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ポータブルCDプレーヤーD-265の修理(その1) [音楽]

 随分前に中古で仕入れて1階の部屋で使っていたソニーのポータブルCDプレーヤーD-265は、しばらく使わなかったら動作が不安定になってしまった。
ソニーD-265
具体的には、CD再生中に突然音が途切れて「ん?」と思ったら1曲目から再生したり、時にはCDを入れても全く動かなかったりするのだ。また、殆ど使わないけれどヘッドフォン出力の音は低音域がかなり弱くなっているような気がする。
 この機種は1996年12月発売で、製造から既に25年近く経っている。内部の部品が劣化していてもおかしくない。

 再生中であれば特に問題無いので、再生関係は電源回路の異常、ヘッドフォン出力は電解コンデンサの容量抜けが疑われる。念の為にCDピックアップ部を確認する。
開けたところ
ピックアップ部のレンズはそこそこ奇麗だから、問題無さそうだ。
ピックアップ部は奇麗
分解して確認する事に。

 本体裏側、矢印の位置にあるネジを全て外す。
本体裏側
上半分を持ち上げると分解できる。
分解したところ
基板が二階建てになっている部分がある。
基板が二階建てになっている
外すと裏側にもICチップがある。
基板を外したところ
ボリウム近くにあるスイッチ(矢印)は、専用ニッケル水素電池を入れるとスイッチが押されて充電回路が動くようになっている。
専用ニッケル水素電池の充電を決めるスイッチ
上側の蓋にある液晶は問題無く動いている。
液晶表示部
けれど、念の為にここも分解して調べておく。ネジを外して基板を押さえている蓋を取るだけだ。
分解したところ
基板に問題は無さそうだが、埃だらけだ。
液晶基板は埃だらけ
掃除してから元通りに組み立てた。
液晶基板を掃除したところ
CDピックアップ部は問題無さそうに見る。
CDピックアップ部
念の為にギアカバーを外してみたけれど、内部も問題無さそうだ。
ギアカバー内部
こちらも元通り組み立てておく。

 いよいよメインの基板である。
メインの基板
小型化の為チップ部品が使われているが、この年代前後から出始めたチップタイプの電解コンデンサは液漏れを起こしているが非常に多い。なお、電解液が漏れ出しても少量なので、基板を見ても液漏れしているかどうかは分からないが、鼻を近づけるととても嫌な臭いがするので液が漏れていると判る。
 この際、電解コンデンサは全部交換する積りだけど、オーディオグレードの汎用品はチップタイプに比べてサイズがかなり大きい。まずは交換する部品がその場所に収まるかどうかを調べる。
部品サイズを検討中
周囲に大きな部品が無い場所は汎用品で置き換えても問題無さそう。
汎用品でも収まりそう
ピックアップ部の隣も大きな部品が無いので、こちらも大丈夫そう。
こちらも収まりそう
問題はコンデンサが密集している部分だ。一つは何とか汎用品で置き換えられそうだが、汎用品の220μFはかなり大きいので、隣のコンデンサとぶつかってしまって収まりそうにない。
コンデンサは汎用品だと収まらない
配線用の穴を開けて裏側に逃がそうかと思ったけれど、裏側にも部品がびっしりでコンデンサを収める場所が無い。
裏側にも部品がびっしり
まずは、汎用品で収まりそうなコンデンサ1本を外してみたら、やっぱり液漏れを起こしていた。
液漏れを起こしている
オーディオ用汎用品は背が高いので、横に寝かせて取り付けた。
横に寝かせて取り付けたところ
チップタイプは基板裏側に足が出ていない為、取り外すのが難しい。そこで、ネット上で見かけた外し方で外す。要するに部品の足をねじ切ってしまうのだ。外した部品は使わないから、リード線が破断しても構わない。
ペンチでねじ切って外す
ねじ切ると、樹脂製のベースとリード線の一部が残った。これも液漏れした痕がある。
ねじ切ったところ
残ったリード線をハンダごてで緩めて取り除き、改めて薄くハンダを載せる。
薄くハンダを載せたところ
リード線を折り曲げて新しいコンデンサを取り付ける。
配線を加工して取り付けたところ
もう一か所も、同様にしてねじ切って外す。
ねじ切って外しているところ
こちらも液漏れの痕がある。
これも液漏れしていた
他の部品とショートしないよう注意しながら取り付けて行く。
汎用品を取り付けているところ
見た目は美しくないが、普段は見えない部分だから気にしない事にする。
見た目は良くない
問題は、密集しているコンデンサ類をどうやって交換するか?である。
電解コンデンサが密集している
周囲にはジャックやらスイッチやらボリウムやらがあってコンデンサを収める場所を確保できず、オーディオグレード汎用品ではどうやっても収まらない。やっぱりチップ部品を使わなきゃダメかなぁ...。(溜息)

続く
タグ:ソニー D-265
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電波時計が止まっちゃった(その4) [時計]

前回からの続き)

 太陽電池一枚でどの程度電気を貯められるのか、テストする。太陽電池→ダイオード(逆流防止用)→電気二重層コンデンサと接続し、薄曇りの日の日の出前からお昼まで東側の窓に置いて充電させる。
太陽電池の蓄電テスト
使うダイオードは電圧降下の少ないゲルマニウムダイオードを使う。テスターで測ってみると、0.3V弱。
電圧降下は0.3V弱
一般的なゲルマニウムダイオードは0.2Vから0.3Vの範囲だから、ギリギリその範囲に収まっている。
 序でに他のダイオードも測定してみた。何か廃棄する電化製品から外したシリコンダイオード(型番不明)は0.5V強。
型番不明シリコンダイオードは0.5V強
一般的なシリコンダイオードは0.6Vから0.7Vの範囲だから、やや低い値だ。
 ショットキーバリアダイオードは更に低くて0.4V弱。
ショットキーバリアダイオードは0.4V弱
その構造からスイッチング特性が優れているので、主にスイッチング電源で使われている。シリコンダイオードよりも電圧降下が少ないので、電源回路の効率向上にもなる。
 更に色々なダイオードを測ってみたら、0.15V弱という物もあった。
このダイオードは0.15V弱
電圧降下を極端に抑えたタイプのダイオードだ。このタイプは、使い方によっては熱暴走を起こすので注意が必要だが、今回のような使い方なら全く問題無い。

 太陽電池の電圧が3V近くあるので、ダイオードで電圧が落ちたとしても2.4V程度の電圧が電気二重層コンデンサにかかる。発光開始電圧の高い白色LEDは無理だが、緑のLEDなら点く筈。試しに直接緑LEDを繋いでみたら、やっぱり点いた。
緑LEDが点いた
しばらく点けたままにしてみたが、1分経ってもまだ点いている。LEDの光量から、流れている電流は0.5mA程度と思われるが、実際に測った訳じゃないから分からない。

 「それじゃぁ」と、翌日丸一日東の窓に置いて充電させ、LEDをどれ位点けていられるかを試してみた。
 充電時の回路は前回と全く同じ。LEDは高輝度でない安価な汎用の緑LEDを使う。テスターで直接電流を測ると、テスターの内部抵抗が大きくて電流が少な過ぎてしまうので、電池とLEDの間に4.7Ωの抵抗を電流検出用に入れてテストした。テスト開始時の電気二重層コンデンサの電圧は1.758V。
電気二重層コンデンサので夏は1.758V
緑LEDは、初めの1分はそこそこ結構明るく点いていたけれど、時間が経つに連れて徐々に暗くなって行く。
 そのままの状態で4分経過したら、かなり暗くなって影を作らないと点いてるのかどうかが分からなくなってきた。
4分経過
電圧が0.02V落ちている。
 更にそのままの状態で10分経過したら、緑LEDは辛うじて点いているのが分かる程度となった。電流検出用の抵抗に掛かる電圧は、たったの0.1mVしかない。
電流検出用の抵抗に掛かる電圧は0.01mV
この電圧から計算すると、流れている電流は0.2mA前後となる。

 初めてやってみた実験だけど、「電気二重層コンデンサって、案外電気を貯められるんだなー」というのが率直な感想である。
 今回使ったのは0.1Fの容量しかないので、これで時計を恒常的に動かせるかどうかは分からない。特に、夜間停止していた秒針を朝明るくなってグルっと動かす時には結構な電流が必要となる筈なので、それに耐えられるだけの電力を日中に貯められるかどうかが問題となりそうな気がする。
 だけど、何となくではあるけれど「何とか太陽電池だけで動かせそう」という気がしてきた。そろそろ時計への組み込みを考えるとするか...

(続く)
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ソーラーイルミネーションライトの簡単な修理 [雑感]

 2017年冬に購入したソーラー式のイルミネーションライトは、1年ほど経ったら点かなくなってしまった。
点かなくなったイルミネーションライト
「ニッケル水素電池が駄目になったん?」と思い、蓋を開けて調べたら電池に問題は無い。
内の電池は問題無し
「おかしいなー?」あれこれ調べたら、なんとソーラーパネルが全く発電していないと判明。(唖然)ネット上で部品を頼む序でに、使えそうなソーラーパネル2種類も一緒に発注、数日後に届く。
届いたソーラーパネル2種
実際に直茶日光に当てて測ると、左のパネルは電圧が少し低いので、今回は右側を使う。
 ソーラーパネルは直接取り付けるので、本体に配線を通す穴を開ける。
本体に配線用の穴を開ける
内部の基板は両面基板で、スイッチが2つ載っている。
基板にスイッチが2個
基板は樹脂の先端を溶かして固定してある。
樹脂を溶かして基盤を固定している
発電しなくなったソーラーパネルの配線を外す為、樹脂の溶けた部分を切り取って基板を外す。
基板を外したところ
配線をやり直して、基板側の作業は完了だ。

 イルミネーションライトの配線は本体から直接繋がっていて、切り離せる構造にはなっていない。
ライト配線は本体と一体
これでは扱いが面倒なので、切断して接続端子を半田付けした。
端子を半田付けしたところ
# 端子カバーが逆なのはご愛敬。A(^^;)(笑)

 ソーラーパネルを本体に直接接着して取り付ける。G17ボンドを適当に塗り、手で触ってもべとつかない程度に乾いたら圧着すれば良い。
G17ボンドでソーラーパネルを接着する
ボンドが完全に硬化するまで丸一日放置しておく。
 多分そのままでも大丈夫とは思うけれど、念の為に周囲をホットメルトで固めて簡易的な防水にしておいた。
ホットメルトで簡易防水
晴れた日に外に置いて充電したら、無事動いた。目出度しメデタシ、である。








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電波時計が止まっちゃった(その3) [時計]

前回からの続き)

 具体的に回路まで考えていた訳ではないのだけれど、随分前から「時計の消費電力なんて微々たるもんだから、小さな太陽電池でも賄えるのでは?」と考えていた。それに、電池だと今回のような液漏れが起きるのは避けられないが、太陽電池なら交換の手間も省ける。
 「そういえば、小さい太陽電池があった筈」と部品箱を漁ったら、十年近く前に仕入れた三洋製が出てきた。
小さい太陽電池
サイズからして電卓用に製造された物と思うが、名古屋・大須へ部品の買い出しに行った際にたまたま安く出ているのを見かけて「何かに使えるかも」と購入してあった物だ。見た目から色素増感太陽電池と思われる。大きさは3.5×1.4cm、明るい曇りの室内で測定すると3V近くある(開放電圧)。
曇天室内で3V弱
面積が小さいので電流は0.25mAしかない(負荷抵抗はテスターの200Ω)。強い直射日光に当てるとようやく2mA近くになる。
曇天室内で0.25mA
一つでは電力が足りないので、複数枚を並列にして使う事になりそう。

 太陽電池は暗いと発電しないけれど、時計は24時間動きっ放しだから、昼間に発電した電力を貯める場所が必要だ。「確か買っておいた筈」と、また部品箱を漁って見つけ出した。
電気二重層コンデンサ
電気二重層コンデンサ5.5V0.1Fだ。これは他の回路修理に使って余った物。他にもう一つ2.5V1Fもあったけれど、電波時計の電源は単三電池2個(3V)だから、今回の用途では使わない。

 電波時計の説明書には「標準電波の受信は最大で1日6回」と書かれている。時計だけなら消費電力は僅かだから良いのだが、一日数回であっても電波を受信して時計に伝える回路が動くので、消費電力は確実に増える。
 標準電波を受信しない設定もできるから受信を止めれば良いのかも知れないが、せっかく受信機能があるのに使わないというのは情けないし勿体無いという気がする。だから、機能は活かしたままにしたい。
 また、電源投入時や電波受信が不安定で遅れたり進んだりした場合、針を現在時刻まで動かす必要がある。そうなると、通常とは比べ物にならないほどの電流が必要になる筈。
 そうやって色々考えてみると、0.1Fでは不足かも?と思う。とりあえずは2個を並列で使うけれど、容量不足と分かったらその時に追加しよう。


 ...複数枚で思い出したが、別の部屋で使っているソーラー式電波時計には、小さな太陽電池が10枚埋め込まれている。
使っているソーラー式電波時計
同じくシチズンの「エコライフ」という機種で、型番は「4FY614-0」。10年以上前、ホームセンターに行ったら、たまたま「最終処分展示品・箱無し」で安かったので購入した物。
 使われている太陽電池は4.5×2cm。同じ色素増感タイプだと思うけれど、手持ちの三洋製に比べて一枚当たりのサイズが2割近く大きい。時刻合わせにも耐えられるだけの電力を賄う為に、これだけの太陽電池が必要なのだろう。

 まとめると、現時点での懸念事項は三つある。
 一つ目は太陽電池の出力不足の可能性である。通常時は良いと思うが、時刻合わせ時には電力が不足するかも知れない。
 それに、電気二重層コンデンサに充電させるのは良いけれど、逆流防止でダイオードを入れると電圧が下がってしまう。シリコンダイオードだと0.6V落ちるけれど、ゲルマニウムダイオードなら0.2V落ちるだけだし、電流はせいぜい一桁のmAレベルだから実用上は問題無さそうに思うが、実際にやってみないと分からない。

 二つ目は電気二重層コンデンサの容量が足りないかも知れない事。
 時刻合わせ時の消費電力をどうやって賄うかという点さえクリアできれば良いのだが、禁じ手?としては電源投入時や時刻合わせ時だけ電池を使うという逃げの手もある。(笑)これも、実際にやってみないと分からないなぁ。

 三つ目は太陽電池への配線である。
 太陽電池の電極は導電性樹脂で、直接半田付けできない。こりゃぁ導電性接着剤を何らかの方法で仕入れる必要がありそうだ。

 何だか色々と苦労しそうだな...。(溜息)

続く
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電波時計が止まっちゃった(その2) [時計]

前回からの続き)

 時計が無いと何かと不便なので、改造を考える前に「とりあえず動くようにしなければ!」早速分解する事に。
 時計裏側にネジがあるけれど、外周に近い方は飾りの木枠を固定するネジなので、やや内側にあるネジ(赤の矢印)を外す。
ネジを外す
すると、蓋が外れて中が見える。
分解したところ
真ん中に針を動かすモジュール、下には電波受信回路の基板、左に制御回路の基板がある。電池ボックスは単体で右側にあり、他の基板に液漏れが影響しない構造になっている。たぶん設計者も電池の液漏れを考慮して、この形にしていると思う。

 モジュールは電波時計でない時計とほぼ同じ外観だが、制御回路からの信号を受ける基板がある点が普通のとは異なる。
時計モジュール
針を動かすツマミもあるが、通常は裏蓋の下なので操作する事は出来ない。
 制御回路の基板にはICチップが二つあるようだ。(黒の丸い部分)
制御回路基板
灰色の上の突起が時刻合わせ、下が電波受信のスイッチになっている。
  画像では分かり難いが、電波受信回路の基板の裏に、AMラジオとほぼ同じ形のバーアンテナがある。
標準電波受信回路基板
標準電波(コールサインJJY)は、福島県大鷹鳥谷(おおたかどや)山の40kHz、佐賀県羽金(はがね)山の60KHz、の二ヶ所から発信されている。AMラジオ(中波帯:526.5kHzから1606.5kHz)と干渉しないように、低い周波数の長波帯を使っている訳だ。この電波を受信する為にバーアンテナが必要なのである。

 肝心な電池ボックスは裏側の配線にまで電解液の結晶がびっしり。(滝汗)
結晶が端子にも付いている
この結晶は物理的にこそげ落とす以外に方法が無い。精密ドライバーでガリガリゴリゴリひたすら削ったが、10分以上もかかってしまった。
 電解液で配線も断線しかけていたので、一旦取り外して再度ハンダ付けするんだけれど、電解液が付着した金属面はハンダが乗り難くて非常にやり難い。すったもんだしながら、何とか半田付けできた。

 この時計に限らず、置時計は充電池だとまともに動かない物が結構あったりする。乾電池は1.5Vだが、ニッケル水素電池は1.4V(流す電流が少ない場合)なので、2個直列だと電圧が不足する為だ。百円ショップの時計は動かなかったけれど、幸いな事にこの時計は普通に動いてくれた。(安堵)

 とりあえず応急措置で電池ボックスを修理したけれど、ニッケル水素電池だとそのうちに止まってしまうかも知れない。
 今更普通の電池を使って何度も電池ボックスを修理したくはないし、以前から電池ではない別の電源を使用する事を考えていた。その「電源」とは?...誰でも分かると思うけど(^^;)「太陽電池」である。
 但し、「何となく頭の中で考えていただけ」で具体的な回路を考えていた訳ではないし、勿論テストなどもしていない。でも、いよいよ実行に移すべき時がやって来たようだ...

続く
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電波時計が止まっちゃった(その1) [時計]

 数日前の朝、自分の部屋にかけてある時計の時刻がおかしい事に気が付いた。
 しかし、1時間ほど経ってから再び見たら正常な時刻に戻っていた。この時計は標準電波が届くギリギリの位置にあるので、「何だか変だけど、直ったのなら良いか」と放置していた。
 ところが、今日見るとやっぱり時刻がおかしい。お昼近くなのに、5時少し前を指している。左のArmourlLite腕時計が正確な時間である。
時刻が狂っている
この機種はシチズンの「ネムリーナ」、型番は「4MY644-0」。暗くなると自動的に秒針が停止して「秒針のコチコチ音がせず、眠りを邪魔しない」というのが売りだった機種で、亡き父が何かの記念で貰って来た物である。

 「電波時計で時間が狂うなら、電池が無いんだな」と思い、電池室を開けてビックリ!!(@@;)
電池が液漏れ
電池(金パナ)が液漏れを起こしているではないか。取り出してみると、電解液の結晶が分厚く堆積している。
電解液の結晶が分厚い
かなり前から漏れていたようだ。今まで全く気が付かなかった。(x_x;)電池室の電極も結晶で傷んでしまっている。
電池室の電極も傷んでいる
本体裏にある注意書きには「年一回交換せよ」とある。
本体裏の注意書き
取扱説明書の仕様を見ると、電池は「毎日7時間の秒針停止で約2年」とある。「そういえば、この数年間でこの時計の電池を替えた記憶は無いなぁ。」
 時計のように消費電力の少ない機器にはマンガン電池を使うべきだが、マンガン電池が無いので使い古しのアルカリ電池を入れてあったのである。

 マンガンやアルカリの電池の場合、取り出す電流によって使用可能時間が変わる。だから、電池の容量は一概には言えないのだけれど、メーカの仕様書では、単三電池は「負荷電流20mAで140時間」(JIS基準)となっている。この数字で計算すると、容量は2800mAhとなる。
 「2年=2×24×365=17520時間」だから、1時間当たりに時計が消費する電流は「2800÷17520≒0.16mA」となる。実際に測定してはいないけれど、電波時計でない単純なクォーツ式時計に比べて消費電流はかなり大きいという感じがする。

 普通ならそのまま電池を交換するだろうが、拙者は随分前からマンガンやアルカリの電池は買わない事にしているので、当然在庫は無い。ニッケル水素電池を使っても良いのだけれど、他の時計で使ってみたら1か月程度で止まってしまったので、頻繁に見る時計で使うのは躊躇われる。
 「ウーム、いよいよ改造を考える時が来てしまったか...(--;)。」

続く
タグ:電波時計
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ヘルメットに反射テープを [バイク]

 バイク用ヘルメットには、毎回必ず後面に反射テープを貼っている。バイクにはテールランプがあるのだから、「必要か?」と問われれば「必要無い」と答える。だけど、バイクに乗り始めてから30年以上続けているので、貼らないと何となく落ち着かないのである。(汗)だから、先日購入したヘルメットにも反射テープを貼る。

 反射テープは在庫が無いので、ホームセンターで仕入れてきた。
反射テープ
サイズは18mm幅×2mで、お値段は320円ほど。

 テープを貼る前にたいていワックスを掛けるのだけど、使うのは「アーマオール」である。以前はSTPのサノバガンも使っていたけれど、サノバガンは販売を終了してしまったので、今はアーマオールだけを使っている。
 アーマオールとの出会いは月刊誌ガルルである。
# ガルルは2019年2月で廃刊となったが、編集スタッフが再結集して隔月刊のゴーライドを出している。
 中古でセロー225を購入してしばらくした頃、本屋で見かけたガルルを買うようになった。1年ほど経った頃にオフロードレーサーの記事が出ていて、その中で「ヘルメットにはアーマオールを使っている。泥が付きにくくなるし、艶も保てる」と書かれていたのを見て買ったのが最初であった。
 初めはヘルメット用にと思って買ったのだけれど、その後はホンダCR-X(EF8)の内装やバイクのカウル等、あちこちに使っていた。大体5年程度で一本を使い切っていたのだけれど、CR-Xからポルシェ11Carrera4(996)に乗り換えたら、Carrera4の内装は革張りだったから殆ど使わなくなった。

 まだ少し使い残りがあったと思ったのだけれど、どれだけ探しても見つからない。仕方ないので、再度ホームセンターに出向いて仕入れてきた。(汗)
アーマオール
早速使ったら、マットブラックだと均一にはならず少し斑が出てしまった。
少し斑になっている
よくよく考えれば「マット」は「艶消し」なんだから、わざわざ「艶出し材」を塗りたくるというのはおかしいんだよねぇ。(溜息)
 間近に見ると斑が目立つが、少し離れると気にならないので、このまま気にしない事にする。(汗)

 次はいよいよ反射テープ貼りである。
 いつも丸いヘルメットだったからあまり深く考えなくても良かった。けれど、今回は形状が複雑だから、適当に貼るという訳には行かない。「うーん、どうしよう?」と随分考えたけれど、妙案は浮かんで来ない。「やっぱ凸凹に合わせて貼るか。」
 あーでもないこーでもないと独り言を言いながら、かなりいい加減に貼って完成。
反射テープを貼った
反射テープを貼った
後ろは切れ端の形を整えて三ヶ所貼った。
反射テープを貼った
テープを切る時、普通の鋏だと大きくて細かな作業がやり難い。「何か小さい鋏って無いかな?」と思いながら机周辺を見渡していて「おぉ、これなら!」と使ってみたら、とても調子が良かった。それは「鼻毛鋏。」(笑)
鼻毛鋏
測定せずに目分量で貼っているので、よく見ると微妙に左右で違ったりするけれど、遠くから見ると分からないから、これで良しとしよう。(笑)とりあえず、目出度しメデタシ、である。
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FELT SPEED50のブレーキをオーバーホール [自転車]

 先週と今週は色々な事が重なって自転車FELT SPEED50に乗る機会がやたらと多かった。
FELT SPEED50
今のところ不調は無いけれど、ブレーキを掛けるとブレーキレバーの抵抗が大きいような気がする。
 「そういえば、前回整備したのは何時だったっけ?」どれだけ考えても思い出せないので、このブログの過去記事を漁ってみる。すると、2017年3月にバーエンドグリップを交換しているので、その前後で恐らくブレーキもメンテナンスしている筈。となると、4年間何もしてなかった事になる。(唖然)

 思い立ったが吉日、早速作業する。
 ブレーキは前後共同じ構造で、上端を内側へギュッと抑えるとワイヤが簡単に外せる。
前後共同じ構造のブレーキ
ブレーキシューはだいぶ減っているけれど、交換はもう少し先でも良さそう。
外したブレーキアーム
ブレーキアームを固定しているボルトが錆びている。
ブレーキ固定ボルトが錆びている
ワイヤーブラシで磨いたけれど、メッキが剥がれて表面が荒れている為か、あまり綺麗にはならなかった。
ワイヤーブラシで磨いた後
ブレーキレバーも外してワイヤーを取り出し、インジェクターを使ってワイヤーシースに潤滑油を送り込む。
インジェクターでワイヤーシースにオイルを送る
このインジェクターはバイク用だけど、普通に自転車にも使えた。
 リアブレーキアームの台座は油分が殆ど無くてカラカラ。
リアブレーキの台座は油分が殆ど無かった
フロント側は何故か左だけグリスが僅かに残っていたけれど、水分が入り込んで錆びていた。
グリス分があっても水分で錆びていた
ワイヤーブラシで磨いてからグリスを塗っておく。
ワイヤーブラシで磨いてからグリスを塗る
後は元通り組み立てて、何度もブレーキレバーを握ったり離したりを繰り返し、ブレーキシューの位置を調整すれば完成である。

 早速近所を走ってみたら、ブレーキレバーの操作は驚くほど軽くなった。オーバーホール前の状態でも別に何とも感じなかったが、比べてみて初めて分かる「どえらい違い」だ。
 ブレーキの利き具合が変わる訳じゃないから制動性能は変わらない筈だけれど、これだけ操作感覚が違うと走り方も変わってくるかも知れない。
# ホントか?(^^;)
何となく気になって作業したけれど、本当に「目から鱗」だった。いやぁ、定期的な整備って大事ですねー。(滝汗)
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ヘルメット購入 [バイク]

 Nolanのヘルメットを6年以上使い続けてきたけれど、バイクガイド廃刊でバイクに乗る回数が大幅に減り、ヘルメットの使用頻度も低いままだったからあまり気にしていなかった。
 ところが、先日ヘルメットを脱ぐ時に前髪に引っかかるような違和感が。「(。´・ω・)ん?」よく見ると、額の上辺りに2か所穴が開いているではないか。(丸で囲んだ部分)
内装に穴が
「ウーン、いよいよ内装が破れてきたか。(溜息)」

 今はどのメーカでも「ヘルメットの交換の目安は購入後3年間」と、判を押したような文言が必ず書かれている。恐らくはJIS規格か何かの都合だろうけれど、決して安くは無いヘルメットが3年でお陀仏というのは少々短いように思う。
 しかし、大事な頭部を守る物だから、基準が厳しいのは仕方がないのかも知れない。今回は以前とと比べても結構長期間使ったので「まーぁ長い事使ったんだから仕方ないか。」だから、買い替えてもそんなに違和感は無い。

 通販の方がちょびっと安いけれど、サイズ感は実際に被ってみないと分からないので、例によってライコランド小牧店に足を運び、手当たり次第試着で被って見て「これなら」と思う物を仕入れてきた。
購入したヘルメット
マルシンTE-1、色はマットブラックである。
マルシンTE-1マットブラック
TLR200に乗る機会が多いので、フルフェイスではなくバイザー付きのジェットタイプを選んだ。サイズはXL。
サイズはXL
これでも後頭部がまだ押されるような感じがするけれど、痛くなるほどじゃないからOK。一つ下のサイズLだと、頭全体が締め付けられているような感じで、長時間になると頭が痛くなりそうだったのだ。
 シールド保護シートに効能書き(?)がある。
保護シートに機能説明の印刷
インナーバイザー(サングラス)付なのは嬉しい。
インナーバイザー付き
1万5千円一寸の価格だったけれど、この価格帯でインナーバイザーが付いているのは珍しい。
 廉価版ヘルメットはDカン2つでベルトを通すタイプなのだが、このヘルメットは高価格帯モデルと同じラチェット式バックルになっている。
ラチェット式バックル
NolanはDカンだったから、付け外しが大幅に楽になる。
てんてんさんの記事で知ったAirhead(エアーヘッド)は洗剤で洗ってそのまま移植する予定。
Airhead
今までかなり頭を下げないとTLR200のフロントタイヤが見えなかったけれど、ジェットタイプだからそのまま見えるようになった。

 今までがフルフェイスタイプだったせいか、ジェットタイプだと何となく物足りない感じもする。ジェットタイプは顎を覆う部分が無いからだろうが、その分重さは軽くなっている。
 長距離ツーリングなどでどうしても気になるようだったら、改めてフルフェイスタイプを考える事にして、しばらくはこのヘルメットで、と考えている。

 今まで、ヘルメットの後ろに反射テープを必ず貼っていた。
後ろに貼った反射テープ
いまどきは空力特性を考慮しているのか、後頭部の形状も結構複雑になっている。
後頭部は複雑な形状
「こりゃ反射テープをどうやって張るのかを考えなきゃなー」なんて思っていたが、それ以前に反射テープは前回で使い切ってしまって在庫が無いと判明。まずは反射テープを買ってこなきゃね。(汗)



マルシン(MARUSHIN) バイクヘルメット スポーツ ジェット TE-1 ホワイト XLサイズ (61-62cm) MSJ1 1001116

マルシン(MARUSHIN) バイクヘルメット スポーツ ジェット TE-1 ホワイト XLサイズ (61-62cm) MSJ1 1001116

  • 出版社/メーカー: マルシン工業
  • 発売日: 2019/05/20
  • メディア: Automotive











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TLR200のリアブレーキの利きを良くする [バイク]

 TLR200のブレーキは前後共にドラムブレーキで、フロント側の利きに不満は無いのだけれど、リア側は「もうちっと効いて欲しいなぁ」と感じる事が良くある。
TLR200のリアブレーキ

 大型自動二輪免許の為に自動車学校に通っていたが、そこの指導教官は某メーカのテストライダー出身で、卒業式の講話の中で「いつもはリアブレーキだけで停車する。フロントは急ブレーキの時だけ使う。前後両方のブレーキを使わないと停まれないのは、車間距離不足か速度の出し過ぎ」と話されていた。「おぉ、なるほどォ!」と感心し、その後は基本的にリアブレーキだけで停まるようにしている。
 しかし、TLR200だけは別で、かなりの車間距離を開けていてもリアブレーキだけでは停まり切れない時がたまにある。特に、40km/hを超えると停まり難いという感じがする。岐阜県の郊外の県道などは制限速度も巡航速度も愛知県側よりも10km/h以上も上の所が多いから、余計にリアブレーキが弱く感じてしまう。

 一ヶ月近く前の日曜、いつものように晴れた河川敷にトライアル乗りが集まって雑談していたら、TLM220に乗ってきたGさんが「TLR200のブレーキはカブ50と同じでドラム径が16㎝位。ブレーキアームはカブ50の方が長いから、アームだけ替えても利きが良くなる」と教わった。
 帰宅してから調べてみる。ノギスの測定限界が15.3cmくらいで画像では16㎝に達していないけれど、確かにリアブレーキのドラム径は16㎝だ
リアドラム径は16㎝
ブレーキアームの長さは凡そ9cm。
純正ブレーキアームは9cmほど
てこの原理で、ブレーキアームが長ければ同じ力でもブレーキをかける力は強くなる。「ならば!」と「フロントブレーキアーム・カブ50用」を通販で取り寄せた(画像下)。お値段は送料込1500円弱。
上がTLR200純正、下がカブ50用
TLR200はアルミ鋳造でコストを掛けた作りだけど、カブ50はコストを抑えた鉄板プレスだ。この辺りは性能を追求するトライアル車と汎用バイクの差だねぇ。
 カブ50用の方がブレーキロッドを支える穴の位置が2.6cmほど長い。一寸した差に見えるかも知れないが、計算上はレバー比が28%ほど上昇する事になる。言い換えれば、リアブレーキを踏み込む足の力は3割ほど弱くても以前と同じ程度の効き具合となる。
 設計は恐らく流用していると思うのだけれど、細かな部分に違いがあって、ポンチマーク(小さな点状の穴)は反対側になっている。
ポンチマークの位置が180度違う
ブレーキの軸にもポンチマークがあって、取り付ける際にはマーク同士を一致させるのだけれど、180度ずれているので、目測で合わせる事にする。
# マジックペンなんかで線を引いておくのも良いですな。
 ブレーキアームの取り付け部の形状は同じだけど、レバーを固定するボルトを受けるネジ穴がカブ50用には無い。だからボルトとナットで固定する事になるけれど、ナット分の長さが足りないので、ホームセンターでM6×35mmを仕入れてきた。
ホームセンターで買った35mmのボルト
画像上が購入したボルト、下が付いていた純正品である。
したが純正品、上がホームセンターで買ったボルト
アームを交換して元通りに組み立てれば作業完了である。
ブレーキアームを交換した後
下側から見ると、こんな感じ。ボルトの先が当たっているように見えるかも知れないけれど、ホイール軸との間には人差し指1本分の隙間がある。
ボルトは当たらない位置にある
実際に自宅周辺を20分ほど走ってみた。

 リアブレーキの利き具合は劇的に、というほどではないにしても、随分良くなった。今まで完全に停止する直前の数秒間「キィィィィィー」という変な音がしていたけれど、殆ど出ない。「ブレーキをばらさないと音は消えないかも?」と思っていたけれど、中途半端な利き具合で音が出ていたらしい。
 これで「うわぁ、停まんねぇ!」なんて焦る事は無くなりそうだ。目出度しメデタシ、である。
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