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ローランドM-160のメンテナンス(その2) [音楽]

前回からの続き)

 発注してあった電解コンデンサ類が届いたので、作業再開。まずは各チャネル(チャンネル)入力の基板から取り掛かる。
入力チャネル基板
古いコンデンサを取り外して新しいのを取り付けるだけの単純な作業なんだけど、とにかく時間がかかる。
 古い基板はランド(銅箔パターン)を基板に固定している接着剤が弱っている為、ハンダを緩めてコンデンサを外す時にハンダコテを当てる時間を極力短くしないとランドを剝がしてしまいかねない。だから、かなり気を使って慎重に作業するのでやたらと時間がかかる。3時間近くかかってようやく基板一枚をやり終えた。
コンデンサ交換の終わった基板
同じ基板がもう一枚あるので、そちらも続けて作業する。
 ところが、「ありゃ?2.2μFが足りんじゃん!(@@;)」部品箱にあった在庫数を考慮して発注したんだけど、何故か8個足りない。「数え間違いか?」と思い、改めて個数を数えた時のメモを見たが、間違っていない。在庫数も間違っていない。「何で...?」結局原因は分からなかったけれど、足りないという事には変わりがない。ウーム..

 気を取り直して、次はミキサー部の基板に取り掛かる。
ミキサー部の基板
基板を固定している樹脂部品を外すと部品を外せる状態になる。
樹脂部品を外して平たくしたところ
こちらもランドが剥がれ易くて、何度もヒヤッとしながら作業した。
交換を終えたところ
「ありゃ?33μFが一つ足りんぞ?!」今回は(と言うより今回も?)部品の個数カウントに間違いが多いなー。(汗)

 電源部の基板は繋がっている配線が多くて動かせる範囲が限られる為、コンデンサの数は少ないけれどかなり大変だった。
交換し終えた電源部の基板
 さて、これでコンデンサ交換が必要なのは出力部の基板だけとなった。

 いつもならボリューム類も分解オーバーホールするのだけれど、今回はやるべきかどうかで少々迷っている。
 スライド・ボリュームは、現在市販されている物とは多少形状が違うけれど、見た感じでは多分当時の汎用品。普通に分解できそうだ。
スライド・ボリュームは当時の汎用品らしい
問題は回転式ボリュームの方だ。小型汎用品ではなくて、固定ネジ部の無い基板取付用が使われている。
丸いボリュームは汎用品ではなさそう
画像で分かると思うけれど、樹脂を熱で圧着して固定する形になっている。基板取付用は多くがこの構造と同じだ。分解は簡単だけど、組み立てた後の固定方法が問題となる。
 いつも通りホットメルト(グルーガン)で固定すれば良いのだろうが、このボリュームの直ぐ上にパネルが来るので、ホットメルトをたっぷり塗って固定するとパネルに干渉して取り付けられない可能性があるのだ。

 ラインミキサーという製品の性格上、頻繁にボリュームを動かすなんて事は少ないように思うので、現段階でガリが発生しているかどうかの確認も兼ねて、一旦組み立てて動作確認する方向で考えようと思う。ボリュームのオーバーホールは、不足分のコンデンサ交換の時にでも改めて考えるとしよう。
 とりあえず、不足のコンデンサ類は新たに発注...いや、まだ他にもコンデンサ交換待ちの機材があるから、そちらも作業して不足分をまとめて発注する方が良いわなぁ...という事は、他の機材も作業を急がねば!という事か。トホホ...

続く
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