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またサイクルメータの簡単な修理 [自転車]

 4年以上前に一度取付バンドの修理をしたサイクルコンピュータ(CAT EYEのMITY8)は、先週から節電画面のままで全く動かない状態となった。
節電画面のままで動かないMITY8
先月中旬から時々節電画面のままになっている事があって「おかしいな」とは感じていたのだけれど、遂に動かなくなってしまったようだ。
 動かなくなる原因は色々考えられるけれど、節電画面が表示されているのだから、電池やサイクルコンピュータ本体の問題では無さそう。怪しいのはセンサー配線の断線である。
センサー部
修理した固定バンドも接着部が剥がれてゆるゆるの状態になっているので、こちらも併せて直す事に。
接着した部分はまた剥がれている

 固定バンドだけでは部品としては出ていなかったけれど「配線はある?」と調べてみた。すると、「ブラケットセンサーキット」としては出ていたが、配線単体を部品としては出していない。しかも、2006年発売の製品だから部品も含めてとっくの昔に製造終了だ。「やっぱ自分で直す以外に手は無さそうだな。」

 家族は「それだけ使ったのなら、もう新しいのに替えたら?」と言う。確かにそうかも知れないけれど、まだ使えるのに新たに買うというのには強い抵抗を感じるのである。
# アマチュア無銭家だからねぇ。(笑)
 「イマドキの製品ってどうなんでしょ?」と思ってCAT EYEのサイトを見た。
 現在はセンサー配線の無い無線タイプが主流で、有線式は入門用の1モデルしかない。センサー部にも電池が必要だから、配線の手間を省く代償としては一寸大き過ぎるような気がする。
 更に、「スマートコンピュータ」というシリーズは、スマホとリンクして使えるようになっている代わりに、電池(CR2032)は4か月ほどしか持たない。
 最上位機種はGPS測定でセンサーを無くしたモデルで、電池は充電式で80時間程度。充電し忘れたらお終いだな。(笑)
 どれも確かに「便利機能満載」だけど、速度と走行距離が分かれば良い拙者には「無用の長物」にも見える。有線式だと電池は3年持つから、せめて同じ位は電池が持ってくれないと買い替えようという気にはならない。

 修理の為にブラケットを取り外す。汎用に作られているので、センサー部の配線はかなり長い。
センサーの配線は長い
この線が途中で断線するのは考え難いので、センサー部か取り付け部かのどちらかを疑う事になる。まずセンサー部を確認する。
センサー部
経年劣化で接着が弱くなっているみたいで、少し強く引っ張るだけで外れた。
センサー部のキャップを外したところ
センサー部を拡大すると、こんな感じ。
センサー部
画像では内部の接点がくっ付いているように見えるけれど、実際にはほんの僅かに離れている。このセンサーに磁石を近づけると接点同士がくっ付き、磁石を離すと接点も離れる、という仕組みだ。この接点オン・オフの間隔を測定して本体の画面に速度を表示している。
 念の為に接点の導通を確認したけれど、ちゃんと離れている。
接点解放時は抵抗値が無限大
画像を撮影していないが、磁石を近づけると抵抗値はゼロになる。だから、センサー部は正常だ。

 となると、怪しいのはブラケット部。固定バンドを外して良く見ると、片方の線が付け根で千切れていた。 
片側が切れている
固定の為に透明な軟質の樹脂が流し込んであったけれど、樹脂との境目に力がかかって切れたようだ。改めて線を半田付けする。
切れた線を半田付けして繋いだところ
更に、ホットメルト(グルー)で配線を固定しておく。
配線をホットメルトで固定したところ
ホットメルトは粘性が高くて隅々まで流れ込んでくれなかったけれど、今回は固定できれば良いので細かい事は気にしない。(笑)磁石を使ってテストしたら、ちゃんと動いたのでこれでOKだ。

 さて、次は固定バンドである。
固定バンド
切れた部分はボンドで接着したけれど、接着面積が狭いので案の定取れてしまっている。ホッチキスの針で辛うじて繋ぎ留めている状態だ。再接着しても恐らくまた取れてしまうだろうから、タイラップで固定する事にする。固定バンドに3㎜ドリルでタイラップを通す穴を開ける。
固定バンドに穴を開けたところ
穴にタイラップを通す。
タイラップを通したところ
タイラップだと取り外しが面倒になるけれど、外すなんて事はまず無いので実用上は全く問題無い。

 ブラケットをハンドルに取り付ける。
 センサーの位置は今でと同じだが、配線の取り回しを変えた。
センサーの取り付け位置
今まではフロントブレーキのケーブルに沿わせてあったが、ハンドルを左右に切ると配線が引っ張られる場合があると判ったので、フロントフォークとライトステーの二ヶ所で固定した。
二ヶ所タイラップで固定
配線をブレーキケーブルに巻き付け、ブラケット本体はハンドルに取り付けた。
ブラケットはハンドルに固定
 コンピュータ本体はかなり傷が多くなって少し見辛くなっている。
傷が多くて少し見辛い
序でに、液体コンパウンドで軽く磨いたら、そこそこ綺麗になった。
液体コンパウンドで少し奇麗になった
 自宅周辺を走ってみたが、ちゃんと動く。これで買い替えずに済みそうだ。目出度しメデタシ、である。
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ガレージテント(パイプ車庫)の水溜まり対策 [雑感]

 車庫のテントをUVカットタイプに張り替えた時は問題無かったが、その後少し強い雨が降るだけでシートに水が溜まるようになった。
シートに水が溜まっている
外から見るとシートの一部が凹んでいるので直ぐ分かる。
外から見ると凹んでいる
春は雨の量が多くないので、雨の翌日は毎回「よっこらしょっ」と手で押して水を押し出していた。

 ところが、例年より1ヶ月近く早く梅雨入りして雨がやたらと降るようになった。しかも、毎回降る量が多くて、水溜まりの重さでシートに細かい裂け目があちこちに出来てしまった。(滝汗)
 また、降る量が多いと溜まる量も多くて、大人一人だと水を押し出すのが難しいほどの重さになる。シートは柔らかいので、下から両手で押し上げて排水しようと思っても、別の方向へ水が流れてしまってちっとも排水出来ない事もしばしば。
 「こりゃー何とかしないと、毎回たまらんわ。」

 新たにパイプを購入してシートを支えるようにすれば良いだろうが、パイプを運ぶのが大変だし、取り付けるにはシートを一旦取り外さないと作業できないかも知れない。「ウーム、どうしてくれようぞ...。」
 色々考えて、まずはビニル紐でシートを軽ーく支える事にした。具体的には、水の溜まる部分の裏側を紐で支えるようにしただけだ。
シートをビニル紐で支える
シートをビニル紐で支える
自宅にある紐を使ったので、材料費はゼロ。(笑)

 只今経過観察中だけど、今のところ一寸強い雨程度では水が溜まる事は無く、順調である。雷雨のように短時間で一気に降るような雨だと支え切れないかも知れないけれど、とりあえずはこのままで使ってみようと思う。
 とりあえずは目出度しメデタシ、である。
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もっと、やらかしたーぁ!・・・かも!?(その3:再整理と悩み) [カメラ]

前回からの続き)

 昨年秋にCONTAX(コンタックス) T2Blackが我が家にやってきたのは記事に書いた。
コンタックスT2チタンブラック
しかし、コロナウィルス蔓延のお陰で持ち出す機会は殆ど無い。

 現在はRolleicord(ローライコード)やHasselblad(国内ではハッセルブラッド、本来の発音はハッセルブラート)ばかり使っていて、35mmフィルムの使用本数は極端に少ない。
 特に、昨年使ったブローニー判(中判)はポジ・モノクロ合わせて15本以上なのに対して、35mmフィルムはモノクロ1本だけ。でも、現在手元にある35mmフィルムカメラはCONTAX S2b・Rollei35S・Rollei B35・CONTAX T2と、4台もある。ブローニー判はRolleicordとHasselbladの2台だけだから、殆ど使わない機材が2倍もあるのだ。

 何時持ち出しても直ぐ撮影できる状態を保ちたいので、どのカメラも定期的にシャッターを切っている。でも、撮影しないのにシャッターだけ切るなんて、消耗を早める為にやってるような気がしてしまう。
 コロナウィルスが収束した後どうなるかは判らないが、今の状態から鑑みると、35mmフィルムカメラの出番は今と同様殆ど無さそう。「使われずに仕舞い込まれたままなんて、カメラが可哀想だなぁ」とも思ってしまう。

 更に、CONTAX T2はかなり無理して購入した為、費用面の問題は残ったまま。未だに穴埋め出来る目途すら立っていなかった。何とか穴埋めしないと、将来のフィルム購入にも差し障る可能性もある。
 半年近く散々迷っていたのだけれど、やっぱり「カメラは使われてこそ価値がある」と思うので、手放す事にした。
 特にS2bのカメラシステムは揃えるのに散々苦労しただけに「これだけは手放したくない」と思っていたし、昨年末の振り返り記事でもそう書いたけれど、死蔵するだけでは持ってる意味が無い。20年もの間使い続けて愛着もあり、本当に「断腸の思い」だった。
手放したS2bの35mmフィルムカメラ・システム
悲しかったけれど、これで一応穴埋めする事が出来た。

 が、話はそれで終わりにはならなかった。別件でネット上をあちこち探し回っていた時、Rollei35Classicが随分とお安く売りに出ているのを偶然見つけてしまったのである。(滝汗)安い理由は「(印刷されている)Classicの文字が消えかかっている」「付属品が無い」「しばらく使っていないし、フィルムを詰めての動作確認もしていない」の3点。しかし、不具合もメカ不調も無いそうだし、レンズも奇麗。
 「ようやく費用補填が出来てホッとしたばかりなのに、またRollei35?しかも値の殆ど落ちない35Classicをよりによって買うなんて、いくら何でも節操が無さ過ぎる」と。しかし同時に、この個体は珍しく状態が良いので「買い逃したら後で後悔するだろうなー」とも。
 これまた2週間ほど迷ったが、色々調べるうちに「35SとB35の両方を手放せば、金額面は何とかなりそう」と気が付き、結局購入してしまった。
ローライ35クラシック
S2b一式を手放した反動が出てしまったのかも知れない。(滝汗)
 だから、35SとB35は手放した。
ローライ335S
ローライB35シルバー
これで、35mmフィルムカメラはT2と35Classicの2台のみとなった。

 35Classicを手に入れた理由は、他にもある。
 T2は電子制御なので、制御部が故障すると修理するのはほぼ不可能。35Classicは機械制御だから、普通に使っている分には簡単には壊れないし、問題が起きたとしても修理できる可能性はT2よりも遥かに高い。
 それに、T2は高価なリチウム電池CR123Aが必要だが、35Classicは内蔵露出計を使わなければ電源不要というのが大きな魅力。それが、今までRollei35シリーズを使い続けている根本的な理由でもある。
 35Classicは1991年発売の古いカメラだけど、 B35は1969年、35Sは1974年だから、もっと古い。特にB35系列は内部に樹脂部品が使われている為、経年劣化による故障が増えてくる可能性もある。今後も長く使い続けたいから、少しでも新しい方が良い。
 ...何だか35Classic購入を正当化する為に理由を後付けしているよーな気がしないでもないが(滝汗)、少なくともデジカメよりは遥かに長く使えるという事は確かだと思う。

 現在、Hasselbladのシステム一式は大型防湿ケースに入れている。
ハッセルブラッド一式を入れた大型防湿ケース
Rolleicordや35mmカメラは小型防湿ケースに入れていた。けれど、S2b一式を手放したので、入ってるのは3台だけになった。
ケースにはカメラが3台だけ
「たった3台だけの為に防湿ケース1つを使うなんて一寸大袈裟だなぁ。」今後フィルムカメラ機材は、減る事はあっても増える事は無さそう。だから、「後々の為に」小型防湿ケースを取っておく必要は無さそうだ。
 大型防湿ケースはCF500mmを寝かせて入れているので、その上の空間が遊んでいる。「じゃぁ、段ボールで台を作って上に乗せよう。」たまたま手元にあった段ボールを加工して台を作った。
段ボールの置台
これをCF500mmの上から被せ、その上にRolleicord・CONTAX T2・Rollei35Classicを置けばケース一つに収まる。
撮影機材は一つのケースに収まった

 費用面の穴埋めが、結果的にはカメラ機材の再整理に繋がってしまった。今でもS2bを失った事が寂しいけれど、機材が減った事でケース一つに全てが収まるようになった。ちなみに、小型カメラケースは子供が使う事となった。

 昨年末の振り返り記事では、Rolleiflex2.8シリーズをもう一台欲しいと書いた。35㎜もブローニー判も2台づつあるのは「モノクロとポジを同時に使う為」だ。
 しかし、Hasselbladならフィルムバックを入れ替えれば良いので、2種類のフィルムを使いたければHasselbladの1台だけで良い、とも言える。徒歩や車での移動なら問題無い。そう考えると二眼レフRolleicordの存在価値が薄くなる。
 しかし、バイクとなるとそう簡単には行かないのである。Hasselbladは重量級ブローニー判一眼レフでシャッターの振動が大きい。だから、一寸暗くなるだけでも手振れを起こす可能性があって、三脚が欲しくなってくる。重い機材に加えて三脚も、となると、バイクでは相当厳しい。
 その点、二眼レフはそんなに重くないし、シャッターのショックも小さくてかなり遅いシャッター速度まで三脚を使わなくても済む。だからこそ「もう一台Rolleiflexを」と考えたのである。RolleicordとRolleiflexの2台なら多少嵩張るだけで大した事は無い。

 けれど、現状では撮影に出るのは難しいし、この状態は当分続きそう。
 以前は「購入費をどう捻出するか決めてないし、まぁ焦ってRolleiflexを探さなくても」と思っていたが「カメラ機材を再整理したし、もう増やすのは止めよう」と思う時もある。ただ、バイクでの移動が難しくなるというのはかなりの痛手だ。
 ブローニー判カメラの悩みは、簡単には尽きそうにないな。(汗)

(たぶん、完)
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引き取り [時計]

 先日再調整を依頼した時計は、先月末に修理が出来上がったという電話を貰っていた。しかし、なかなか日程が合わず、ようやく16日に引き取りに行けることに。
 よりによって緊急事態宣言が東海地方まで拡大された初日となってしまったけれど、今日のタイミングを逃すと次は何時行けるのか分からない。お店での滞在時間を極力少なくするように心掛けながらジュリエッタで8時45分過ぎに自宅を出発。

 国道22(名岐バイパス)は思いの外交通量が少ない。緊急事態宣言のお陰なのだろうか。通常なら渋滞気味で名古屋市に入るまで50分以上かかるのに、30分程で庄内川を越えてしまう。「いつも1時間10分以上かかるから」と、自宅を早く出たのだけれど、このままではいくら何でも早過ぎる。仕方ないので、一旦大型商業施設の駐車場に入るが、8割ほどが埋まっている。
 ここで待つこと15分ほど、改めて中心部に向けて走り出す。

 地下の駐車場に入ってジュリエッタを止め、一旦地上に出たら10時を過ぎたところだった。わずかな距離だが店舗入り口まで歩くと、雨天なのに行き交う人の数の多い事っ!
店舗入り口
「これじゃ緊急事態宣言の前と変わらんじゃん」と思いながら店舗へ。
 入り口には店員が一人、入ってくる人の顔を映して体温を測定している。測定で問題無ければ、隣にある消毒液で手を消毒してから入店となる。

 開店してからまだ10分も経っていないというのに、どのフロアもかなりの客が歩いたり店員と話し込んでたりしている。この風景を見る限りでは「宣言してもしなくとも一緒」という感じである。ひょっとしたら「緊急事態宣言だから緊急に百貨店へ行こう!」という事なのかも知れない。(謎)
 時計修理の受付に行き、「修理が終わったと電話を頂きました」と申し出る。すると店員が一旦奥に引っ込み、しばらくして時計を持って出てきた。店員曰く「お預かりした時のお話では1日15秒ほど狂うとの事でしたが、こちらで計測しましたら平均で+17秒でした。改めて調整して、現在は平均で+5秒になっております。また、秒針が停止しないという現象も、このように(と言いながら操作して見せる)機能しております。」どうやらきちんと直ったみたい。再修理なので費用は掛からなかった。

 時計を受け取ったら、即刻店舗から出て駐車場へ直行する。これで、今日衝立を介して比較的近い距離で話した(家族外の)人数は一人だけだ。
 ジュリエッタに乗り込み、地上に出ると...うわぁ、凄い車の数!「そっかー、地下鉄やバスだと感染が怖いからかなぁ」と思いながら渋滞気味の中心部をノロノロ進む。市街地を抜けて国道22に入るが、こちらもかなりの交通量、交差点周辺は渋滞気味になっている。午前中は名古屋中心部へ向かう車線が混雑するんだけれど、今日はどちらの車線も同じように混んでいる。お陰で巡航速度が遅くて、ギアをなかなか6段に入れられない。頻繁に3段から5段の間を行ったり来たりするので、左の腕が草臥れてしまった。
 行きは1時間弱だったが、帰りは1時間20分ほどかかって自宅に到着。

 以後、そのまま使っているけれど、今のところ精度も含めて問題無く動いている。
再修理した時計
これで、もう再修理の必要は無い...と良いんだけど。(汗)
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ジュリエッタのタイヤ交換 [雑感]

 気温はかなり上がってきたけれど、ジュリエッタはまだスタッドレスタイヤのままなのでサマータイヤに交換する事に。先週ロッソコルサ(伊那市)へ360モデナを引き取りに行ったばかりだけど、再び行く事になる。

 15日朝5時半過ぎに自宅を出発、スタンドに寄って満タンにしてから走り出す。
 交通量の少ない県道183・県道64と進む。太陽は雲に隠れている状態だが、雨には降られずに済みそうだ。国道41に入るとやたらとトラックが多く、何故か乗用車は殆ど見かけない。県道349・県道84と進んで国道21に入ると乗用車が多くなってきたが、どの車も乗ってるのはドライバーのみ、しかも大抵作業服を着ているので出勤らしい。
 国道21に入り、片側一車線になったら突然巡航速度がガクンと落ちた。カーブに差し掛かった時に前方を見たら、7台先に銀の軽乗用車がやたらとゆっくり走っているのが見える。「こりゃたまらん」と、ゴルフ場の間を通る道を進む。こちらはほぼ貸し切り状態で快適だ。
 国道21に戻るとトラックが何故か多い。国道19との交差点に近づくに連れて乗用車も増えるものの、そこを過ぎたら交通量はほぼゼロ。このあたりからトイレに行きたくなってきた。交通量の少ない県道69を抜けて県道66に入り、道の駅土岐美濃焼街道どんぶり会館に入る。
道の駅土岐美濃焼街道どんぶり会館
ツーリングの待ち合わせか、バイクが6台ほど停まっている。
道の駅土岐美濃焼街道どんぶり会館
用を済ませたら直ぐに走り出す。
 県道20は車が殆ど居なかったが、県道33に入ったら極端に遅い白の軽自動車が先頭で蓋をされてしまう。間に3台挟んでいるのではっきりとは見えないが、どうやら子供を乗せた女性らしい。法定速度よりも10km/h以上遅い速度で走るので、ジュリエッタの前に居る3台もイライラしているのが後ろから見ていてよく分かる。そのままの状態で国道363へと進む。「おいおい、勘弁してくれよー!」更に不味い事に、国道257の交差点まで拙者と同じ方向へ進むではないか。「冗談は運転だけにしてくれーぃ!」と思っていたら、次の信号でようやく左折していった。やれやれ。(汗)

 国道257の山岳区間は車の量は少ないが、対向車線のバイクの数は多い。ツーリングと思しき6台ほどの集団を頻繁に見かける。
 国道153に入ると、こちらも車は少ないけれどバイクは多い。「天気予報じゃ今夜から雨だから、晴れているうちに走ろうという積りなの...えぇっ?」前方に突然渋滞が見えてきた。道路工事で対面通行になっている。30秒ほど待って走り出したが、「えらく遅いやんけー。何でぇ?」前を走る2台がトラックだから見えなかったけれど、カーブの時に前方を見たら、先頭の白いクラウンが妙に遅い。「でも、この先直ぐ登坂車線があるわ」と思ったら、登坂車線に入ったのはトラックだけで、遅いクラウンはそのまま。しかも後ろを全く見ておらず、助手席の人と話し込んでいるような感じ。 # クラウン乗りには非常によくある話である。  少し進んだ所で再び登坂車線があるので、そこで一気に抜き去ったら、何故かムキになって後ろにペッタリくっついてきた。 # これも、クラウン乗りには非常によくある話である。 次の登坂車線でジュリエッタを抜こうとしてきたので、こちらもクラウンの加速具合に合わせて並走する状態にしたら、更にムキになったのかもっと加速してきた。別に先に行かせても良いけれど、また前方でトロトロ走りをされたら嫌なので、 # これもまた、クラウン乗りには非常によくある話である。 ギアを2段落として一気に加速。あっという間に遠い後ろへと離れていった。もう諦めたのか、元の速度に戻しても車間は開く一方だ。  鼻炎の薬を飲む為、道の駅信州平谷に入る。「空腹の状態で食事の1時間前に飲んで下さい」と薬局で指定されているんだけど、流石に走りながらだと薬は飲めないのだ。
道の駅信州平谷
朝早い時間だが、その割には車が結構停まっている。
早朝にしては車の数が多い
薬を飲んだら直ぐ走り出す。  普段通りに走っていたら、そのうちに4台連なった車列に追いついた。その前方にも車列が見えるので、いつもより交通量が多い。トラックが1台居る為か、巡航速度はいつもよりかなり遅いが、山岳区間は追越禁止なのでそのまま追走するほかない。  国道256との合流点を過ぎても交通量は変わらず、そのまま飯田市街へ。いつもなら交通量がぐっと増えるのに、今日は何故か少な目だ。  国道から県道18、更に県道251へと進むと、こちらも結構車が多い。この道でこれだけ多いのは一寸珍しい。県道226で国道153に戻ると、また車列の前方にやたらと遅い白の軽自動車が発生。法定速度に届かない速度で走ってくれるのでイライラする。直前を走る地元らしき黄色のスイフトは、しびれを切らしたのか、脇道へと逸れて行った。そのまま駒ケ根市近くまでノロノロ走行を強いられた。  白の軽自動車はそのまま直進していったが、拙者は中田切川手前で県道18へと進む。「ようやくノロい軽とお別れだぜぃ...ありゃりゃ?」今度は、妙に遅い灰色のバンが前方に現れた。やはり法定速度に届かない速度で走っている。「参ったなー」と思ったら、次の信号で右折して行った。やれやれ。  三峰川を渡ると早速交差点で渋滞。市街地に入っちゃったんだから、仕方あるまい。トロトロ進んで10時半頃無事ロッソコルサに到着。早速タイヤをホイール毎交換して貰う。  スタッドレスの黒ホイールから、
スタッドレスタイヤ
サマータイヤのシルバーホイールになった。
サマータイヤ
作業中にAさんとYさん登場、作業後はK社長と4人でしばし雑談。12時少し前にジュリエッタに乗り込んで出発する。  来た道をそのまま戻る。走ってる途中でお昼を過ぎたので、持参した栄養ゼリーを信号で止まっている間に食べる。 # だから、画像が無いんです。A(^^;)  三峰川を渡っても前方に数台車が居て、ずーっと追走する形となる。南信は晴れていて暑い。  来た道を戻る。渋滞の中を進んで三峰川を渡ると、途端に交通量は殆どゼロに。小雨の降る中を順調に進む。12時半を過ぎたので、吉瀬田切大橋を渡って道の駅田切の里に入る。雨天なのに、駐車スペースはほぼ満杯。
道の駅田切の里
ここで、自宅から持参した栄養ゼリーを昼食代わりに食べる。
食べた栄養ゼリー
序でに売店でお土産を買う。前回買わなかったお酒を選んだ。
売店で買った土産
相変わらず小雨の降る中を走り出す。  国道153はやや車の数は多いものの、順調に流れている。高森町に入ったら県道226・県道251と進む。また雨が少し強くなってきた。弁天橋を渡って国道153に戻ると、やっぱり交通量がとても多い。飯田IC脇を抜けて阿智村に入ると徐々に交通量が減ってきて、国道256との交差を過ぎると更に交通量が減る。  上り坂の追い越し車線で遅い車をゴボウ抜きしたら、その後しばらくは単独走行となる。地形の都合なのか、時折たたきつけるような雨になったかと思えば、殆ど降らない時もある。  順調に進んで国道257に入る。こちらも交通量はとても少ない。途中、道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里に入ってトイレ休憩。
道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里
雨天だからか、止まっている車はとても少ない。
駐車場はガラガラ
道を挟んだ反対側の斜面は、先週も咲いていたレンギョウの他にヤマツツジらしき花も咲いている。
ヤマツツジ?と黄色のレンギョウ
ヤマツツジ?
スッキリしたら再び走り出す。  岩村の街に入ると交通量が少し増え、国道363・県道33・ 県道20・県道66・県道69と進むに連れて徐々に車の数が増えて行く。国道19との交差点周辺は案外車の数は多くなく、すんなり通り抜けられた。  そのまま国道21・ゴルフ場の間を抜ける道・国道21と進んで可児の街に入ると交通量も激増する。いつも渋滞の国道248との交差点を抜けて県道84・県道349と進んで国道41に入る。  国道41は交通量は多いけれど、雨天の為かいつもよりは車の数が少ない気がする。県道64を進んで名鉄犬山線の跨線橋手前は毎度おなじみの激しい渋滞。県道183も結構な交通量があり、遅々として進まなくて少々イライラ。スタンドで給油し、17時15分過ぎに無事自宅に到着。  帰り道に、交通量ゼロの平坦な道でハンドルから手を放してみたが、勝手にどちらかに寄ってしまうような事は無く、普通に直進する。これで一安心。オイル交換も済ませたので、当分の間は整備無しに乗り続けられるだろう。メデタシめでたし、である。 (完)  438.1km

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花と鼻(花粉症の非科学的考察!?) [雑感]

 岐阜県や長野県の山間部ではまだ収束していないみたいだけれど、ネット上の花粉情報を見る限りでは自宅周辺ではスギやヒノキの飛散は既に終わったようだ。
 花粉が飛び散る時期は春に咲く花が満開を迎える時期でもあるので撮影に出たいのだけれど、クシャミや鼻水で撮影どころじゃないという場合もあるし、大量のティッシュを持ち歩くのが面倒な事もあって、いつもこの時期はほぼ自宅に籠っている。
# あっ、今流行り(!?)の引き篭もりじゃーないですよ。(^^;)
 拙者の場合、随分前に医院で検査して貰ったら、ヒノキに少し反応が出るだけだった。けれど、スギ花粉の情報が出始めてから1週間ほど経った頃からクシャミや鼻水が始まり、ヒノキ花粉が収まるまでの1ヶ月半ほどの間は耳鼻科で処方された薬を毎日飲み続ける、というのが毎年恒例になっていた。

 ところが、今年は例年と違って、クシャミこそ連続で出る時もあるものの鼻をかむ回数が激減した。昨年処方された薬を飲み続けていた頃と比べて、鼻をかむ回数は(具体的に回数を記録はしていないけれど感覚的に)半分以下だった。何故だろう??

 昨年春からコロナ蔓延で外出回数は激減、必要に迫られて車検で車屋さんとか金融機関などに出掛ける程度。バイクで出かける事も僅かだったから、屋外で吸い込むであろう排ガスやら何やら色々な物質に触れる回数が極端に少なかったとは思う。でも、流石にそれだけではないだろう。

 思い当たると言うほどでは無いのだけれど、例えば昨年の夏頃から飲むお酒の総量を抑えるようになった。
 それまでは時々飲みたいだけ飲んでいたりした。チューハイ350ml缶一つだけの時もあれば、アルコール9%のストロング系500mlを一晩で4本飲み干してしまう時もあった。
 控えるきっかけになったのは、「同じ量を、ウイスキーで再現するとシングル4杯弱」というネット動画を偶然見て「えっ!シングル4杯弱!?」と一寸驚いたから。
 ウイスキーのシングルを4杯も飲もうとしたら、それだけでも結構時間がかかる。晩酌なら2杯か3杯で「今日はこれ位にしておこうか」と思うが、チューハイだと喉越し爽やかでグイグイ飲んでしまう。「こりゃー一寸注意すべきかもなー」と考えたのである。

 また、いっぷくさんがブログで書かれていたHSP細胞の投稿を読んで数年は、風呂に入る度に顔に汗をかくまで10分以上湯船に浸かっていた。「ひょっとしたら花粉症が治るか、そこまで行かなくても軽くなるかも」なんて淡い期待を抱いていたのである。
 しかし、結果は「何も変わらない。」風邪をひいても酷くはならなくなったような気はするけれど、それ以外は変わったという実感が無い。「うーん、やっぱ甘かったかー。(^^ゞ」だから、今は10分以上湯船に浸かる事はしていない。

 更に、昨年秋から時々だけど一寸だけ体を動かすようになった。
 自宅警備員でパソコン画面に張り付いている時間が長く、平日に体を動かす事は殆ど無い。動かすのはキーボードやマウスを動かす手だけ。
# あっ、頭も一応動かしてるかな。(笑)
 昨年初冬、失職後久し振りに受けた健康診断で「今の状態で維持できるなら薬や治療は必要はないけれど、中性脂肪が多いので週に2回30分程度の運動をして下さい。フルーツ類や甘いお菓子類も控えて下さい。」と医者から言われてしまった。(汗)
 しかし、平日身動きが取れない分を土日で色々作業したりしているので、運動だけの為に時間を確保するのは結構難しい。「どうしたもんかいのう?」と考えあぐねていたが「時間を細切れにすればなんとかなるよなー。そういえばNHKためしてガッテン見たスクワットって時間が短かったよーな?」
 ネットを検索したら、やり方があちこちに出ている。TV放送で一度見ているので「あぁ、そういえばそういう風にやるんだったっけ」と思い出した。で、昨年の10月半ばから思い出した時にそのスクワットを30回やり続けている。ゆっくりした動きだけなのに、20回目位から汗ばむほどなので、結構な運動量にはなっているのでは?と思う。

 以上、どれも一寸した事ばかりだが、拙者としては「スクワットによる一時的な体温上昇が基礎体温の上昇につながり、花粉に対する抵抗力(免疫力?)が増加したのでは?」と考えている。スギ・ヒノキ花粉の時期でもクシャミ・鼻水は酷くならず、「ひょっとして花粉症が治った?」と感じてしまうほど、症状が出なくなっているのは、やっぱりスクワットの影響が大きいような気がするのである。

 しかし、先週から鼻水に黄色い物が混じるようになった。くしゃみを連発したり鼻水がやたらと出たりはしないので、何となくではあるけれど花粉症とは違うような気がする。丸一週間経ったら鼻水に常時黄色い物が混じるようになって「こりゃおかしいぞ!?」高校時代の同級生が院長を務める耳鼻科へと足を運んだ。自宅から車で20分程の所にある。
受診した耳鼻科
 早速診て貰うと「鼻の粘膜が炎症を起こしています。アレルギー性鼻炎ですね。でも、それだけなら黄色い物が混じったりはしないので、副鼻腔炎になっている可能性があります。レントゲン撮りますので、その結果を見ましょう。」
 そのままレントゲン室に連れられて行って撮影、現像が出来上がるまで待つ。数分後再び呼ばれて診察室へ。院長曰く「部分的に白い影が出ているので、副鼻腔炎です。でも他へは広がってはいないので、お薬出しますから一週間様子を見て下さい。何かおかしいようなら直ぐ来て下さいネ。」出された処方箋を持って薬局へ行き、沢山のお薬を受け取ってきた。
大量の薬
花粉症の薬は飲まずに済んだけれど、この時期やっぱり薬を飲む事には変わらないんだよなぁ。(汗)
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360モデナ引き取り [フェラーリ]

 3月に車検に出した360モデナは、車検はすぐ通ったものの、お願いしたナビ取付や車検時に発覚した問題の解消等で時間がかかっていた。それが全て完了したという連絡が入ったので引き取りに行く事に。

 8日朝5時半過ぎに代車フィットに乗り込んで自宅を出発する。県道183・県道64は早朝なのに案外トラックが多く走っている。トラックの荷台を眺めながら走り、国道41へ。
 国道41はロングトラックが多く走っているが、その他の車種はとても少ない。交通量が極端に少ない県道349・県道84を進んで国道21に入る。国道21は乗用車が多いが、運転手の服装は皆作業着。出勤らしい。それまで順調だったのに、道の駅可児ッテを通り過ぎて一車線になったら急激に速度ダウン。
 「何でぇ?」と不思議だったが、カーブで前方を見渡して納得。老人マーク付きの軽トラがノンビリと制限速度-10km/hで走っている。「こりゃーたまらんわ」と、ゴルフ場の間を抜ける道へと進むと、交通量はほぼゼロで順調に進む。
 国道19との交差点が近づくと車の量は急に増えたが、通り過ぎると殆ど単独走行となる。県道69・県道66は出勤途上と思われる車が数台居た程度、県道33は前方にやたらと遅い白スパシオが居て閉口したが、幸いな事に道の駅おばあちゃん市・山岡へと曲がっていったのでホッとした。
 国道363も出勤らしき車の列に付いて進み、国道257に入ると対向車がたまに来る程度で殆ど貸し切り状態。対向車はリッタークラスのバイクがとても多い。途中、道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里でトイレ休憩する。
道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里
建物裏を流れる木ノ実川の向こう岸には鯉のぼりが多く出ていた。
鯉のぼり
鯉のぼり
用を済ませたら直ぐ走り出す。

 相変わらず対向車線は大型バイクが多いが、こちらの車線は相変わらず殆ど車は居ない。そのまま国道153に進む。
 「今日も交通量は少な...ん?何で渋滞?」と思ったら、工事で通行制限されていた。1分ほどで車列が走り出す。遅い車は自ら登坂車線に入ってくれるので、巡航速度が低下する事もなく順調に進む。道の駅信州平谷を通り過ぎ、山岳区間を抜けると徐々に交通量が増えてくる。
 国道256との交差を過ぎても然程交通量は増えず、「今日は車の量が少ないな」と思っていたら、飯田市に入った途端に交通量が激増、ほぼいつもと同じ状態となる。中央道飯田ICを過ぎると更に交通量は増えるが、絶対的な車の数はそんなに多くないので流れは比較的スムーズだ。途中で国道から逸れて県道18・県道251へ。
 県道251は何故かトラックが多い。道の駅南信州とよおかマルシェで再びトイレ休憩。駐車スペースはガラガラだ。
道の駅南信州とよおかマルシェ
道の駅南信州とよおかマルシェ
用を済ませたら、少し歩き回って体をほぐしてから走り出す。

 県道226で国道153に戻ると、かなり遅い白の軽自動車が蓋をしていて、10台ほどの車列の末尾に付く。巡航速度は40km/h前後。「またかよ」と思ったが、どうしようもないのでそのまま追走する。その遅い白の軽自動車は中川ショッピングセンターチャオへと曲がっていった。すると巡航速度は一気に上昇、いつもの調子で進むようになった。やれやれ。
 道の駅田切の里で県道18へと進むと、こちらもほぼ貸し切り状態となる。ウネクネ区間を過ぎて三峰川手前まで来た時「そういえば前回雨で遠景が見えなかったよなー」と思い出し、三峰川榛原河川公園へ。前回は真っ白だったが、今回は霞んでいるけれど一応遠景も見える。
三峰川榛原河川公園
三峰川榛原河川公園
三峰川榛原河川公園
デジカメで撮影したら直ぐフィットへと戻るが、途中に看板があるのに気が付いた。
井上井月の看板
文学系には疎くて初めて見る名前だが、ネットの情報に依れば芥川龍之介や種田山頭火に影響を与えた俳人なんだそうな。へぇー。
# せめて看板に掛かってる枝は掃う方が良いと思うが。
 再び走り出し、三峰川を超えたら早速渋滞気味に。途中のスタンドでフィットを満タンにし、10時半過ぎに無事ロッソコルサに到着。

 拙者は気が付かなかったのだけれど、車検作業中にラジエーターファンが回らない事が発覚したんだそう。作業時の画像を見せて貰うと、確かにファンに部品が当たって割れているのが分かる。
ファンに当たって割れている
ファンは樹脂部品で支えられていて、その樹脂が劣化と熱で歪んでしまってファンに当たってしまい、片方は全く回らない状態、もう片方も回ると「ガリガリガリガリ」と音がする状態だった、と。純正部品を取り寄せると凄まじい金額になるし、部品そのものは何も改良されておらず、時間が経てばまた同じ状態となってしまうので、あちこち修正して何とか収めたんだそうな。
修正後
ファンを回すモーターは結構な重さがある為、熱に強いとは言えない樹脂だけで支える今の構造だと強度が不足するらしい。ディーラーは純正部品しか使わないだろうから、こういう修理でも莫大な費用がかかり、それが「フェラーリは維持するのがが大変」という話に繋がっているのかも知れない。
 車検時の懸念事項だった、スモークのように曇っていたヘッドライトは、部品を全部分解して磨き、更に内部も塗装しなおしたそうで、とても綺麗になっていた。
修理されたヘッドライト
なお、見えない部分だけど光軸調整の部品も軽量化の為か全て樹脂で、それが劣化して割れてしまい調整できない状態だったので、その部分を作り直したそう。
 更に、地図更新が終了して古くなっていたナビをゴリラの現行モデルに替えて貰った。
ナビはゴリラ
ナビ入れ替えは配線を全てやり直しとなり、内装をバラしたり、バックカメラ用配線を新たに引き直したりで大変だったらしい。
 その後も40分ほど雑談してから360モデナで出発する。

 県道19・国道153・県道87と進み、伊那ICから中央道に入る。久し振りの高速道だ。走り出すと直ぐに見えて来る小黒川PAに入る。
小黒川PA下り
車を止めたら、持参した栄養ゼリーを昼食代わりに食べる。
昼食は栄養ゼリー
売店を見て回ったら、たまたま新蕎麦粉が出ていたので、高頭まんじゅうと共に購入。
PAで買った蕎麦粉と高頭まんじゅう
再び走り出す。

 お昼の時間だからか、交通量は思いの外少ない。遅い軽自動車やトラックを抜く時以外はノンビリ走行車線を進む。
 土岐IC手前から給油警告が出たり出なかったりを繰り返していたが、多治見ICを過ぎた所で警告が出っ放しとなった。ロッソコルサを出発する際、既に燃料計は残量が半分弱だったから、まぁ当然だろうな。
 小牧東ICで降り、県道49を進む。そのまま県道461へと進んだら、妙に速度が遅い。「何で?」と思ったら、先頭に重量級重機を乗せたトラックが走っている。「あ、成程ねぇ。」トラックは直進したが、拙者は今井インターで降りる。県道64はやや交通量が多いけれど、県道183はだいぶ少な目だ。スタンドで給油し、自宅へは14時半過ぎに無事到着。

 言われてみれば、この数年はファンの回る音を聞いた事が無い。たまたま、今まで渋滞になるような場面に遭遇する事は殆ど無かったから良かったけれど、下手すりゃオーバーヒートでエンジンを壊してしまうところだった。
 当初予定していたナビ入れ替え以外にも色々あったから、費用はそれなりに掛かってしまった。けれど、これでしばらくは安心である。
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ラジカセ日立パディスコTRK-8280のオーバーホール(その3:なるほどォ) [雑感]

前回からの続き)

 TRK-8180の作業がほぼ落ち着いたので、いよいよメータ表示用も兼ねて張り巡らされていたラジオ部のナイロン糸を改めて張る。

 ラジオ選局ツマミは本体上部にあるけれど、選局を担当する部品(ポリバリコン)は基板の上にある。基板は本体内部に垂直に収まっているので、それをナイロン糸(以下、糸)で動かしている。
 基板の配線パターン面側に、ポリバリコンに取り付けられた大きな樹脂製の白い円盤がある。その円盤は周囲に溝があって、そこに糸を通す構造である。矢印に入れた数字の順番で糸を張って行く。
ラジオ回路に繋がる円盤とナイロン糸
円盤(矢印1)からスタートした糸は、ラジオ選局ツマミ(矢印4)の軸を3周回してからローラー(矢印5)を通り、ラジオ周波数パネル下にあるローラー(矢印6)で折り返す。
チューニング用糸の張る順番
折り返しの部分をラジオ周波数パネルの下から見ると、こんな風になっている。
ローラーでラジオ周波数パネルの下を通す
ここから、糸はラジオ周波数パネルの下を通り、パネル端近くで糸の位置を調整するガイド(矢印7)を通す。
ナイロン糸のガイド
糸は少し高い位置を通って太いガイド(矢印8)を経て方向と角度を転換するローラー(矢印9)で円盤側に行き、方向転換のローラー(矢印10)から円盤に添って巻いて行き、巻き止め(矢印11)に巻き付けて御終いである。

 実際に糸を通してみると、設計の段階で色々と考えられている事がよく分かる。
 糸をただ通しただけでは、ラジオ選局ツマミを回しても糸と連動しない。糸を強く引っ張って円盤側にあるバネが1.5倍程度に伸びた状態のまま、最後の巻き止めに巻かないと機能しないのである。フリクション(摩擦)を利用した構造なので、糸の張り具合も重要な機能の一つなのだ。
 また、初めのうちは矢印7のガイドに気が付かずに糸を張ったのだが、ラジオ選局ツマミを回しても円盤が動かない。「おっかしいなー?」と思いながら見直したら、矢印5のローラーの上をを通る辺りで糸が弛んでいた。
 「緩過ぎたん?」と、糸を更に強く引っ張ってやり直したら、今度はラジオ選局ツマミを動かすと5の位置で糸が直接擦れてしまう。「何故じゃー?」と思いながらよくよく見直したら、矢印7のガイドに気が付いたのだった。
 当時は三次元CADなんぞ無い時代だったから、モックアップ等を作って何度も検討したんだろう。「なるほどォ、実際に販売された製品だけあって、よく考えられてるわ」と改めて感じ入った。
 TRK-8180をお手本にしながら作業したのだけれど、案外難しくて10分以上かかってしまった。随分と梃子摺ったけれど、何とか元通りに直せた。

 次は、カセットテープ開閉部のダンパーだ。
 ダンパーは一般的な空気シリンダーを利用した物だけど、ダンパーを支えるピンが劣化で折れている。
ダンパーを支えるピンが折れている
折れたピンの太さは1.8mm。
太さ1.8mm
材質が樹脂なので、この太さなら劣化で折れてもおかしくない。ある程度力のかかる所なので、仮に接着剤で付けても接着面積が少なくてまた取れてしまう事も考えられる。なので、針金で直す事にする。
針金で直す
初めのうちは、セミアコのハードケースを修理した時と同じように束ねた状態にして固定しようと考えていた。
針金を束ねたところ
しかし、支える側の部品の片方は穴をあければ良いけれど、もう片方の支えは薄くて穴を開ける訳には行かない。
片方は固定用の穴を開けられない
「ウーム、どうしてくれようぞ...。」考える事しばし、「よーするに動けば良いんでしょ?針金を通すだけでも良いんでは!?」やってみたら、これで十分と分かった。
針金を通すだけでOK

 これで本体内部の作業はほぼ終了。残るは外装だ...

(続く)
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音楽機材用ヘッドホンアンプの作成(その3:BTL接続を試す) [電子回路]

前回からの続き)

 前回(2015年末)の記事を出してから間もなく、音楽に関する環境が変わったり、他にも色々あったりして、その後マルチチャネルのヘッドフォンアンプは必要なくなってしまった。
 しかし、最近になって「単純に音を確認したい時に使えるアンプが無い」という事に気が付いた。グヤトーンのギターアンプFLIP300FCの修理の時にもLM386のBTL接続を試してみたけれど上手くは行かず、その後そのままになっていた。
 先日、ネット上でLM386絡みの回路を見かけて刺激された事もあり、久し振りに簡単な動作テストをしてみる事に。

 部品箱からLM386を2個取り出す。
テストに使うLM386
まずはネット上で見かけたBTL接続の回路を組んでみた。
LM386BTL接続その1
LM386を1個使う普通の回路にもう1個足しただけというシンプルな回路だ。ブレッドボードに組んでエレキギターを直接接続してテストしてみた。

 理論上はスピーカに直流電圧成分は流れない筈なんだけど、実際には製造誤差やらなんやらで直流成分が少し出てしまう。スピーカの端子にデジタルテスターを当てて、スピーカに掛かる直流電圧を測る。
 まず、ギター側のボリュームをゼロにした状態だと-90mVと出た。
漏れ電圧は-90mV
次に、ギターを激しくかき鳴らして最大音量を保った状態にしたら、-200mV一寸となった。
漏れ電圧は-0.2V強
スピーカは8Ωだから、流れる直流電流は3mA弱となる計算だ。この程度ならスピーカが壊れてしまうような事は無い。
 しかし、スピーカは直流電圧をかけない前提の部品だし、設計時に必ず回避するレベルの話なので、最悪壊れてもよいスピーカだけ使うようにする方が良さそう。

 もう一つ、グヤトーンのアンプ修理時にテストした回路と似た回路がネット上に出ていたので、そちらも試してみた。
LM386BTL接続その2
こちらは入力に関係なく常時-4V前後の電圧がスピーカに掛かるので、撮影せず直ぐ止めた。(汗)
 何故そうなるのか?...片方の入力は信号源(今回はエレキギター)に繋がっているけれど、もう片方は入力同士が繋がっているだけで信号源にもアースにも繋がっていない。言い方を変えると、未接続で浮いた状態になっている。未接続となると、回路内部で発生した電圧がそのまま入力の代わりに加わる形となり、その結果大きな直流電圧が出力側に出たのでは?と思う。
 いずれにしても、この回路は使えそうにない。

 ちなみに、LM386のデータシートでは、BTL接続に関する内容は一切無い。ICの設計段階で考慮されていないのかも知れない。
 一寸使う為に作るアンプにBTL接続は大袈裟過ぎるような気もするけれど、大容量コンデンサが不要となるのが魅力なのである。電源投入時の突貫電流を減らせるし、大きなコンデンサの場所に悩む必要も無くなる。
 手持ちのLM386だとBTL接続でも最大出力は0.65Wしか出せないが、大音量を望んでいる訳ではないから構わない。

 更に、1番ピンと8番ピンに10μFのコンデンサを入れると、
# データシートに依れば、増幅率が200倍となる。
思った通りエレキギターの音がハードディストーション・サウンドになった。
# ま、当然だな。
 しかし、コンデンサによっては音がおかしくなる時がある。「何で?」と思い、保管している10μFの中古コンデンサ全てをチェックしてみた。すると、1/3ほどのコンデンサはESR(等価直列抵抗)が大幅に上昇していた。
ESRの値が悪かったコンデンサ
部品の寿命なので、廃棄する事に。

 BTL接続については、今回の実験で目途が付いた。
 更に欲張るのであれば、BTL接続のまま(LM380革命アンプのような)負帰還を掛けたいけれど、どこに接続するのかが分からないので、調査研究する必要がありそう...ん?その前に「普通に音出しで使えるスピーカー」が必要という気もするなぁ。(汗)

(続く...たぶんね^^;




タグ:LM386 BTL接続
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ACアダプターの簡単な修理 [雑感]

 TLR200がきっかけでお友達となったSさんから「24VのACアダプターが動かないんだけど、直せないかなぁ?」と聞かれ、「じゃぁ調べてみるわ」と預かってきた。
預かった24VのACアダプター
裏側を見るとネジ4本が見えたので、外したら簡単に分解できた。
分解したところ
トランスは固定されておらず、中で動かないように硬質スポンジが張られている。
トランスは硬質スポンジで固定
整流回路部を見ると、一見正常そうに見える。けれど、何となく違和感が...あれれつ?中央のダイオードは半月形になっているではないか。
ダイオードが半月形になっている
しかも、上下にあるダイオードも亀裂らしきものが見える。
更に、もう一つのダイオードは何やら白い臓物が飛び出しているように見える。
白い臓物が飛び出した?
とりあえずダイオードを4本とも外した。
外したダイオード
半月形のは樹脂モールドの半分が欠けてしまっている。
樹脂モールドの半分が無くなっている
拡大すると、こんな感じ。
拡大したところ
樹脂モールドから取り出したら、二つに分離した。
外したら分離した
ダイオードの構造はPN接合だから、分離するのは分からないでもない。でも、現在の半導体で物理的にP層とN層をくっ付けているとは思えないのだが???実際の製造工程を知らないので断言はできないのだけれど、接合部が剝がれてしまうのには強烈な違和感を感じる。
片方は接合部をくるんでいたらしい柔らかい白い樹脂のカバーが付いている。
白い樹脂カバーが残っている
樹脂を外すと、接合部は平面の筈なのに随分と荒れているように見える。
接合面が荒れている???
もう一方の表面は比較的綺麗だ。
もう一方は比較的綺麗
カバーしていた樹脂は指で簡単にちぎれるほど柔らかい。
樹脂カバーは柔らかい
樹脂カバーがあるという事は、樹脂モールドを施す前にカバーした筈。となると、やはり物理的に接合させて、接合面の酸化を防ぐ為に樹脂で覆ったと考えるのが自然だと思う。でもぉ、N層とP層を別々に製造してから接合して作ってるなんて、一寸考え難いんだけどなー???
 外したダイオードを測定してみたら、内部はショートした状態。
内部はショートしている
念の為にデジタルテスターで計ってみたけれど、結果は同じだった。
デジタルテスターで計測しても、やっぱりショートしている
半月形に割れた物は問題外だが、それ以外の3本も全てショートの状態だった。これでは交流を整流できない。

 使われているダイオードは4本全て米On Semiconductor(旧Fairchild Semiconductor)の1N4002だが、どうして壊れたのかは分からない。
 定常状態では1A、瞬間的(サージ電流)には30Aまで耐えられるダイオードだし、トランスの大きさから考えると1A以上の電流を常時流せるとは思えない。逆電圧も100Vまでは耐えられるし、トランスの出力はピークでも42V程度だから、壊れるような状況になるとは思えないのである。
 更に、手元にある同じダイオードと微妙に違いがあるのが気になる。具体的には、印刷された字体が微妙に違うのである。ひょっとしたらセカンドソースか、あるいは非正規コピー品なのかも知れない。

 手持ちの1N4002は2本しかないので「うーん、どうしましょ?」と思ったけれど「...待てよ、確かW02が一個だけあった筈...。」部品箱の中を探したら、やっぱり出てきた。
整流用ダイオードブリッジW02
これは高校時代にエフェクター用のDC9V電源を作ろうと思って名古屋・大須の部品商で購入した物だ。当時、お小遣いが足りなくてトランスが買えず、「トランスを買ったら作ろう」と思っていた。が、結局就職するまでトランスを買えず、就職後は忙し過ぎて回路作成どころではなかった為、使わずにそのままになっていた。それがようやく陽の目を見たのであーる。
 基板のパターンを確認してからハンダ付けした。
W02を半田付けしたところ
念のためにプラスとマイナスの出力には保護チューブを被せておいた。

 なお、この回路に使われている平滑コンデンサの容量は470μFしかない。小難しい計算式で計算してみたら、出力電圧の変動率は13%強という結果となった。何かの充電用ならまぁ許せないでもないけれど、少なくともオーディオ回路には向かない。変動率が1割を超えるというのはかなり大きい数字だけれど、製品として売られていたのだから(対応する機器に対しては)問題は無いんだろうなー。
 電圧が24Vと高めな割には出力電流が0.4Aと少ないので、小型機器向けのACアダプターだと思われる。ヒューズやポリスイッチ(リセッタブル・ヒューズ)といった保安部品が一切入っていないので、取り扱いは要注意だな。

 アダプターの先端はハンダで配線を固めただけになっている。
配線はハンダで固められている
これでは使い難いので、手持ちの圧着端子を取り付け、更にハンダを流し込んで固定した。
圧着端子を取り付けた
念の為に、極性もマジックペンで書き込んでおいた。

 数日後、Sさんに手渡したら「お礼に」と缶コーヒーを頂いてしまった。
いただいた缶コーヒー
いやぁ...これでは部品代よりも高くついてしまうんでは?と思うんだけど、ネ。(滝汗)
# Sさん、どうも有難う御座いました。m(_"_)mTT>

 単にダイオードを交換しただけで直ってしまった。作業というほどでもなかったけれど、何より死蔵していたW02に活躍の場を与えられて良かったと思う。メデタシめでたし、である。
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