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dbx mc-6のオーバーホール(その2) [音楽]

前回からの続き)

 先日、久し振りに部品を発注する機会があったので、懸案だった電解コンデンサも一緒に発注。一年近く経っちゃったけれど、続きの作業を進める事に。

 部品待ちだったのは、主に整流回路のコンデンサだ。
清流回路の電解コンデンサ
取り外したら、右上の1本に液漏れした痕があった。
右上の一本に液漏れした痕が
用意したコンデンサ(左)は電源用の汎用品。
新品(左)は電源用
オーディオ用は大き過ぎて、基板のスペースに収まりきらないのだ。未交換だった電解コンデンサ全てを交換して作業完了である。
交換作業が終了した基板
 因みにこの機種のACアダプターのは、AC(交流)出力である。国内の製品では見かけないタイプで、一寸珍しい。
ACアダプターはAC出力
本体上側面にあるACアダプターの口には「AC」とは明記されていないが、電圧と電流が表示されている。
本体側の表示
電流値まで書いてあるのは珍しい。
 基板を見ると、JRC(日本無線)製の三端子レギュレータ7815A(+15V)と7015A(-15V)が載っているので、±15Vで動く事が分かる。
JRC製三端子レギュレータ
近くに整流用ダイオードが4本あるので、ここで直流化しているようだ。回路の動作電圧が高い為、DC(直流)出力にするとACアダプターのサイズが大きくなる事を懸念してAC出力にしたのかも知れない。
 この整流回路を取り除けば一般的なDC出力のACアダプターが使えるようになる。けれど、+15Vと-15Vの両方が必要で、汎用ACアダプターで賄うのは一寸無理。やはり専用アダプターを使うのが正解のようだ。
 後は元通り組み立てて完成である。
組み立て終わったところ

 随分と時間が掛かってしまったけれど、ようやくオーバーホール作業が完了した。これで、当分の間は何もしなくて大丈夫。目出度しメデタシ、である。

(完)
タグ:mc-6
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白いTLR200も復活! [バイク]

 以前、キーケースを新調してキーも再作成した白いTLR200は、しばらくの間は良かったのだけれど、半月ほど経ったら「エンジンは掛かるけれど、時々失火する」という症状が出るようになった。

 具体的には、(セルは付いてないので)キックでエンジンを掛けるといつもより掛かりが良くなくて、一応エンジンが掛かってアイドリングが安定しても時々「プスッ」と失火するのだ。「あれ?何で失火するん??」少しスロットルを開けてエンジンの回転数を上げると失火の症状は出ないが、スロットルを戻してアイドリング状態になると時々失火する。「何か変だなぁ。」試しに、自宅前の道路で10mほど走らせてみる。
 エンジンは一応回るけど力が出てないよーな感じ。失火するタイミングは一定じゃないし、スロットルを開けても力感が無く、一応加速するけどいつもとは様子が全く違う。「こりゃ電気系がおかしいんか?」
 CDIがおかしいのなら失火だけでは済まず、恐らくエンジンが掛からない筈。失火するとはいえエンジンは動くのだから、プラグが原因では無さそう。「という事は、イグニッションコイル?」

 現代のバイクなら気にする必要はまず無いけれど、昭和50年代のバイクはイグニッションコイルも消耗品の一部。走行距離数は多くないものの、製造から40年経過している。だから、コイルが寿命を迎えてもおかしくない。しかし、古いバイクだから部品が出るかどうかは分からない。「参ったなー。でも、一応ネットで探してみるか。」
 探し始めて数日経った頃、某所に「純正部品新品」というイグニッションコイルが出ているのが見つかり、早速連絡して自宅に送って貰った。
届いた新品
念の為に抵抗値を測定する。一次側は0.3Ω、
一次側を測定
二次側は約2.9kΩ。
二次側を測定
一次側はサービスマニュアルの値から僅かに外れてるけれど、まぁ誤差の範囲内だな。
サービスマニュアルの値
早速交換する。

 シート・サイドカバー・タンクを外すと、フレームの下側にイグニッションコイルがある。
フレームの下にあるのがイグニッションコイル
厚さ1mmほどのゴムバンドで固定されているので、それを引っこ抜くだけで簡単に取り出せる。入手した新品(画像上側)はコイル部の形状が丸くなっている。
新品はコイル部が丸い
モンキーのイグニッションコイルにとても良く似ている(モンキー用は固定ネジ用の穴が飛び出してる)から、内部は同一構造なのかも知れない。
 よく見ると、部品に刻印されている型番らしきものも違う。古い方は「MP03」、新しい方は「MP14」となっている。
右が新しいイグニッションコイル
調べてみたら、MP14はホンダのNSR80やレーサーNSF100でも使われているらしい。
 純正部品だから、交換しても全く違和感が無い。
交換後
交換したら、元通り元に戻せば作業は完了である。
 実際に近所を走らせてみる...おぉ、ちゃんと走るじゃん!(^^ )

 取り外した古い方も測定してみる。一次側は0.2Ω、
一次側を測定
二次側は約4kΩ。
二次側を測定
どちらもサービスマニュアルの値の範囲内に収まっている。
 コイルやCDIは、テスターの測定では不具合が見つからない事が多い。サービスマニュアルでも「あくまでも目安」と書かれている。

 今回は偶然純正部品が手に入ったから良かったけれど、まだまだ消耗品扱いの時代の部品だからそのうちに寿命を迎えてしまうだろう。
 古いバイクだけに純正品が今後も手に入るとは考え難い。部品の形状を見ると、モンキー用がそのまま流用できそうに思うのだけれど、こればかりは実際に使ってみないと何とも言えないなぁ。

 不動の期間が一寸長かったけれど、これで普通に動くようになった。目出度しメデタシ、である。
タグ:TLR200
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TLM220R不動(その6:無事復活!) [バイク]

前回からの続き)

 だいぶ時間が経ってしまったけれど(滝汗)、ずーっと何もしていなかった訳ではなくて、出来る作業をちょびちょび進めていたのである。
 前回のテストでイグニッションコイルも怪しいと分かった為、イグニッションコイルをどうするか検討していた。

 ガソリンで動くバイクなのだから、点火に必要な電圧は多分同じような値の筈。但し、4ストと2ストの違いがあるので、何でも使えるとは限らない。そうなると、例えば排気量は小さいけれど同じ2ストのNSR50用であれば、社外品も多く市販されている。
 また、NSR50用という製品を良く見ると、大抵はモンキーやゴリラ等との共用部品である事が多い。ただ、コイル部の形状が違うので、取り付けには難儀しそう。

 「うーん、どうしようかな?」と思っていたら、ネット上に「動作車両からの取り外し」というTLR220R用イグニッションコイルの中古品が売りに出されているのを発見!早速自宅へ送って貰った。
届いた中古のイグニッションコイル
念の為にデジタルテスターで測定したけれど、全てサービスマニュアル上の値の範囲内だった。
 取り外した方を同様にテスターで測定する。一次側の抵抗値はとても低い。
一次側の抵抗値
サービスマニュアル上の値と少し違うけれど、この程度は誤差の範囲内だ。
サービスマニュアルの値
二次側を測定すると、やたらと抵抗値が大きい。
二次側の抵抗値
サービスマニュアル上の値とはかけ離れていて、誤差の範囲から大きく外れている。
サービスマニュアルの値
二次側のコイルが経年劣化(又は消耗?)でダメになっているようだ。

 分解したCDIは抵抗・サイリスタ・高耐圧コンデンサだけ元の部品をそのまま使い、コンデンサ類とトランジスタは全て新品を使って組み直した。
組み直したCDI・表

組み直したCDI・裏
このままでは水分などでショートしてしまうので、グルーガンを使って防水する事に。
使ったグルーガン
安物のグルーガンだからなのか、トリガーを引いた時に出て来る量が一定でない為、凸凹になってしまった。
グルーで防水済み・表
グルーのスティックを10本以上使って、何とか回路全体にグルーが行き渡った。
グルーで防水済み・裏
何ともみっともない仕上がりになってしまったのを見かねてか、子供の友人Tさんがヒートガンで温め直して綺麗にしてくれた。
温め直した後・表

温め直した後・裏
うーん、美しい。(笑)お陰様で、あちこちにあったピンホールも塞がって大助かり。
# Tさん、有難う御座いました。
因みに、基板の複製も同時進行で作ってあったんだけれど、欲しい電圧のツェナーダイオードがなかなか見つからなくて部品待ちの状態。ダイオードさえ手に入れば直ぐ作成完了となる。

 早速車体に取り付け、点火するかどうかをテスト。結果は「OK!」
 車体を元通りに組み立てて、子供達が近くの空き地で走らせてみた。「ん?何だか低速が弱いよ。」再びタンクを下ろし、キャブレターを取り外して見たら...あ、スロージェットが詰まってるじゃん。(汗)2カ月以上動かしてなかった為、キャブ内部でガソリンが劣化してジェットが詰まってしまったようだ。
 キャブ・クリーナーで清掃して綺麗にし、元通り組み立てたら再度テスト走行。今度は「OK!」

 このTLR220Rは、入手した時点でリアは新品のタイヤになっていたのだけれど、フロント側はそのままだった。なので、最近になってサイドウォールに亀裂が複数入ってしまった。今すぐ交換が必要と言う状態までには至っていないのだけれど、近いうちにフロント・タイヤの交換は避けられそうにないなー。
# またお金が出て行くのか...(T^T)

 随分と時間が掛かってしまったけれど、ようやく復活させる事が出来た。目出度しメデタシ、である。

(完)
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赤いTLR200が不動!(その2:軽く復活!?) [バイク]

前回からの続き)

 我が家にあるトライアル車3台全てが不動の状態になっちゃってて「これは拙いなー。」手っ取り早く、子供が赤いTLR200から作業を始める。

 その前に、改めてエンジンが止まるまでの状況を確認する。
 練習場所は一寸泥濘の状態で、3度ほどフロントタイヤのスリップで人の歩くような速度で転んでいる。転んでも直ぐにエンジンは掛かったし、その後も普通に練習場所を走っていた。
 が、唯一引っかかったのは「エンジンを止めて少し時間が経つとガソリンがキャブレターのオーバーフローパイプから流れ出て来る」という点である。因みに、走っている最中はオーバーフローは起きない。「オーバーフローするって事は、キャブ内部のどこかが詰まってるのかも?」

 子供達がキャブレターを取り外して調べたら、一部のジェットに砂が詰まっていた、と。そこで、爪楊枝で突いて砂を取り除いて元通り組み立てたら、すんなりと直ってしまった。どうやら点火系の不具合では無さそうで、一安心...と思ったら、近くの空き地でテスト走行中にエンストを連発するではないか。「あれっ?まだどっかに不具合あるんかな??」

 翌週、改めてキャブレターを分解したが問題無し。「変だなー?」と言いながら子供達がガソリンを補充したら、アーラ不思議、絶好調になるではないか。「へ?単なるガス欠??...ひょっとしたら、ガソリンコックかもよ!?」もう一台ある白いTLR200でも同じような症状が出た事がある。
 それから...これはこのバイクに限らず、ガソリンで動く物全てに言えるんだけど...ガソリン取り出し口の位置がガソリンタンクで一番低い場所に取り付けられているとは限らない為、ガソリン残量が少なくなって来ると、どうしても吸い出せずにある程度残ってしまう。TLR200の場合、その残量がほんの一寸多いようだ。
 給油して正常になったという事は、少なくとも残量が多くある状態では問題無い筈。この時代のガソリンコックはコック丸ごと交換が前提なので、気になるようなら取り換える事になる。今すぐ交換するというところまでは切羽詰まっていないので、必要に応じて交換を考える事になりそうだ。

 とりあえず、TLR200の一台が動くようになった。目出度しメデタシ、である。

(完)
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再びペンタックス・デジタルスポットメーターの修理(その2:修理完了) [カメラ]

前回からの続き)

 お預かりしてからは、連日3分から10分程度接眼部をひねくり回していたのだけれど、どうにもこうにも動いてくれない。(滝汗)「どーしよっかなー?」とその度に考えていたのだが、妙案は浮かんでこなかった。

 ところが、先日別件で小型万力を探していて「そういえば、接眼部も万力で固定すれば良いんとちゃう?」と思い付いた。
# 思い付くのが遅いんだよ。(^^;)

 一寸時間が確保できたので、万力を部屋に持ってきて作業開始。接眼部外側にゴム板を当て、内側をウォータポンププライヤーで無理矢理回す。
接眼部を分解中
万力とプライヤーで無理矢理掴む為、周囲に傷が入ってしまうがこればかりはやむを得ない。しばし格闘していたら「パキッ」という音と共に接眼部が緩んだ。「やれやれ、これで分解できるわ。」蟹目レンチを出して来て、接眼部のネジを外す。
接眼部を分解中
次に、シリアル番号のプレートを外し、下にあるネジを外す。
シリアル番号の下に隠されたネジ
これで分解できたが、基板を見てびっくり仰天!2か所あるネジ穴のどちらにもネジが無い!!
分解したところ
振ると「カタカタ」と音がする原因は、基板が固定されていなかった為だったのだ。

基板が両面なのは以前と同じだが、設計が変わったようで両面ともチップ部品になっている。
基板上は両面ともチップ部品
以前はロジックICを使った回路だったが、この基板はマイクロコンピュータに置き換えられている。
カスタムICが使われている
富士通の定電圧8bitワンチップマイコンMB89P131だ。
富士通のワンチップ8bitマイコン
アナログ回路を止めて、わざわざプログラムまで用意してマイコンを載せた事になるのだが、その方が製造コストが安いのだろうか?
因みに、接眼部上の基板も新しい設計になっているけれど、回路を見る限りでは大幅な変更はされていないようだ。
依然と同じような回路の新基板

 基板の振動で切れた配線が2箇所あった。
配線が切れている
線の被覆を取り除いて、
被覆を取り除いたところ

被覆を取り除いたところ
線をハンダ付けする。
ハンダ付けし終えたところ
部品箱を漁って、ジャンクネジの中から穴に合う物を探し出し、基板を固定する。
基板をネジ止めしたところ
修理できたので、元通りに組み立てる。まず、接眼レンズをねじ込む。
接眼レンズをねじ込む
次に蟹目のネジをねじ込む。
蟹目ネジをねじ込む
本体内部にある対応するネジが固定されていない?ようで、蟹目レンチをいくら回してもかっちりとは止まらない。幸い、落っこちてしまうほど緩くは無いので、無理せずこのままとした。
接眼部外側をねじ込む。
接眼部をねじ込む
接眼部内側のネジをねじ込む。
内側ネジをねじ込む
この時、内側をウォーターポンププライヤーで固定した状態で接眼部外側を締め込むと上手く行くようだ。
接眼部外側には、万力で掴んだ際に塗装禿げが出来てしまった。
接眼部外側の塗装禿げ
接眼部内側にも、プライヤーで掴んで出来た傷が多数ある。
内側にも傷が
この傷は鋭敏で、柔らかい顔の皮膚が当たると切れてしまう危険性があるのだけれど、幸いな事に接眼部のゴムを取り付けたら隠れてくれた。
接眼部ゴムで傷を隠せた
これで修理完了である。
修理の終わったデジタルスポットメーター
因みに、万力を使ってから修理完了までの時間は30分弱。一ヵ月以上もこの方法に気が付かなかったのが、何とも悔やまれる。
 念の為、手元にあるスポットメーターと測定値を比べてみたが、同じ値を示すから動作は正常だ。

 一時期はどうなる事かと思っていたのだけれど、何とか修理できて良かった。目出度しメデタシ、である。

(完)
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BOSSグラフィックイコライザーGE-7の修理(その4:台湾製オーバーホール完了) [音楽]

前回からの続き)

 先日バラバラの状態で長期間置かれていたGE-7を見て「いい加減、何とかしなきゃ。」前回の作業から丸一年以上放置してあったけれど(滝汗)、ようやく作業に取り掛かる。

 「スイッチオンで動作するけれど、動作表示のLEDが点かない」という不具合は、音声信号経路とは無関係の所で不具合が起きている筈。「LEDが点かない」イコール、「電源の+9Vが供給されていない」という事になる。
 問題は「どこで電源が途絶えているのか?あるいはショートしているのか?」である。

 一番怪しいのはメイン基板とボリューム基盤を繋いでいるフラットケーブルだが、ボンドで接着するという不可解な組み立て方になっているので、一寸手を出したくない。
# もし問題が起きたら、修理せず基板丸ごと交換する前提の作りだねぇ。
 コンデンサやボリュームが筐体と接触しそうな場所に、テスト的にあちこちセロハンテープを貼って様子を見る。
ボリュームにセロハンテープを貼った

筐体内側にセロハンテープを貼った
組み立てて動作確認すると、やっぱりLEDは点かない。「ウーム、そういう事か。」原因はフラットケーブルで決まり!である。

 フラットケーブルのハンダ面にはボンドがタップリ塗ってある為、ハンダを緩める為にはボンドを剥がさなければならない。スクレイパーなんて工具は持ってないので、細いマイナスドライバーで少しずつ剥がしてゆく。
ボンドを剥がしているところ
剥がしたら、ハンダを吸引器で吸取ってフラットケーブルを外す。
フラットケーブルを外したところ
何故か部品面側も貼り付けてあったので、残ったボンドを剥がす。
残ったボンドを剥がしているところ
ボリューム基板も同じようにボンドを剥がす。
ボリューム基板もボンドを剥がす
剥がし終わったらハンダを緩めて、フラットケーブルを外す。
フラットケーブルを外したところ
外したフラットケーブルをデジタルテスターで調べたら、強く折り曲げた時だけ抵抗が無限大になる。軽く曲げた程度なら普通にゼロΩなので、なかなか気が付けない断線の仕方だなー。

 フラットケーブル無しの状態で、基板の位置関係を確認する。組み立てて基板間の距離を確認する。
基板間の距離を確認中
隙間は1.5cm弱。いつもならニッケルメッキ線を使うのだけれど、生憎先日全てを使い切ってしまって手元に在庫が無い。「今から発注するにしても時間が掛かるし、送料の方が高いよなー...そうだ!」
 金属ゴミとして少し溜まっていた、部品のリード線の切れ端を引っ張り出して来た。
リード線の切れ端
切れ端とは言え、歴としたニッケルメッキ線である。( ̄^ ̄;)これを加工する。
加工し終えたところ
基板に通して、位置関係を確認する。
基板に通したところ
これでOK。一旦外して、一本ずつハンダ付けする。
ハンダ付け中
15本あるので、結構面倒な作業だ。
15本ハンダ付けし終えたところ
もう一つの基板にも通して、
イコライザ基板に通したところ
もう一度組み立てる。
再度組み立てたところ
位置が決まったら、ハンダ付けする。
ハンダ付けしたところ
そして、余分な部分はニッパーで切り取る。
余分な線を切り取ったところ

 念の為に、電源やケーブルを接続して動作確認する。オフの状態ではLEDは点かず、イコライザーも効かない。
オフの状態
黒いゴムの部分を踏んでオンの状態にすると、LEDが点いてイコライザーも効く。
オンの状態
これで修理完了である。

 1年以上も放置してあったけれど、ようやく直せた。目出度しメデタシ、である。

(完)
タグ:GE-7
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デジタル温度計の簡単な修理 [雑感]

 室温計として、更にお風呂を入れる時の湯温計として使っている温度計モジュールは、以前から表示が薄くなったり濃くなったりという現象が起きていたのだけれど、先日妻が「遂動かなくなっちゃった」と。
温度計モジュールTX-100
# 画像撮り忘れで、以前の画像を流用してます。A(^^;)
以前にも同じ温度計の修理を諦めた事があるけれど、今回は直前まで液晶が濃く表示されていたから、液晶の劣化では無さそうだ。「うーん...とりあえず分解してみるか。」

 分解と言っても、四隅にあるネジを外すだけ。
ネジを外したところ
基板にはかなり埃が溜まっているけれど(滝汗)、問題になりそうな所は無い。それに、直前まで普通に動作していた時もあった事を考えると、回路や電池の問題でもなさそうだ。
 「何が原因だろう...ひょっとして、単なる接触不良?」

 このモジュールは裏蓋が電池ボックスになっていて、基板側に接点がある。基板を挟み込むと、その接点が接続して電池と繋がるようになっている。
 裏蓋側の接点は綺麗だったが、基板側の接点は酸化して鈍い色になっていた。試しに左側をNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら、綺麗になった。
左側だけ接点を磨いた
確認の為に基板を押し付けて見ると普通に動く。「なんだ、やっぱりそうだったか。」
 裏蓋と表蓋はネジで締め付けて固定する構造になってるんだけど、樹脂が劣化してネジ山が崩れてしまったみたいで、どれだけネジを回してもきちんと固定できない。
ネジ穴がダメになっている
ネジは鉄製で、かなり錆びている。頭だけでなく、ネジ山も錆びている所がある。
ネジは錆びている
ネジの軸は直径2mmと細い。手持ちのネジに同じ太さの物は無い。
 部品箱を漁ったら、3mmのネジとナットのセットが4本が見つかったので、それを使う事に。

 まず、基板の四隅にある2mmの穴を3mmに拡げる。
穴を拡げているところ
表と裏の蓋も2mmの穴を3mmに拡大する。
蓋も穴を拡大する
樹脂が邪魔してネジの頭の部分が入らないので、角を削って当たらないようにする。
角を削っているところ
四か所削ったら、ネジを通してナットで固定。これで修理完了である。
修理完了

 この温度計モジュールは、大学生の頃に名古屋・伏見に出来たアイテク・ビルへ大須から移転したパーツ屋さんで購入した。35年ほど前のお話だから、樹脂が劣化しても当然。でも、樹脂部は黄ばんではいるもののヒビが入ったりというような事は無くてしっかりしている。

 一寸した修理で再び使えるようになった。これからも末永く頑張って貰おう。目出度しメデタシ、である。
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赤いTLR200が不動!(その1:押して帰ろうぜぃ!?) [バイク]

 4日、木曽川堤防にある練習場所へ出掛ける。いつもなら子供と二人なのだけど、今回は子供の知り合い(まだバイクの免許を持っていない)も一緒に行く事に。
 拙者の白いTLR200は時々失火する症状が出ているので、乗る事は一応出来ても何時止まっちゃうのか分からない。とてもじゃないけどそんな状態で乗る訳には行かないので、仕方ないけど代車エッセで出掛ける。
# 早く修理しなきゃなー。(汗)

 子供が赤いTLR200に乗り、知り合いと拙者は車に乗り込んで練習場所へ。勿論エッセでオフロードへは入れないので、堤防の空き地に停めて、そこから歩いて練習場所に行く。今日は天気が良くて気温もそこそこあり、風も無くて快適だ。だからなのか、今日は沢山のバイクが集まった。
練習場所にて

練習場所にて

練習場所にて

練習場所にて
一頻り走ったり談笑したりしていたら、いつの間にか12時を過ぎていた。午後から予定があるので、後ろ髪を引かれつつも帰宅する事に。

 皆さんと別れを告げ、子供がTLR200で先に出発。その後を徒歩でエッセの停めた場所まで歩いて乗り込み、追いかけた。
 走り出して5分ほど経った時、拙者のスマホに電話が掛かって来た。「(。´・ω・)ん?こんな時間に誰だ??」電話に出たら子供ではないか。
 子供曰く「走っていたら急にエンジンの力が無くなって止まっちゃった。何度キックしてもエンジンが掛からない」と。「そのままそこで待って。エッセで行くから!」

 数分後、停まったTLR200の場所に到着。拙者がキックでエンジンを掛けようとしても、やっぱり掛からない。キックアームの手応え(足で踏むから足応えか?)からすると、エンジンの圧縮は抜けていない。ガソリンもあるし、エアクリーナーが詰まっているような状態ではない。「良い空気、良いガソリン、良い点火」の原則から考えると、点火系統がおかしいようだ。
 このバイクは練習用で自宅周辺しか走らせる積りが無い為、任意保険には入っていない。「うーん...仕方ない、押して自宅まで帰ろう。」
 昨年夏、同じようにTLM220Rを押して帰ったけれど、今回は押す距離が半分以下。しかも冬だから、酷暑の中を押し歩くほどではない。まぁ、不幸中の幸いかな。
# 勿論、押し歩く必要が無いのが一番なんですけどねぇ。
前回同様凡そ500m毎に交代しながら自宅を目指して押し歩く。途中から、交通量の多い県道を避けて住宅街の中の道へ。
住宅街の中を押し歩く

住宅街の中を押し歩く
一時間近く掛けて、何とか無事自宅に到着。やれやれ...冬だと言っても、やっぱり汗だくになるねぇ。(汗)

 とりあえず無事自宅に戻って来られたので良かった。けれど、何故点火しないのか、原因究明が必要だ。
 我が家にあるTLM220Rと2台のTLR200のトライアル車全てが、点火系統のトラブルで動かない状態になってしまった。1980年代の古いバイクばかりだから、何が起きても不思議ではないのだけれど、それでも動かないとなると一寸凹んでしまう。(汗)
 ちなみに、TLM220RはCDIのプロトタイプが完成したので、ようやく点火の試験が出来る状態になっている。でも、他にも色々やらねばならぬ事が山積で、作業時間をなかなか確保できないんだよねー。
 今回、新たにTLR200のトラブル・シューティングも作業に加わってしまった。作業時間をどうやってひねり出したら良いのか、大いに悩みそうだ。(滝汗)

(多分、続く...
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polytune2は冤罪? [音楽]

 子供が「カチカチ音がして動かない」とt.c.electronicのペダルチューナーpolytune2を持ってきた。
polytune2
「壊れるような機材じゃないんだけどなー」と思いながらも分解してみる事に。

 裏側に蓋を固定しているネジがある。
蓋を固定する大きなネジ
これを外すと裏蓋が外れる。
裏蓋を外したところ
トルクスネジを外して内蓋も外す。
内蓋を外したところ
表示部の基板は別になっているので、そちらのトルクスネジも外す。
表示部は別基板
左右のジャックのナットを緩めると、基板全体が簡単に外れる。
内部の基板
デジタル回路らしく、カスタムチップとチップ部品だらけだ。9年ほど前と比較的新しい製品なので、案の定肉眼で見る限りは電解コンデンサにも問題は無い。

 「うーん、どこがおかしいんだ?」一旦元通りに組み立ててACアダプターを繋ぎ、ギターを繋いで動作を確認する。
 すると、子供の言う通り「カチカチ」と内部のリレーが動く音がしてダンマリ状態になる。「あぁ、なるほど。でも、回路が死んでたらこんな動作にはらんよなぁ...まさか、ACアダプター!?」別のACアダプターを持ってきて接続し、ギターも繋いで確認する。「...あ、普通に動くわ。」

 おかしいACアダプターの電圧を測定すると、9Vであるべき電圧は8.4V弱しか出ていない。
ACアダプター
 アナログ回路であれば0.6V程度の電圧降下はまず問題にはならないのが普通だが、要求電圧がシビアなデジタル回路ではそうは行かない。他の電圧に切り替えて測定したら全体的に電圧が随分と低く、かなりのばらつきがある。「あ、やっぱりこいつが原因か。」
定格表示
スイッチング式のアダプターなので、恐らく手を出せないだろうとは思ったけれど、念の為に分解する。
 樹脂製の筐体は接着剤で貼り合わせてあるらしくて、素手では外せない。そこで、合わせ目の隙間にマイナスドライバーを無理矢理突っ込んで抉じ開けた。
内部の基板
ざっと基板を見ると、MIP0224SYという電力制御素子(IC)が放熱版に固定されている。
内部基板・コメント入り
出力電圧はツェナーダイオードを基準電圧として利用して、フォトカプラがオン・オフの制御のタイミングを出力するという、比較的簡単な回路だ。
 画像では分からないかも知れないけれど、複数のコンデンサが液漏れを起こしていたみたいで、基板上には液体が漏れて乾いたような痕がある。
 このACアダプターはいつ購入したのか覚えが無いが、少なくとも15年以上は使っていた筈。電解コンデンサが劣化していてもおかしくない。

 電解コンデンサを交換すれば正常に戻るかも知れないけれど、使われているコンデンサは低ESR品で入手が難しい。かなり古い製品だし、スイッチングトランスも外観がだいぶ草臥れているので、この際引退させる事にした。
# お疲れ様でした。(^^ )

 今回はペダルチューナーに不具合は一切無く、ACアダプターが動作不良の原因だった。ペダルチューナーは無罪だった、というお話でした。(笑)
タグ:polytune2
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