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キッチンスケールの簡単な修理 [雑感]

 うっかりしてて記事書くのをすっかり忘れていたA(^^;)ので、今慌てて記事を書いて投稿する。(滝汗)

 一寸前に妻が「このキッチンスケール、きちんと重さを計れない」と言い出した。
古いキッチンスケール

昭和のキッチンスケール
外観上は全く問題無いので、内部で何かしら不具合が起きているようだ。

 本体底面にネジがあるので外す。スケールを保護する前パネルはナット一ヶ所だけで固定されている。
本体底面のネジを外す
重さを計る部分を押し込んで樹脂製ケースから引きずり出す。
ケースから出したところ
測定用バネを見ても不具合は無さそうだ。
バネに異常無し
バネを支えているフレームも問題無い。
フレームも異常無し
「どこがおかしいんだ?」あちこち眺め回しているうちに、小さな部品が外れているのに気が付いた。
小さな部品が外れている
矢印の部品は、本来は隣りにある棒状の部分に差し込んであったと考えられる。
部品が外れている
「なーんだ、大した事無いじゃん」と組み直した。
組み直したところ
でも、何だかおかしい。
何だかおかしい
組み立てようとすると、針を微調整するノブが抜けてしまうのだ。「変だな?」とノブをよくよく見ると...ありゃりゃっ!ヒビが入ってるじゃん。
ヒビが入っている
経年劣化でひび割れてしまい、ネジの引っ張る力に耐えられないのだ。
 「うーん、こんな形のナットなんて無いしなぁ...あっ、そうだ!」部品箱から基板固定用スペーサーを取り出して来た。
基板用スペーサー
ネジのサイズはM4でピッタシなのだが、残念ながら途中までしかねじ込めない。
途中までしかねじ込めない
スペーサー内部を見たら、ネジが切ってあるのは5mm程度の深さまでしかない。これでは使い物にならない。
 今度はネジの部品箱から合いそうな物を探したら、真鍮製のスペーサーが使えそう。
真鍮製スペーサー
これなら奥までねじ込める。
奥までねじ込める真鍮製スペーサー
「さぁ、取り付けよ...ん?」ネジの根本を見ると、何やら線上の出っ張りがある。
ネジの根本に線上の出っ張りがある
「この出っ張りは何...???」小さな板状の部品を見ると、同じようなサイズの切り欠きがある。どうやら、バネと板状の部品の位置が逆だったようだ。
出っ張りにピッタリはまる
「あぁ、こういう事かいな。」
 でっ、間違えないように改めて組み立てて、修理は完了である。
修理の終わったキッチンスケール

 今回修理したヤマトのキッチンスケールは、拙者が生まれる前から自宅にあった物。だから60年近く前の製品である。
 母の料理はいつも目分量で計量なんて事はしなかったから、このスケールを使う事は一切無かった。だから、どうして自宅にこのようなスケールがあるのか不思議だったけれど、多分亡き父が何処からか景品か何かで貰って来た物と思う。実際に使うようになったのは妻がパンを焼くようになってからだ。
 流石に樹脂は劣化して黄変したり下側の端の部分が少し欠けたりしているけれど、内部は頑丈な作りで動作に不具合は一切ない。

 今回の修理で、再び元通り動くようになった。これからも長く活躍して貰おう。
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