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電池テスターを買った [電子回路]

 一寸前の話になるのだけれど、ローランドのラインミキサーM-160BOSSのギターモニターTM-7dbxのコンプレッサーmc-6他のオーバーホール作業用の部品を取り寄せる際、電池テスターも一緒に取り寄せた。
電池テスター
裏側に説明があるけれど、全て英語。
英文の説明
機種名は「BT-168D」というらしい。
表面には機種名が
裏面には何やら表らしき刻印がある。
裏には表がある
拡大して見ると、電池電圧の目安だった。でも、3Vは測れんぞ?(笑)
表は電池電圧の目安
開けてみたら、内部に小さな基板が一枚あるだけだ。
中は基板一枚のみ
基板の裏側は液晶パネルの接点のみだ。
裏面は接点のみ
手近にある単一電池を測ってみたら、誤差は-3%ほど。一般家庭向けの測定器としては十分な精度である。
誤差は3%
しかし、動作時の電流は3mAしかない。
動作時電流は3mA
デジタルテスターの測定レンジを切り替えて測定したけれど、やはり3mA前後しか流れていない。
動作電流はやはり3mA程度
念の為に、他の単一電池でも測る。電流は2mAだ。
電流は2mA
測定レンジを切り替えたら一寸増えたけれど、やっぱり電流は3mA程度しか流れていない。
電流は3mA程度
大雑把に計算してみると、測定用の内部抵抗は400Ω前後らしい。

 単一電池は電流を必要とする機材に使われる事が多いので、測定抵抗が400Ωというのは高過ぎると思う。
 (LEDでなくて)豆電球の懐中電灯だと150mA以上流れるし、トランジスタ式ポケットAMラジオを静かな屋外で聞ける程度の小音量で使うと15mA程度流れる。
 だから、せめて20mA程度を流して計測する為の負荷抵抗は75Ω程度でないと実用的ではないのでは?と思う。
# 1.5V÷2mA=75Ωとなる。
昭和の時代に比べれば、電池を使う機材も省電力にはなってきているけれど、それでも計測時の電流が3mA前後というのは少な過ぎると思うなー。

 このテスターは9Vも測定できるので、9VのACアダプターで測ってみた。誤差は+1.5%ほどだ。
誤差は1.5%程度
手持ち機材の都合で内部抵抗は測定していないけれど、コストを掛けて計測時の負荷抵抗をわざわざ別回路にするとも思えないので、内部回路は共用になっているのでは?と思う。

 モーターや豆電球など、消費電力の大きい機材で使う電池を測定するのには向かないけれど、時計やリモコンなどに使う電池なら、このテスターでも十分通用する。まぁ、適材適所って感じかな。(笑)
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TLR200&スーパーシェルパで加子母へ [バイク]

 23日、道の駅加子母(岐阜県中津川市)でクシタニコーヒーブレイクミーティングがあるので、オフロードバイク2台で出掛けた。昼までに戻る積りなので、朝早めに出発する事に。

 朝8時過ぎ、拙者はTLR200、子供はスーパーシェルパに乗って自宅を出発。近くのスタンドで給油してから県道183を少し走る。各務原大橋を渡って伊木山通りを抜け、国道21に入ると、流石に交通量は多い。
 有料道路でないのに何故か「鵜沼IC」という名前の交差点を過ぎると、交通量は激減。ちなみに、国道21はこの交差点から更に先へと進むと木曽川沿いの道になっていた。けれど、そちらの道は現在は県道207となっていて、木曽川から離れてトンネルの多い新しい道の方が国道21となっている。
 そのまま進むと国道248にぶつかるので、右折して国道248へと進む。新しく整備されたこの道は道幅が広く、片側2車線な為か交通量が多い。
# というより、国道以外は道が細いんだよね。
少し走ると国道41にぶつかるので、左折して国道41へ。
 JR中川辺駅を過ぎて国道418が分岐する交差点を過ぎると交通量はグッと減り、交差点も少なくなって快適に進むようになる。交差点は殆ど無いし、交通の流れも良いので、走っていて気持ち良い。
 だけど、TLR200はしゃがんだ状態でシートに座るようなライディング・ポジションだし、シートは必要最低限の厚さしかない為、時間が経つに連れてお尻が痛くなってくる。快適に進むのは嬉しいけれど、お尻が痛いと気持ち良さが大幅に目減りしてしまう。(汗)
# Airhawk(バイク用クッション)持ってるんだから取り付ければ良かったなぁ。
 白川町で県道62へと進むと、更に交通量が減る。目的地が同じと思しきバイクを多く見かける。この道は通常の交差点が無いので、信号で停められる事が無い。白川に沿って進む道で景色も良く、ツーリングの為にあるような感じ。所によってはまだ桜の花が残っていたり、そうかと思えば既に山ツツジが咲いている所もあったりで、何度走っても飽きる事が無い。「フィルムカメラ持ってくれば良かったなー?」と思ったが、「待てよ、カメラ持ってきたら丸一日かかっちゃうかもな。(笑)」
 お尻の痛みが徐々に強くなって来るが、目的地は近いのでそのまま走り続ける。

 国道256にぶつかったら左折して国道256を進む。すると数分で目的地の道の駅加子母に到着。既に沢山のバイクが来ていた。
道の駅加子母に集まったバイク
道の駅加子母に集まったバイク
コーヒーを頂きながら、集まったバイクを見て回る。和歌山ナンバーや大阪ナンバーなど、遠方のバイクが思いの他多い。リッターバイクが多く、R1250GSなどはかなりの数が居る。
# 高額なバイクなんですけどねぇ。
FANTICのバイクが展示されていたけれど、今回も試乗会等は無くて見るだけ。Scrambler500がとっても気になってはいるのだけれど、新車だと百万円オーバーで手が出ない。だから「見てるだけ。」
# 10年後位に安い中古が出るのを待つかな。
あちこち見たけれど、TLR200は拙者の一台だけ。以前は沢山いたスーパーシェルパも見かけなかった。
我が家の2台:TLR200とスーパーシェルパ
コーヒーを飲み終わる頃にはお尻の痛みも消えたので、道の駅を出て自宅へと向かう。

 来た道を戻るが、途中にある道の駅茶の里・東白川に立ち寄ってお土産を買う。子供は、ここで売られている「クリーム大福」が大好き。勿論拙者も大好きなので、ここを通る時には必ず寄って買う。他にも、この地域のローカルフード「けいちゃん」等も仕入れた。
道の駅で購入したお土産
パニアケースにお土産を入れて再び走り出す。

 国道256(途中から県道62)は相変わらず交通量が少ない。快適に進むのは良いが、再びお尻が痛くなって来る。
# やっぱAirHawkを...(以下、略)。
しばらく走って国道41へと進むと、こちらも交通量は少な目。そこそこの巡航速度を維持できるし、景色も良い。
 快走区間を過ぎて川辺町に入った途端、あちこちの信号で停められる。
# まぁ、仕方ないですな。
この辺りから「左の脛が何だか変だな」と感じ始めた。ゴーストップを繰り返すうちに、その違和感は動かす度に痛みに変わっていく。交差点が多い為、左足でシフトペダルを操作する回数も劇的に増えたから、知らず知らずのうちに左足を酷使していたみたい。
 信号で止まる度にシートから立ち上がると、お尻の痛みはある程度和らぐ。けれど、脛の痛みは変わらない。幸い、今回は渋滞するような場所が無かったから助かった。

 そのまま朝来た道を通って自宅まであと僅か...と思ったら、急にエンジンが止まってスローダウン。既に150㎞以上走っているから、ガソリンが無いのだ。「ありゃぁ、リザーブに切り替えなきゃ。」子供はそのまま先へと進んでいった。
 道の端にバイクを寄せ、タンク左下にあるガソリンコックをリザーブ側に切り替える。車体を軽く揺すってガソリンをキャブレターに流してから、改めてキックでエンジンを掛け...あれ?どーして直ぐ止まっちゃうん???

 キックすればエンジンは掛かるのだけれど、アイドリングした...と思ったら直ぐ「プスン」と止まってしまう。そこで、エンジンが掛かったら直ぐにスロットルを煽ってレーシングする(よーするにブイブイ言わせる)と安定したアイドリングになる。「これで良し」と思いながらシートに跨る頃には「プスン」と止まってしまう。
 症状からすると、タンクからキャブレターへガソリンが上手く流れ込んでいないみたいだ。レーシングすると安定するのは、キャブレターのガソリンを吸い込もうとする負圧で、ある程度ガソリンがキャブレターに流れて来るからだろう。
 工具類は持って来なかったし、自宅まであと数kmなので、車体を軽く揺すってガソリンがキャブレターに流れるようにしながら、注意深く進む。信号で停められると一緒にエンジンも止まってしまうのでその度にエンジンを掛け直し、信号が青になるまでレーシングし続ける。
 木曽川を渡って愛知県に入ったら、県道から外れて住宅街へと進む。ここなら信号で停められる事は無いし、一時停止の標識は事前に見えるから軽くレーシングしながら停車すればエンジンが止まる事も無い。
 子供より5分ほど遅れて13時少し前に無事自宅に到着。昼食後、改めてガソリンスタンドへ行って満タンにした。本日の走行距離は171.6㎞、燃費は40.7km/L。信号の殆ど無い区間が多いからなのか、想像以上に良い燃費となった。

 スタンドから帰って来てから、新たに仕入れたバイクの整備などをする。
# 仕入れたバイクは、公道走行可能な状態になったら記事にしますネ。A(^^;)
その後、仕入れたバイクで子供が空き地で8の字の練習をし始めた。拙者もやってみたが、左脛の痛みがあるのと、エンジン特性が未だ掴めてない事もあって、なかなか8の字を描けない。夕暮れまで空き地で遊んだら、バイクを自宅へと引き上げた。

 その後、左脛の痛みについて考えてみた。
 トライアル車は、その性格上シートはオマケみたいな物だから、長距離をノンストップで走るなんて事は恐らく考慮されていない。走行中に足を載せるステップの上面は水平だけれど、乗車姿勢がしゃがんだような形なので足の裏がまんべんなくステップに乗る状態にはならず、踵側が持ち上がったような感じとなる。そうなると、体重はステップの前側が足に当たる位置で支えている事になるので、ステップ全体で支えるのとは違って部分的に負荷がかかる。
 右足はリア・ブレーキだから踏むだけだし、減速時しか操作しないから、使用頻度はシフト・ペダルよりも大幅に少ない。
 左足はギア・チェンジで、シフト・アップなら爪先の上面側でシフトペダルを上へ押し上げ、シフト・ダウンなら爪先足の裏側でペダルを下へ押し下げるから、脛周辺の筋肉を良く使う。だから、右足は痛くならないけれど、左足は痛くなるのでは?
 長距離ツーリングの後、左手を握ると左前腕が痛む事があるけれど、右手(フロント・ブレーキ)よりも左手(クラッチ)の方がレバーを握る回数は圧倒的に多いから、筋肉に疲労が溜まり易い。それと同じような事が左足にも起きているのだと思う。
 以上が拙者の結論である。
# 結論が出ても何かある訳じゃないんだけどね。(^^;)
 シフトペダルの位置をもっと下げて、軽い操作でシフト・アップできれば、脛の痛みは防げるかも知れない。しかし、下げるとシフトペダルの地上最低高が低くなってしまい、林道や練習場所では岩や枯れ木等に当たって破損の可能性もある。
 でも、位置が高いとシフト・アップ時の左足の負担は大きいので、ペダル位置に関しては一寸研究の余地がありそうだ。

 ここ数か月は「一台のTLR200でトライアル練習からツーリングまで、何でも出来るんでは?」なんて考えていたのだけれど、距離を稼ぐツーリングには少々苦しい面もあるという事が今回良く分かった。スーパーシェルパがあるから無理してTLR200で全てを賄わなくても良いんだけど、仮にTLR200で長距離走るのであれば休み休み走る事になりそうだ。
 今回はAirHawk無しだったけれど、以前AirHawk有りの状態で走った時にはお尻も左足も痛みを感じなかったから、もう一度同じコースで検証してみたいという気もしている。

 そうは言いつつも、TLR200のエンジンをぶん回して何とか走っている拙者の横を軽~く抜いて行くリッター・バイクを見ると「あー、大型バイクって良いなぁ」と感じてしまったりする。ウーム...今後の検討課題の一つ、になりそう...かな?(笑)
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dbx mc-6のオーバーホール(その1) [音楽]

 昨年末に中古で購入してあったDBX社のコンプレッサーmc-6は、購入直後に色々触ったけれど、その後はほぼ放置状態となっていた。
dbx mc-6
発売当時リアルで見ていたけれど、当時はコンプレッサーの重要性を理解しておらず「へぇー、小さいの出したんだぁ」という程度の認識しか無かった。
# 当時は未熟だったな...あ!今も、か。(^^;)...(--;)
 ネット上の情報に依ると、ラックマウントタイプdbx160シリーズを小型化した物で、今でも160シリーズと同様に愛用者は多いらしい。
 この機種は1999年に製造終了しており、最終生産品ですら23年経過している事になる。全体的にうっすらとタバコ臭がする事もあり「オーバーホールすっか!」

 底面を見るとネジ穴が3か所ある。
ネジは3か所
シリアル番号のシールを見ると1998年8月製造らしい。
 ネジを外し、ツマミを外すと上側が外れる。
分解したところ
LED表示基板はコネクタ接続なので、簡単に外せる。
LED表示基板はコネクタ接続
埃などがボリュームに入り込むのを防ぐスポンジは、劣化してボロボロ。
スポンジが劣化している
これでは埃除けどころか埃製造機だ。(汗)スポンジを撤去したが、ボリューム表面はまだネトネトしている。
ボリューム表面がネトネト
スポンジ下には電解コンデンサが隠れていた。「ゲッ、ここの分は発注してないじゃん」と焦ったが、幸い手持ちの部品で間に合いそうなので一安心。
 ボリュームを外したら、どれもW100kΩだった。
ボリュームはW100kオーム
メーカ名「ALPHA」の刻印が側面に入っている。
ALPHAの刻印
分解したら、内部にスポンジの粉が入り込んでいた。やっぱりねー。(^^;)
ボリュームを分解したところ
センタークリック用のスチールボールとバネはとても小さいので、無くさないように!
小さなスチールボールとバネ
組み立てる時はボールを押し込みながら筐体にはめ込む。
ボールを飛ばさないように組み立てる
ツマミ側の接点は、タバコのヤニのような茶色い物が薄く付着している。
接点が茶色い
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨くと綺麗になった。
接点を磨いた後
抵抗面もしっかり汚れている。
汚れている抵抗面
エレクトロニック・クリーナーとNevrDullで綺麗になった。
クリーニングした抵抗面
5本のボリュームを作業したら、基板上の電解コンデンサも交換、これでOK...と言いたいところなんだけど、またしても22μFが1つ足りない。
作業の終わった基板
BP(バイポーラ:無極性)なのを見落として発注してしまったようだ。(/_;)
 また、電源部にある4個の平滑コンデンサ220μFは、筐体ギリギリのサイズなので、オーディオ用汎用品だと大き過ぎて入らない。
# ウーム、何たる失策である事か...(--;)
無い物は仕方ないので、改めて発注しなきゃねぇ。トホホ...

 とりあえず出来る作業は終わったので、後は部品待ち...かな。(汗)

(続く)
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BOSS TM-7のオーバーホール [音楽]

 今年1月、BOSSのギターモニターTM-7を格安で入手した。
BOSS TM-7
格安の理由は「動作確認できる環境が無い為ジャンク扱い」だった。この手の製品は汎用品で作られている事が多いので「なーに、動かんかったら自分で直せばエエやん」と思ったのである。
 このTM-7は発売当時「カラオケ製作機」なんて言われていたりした。その理由は「センターキャンセル機能」があるから。ボーカルやリードギターは音の定位がセンターになっている事が殆どなので、そのセンターの音声成分だけを取り除けばカラオケみたいになる、という訳である。
 実際には、ギターであってもディレイやコーラスなどで左右に音を振り分けてある事もあったりするので、完全には消えない事もあるけれど、カラオケ気分で使う分には気にならない。
# この辺は、使う人によって感覚が違ってくるかも。
 ギターは本体右側面のジャックに、ヘッドフォンは左側面のジャックに接続して使うんだけど、上側面にはエフェクターへのセンド・リターン端子があり、しかもリターン側はステレオ対応、ライン入力も勿論ステレオ対応になっている。
上側面の入出力部
発売当時をリアルタイムで経験しているから「古い機材」という意識は全く無いのだけれど、1994年発売だから28年も前。
# 歳食ったなー(^^;)...(--;)
内部はそれなりに劣化している筈だから、他の機材修理の序でに必要な電解コンデンサ類を発注しておいた。

 部品が届いたら、オーバーホール作業を開始する。
 まず、ネジは上側面と底面にあるので、それを外す。
# 何故かBOSSのエフェクターFUZZのシールが貼ってあるね。
底面を見たところ
裏蓋を外すと基板が見える。
裏を外したところ
基板を外すと、操作面側にはアルミ箔のシールドがある。
基板を外したところ
ノイズ対策だろうが、随分と気を使った設計になっている。
 古い電解コンデンサは問答無用でオーディオ用汎用品に替えた。上に並べてあるのが外したコンデンサである。
電解コンデンサを交換したところ
オーディオ用は一般汎用品よりもサイズが大きい為、背の高い物は筐体に閊えないように横倒しにして取り付けた。
 次はボリューム類を外す。
ボリューム類を外したところ
基板取付用なので、軸の部分にネジは無い。まずは少し大きい青いボリュームの方から分解する。
青いボリューム
固定している爪を慎重に起こして分解すると、内部はグリスまみれになっていた。
分解したところ
特に抵抗体面が酷くて、全体にグリスがべっとりと付いた状態だ。
抵抗面にグリスが回ってしまっている
エレクトロニック・クリーナーとNevrDull(ネバーダル・金属磨き)で綺麗になった。
クリーニング後の状態
次は小さな黒のボリュームだ。
黒い小型ボリューム
こちらも分解すると、内部はグリスまみれだ。同じようにクリーニングする。
 ライン入力のRCAジャックは、メッキが部分的に劣化しててうっすらと白くなっている。
メッキの部分が劣化している
こちらもNevrDullで磨いてみたが、殆ど変化が無い。
磨いても変わらず
劣化がだいぶ進んでいるみたいだ。
筐体は、見た目は普通だし、ウェットティッシュで拭いても汚れは付かない。
一見綺麗そうに見えるが・・・
しかし、古歯ブラシと石鹸で洗ったらやや濃い茶色の泡が出た。前所有者は喫煙者だったようだ。
 洗ってサッパリ...と思ったが、アクリルパネルの傷が気になる。
パネルの傷が気になる
液体コンパウンドで磨いてみたら、浅い傷は綺麗に取れたが、やや深い傷は取り切れなかった。
大きな傷は液体コンパウンドでも取れない

 序に、使われている半導体部品を確認しておく。
 TC4013BPはフリップフロップ回路が2つ入ったデジタルIC。センターキャンセル回路で使われている。
TC4013BP
ギター入力からのプリアンプ回路全般に使われているのは三菱製のM5218AL(汎用ローノイズ)だ。
三菱M5218AL
なお、三菱はIC製造から撤退した為、後期の物はJRC製NJM4558LのOEMになっているそうな。
 同じく三菱のM5216L(汎用ローノイズ・大電流タイプ)は、センド・リターン回路に使われている。このICが使われているのはここだけ。
三菱M5216L
出力部があるから、設計者はラージ・カレント・タイプのオペアンプを選んだと考えられる。市販すると設計者の想定外の使われ方をする場合があるから、余裕を持たせているのだろう。けれど、仮に卓(ミキサー)送りにしたとしても、そんなに電流を流すん?という気もする。ICが違えば音も変わってくるので、サウンドの均質性という観点で見れば、内部と同じML5128ALを使う方が好ましいと思う。
 プリアンプ回路には2SK184GR(ローノイズ・オーディオ用)が使われている。
2SK184GR
ミュート回路には2SC3327A(ミューティングやスイッチング用)が使われている。
2SC3327A
2SA1048GR(低周波用大電流タイプ)もミュート回路で使われている。
2SA1048GR
2SA1335GR(低周波用ローノイズ)はプリアンプ回路で使われている。
2SA1335GR
2SC3378GR(ローインピーダンス・ローノイズ)もプリアンプ回路などで使われている。
2SC3378GR
2SC2458GR(ローノイズ低周波用大電流タイプ)は電流制御の回路で使われている。
2SC2458GR
使われている半導体を見ると、「ナルホドォ、設計者は適材適所で使い分けてるなー」と改めて感心した。

 組み立てる時「あ、表のパネルって組み立ててから貼ってる?」と気が付いた。
貼ってあるパネルを裏から見たところ
というのは、分解する時も組み立てる時も、ボリュームの軸が閊えてしまい、とてもやり難いのだ。
 こんな状態だと製造ラインで問題が起きるだろうから、分解時にも不思議に思ったのだが、後貼りなら全く問題無い。言い換えると、分解する前提では無いという事になる。ウーム...
 元通りに組み立てたら、作業は完了である。
オーバーホール作業完了
早速音を出してみる。
 作業前と比べて、高音域が良く出るようになった。音声ライン上にある電解コンデンサが新しくなったからだと思う。更なる高音質化を目指すなら、M5218ALを高音質タイプのオペアンプ(例えばOPA2134とかMUSE8820とか)に入れ替えれば音は良くなるだろうが、今のところそこまでやる積りは無い。
 ライン入力があるから、CD等とギター・ヘッドフォンを接続すれば一寸した練習なら直ぐ出来そうだし、
# 練習嫌いな拙者が言うのもナンですが。A(^^;)
軽いレコーディングならこれ一台で賄えそうな感じだ。

 これで普通に使える状態になった。目出度しメデタシ、である。
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キックアームとシフトペダルを交換 [バイク]

 先日キックアームが折れてしまったので、ネット上で部品を取り寄せた。
折れたアーム(上)と新品(下)
画像上が折れた古いアーム、下が取り寄せた新品だ。比べてみると、古いアームは塗装の色も薄くなっているのが分かる。
 40年近く前のバイクだし、人間の全体重を掛ける部品だから、折れても仕方ないのかも知れない。けれど、オフロードバイクでキックアームが折れたという話はTLR以外では殆ど聞いた事が無い。トライアル車は軽量化を最重要視するので、無理して部品を軽量化していたのかも??
 新しいアームは、そのまま取り付けるだけでOKだ。
キックアームを取り付けたところ
なお、アームを固定するボルトは、アームと一緒に取り寄せた「高強度ボルト(強度10.9)」である。この箇所はライダーが全体重を掛けて踏み込むから、ホームセンターで売られているボルト(大半が強度4.8)だと折れてしまう可能性があるから注意が必要だ。

 アームと同時に、ダイレクトシフトアップペダルも取り寄せた。
取り寄せたペダル
ノーマルはリンク付きのペダルである。
ノーマルのシフトチェンジペダル機構
ペダルのリンク部は、入手した時点で既に変な形に曲がっていた。
ペダルリンクが変形している
本来なら「コ」の字型になっている筈のペダルリンクが曲がってしまっている。一応普通にシフトチェンジできるけれど、正常な形ではない為に分解する時にすんなりとは抜けず、かなり面倒なのだ。また、スタンディング走行中にうっかりペダルに足が触ってギアチェンジしてしまうと危ないという事もあり、あえてステップから足を外して少し前方に動かさないとシフトチェンジできないペダルに入れ替える。新旧を比較すると、こんな感じ。
新ペダル(右上)と旧ペダル機構
シフトペダルの長さは新しい方が若干長い程度だが、リンク機構が無くてとてもシンプルだ。
ダイレクトシフトペダルを取り付けたところ

 これで、気になる部分の部品を交換できたので、当分の間は心配ない。目出度しメデタシ、である。






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またキックアームが・・・ [バイク]

 TLR200はトライアル・バイクだから、ダート(舗装でない場所)ではスタンディング(立ち姿勢)で乗るのが基本。スタンディングはステップから真っ直ぐ体と膝を伸ばしてハンドルを握れば良い。ハンドルを握った時、ハンドル・腕・胸で大きな風船を自然と支えているような形になるのがバイクの基本である。
 しかし、拙者は胴長短足・更に腕も短いという体形のせいなのか、スタンディングだとハンドルが近過ぎて怖いのだ。具体的には、スタンディングしてハンドルを握ると上半身がかなり前傾する状態となり、ハンドルと体の距離が20㎝位しかない。
 ハンドルが近い為に(体の中では重量物の)頭がハンドルに近い位置、下手すりゃハンドルよりも前に頭があるような位置になってしまう。
 この状態でスロットルを開けるとバイクの動きに体が付いていけず、上半身が常に遅れ気味となる。上半身が遅れるとスロットルを更に開けるような状態になってバイクがもっと前に出ようとするので、かなり怖い。だからと言って急激にスロットルを戻すとエンジンブレーキで上半身が前のめりになってしまう。

 先日、ネット上でトライアル関係の情報を探していたら、たまたま見かけたサイトで「ハンドルを前方に大きく出したら乗り易くなった」と書かれているのを見つけた。「ほほぅ、そうか。ハンドルを前に出せば良いのか!」早速やってみる事に。
 ノーマルの状態だとハンドルのグリップはフロントフォークの延長上よりもやや後ろにある。
ノーマルのハンドル・ポジション
どの程度出せば良いのか分からないので、とりあえずフロントフォークの延長上にグリップの位置が来るようにしてみた。
ハンドルを前に出したところ
フロントウインカーを見ると分かると思うけれど、45度近く前方にハンドル毎倒している。このままではウインカーが見難いので、位置をずらして調整した。
ウインカーの位置を調整した後
ケーブル類に当たらない位置までウインカーを移動させたら、ウインカーは水平にはならず何だかヘンテコな状態になってしまったけれど、まぁ仕方あるまい。
ウインカーが水平でなくなっている
この状態で日曜日にいつもの場所を走ってみた。

 以前よりはだいぶ良くなったけれど、まだハンドルが体に近くてスタンディングだと少し怖い。これ以上前に倒すとなるとケーブル類の取り回しなども考える必要がありそうだけど、やっぱり前にもっと出したいと思う。
 いつもの場所に集まる方々によると、TLR系統はハンドルの位置がかなり低いんだそうな。一応バーライズキットでハンドルの位置が3cmほど高くなっているけれど、単純に嵩上げするタイプなので、ハンドルがもっと体に近づく状態になっている。ネット上を見るとオフセットさせるライズキットもあるようなので、そちらに替える方が良いのかも知れないなー。

 拙者のTLRはロードタイヤでダート路面だとグリップしない為、いつもの場所へ行っても見ているだけで殆ど練習しないのだけれど、子供のTLRはトライアルタイヤだから毎回あちこち走り回っている。
 子供が走り回っている途中でエンジンをストールさせたら(要するにエンスト)キックしても始動できなくなったそうで、草むらの中から皆の居る場所まで押して歩いて来た。一旦プラグを外して清掃し、キックでエンジンを掛けようとしたら子供が「ゲッ!」なんと、キックアームが折れてしまった。(汗)
 皆さんが押し掛けでエンジンを掛けて下さったので、しばらくアイドリングさせてからそのまま帰宅する事になった。
 帰宅してから子供が散々苦戦して、なんとか折れたアームを外した。
折れたキックアーム
気が付かないうちにアーム取り付け部にヒビが入っていたみたいで、そこに体重をかけて一気にキックした為に破断してしまったようだ。アームを固定しているネジも少し曲がっている。
 このキックアームはTLR200の弱点で、折れた話を良く聞くし、拙者のTLRも折れた事がある。またキックアームを調達してこなきゃ。(滝汗)
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フェイザー到着 [音楽]

 少し前、海外から自宅に荷物が届いた。
届いた段ボール
15㎝物差しを載せて撮影したので大きさが分かると思うけれど、両手にちょうど乗る程度の大きさだ。早速梱包を開けると、出てきたのはデンマークT.C.electronic社のフェイザー「TC XII B/K」である。
TC XII B/K
同じモデルで「B/K」が付かないのはギター用、こちらはベース・キーボード用。接続する機材の出力電圧に合わせて分かれてはいるけれど、内部の回路はほぼ同じらしい。
 ネット上には、「B/K」の方は「低音部まで対応」とか「ダイナミックレンジ130dBのを確保」とか色々出ているけれど、実際のところは良く分からない。
TC XII B/K
昭和の時代、国産の新品フェイザーが1万円でお釣りが来たのに、このフェイザーは3万円以上という凄まじい金額で「プロ向けって高いんだなー」と羨望の眼差しで眺めていた。

 フェイザーとは、大雑把に言えばレスリースピーカー(Leslie speaker)の音響効果を再現する為に開発されたエフェクターだ。Pink FloydがアルバムThe Dark Side Of The Moon製作時に、最新エフェクターとしてフェイザーが発売されたのでギタリストのDavid Gilmourがアルバムの中で使ったというのは結構有名なお話だったりする。
 電気電子的に見ると確かに再現できているんだけれど、実際にはスピーカー特性・アンプの特性・スピーカーボックスの特性などが色々絡むんで、出て来る音は似ているようでもだいぶ違う。
 近年はDSP技術が発達した事もあって、レスリーそっくりの音が出せるエフェクターも出て来ている。でも、フェイザーには独特の良さがあるので、未だに製品として色んなメーカーから製品が沢山出ている。
 この機種に拘った理由はただ一つ、「フィルター特性をノッチタイプにもできる」から。普通のフェイザーはピークタイプで、回路で作り出した信号波形を合成して特定周波数だけを強調するようになっている。だから、エフェクトを掛け過ぎるとキツイ音に成り勝ちなんだけれど、ノッチタイプは逆に特定周波数だけを削るので、深く掛けてもキツくならないのだ。

 実は、10年以上前に一度手に入れた事がある。
 関東地区の楽器店から「動作品」という中古を購入して送って貰ったのだけれど、中で9V積層電池が激しく液漏れを起こしていて内部がベタベタドロドロ(!)の状態。本来固い筈の基板は、端の方が電解液による浸食で少し柔らかくなり始めていた。一応動作品だったけれど、こんな状態ではいつ壊れるか分かったもんじゃない。非常に残念だったけれど返品したのだった。
 その後国内ではだいぶ傷んでいる中古でも4万円以上の値が付くようになり、なかなか手に入れられなかったのである。
 今回は音楽機材専門コミュニティで比較的安く売りに出されていたのを見つけて、日本に送って貰った。やり取りは勿論英語だけれど、翻訳サイトを使って適当に翻訳すれば十分対応できるほど簡単だった。売主は非英語圏へ何度も売った経験があるんだろう。eBayなどよりも敷居は低いかも知れない。

 安いのには勿論理由があって、本来なら付属する筈のプログラマブル・プラグ2本が欠品だし、ボリュームの頭にある青いキャップが一つ紛失しているし、
青キャップが無い
塗装が全体的に劣化している。
塗装面が劣化
でも、出てくる音には影響しないので、全く気にならない。
 念の為に中も確認する。
中を確認中
内部は液漏れも無く綺麗な状態だった。入っていた電池は東芝の海外向け9V電池(海外生産品?)。国内ではお目にかからない珍しい色の電池だ。電池スペースの横にシリアルナンバーらしきシールが貼られている。
シリアルらしきラベル
このエフェクターの回路は、何故かネット上には全く出ていない。どうしてなのか不思議だったけれど、実物が手に入ったので自分で回路図を起こしてみる積りである。まぁ、何時になるのか分からないけどね。A(^^;)
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ローランドM-160のメンテナンス(その2) [音楽]

前回からの続き)

 発注してあった電解コンデンサ類が届いたので、作業再開。まずは各チャネル(チャンネル)入力の基板から取り掛かる。
入力チャネル基板
古いコンデンサを取り外して新しいのを取り付けるだけの単純な作業なんだけど、とにかく時間がかかる。
 古い基板はランド(銅箔パターン)を基板に固定している接着剤が弱っている為、ハンダを緩めてコンデンサを外す時にハンダコテを当てる時間を極力短くしないとランドを剝がしてしまいかねない。だから、かなり気を使って慎重に作業するのでやたらと時間がかかる。3時間近くかかってようやく基板一枚をやり終えた。
コンデンサ交換の終わった基板
同じ基板がもう一枚あるので、そちらも続けて作業する。
 ところが、「ありゃ?2.2μFが足りんじゃん!(@@;)」部品箱にあった在庫数を考慮して発注したんだけど、何故か8個足りない。「数え間違いか?」と思い、改めて個数を数えた時のメモを見たが、間違っていない。在庫数も間違っていない。「何で...?」結局原因は分からなかったけれど、足りないという事には変わりがない。ウーム..

 気を取り直して、次はミキサー部の基板に取り掛かる。
ミキサー部の基板
基板を固定している樹脂部品を外すと部品を外せる状態になる。
樹脂部品を外して平たくしたところ
こちらもランドが剥がれ易くて、何度もヒヤッとしながら作業した。
交換を終えたところ
「ありゃ?33μFが一つ足りんぞ?!」今回は(と言うより今回も?)部品の個数カウントに間違いが多いなー。(汗)

 電源部の基板は繋がっている配線が多くて動かせる範囲が限られる為、コンデンサの数は少ないけれどかなり大変だった。
交換し終えた電源部の基板
 さて、これでコンデンサ交換が必要なのは出力部の基板だけとなった。

 いつもならボリューム類も分解オーバーホールするのだけれど、今回はやるべきかどうかで少々迷っている。
 スライド・ボリュームは、現在市販されている物とは多少形状が違うけれど、見た感じでは多分当時の汎用品。普通に分解できそうだ。
スライド・ボリュームは当時の汎用品らしい
問題は回転式ボリュームの方だ。小型汎用品ではなくて、固定ネジ部の無い基板取付用が使われている。
丸いボリュームは汎用品ではなさそう
画像で分かると思うけれど、樹脂を熱で圧着して固定する形になっている。基板取付用は多くがこの構造と同じだ。分解は簡単だけど、組み立てた後の固定方法が問題となる。
 いつも通りホットメルト(グルーガン)で固定すれば良いのだろうが、このボリュームの直ぐ上にパネルが来るので、ホットメルトをたっぷり塗って固定するとパネルに干渉して取り付けられない可能性があるのだ。

 ラインミキサーという製品の性格上、頻繁にボリュームを動かすなんて事は少ないように思うので、現段階でガリが発生しているかどうかの確認も兼ねて、一旦組み立てて動作確認する方向で考えようと思う。ボリュームのオーバーホールは、不足分のコンデンサ交換の時にでも改めて考えるとしよう。
 とりあえず、不足のコンデンサ類は新たに発注...いや、まだ他にもコンデンサ交換待ちの機材があるから、そちらも作業して不足分をまとめて発注する方が良いわなぁ...という事は、他の機材も作業を急がねば!という事か。トホホ...

続く
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ローランドM-160のメンテナンス(その1) [音楽]

 いつもの調子で行けば昨日が記事を出す日だった。けれど、町内会の役目を終えて引継ぎがあったり、メンテナンスが必要な機材が一挙に増えたりしてオーバーワーク気味となり、記事書くのを忘れてしまったのだ。誠に申し訳ない。A(^^;)...(--;)

 さて、本題に戻ろう。
 先日、子供から「増えた音源(これもメンテナンス作業の待ち行列に入っている)用にミキサーが必要」と言い出した。MTRのD32やD16のミキサー部は既に用途が決まっていて足りないのだと言う。
 今どきならデジミキ(デジタル・ミキサー)を導入するのが普通だろうけれど、生憎そんな費用はどこにも無い。「うーん...じゃぁ、中古で漁ってみようか。」探し回る事一週間、「一応綺麗だけれど、動作未確認。電源が入る事だけチェック済み」という格安のラインミキサーが出て来たので入手。自宅まで送って貰う。
 でっ、数日後段ボール箱が届いた。
届いた段ボール
宛名ラベルの上に載っているのは15㎝定規。これで大きさが分かると思う。
 箱から出てきたのは、Roland(ローランド)のライン・ミキサーM-160である。1987(昭和62)年に発売された製品だ。
ローランドM-160
ミキサーに「ライン」という言葉が付くのは、「ライン出力」(+4dBVとか-10dBVとか)を前提としたミキサーという意味。マイクなどの出力の小さな機器を直接接続する事は想定していない(よーするにプリアンプが無い)機材である。子供の使う音源機材の出力はラインレベルだから、これでOKなのである。

 製造から35年経過しているので、まずは確認する。天板にはブロック・ダイアグラムが印刷されている。
天板にあるブロック・ダイアグラム
流石、業務用途を前提にしている機材だなー。裏側は入出力のジャックが整然と並んでいる。
リアは入出力ジャックが並んでいる
前面はツマミやメータが所狭しと並んでいる。
全面はツマミだらけ
アナログ回路だからか、消費電力は26Wと意外に少ない。
消費電力は26W
ついでに中身も確認する。あちこちにあるネジを全部外す。
ネジを外しているところ
すると、一体化している天板・側面が外れて、中が見える。
M-160の中
それなりの重さがある(5.6kg)けれど、中はスカスカという感じ。左下に見えているのが電源トランス、底に張り付いている基板が電源回路、画像上側がツマミの並んでいるメイン基板だ。
 背面にあるのは入出力部の基板である。
入出力部
この状態ではメイン基板の裏側が見えないので、更に分解する。ボリュームのツマミを全て外す。
ツマミを外したところ
外した序に、石鹸と古歯ブラシでツマミを洗っておいた。
 ネジを外して入出力部の基板を外したら、どれも全く同じ形状だ。うっかりすると間違えそう。
同じ基板が4枚
配線を辿れば間違える事は無いだろうが、毎回配線を追いかけるのは手間なので、久しぶりにダイモ テープライターを引っ張り出して来た。
ダイモ テープライター
これで番号を貼っておけば間違える事は無い。
 因みにこのダイモは、拙者が小学生の頃に亡き父が何かの景品で貰ってきた物。記憶が定かではないのだけれど、昭和50年前後だったと思う。テープ裏面にノリが付いているけれど、古過ぎて接着力が弱い為、簡単に取れないように両面テープで貼り付けた。
 メイン基板は二枚重ねになっていて、配線コネクターが一杯取り付けられている。順番に接続されているから間違える事は無いとは思うけれど、念の為に分解前に配線に番号を書き込んでおく。
配線に番号を振ったところ
番号を振ったところ
前面パネルに基板を固定しているネジ全てを外すと、こんな感じでバラバラになる。チャネルの基板2枚と、ミキサー基板1枚だ。
フロントパネルから外したところ
基盤は拝み合わせになっていて、固定している樹脂部品を外すと基板が分かれる。
別れた基板
チャネル回路には電解コンデンサが沢山使われている。
電解コンデンサが沢山
配線の下にもコンデンサが潜んでいる。
配線の下にもコンデンサが
ボリュームが並ぶ基板には電解コンデンサ類は全く使われていない。
こちらの基板に電解コンデンサは無い
入出力回路や電源回路の基板にも電解コンデンサが使われている。

 肉眼で見る限りは、どのコンデンサも問題無さそう。だけど、製造から20年以上経過している為、経年劣化は避けられないだろうし、ドライアップ(内部の電解液が乾いてしまう事)で容量が落ちている可能性もあるので、全て交換である。
 基板毎に使われている電解コンデンサの規格を全てメモし、それを集計してネット上から発注した。数を間違えてなければ良いんだけれどねぇ...(^^;)...(--;)

続く
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まんじゅうを天ぷら? [雑感]

 少し前の話になるのだけれど、主に子供が乗るSLK200の車検の為にロッソコルサ(伊那市)に出掛けた。
# この件については、判り次第記事にする予定。
その帰り道、昼食を買う為にニシザワ双葉食彩館に立ち寄った。売り場をウロウロしていたら、見切り品コーナーに何やら饅頭らしきものがあるのが見えた。
 近寄って見ると「天ぷらまんじゅう」とある。「へ?天ぷらになってないやん??」と思いながら説明書きを読む...あっ、自分で揚げるのね。(^^;)初めて見る饅頭なので、一つ買って持ち帰った。
天ぷらまんじゅう

 帰宅してから調べてみると、饅頭を天麩羅にするというのは国内各地で行われているみたいで、ネット検索するとレシピも数多く出てくる。お彼岸とお盆に食べる御馳走という位置付けらしい。
 唯一の違いは、伊那では紫蘇で巻いてから揚げるという事。家庭によって違いはあるのだろうけれど、紫蘇を巻いて揚げるのは珍しいと思う。

 翌日、妻に天婦羅にして貰った。
天ぷらまんじゅう
早速食べてみる。
 揚げたては中もかなり熱いので食べる際には注意が必要。ふぅーふぅーしながら食べると...外側はカリカリッという食感だけど中はモッチリしてて、とても美味しい。紫蘇の風味が広がる中にアンコの甘さが出て来る。初めて食べたけれど、「こりゃー美味いわ!」(笑)

 たまたま見かけて買ったけれど、これは「大当たり!」だった。伊那へは何度も足を運んでいるけれど、まだまだ知らない事が一杯あるなー。
 ネットを見れば国内各地の情報は大抵分かるけれど、今回のような生活に密着した物って現地では当たり前過ぎる為か、案外情報が無かったりする事もある。こういう出会いを知ってしまうと、全国を旅して回りたくなるんだよね。(笑)
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