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BOSSハーフラックシリーズRCL-10のメンテナンス [音楽]

以前メンテナンスしたBOSSのROD-10と同じマイクロラックシリーズのコンプレッサー/リミッター「RCL-10」が某所で安価に売られていたので仕入れてきた。
BOSSのRCL-10
 コンプレッサー/リミッターは既にBBEのMAXCOMがあるけれど、今は部屋の中がゴチャゴチャで収めてあるラックに辿り着くのが少々面倒(汗)なのと、発売当時欲しかったけれど手を出せなかった製品だったので以前から探していた。が、近年になってこのシリーズが再評価されているのか売値が高騰してしまい、手を出せなかったのである。

 ギターを接続して鳴らしてみる。内蔵のノイズゲートを使うとノイズレベルをグッと抑えられる為か、古い製品なのに殆ど問題は感じない。けれど、RAITOを上げてゆくと高音域の抜けが今一つに感じる。また、RAITOやATTACKのツマミを動かすと、音を出していないのにGAIN REDUCTIONのLEDが点滅する。ボリウムにガリが出ているらしい。
 古い機材なので、電解コンデンサの交換は必須だし、ボリウムの清掃も必要なので分解する事に。

 このシリーズは側面にあるネジを外せはカバーがを外せる。
側面のネジ
カバーを外すと基板が見えて来る。こちらは銅箔パターンのみで部品は載っていない。
内部の基板
 基板を外す為、まずはノブを外す。
ノブを外す
上下にあるネジを外してフロントパネルを外すとボリウムを固定するナットが見えるので、これも全て外す。
フロントパネルを外したところ
すると、基板が取り出せる。
取り出した基板
コンプレッサーもノイズゲートもICを多用しているので、部品数は少な目だ。手持ちのオーディオ用で交換した。
コンデンサ交換後
次はボリウムを外す。
ボリウムを外したところ
分解すると、内部はそれほど汚れてはいないけれど、全てNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いて清掃する。
分解したボリウム
センタータップ付きのだけ、何故か内側に銅製のバネが入っていた。
銅製のバネ入り
このバネは電気的には何も繋がっていないし、これが無くても動作に支障は無い筈。何故入っているのかは分からない。
 外したボリウム全てを取り付け、元通りに組み立てれば作業は完了である。交換したコンデンサは14個と少ない。
交換したコンデンサ
一番容量の大きな330μFは頭が膨れ気味で液漏れ寸前という感じだったが、それ以外は外観上は問題無かった。

 作業前と同じ機材で音を出してみると、RAITOを上げても気になるような高域の劣化は無くなった。また、コンプレッサー部のどのツマミを動かしても不必要にGAIN REDUCTIONのLEDが点くことも無くなった。
 これでコンプレッサー/リミッターを手軽に使えるようになった。目出度しメデタシである。まぁ、本来はこの手の機材が必要にならないよーに演奏できるべきなんだけど...ね。(^^;)
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