているので取り外すと筐体と裏板が分離できる。筐体側を見ると、スピーカは2基あり、間にバスレフポート(低音域の通過口)が設置されている。
スピーカは2基
パワーアンプの回路基板は裏板に固定されている。
基板は裏板に固定されている
電力増幅回路で放熱を考慮した部品配置になっている為か、部品の実装密度はやや低い。
基板の実装密度は高くない
電源回路に使われている電解コンデンサは8200μFが二つで、ヤマハがELNAに特注した物のようだ。
電解コンデンサはELNA特注品らしい
ネット上で探したら、ほぼ同じ規格のコンデンサは米Cornell Dubilierが製造していると分かった。しかし、1個千円近くと簡単に手を出せる金額ではないので、今回は交換を見送った。
 それ以外の電解コンデンサは、全てオーディオグレードに交換した。
コンデンサ交換後
回路規模の割には、交換したコンデンサの数が結構多い。
交換したコンデンサ
序にあちこち見たけれど、他の部品に異常は無さそうなので、基板のオーバーホール作業はこれで完了だ。2台同時に作業して、かかった時間は1時間半ほどだった。

 次はいよいよスピーカの方だなぁ。(汗) 

続く
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治療不可!ロジクールのマウス [雑感]

 妻が使っているパソコン用マウスは「(中央にある)ホイールを動かしても云う事をきかなくなった」という。また「左ボタンの反応が一寸鈍い時がある」とも。
ロジクールM171
ロジクールのワイヤレスマウスM171である。随分前、中古で仕入れてきたPCにおまけで付属してきた物で、少なくとも3年ほど前からずーっと使っている。

 まずは裏蓋を開けて電池を取り出したが、ネジらしきものは見当たらない。
ネジは見当たらない
摩擦を減らすテフロン樹脂(上側にある二つの黒い丸の部分)の下にもネジは隠れていないので、樹脂の嵌め合いのみで組み立ててあるみたい。でも、どうやっても外れないので、仕方なくペーパーナイフを隙間に突っ込んで無理矢理抉じ開けた。
抉じ開けたところ
上側の蓋に樹脂の爪があったようだが、折れてしまっている。(赤い丸で囲った部分三箇所)
上蓋側
本体側の対応する位置を見ると、折れた足のような物が刺さったままだ。(赤い丸で囲った部分三箇所)
本体側
拡大して見ると、接着されているようにも見える。
折れた部分は接着してあったかも?
 本題のローラーホイールは埃が溜まっている。
ローラー部に埃が溜まっている
小さなネジを外して基板を外す。
基板を外しているところ
完全に分解すると、こんな感じ。
完全に分解
ローラーを外してエンコーダの部分を見ると、コストダウンの為か一般的な光学ロータリー式ではなくて接点式、しかも鉛フリーハンダでハンダ付けされているので、手持ちの工具では取り外せない。仕方ないので、届く範囲はNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨き上げ、届かない部分はエレクトロニック・クリーナーで洗浄した。
 マウスボタンも同じく取り外せないので、残念だがこちらも分解できない。ボタンの筐体は嵌め込みの爪が基板側の位置にあるので、分解できないのである。それに隙間が無いので、エレクトロニック・クリーナーで洗浄する事もできない。
 とりあえずバラバラになった状態で動かしてみると一応動くので、折れた樹脂の爪の部分はボンドG17を流し込んで固定させて修理完了とした。

 しかし、10日ほど経ってまた妻が「動きが悪い」と言い出した。今度はローラーだけでなく、左側のボタンも反応しなくなったという。上蓋をボンドで接着してしまった為、再度分解する事は出来ない。残念だが御役御免を言い渡す事にした。「長い(のかなー???)間お疲れ様でした。」
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遅い剪定 [雑感]

 自宅には、小さいながらも一応庭がある。ただ、面積はかなり小さくて、東西に細長いウナギの寝床のような形をしている。
 この庭は、自宅を建て替えた翌年、亡き父の教員仲間で農業高校の校長を務めていたT先生に父が依頼して拵えた。だからなのか、庭の面積に対して木の本数がやたらと多い。他の家と比べて四倍ほどの木があり、毎年冬にお願いしていた庭師さんから「この庭は気が多過ぎてウマが入らず大変や」と言われ続けていた。
 その庭師さんが持病で入院してしまい、他に腕の良い庭師さんが見つからないし、庭師さんへの支払いも馬鹿にならない額なので、
# 木が多い為、通常より割高なのよ。
数年前から自分で全て剪定するようになった。
 本来ならば木に合わせて選定の時期を選ぶべきだけど、そもそもどういう木が庭にあるのかも知らない状態でスタートしているので(汗)、とりあえず花の咲く木は花が落ちてから、それ以外は葉が落ちた冬に剪定している。

 いつもなら12月末には選定し終わってるのだけれど、昨年は12月中旬まで葉が付いたままの木が多く、年末に雪が降ったり雨が降り続いたりした事もあって、数本が未剪定のままとなっていた。ずーっと気にしていたのだけれど、ようやく天気の良い日を狙って作業する事に。

 枝はただ切れば良い訳では無く、翌年枝が新しく出た時の形を考えながら切り落としてゆく。庭の中で一番面倒なのが枝垂れ槐(えんじゅ)である。
庭の枝垂れ槐
12月下旬まで葉が落ちなかった為、今回の剪定は年を越してからとなった。この木は切り口近くで枝分かれするので、下手な選定をすると枝だらけになって収拾がつかなくなってしまう。庭師さん達はその事を知らなかったみたいで、枝だらけのモシャモシャになっていた。今の形まで整えるのに三年ほど掛かっている。

 選定に使う刃物は三種類。
剪定道具
太い枝は太枝切りや鋸を、細い枝は鋏を使う。鋸以外は使い終えたら砥石で軽く研いでから保管するようにしている。
 鋸は目詰まりして切り難くなってているので、一度目立て(特にあさり出し)をしなければと思っているけれど、まだ作業していない。何しろ、あさり出しは工具を調達するところから始めるので、時間が掛かりそうなのであーる。(汗)

 ある程度切ったら脚立から降りて少し離れた位置に立って枝振りを確認、そしてまた少し切ったら脚立から降りて・・・というのを三日間何度となく繰り返して、ようやく枝垂れ槐を選定し終わった。
剪定した枝垂れ槐
今回は、今後朽ちて折れそうな枝の代わりを務めさせる若い枝を少し多く残したので、例年よりも残した枝数は多くなっている。
 その右下に写っている山茶花も、昨年剪定していなかった為に枝が混み過ぎていて丸一日掛かってしまった。

 ほぼ一週間かけて選定したけれど、まだ松の天蓋など、高い位置の剪定が二か所だけ残った。
 今の時期は冬型が強くなると強風→雪→強風→雨と繰り返すので、高い位置で作業するのが怖い。高所から落ちたら「痛い」では済まないだろうし・・・こりゃー残りは春になってからの剪定になっちゃうかな?(汗)
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またまた・・・えーっ!\(^^;)/(その2) [雑感]

前回からの続き)

 発注したスチール棚は、発注から11日後にようやく届いた。
届いた荷物
細長い段ボール箱に入っていたのは、セットになったカラーアングルだった。
カラーアングルを箱から出したところ
安いから仕方ないのかも知れないけれど、アングルの塗装があちこち剥げている。
カラーアングルの塗装剥げ
カラーアングルの塗装剥げ
見た感じでは、焼付塗装ではなくて、塗料を上から吹いただけのようだ。これでは一寸した事で剥げてもおかしくない。焼付塗装などの方が良いけれど、それだと金額は跳ね上がってしまうだろう。しかし、新品なのに塗装剥げって・・・ねぇ。(滝汗)
 コーナープレートに塗装剥げは無かったけれど、パンチャーで打ち抜いた後バリ取りをせずに塗装されている。
コーナープレートはバリ取りせずに塗装されている
塗装で隠れてるけれど角は鋭利だから、手を切ってしまったりしないよう注意が必要だ。
 添付の棚板はパーティクルボードだった。
添付の棚板はパーティクルボード
 組み立ては、コーナープレートを先に取り付けると後々の作業が少し楽になる。
アングルにコーナープレートを先に取り付ける
アングルで枠を組んだら、
アングルで枠を組む
アングルで接続すれば棚の形になる。
棚の形になったところ
この時、ナットは初めからしっかり締め込まずに、ある程度緩く締めておく。そうすれば、直角に調整しながら増し締めするだけで済む。
 キャスターは別途ホームセンターで仕入れてきた。右側のアングルキャップは付属してきた物。
キャスターを用意した
下側にキャスターを取り付ける。
キャスターを取り付けたところ
最後に傷防止用のアングルキャップを上側に被せて完成である。作業時間は拙者一人で一時間ほどだった。
 そのままだと本が倒れて落ちてしまうので、手元にあったアングルを取り付け、足りない分はビニル紐で代用する。
本が落ちないようにした
上の棚が本に当たったりするので色々考えて位置を調整、本棚から溢れていた本を入れてみると満員御礼の状態だ。まだ入りきらない本が20冊ほどあるんだけどね。(汗)
棚は満員御礼状態

 「よし、じゃぁクローゼットに入れよう」と、クローゼットを開けたら、大量の本が目の前に・・・「あ!そういえば読んでない本が百冊以上あったっけ。(頭クラクラ)ウーン・・・全部放り出して本棚に収めよう。」未読本を全部放り出して棚を収めた。
# なんだか本末転倒のよーな気もするけどな。(笑)
キャスターが付いているけれど、重いので動かすのが一寸大変だ。こりゃー重量オーバーで床が傷むかもなぁ。(恐)
クローゼットに収めたところ
右隣のマルチメータの上にウェブスターの辞典が3冊載ってるよーな気もするけれど、とりあえずは見て見ぬ振りをしておく。(滝汗)辞典の置く場所をどうするかは、別途これから考えよう。
 放り出した未読本を本棚に詰め込む。
未読本を本棚に詰め込んだ
それでも入りきらない分は、クローゼットの空いている隙間にとりあえず置く事に。(汗)
入りきらない本は再びクローゼットに
これで一応目論んでいた本の整理は一通り終わった。
# 「終わった」と断言できる状態では無いよーな気もするが・・・。

 クローゼットから数回引っ張りだしたりしてみると、「こりゃー重いわ。」
 動かす度に床がミシミシ音を立てるし、キャスター付きでも動かすのにかなりの力が要る。棚の強度は十分だけど、それ以外の強度が足りないような感じである。
# あ、人間も含めて、の話ね。
余りの重さに、思わず考え込んでしまった。よくよく考えてみれば、「手元に無いと絶対困る」という本はそんなに多くない。資料として手元に置きたい本が多いのだけれど、「じゃぁ無くなったら本当に困るか?」という視点で見直してみると「一時的に困るかも知れんけど、絶対に困るという訳じゃない」と思える物が大半を占めていたりする。

 カメラ関係はローライやライカに関する本が多くあるけれど、ライカは持っていた三台(M6・R6・R8)をとっくの昔に手放しちゃったし、ローライもフィルムで撮影検証した上でローライフレックス2.8Fを手放してローライコード1台のみとなっている。悩んだ末での機材整理の結果、最低限必要な機材は手元に揃っている。
 フィルムの価格高騰と(主に時間的制約による)撮影回数の大幅減を鑑みると、今後機材を買い足すという事は考え難い。となると、カメラ資料としての本を持ち続ける必要性はほぼ無い。

 フェラーリ一台・バイク二台体制になってい以後は、車やバイク関係の本も以前ほどには何度も読み返す事は無くなっている。特に、テスタロッサを失って360モデナが見つかるまでの間は「もっと良い車を」という気持ちもあって、色んな情報を漁っていたような気がする。
 しかし、自分の技量(?)や使い方に合う物が現在手元にあるし、何といっても金銭的事情から維持するのが精一杯。メンテナンス関係の本は今後も必要だが、それ以外は不要になりつつある。

 音楽関係は、ほぼ全部が資料だ。演奏者の音の選び方(フレージング)の分析が載っている本は、中古でも入手が難しくなってきているので手放す気は無い。
 でも、それ以外の本は、雑誌でも定価が2千円ほどと値段が高い事もあって「何となく」持っている本が多い。時々読み返したりしているけれど「無くなったら本当に困るか?」と言われると「勿体無いけれど無くても然程困らない。」そんな本が五冊以上あったりするのだ。

 旅行関係は、大半が15年以上前の物ばかりだ。
 山や池などの観光地が他へ移動しちゃったりする事は無いから大きくは違わないだろうけれど、自然は案外変化が速いから、現在もそのまま通用するのかどうかは分からない。それに、実際に行こうとするのなら事前に色々調べるだろう。
 また、コロナ騒ぎという面を取り除いて考えても、金銭的・時間的な制約から、旅行はせいぜい年一回信州へ出掛けられるかどうかという程度でしかない。となると、「無くても困らんかも知れんな」という気がしてくる。

 改めて直感で「無くても何とかなりそう」という本を放り出してみたら、結構な冊数になった。
改めて放り出した本
もっとしっかり見て考えれば、放出する本は更に増えるだろう。本棚に詰め込んだ未読本も読んで手放す本も多いだろうし、そうなれば本棚も空いてくるだろうし・・・だったら、本棚を廃止して、このアングル棚だけでも良いんじゃないの?という気もする。(汗)そうすれば地震対策にもなるしね。
# 2/13夜に、東日本大震災十年後のデカイ余震があったばかり。
 直ぐに結論は出せないものの、あまり時間を掛けずに本を整理しようと改めて思う。

(完)
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またまた・・・えーっ!\(^^;)/(その1) [雑感]

 自分が使っている部屋は、修理待ちで分解したままの機材とか、梱包用にとってある段ボール箱やエアーキャップ(通称:プチプチ)とか、とりあえず置いてあるエレキギターなどがあって、人一人が通る程度の隙間が獣(けもの)道の如く部屋中に伸びているという状態である。

 先日、エフェクターROD-10のメンテナンスが終わり、僅かながらも場所が出来たので、別の場所に置いてあった機材を持ち上げて動かそうとしたら、上着の裾が机の角に置いてあったハンダごての箱に軽く当たった。
 すると、そこからハンダのリールが床に落ちて「ゴトンッ!」「しまった、落としちゃった」と思ったがそれでは終わらず「ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ...ガシャン!」「えーっ!\(^^;)/」
 本棚の近くに内部が壊れたガリレオ式温度計が置いてあったのだが、その温度計にリールが体当たりして割ってしまったのである。ちなみに、リールが落ちてから温度計が割れるまでの時間は1秒弱。

 石油系の強烈な臭いが部屋に充満する。臭いで頭が痛くなりそう。
# 中の液体については、国民生活センターから注意喚起されている。
慌ててボロタオル数枚を持ってきて、床に広がった液体を拭き取る。見た目以上に液体の量が多く、色んな物が床に直接置いてあるので拭き取るのが大変だ。あちこちへ物をどかしながら拭いて回る。一通り拭き終わったら、ビニル袋にボロタオルや割れた温度計を入れる。温度計は極薄いヒビが入っていた根元から割れたようだ。
根元から割れた温度計
本棚の下にも拡がっていそうなので、本を全て放り出す。
本棚を空にしたところ
傾けて下側を拭き取る。
本棚の下を拭き取ったところ
本棚下側も液体が染み込んでるので、しばらく乾かす事にした。
このままの状態で乾かす
出した本は、とりあえずあちこちに積んで置くほかない。
出した本
出した本
出した本
出した本
気になって数えてみたら238冊、体重計で計ったら合計102kgだった。沢山の本が収まっていたんだなぁ。お陰で、狭い部屋が更に狭くなっちゃった。
部屋が更に狭くなった

 本棚の下側は、一週間経っても10日経っても変わらないまま。
乾かしても変化無し
液体が染みた所は変色してしまったらしい。その部分を触ってみても湿っているような感じは無い。仕方ないので元の位置に置き直し、本を入れ始めた。
本を入れ始めた
「待てよ...元通りに入れると、一人が立つ程度の面積に102㎏の重さが掛かるのか...一寸減らさないと拙いかも?」この時点で、本棚に入れてない本は結構な量。
本棚に戻してない本
「ウーン...(--;)...まずは、見る回数の少ない本をクローゼットに移そう。」
 この本棚に入っている本は、資料として保管している物が多いので、売却や廃棄という訳には行かないのである。
# 読んで不要になった書籍類は都度売却するなどして処分している。
しかし、クローゼットに直接入れると取り出すのが面倒だ。「コロ付きの棚なんかがあれば良いんだけど?」
 早速自宅周辺のホームセンターを巡ってみたが、コロ付きのキャビネットはどれもサイズが小さくて本が入らない。バラ売りのカラーアングルで組み立てても良いのだけれど、計算してみると費用がかなり嵩んでしまう。
 自宅に戻ってネットで探したら、使えそうな棚が見つかった。





「なーんだ、先にネットを探せば良かったじゃん」と思いながら注文。
 ところが、相手業者から翌日届いた受注確認メールを見て、我が目を疑った。「発送が10日後!?商品説明は7日以内に発送ってなってたのに...。(絶句)」

続く
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BOSSハーフラックシリーズROD-10のメンテナンス [音楽]

 随分前に中古で仕入れてあったBOSSのエフェクターROD-10は、音を出してみて「うーん、一寸高音が弱いかな?」という感じで、そのまま放置してあった。
中古のROD-10
先日部屋でガサゴソ探し物をしていて久し振りにROD-10を目にして「高音域たっぷりなSJ-800を繋いだらどうなる?」探し物はそっちのけで(笑)早速音を出してみると、以前と同じで高音が弱く、今一つ抜けてこない。「はぁー、やっぱ抜けが悪いなぁ」と納得。別の回路修理の為に部品を取り寄せる時に、一緒にROD-10用の部品も取り寄せる事に。

 BOSSが1985年に発売したマイクロラックシリーズは、名前の通り1Uラックの半分のサイズに収めたエフェクターのシリーズだ。お値段もラックタイプほどではないものの、最低でも1万8千円と高額だった。当時のコンパクト・エフェクターは新品でも7千円程度からあったから、拙者の周囲で使っている人は一人も居なかったなぁ。
 このシリーズの生産終了後、楽器店で値引き販売が始まったのだけれど、ちょうどその頃に人生初のフレットレスベースを手に入れて「グライコとディレイが欲しい」と思っていた。当時通っていた楽器店でも在庫処分セールをやっていて「よっしゃー!買ったるぜぃ」と、このシリーズの10バンド・グラフィック・イコライザRGE-10とデジタル・ディレイRDD-20を手に入れたのだった。どちらもよく使ったけれど、WAL5弦フレットレス購入の為に手放してしまった。今になって「売らずにそのまま手元に残して置けば良かったなー」と思う。

 部品が揃ったので、分解に取り掛かる...といっても、側面のネジを外すだけだ。
側面のネジを外す
底面中央のネジは、何も固定していないので外す必要はない。
底面のネジは外す必要が無い
上面を外すと基盤が見える。
内部の基板
そのままでは基板を外せないので、ノブを全て外す。
ノブを全て外す
フロントパネルを外して、
フロントパネルを外す
内側にあるボリューム固定ナットを外す。
ナットを外す
すると、基板が取り出せる。
基板を外したところ
基板は、結構な密度で部品が並んでいる。一部の電解コンデンサは頭が少し膨らんでいた。30年以上前の製品だから、まぁ仕方あるまい。
部品密度がやや高めの基板
電解コンデンサ全てをオーディオグレード品に交換し、ボリューム類も全て外して分解清掃する。
ボリュームを分解したところ
2連ボリュームだけは手持ちの工具では分解できず、できる部分だけ清掃した。
2連ボリュームはできる範囲でクリーニング
メンテナンスし終えた基板はこんな感じ。
作業し終わった基板
信号経路以外も全てオーディオ用に交換したけれど、これは単に回路図を追うのが面倒だったからで、深い意味は無い。(笑)オーディオ回路では、強誘電体による歪みを嫌ってセラミック・コンデンサを別の種類に交換するのが普通だったりするのだけれど、今回はあえてそちらは交換しない。原音を歪ませるエフェクターなのに、歪みを避ける為の部品交換って何だよ?と思うので。(笑)
# MODと称して、フィルタ定数を少し変えたりコンデンサをオーディオグレードに
# 交換したりしたエフェクターを高額で売る商売もあるみたいだな。

 基板のサイズの割には、交換したコンデンサの数が多い。
交換したコンデンサ
回路の規模がそこそこあるので、交換した数も多くなった。後は元通り組み立てれば完成である。

 早速音を出してみると...ウンウン、籠ったような感じが無くなってスッキリした。目出度しメデタシ、である。
タグ:BOSS ROD-10
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難しいカタカナ [パソコン]

 現在、我が家では皆日常的にPCを使っている。
 PCの使い方を知らない母は、何か知りたい事があればまず広辞苑を見る。それで解決しなければ家族に「ねぇねぇ〇〇ってどういう物?」「この△△△ってどういう意味?」「□□□□って何処?」と聞いて回る。最近は新聞でもテレビでもIT用語などのカタカナ語が次々と出て来るので、聞かれる回数もどんどん増える。拙者は居間でPCの前に座っている時間が長いので、当然聞かれる回数も多い。
 暇な時なら構わないのだけれど、何か作業中でナンダカンダと言われると支障が出る。そんな時は「後にして」「オレ以外に聞いて」と言うのだけれど、近年体重が絶賛増加中(笑)の母は立ち上がるのが一寸大変、他の場所に居る家族に聞きに行く度に立ち上がるのが面倒らしい。しつこく聞いてくる事もあって「後にしてくれ!」と語気を強める事が多くなった。
 そんな場面が増えて「参ったなー」と思っていたら、子供が「じゃぁパソコンの使い方を教えりゃ良いじゃん」と。90近い母が操作を覚えられるとは思えないけれど、物は試し。「じゃあ、とりあえず安いPCを仕入れよう」という話になった。

 本当に母がPCを使い続けるかどうかは分からないので「専用で用意するよりは、色んな事にそこそこ使えるように」と考え、一寸古いLenovoのノートPC「X260」を中古で安く仕入れてきた。
中古のX260
CPUはCore-i5・メモリは4GBと、Windows10が動く最低限のスペックだ。ノートなら場所を取らないし、いくらでも使い道があるから一台あっても困らないし、とりあえずネットサーフィンが出来れば良いので、これで十分。OSの設定後、FirefoxやchromeをインストールすればOKだ。
 子供が半日がかりで使い方を付きっ切りで教え、更にノートに「電源の入れ方」「日本語入力の仕方」などをメモして渡した。
操作説明のノート
「本当に使うのかな?」と少々疑問だったけれど、それ以来母は「じゃぁパソコンとやらで調べてみよう」と時々使うようになった。
DSC00706.JPG

 しかし、何せ高齢だから操作がすんなりと覚えられるとは行かず、「あれ?日本語ってどーやって入れるんだっけ?」「シジュウカラの”ジュ”ってどうやって入力する?」「あれれ、何だか知らないけど変な画面が出てきたよ?」と、なかなか喧しい。でも、色々聞かれるよりは、対処は随分と楽になった。何しろ画面を一寸見れば分かるからだ。
 相変わらず使う度に「あれはどうだっけ?」「これどうすんの?」という状態なのだけれど、何でもかんでも聞いていた頃に比べれば遥かにマシである。

 先日、例によって調べようとしてPCの電源を入れたまでは良かったが、いざ使う段になって「あれ?どうやるんだったっけ?...そうそう、そういう時の為にノートがあるんだよねー。」しばらくノートを眺めていたが「えっと...クソック???」と。以下、その時の会話。
拙者:えぇーっ、そんな単語無いぞ???
母 :だって、ほら、ノートにそう書いてあるよ。
拙者:どれどれ?...(ノートを見る)、これは「クリック」!
母 :あぁ、ネズミさんを指で一回押さえる操作のこと?
拙者:そうそう、それだよ。(溜息)
 子供の書いた「クリック」が「クック」に見えたらしい。もう一寸奇麗な文字で書いて欲しかったぞー。(滝汗)

 それから数日後の昼、妻が突然「動かないっ!」と叫んだ。「え?どうしたの?」と聞いたら「(コンビネーションレンジの)電子レンジがエラーになって動かない」と。
 早速説明書を取り出して読むと「お客様相談室にご連絡下さい。」「どうせ駄目だろうけど」と思いながらも記載された電話番号に電話すると、案の定「電話が混みあっております」というテロップが流れて、待てど暮らせど繋がらない。
 「じゃぁ」とネットで検索してみる。すると、思った通りだけれど「修理より買い替える方が早くて安い」という記事が沢山ヒットする。
 仕方ないので、電子レンジ部を直すのは諦めて、ガスオーブン専用として使う事に。

 電子レンジが使えないとなると、冷や飯を温める方法が無くなってしまう。昼食後に母は出かけ、その間に妻がネット上で「お鍋に乗せて使える蒸し器」というのを探し出し、その製品名をメモに書いた。
 帰宅した母が「探していたのはどうなった?」と聞いたので妻がメモを渡したら「じゃぁパソコンで調べてみる。」X260の電源を入れて、いざ検索する段になって「ヨシカクって何?」と。
 「へ?そりゃー四角はヨシカクだろうし、サンシカクとかゴシカクなんて無いと思うよ」と拙者が答えたら「だって、ここにそう書いてあるんだけど?」妻の書いたメモを見るとカタカナで「ヨシカ」と書かれていた。どうやら「ワ」が「ク」に見えたらしい。(溜息)もう一寸奇麗な文字で...(以下、略。)

 その後も母は、相変わらずパソコンの電源を入れる度に「あれは?」「これは?」という状態なのだけれど、少なくとも朝寝・昼寝・夜寝ばかりしている状態よりは遥かに良いと思うのである。でも、相変わらず毎回色々聞かれるのは、もうちっと何とかならんのかなー?(汗)
タグ:ノートPC X260
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こたつの電源ケーブルの簡単な修理 [雑感]

 自宅の居間で使っているこたつの電源コードに付いているスイッチは、以前から動きが少し固かったのだけれど、ここ数日間はスイッチを切ろうとしても硬過ぎて動かない状態となった。
固くて動かないスイッチ
「おかしいな、内部で何か外れたん?」と思い、コンセントを抜いてその場で蓋を開けて見た。
スイッチの裏蓋を開けたところ
長年の使用による埃の侵入はあるものの、動きを止めるようなものではない。ぱっと見は問題無さそうなので、取り外して工具類のある自分の部屋に持ち込む。
取り外したケーブル
こたつは400W、このケーブルは7A(700W)までOKだから、規格上は問題無い。動かないスイッチをよく見ると、部分的に黄色くなっている。
スイッチの一部が黄ばんでいる
埃を取り払い、ネジを全て外す。ケーブルの繋がる部分はとても固く締め込まれていた。
ネジを全て外したところ
ケーブルや接点を外すが、スイッチを構成する部分は固着していて動かない。
スイッチは固着している
よく見ると、金属部分の周辺が変色している。
金具周辺が変色している
引っ張り出したら、スイッチの樹脂に溶けたような痕がある。
溶けたような跡がある
恐らくは、ばねで動く接点と繋がっている金具との導通が十分でなく、部分的にアーク放電が起きていたと考えられる。
 接点の表面もだいぶ荒れている。結構な抵抗になってそうな感じ。
接点は荒れている
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら、多少良くなったよーな気がする。
NevrDullで磨いた後
樹脂部の溶けた部分はカッターナイフで削って形を整えた。
カッターで削った後
作業し終わったら、元通りに組み立てる。
DSC00699.jpg
念の為にこたつ側のコネクタも開けて見たが、問題は無かった。
こたつ側コネクタは問題無し
これで修理は完了である。

 規格上は問題無いのだろうが、最大で7Aも流す金具にしては小さくて頼りない。それに、この接点の部分は可動部で、接触が甘くなり易い。使用中にスイッチ全体がほんわか暖かい状態になっている事も多いので、電流に対して可動部の接点が役不足力不足気味???なのかも知れない。
 今のところ問題無く使えているけれど、今後も注意は怠らないようにしようと思う。
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ガレージテント(パイプ車庫)のテントを買い直す [雑感]

 2019年春から使い始めた組み立て式のガレージテントは、昨年末の強風ででテントが真ん中から裂けてしまった。
強風で裂けたテント
12月30日は強い寒気の影響で強い風が吹いていて、バタバタというテントのはためく音が一日中続いていたけれど、破れるほどでは無かった。しかし、夜が更けるに連れて風の勢いが更に強くなり、朝起きてテントを見たら裂けてしまっていた。
 購入時に見た口コミでは「テントは数年で破れて来る」と書かれていたし、テントの材はかなり薄い。しかも、風でばたつかないように長辺の両端に石を並べて押さえ込んだので「こりゃぁそんなに持たないだろうな」とは思っていた。でも、2年を待たずして駄目になってしまうとは予想できなかった。(汗)

 しばらくそのままの状態で放置してあったのだけれど、雨が降る度に「うーん、何とかしなきゃなー。」
 テント部分だけを買い替える事も考えたけれど、同じ環境で同じ材質なら2年持たないだろう。何度も同じ物を買い替えるのは「一寸芸が無い」と思うし、費用もそれなりに嵩んでしまうだろうし...「そう言えば、工事現場でよく見かけるブルーシートってどうだろう?」
# 昔は「ドカシー」って呼んでたよね。
ネットで調べてみると、素材の強度はそれなりにあるものの、屋外で使うと薄手タイプは数か月しか持たない場合もあり、厚手でも1年程度らしい。そんなんじゃガレージ用には向かない。
 更に色々探してみると「UVカットシート」という物が出ているではないか。ただ、ネット上だと実物を見る事が出来ないので何とも...「あ、ホームセンターにあるかも?」近くのホームセンターに行ったら、色んなサイズが売られていた。車庫の大きさを考えて、7m四方で一番厚みのある物を選んで購入。
# 画像取り忘れてます。申し訳ない。A(^^;)






拙者は仕事で手を離せなかったので、妻と子供が作業してパイプに被せた。
新しいテントを被せたところ
シートに空いている固定用の穴に、園芸用の棕櫚(しゅろ)縄を使ってやや緩めに固定した。強く引っ張ってガチガチに固定すると、風の力をまともに受けてしまうので、あえて緩めにしてある。
 念の為に、一番上のパイプに農業用ホースを切り裂いて被せてある。
DSC00675.JPG
パイプの塗装面に直接シートが触れると、摩擦が強くて風で擦れて直ぐに破れてしまうかも知れないので、シートと同じような材質で表面がツルツルの薄手ホースを被せて摩擦を減らそうという魂胆である。
 その後何度か強風が吹き荒れたけれど、今のところは擦れたりしていないようだ。

 UVカットシートは不透明で車庫の内部は日中でも暗くなってしまったけれど、これで雨風を凌げるようになった。どの程度の耐久性があるのかは今後使ってみないと分からないが、以前のよりはだいぶ厚いので、それなりの年数は持ってくれるのではないかと思っている。
 とりあえずは、目出度しメデタシ、である。












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