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新しいカメラバッグ [カメラ]

 ここ数年、わの会の撮影会ではハッセルブラッド503CWのセットばかりを使っている。
 以前はコンタックスS2bのセットやライカR8のセットと併用していたが、時間が限られている撮影会ではかなり慌しく撮影するような状態となり、ズームレンズを持っていない中判に時間をかけることが多い。そうなると35mmには時間を余り掛けられず、いい加減な写真となってしまいがちで、案の定、三輪薫プロに「35mmは一寸イージーになってるんじゃない?」と指摘されてしまった。[ちっ(怒った顔)]「このままではいけない、機材を一つに絞ろう」と考え、以来撮影会ではハッセルブラッドのみを使っている。
 
 35mmと中判を併用していた頃はエツミのトゥルーリー スポーツカーゴ(E-3110)を使っていた。このバッグはカートタイプでバッグ底面の足もソレナリの長さがあり、バッグ底面と地面とが10cmほど離れるし、35mm一眼レフと中判一眼レフの両方のセットが収まる容量があり、しかもリュックとして背負うことも出来るので、長年愛用していた。
 しかし、バッグ自体の重さが3.5kgほどもあって重いこと、コロが減ってきて上手く転がらないようになってきたこと、中判のセットだけだとバッグが大き過ぎることなどから、主にバイクで撮影する際に使っていたロープロ(LowePro)のオリオンAWのウエストバッグ部分のみを使っている。
ロープロ・オリオンAWとハッセルブラッドのセット
雨でぬかるんでいたり、沢山の蟻などが地面を動き回っているような場所でも撮影することが多く、機材を入れたバッグを地面に下ろしたくない場合も多いが、ウエストバッグなら両手が使えるし、地面にバッグを置かなくても機材が取り出せるのでとても都合が良い。しかし、非常に惜しいことにハッセルブラッドのセットには少々小さいのである。
 撮影に使っているのは503CW+P100/3.5、S250、P135+オートマチックベローズエクステンション、Mutar2X、D50/4で、一応全てがバッグに収まる。Mutar2XもD50/4も長さが短いので、この2つは重ねて入れている。
ロープロ オリオンAW
このオリオンAWは2代目で、2009年6月に購入した。エベレスト登頂に良く使われたバッグだけあって、35mm一眼レフのセットなら余裕たっぷりだが、中判カメラを入れて使うことは想定していないようだ。重いハッセルブラッドのセットを入れているせいか、最近バッグ全体が撓むようになってきている。余裕が無い為に出し入れにはかなり抵抗感があって使い勝手は決して良くない。
 いつも機材の他にフィルムや露出計も入れているが、フロントポケットはレインカバーがポケット下側に納められている関係で露出計一つを入れるのが精一杯、フロントポケット両側にあるポケットもかなり小さく、ブローニーフィルム数本を入れると一杯になる。重さは、いつもの機材全てを収めた状態で8kg程度。
IMG_3933.JPG
昨年辺りから「もう少しサイズの大きなバッグを」と考えるようになった。
 先月、誘われて栄村へ撮影に出かけた際、バッグの撓み具合が更に大きくなってカメラを取り出すのが一苦労という状態になってしまった。「こりゃ、新しいバッグにしなきゃ無理だ」と思い、ネット上で片っ端からカメラバッグを調べて回った。
  1. 地面に直接置かなくても済むよう、ウエストバッグかスリングタイプ。
  2. 撮影会で使っているハッセルブラッドの機材一式が入る。
  3. カメラの重さに耐えられるもの。
という条件で探して、まず候補に挙がったのがテンバのシュートアウト ウエストパックだった。しかし、実物を見ると、カタログ上の内寸よりもやや小さいではないか。輸入元のエツミによると「テンバ公式のサイズ表記はパンパンに膨らませた状態での 内寸で、開口部のサイズは内寸よりも小さい。なお、高さについてはパンパンにしても数値が足りないようだが、全世界共通の数値で日本だけを変える訳にいかない」とのことだった。特に、バッグの高さがカタログ値よりも小さいのは致命的であり、対象から外した。
 デジタルカメラが主流となったせいか、ウエストバッグは小さいものが多くなってしまい、大型のものは全て生産を終了してしまったので、残るはスリングタイプのみとなった。

 スリングバッグは各社から発売されているが、やはりデジタル機材前提で小さなものが多い。具体的には、バッグの厚みが足りないのだ。カメラとレンズだけなら何とか収まりそうなものもあるが、露出計やフィルムを入れる余裕が無い。バッグ本体の収容能力だけでは不足する場合を想定して、予め後付けのポシェット類を取り付けられるように考えられているものも多いが、後付けだと出っ張ったりストラップの固定具合に不安があったりバッグ全体の重心が変わってしまったりで、どうもしっくり来ないような気がする。
 自分が実際に使う場面を想定しながら絞り込んで行ったら、残ったのはThinkTankのSling-O-Matic30だった。同じシリーズの20でも良さそうな感じだったけれど、機材のサイズを考えると余裕が無さそうなので、30の方を自宅近くのキタムラで注文した。
シンクタンク スリングオーマティック30
左サイドはチャック付きの小物入れ、右サイドは1リットル程度のペットボトルなら入りそうな蓋付きのスペース、上にはメモリーカードなどの小さなものしか入らないであろう小物入れスペースがある。
ThinkTank Sling_O\Matic30
カメラバッグに一寸した飲料も入れられるというのは有り難い。
 機材を出し入れするメイン開口部はチャックで大きく開けられるようになっている。
ThinkTank Sling_O\Matic30
メイン開口部の下はノートパソコンを入れるスペースになっているが、パソコンを持ち歩くことは無いのでフィルムや露出計を入れることになりそう。パソコン用スペースの下はA4サイズのパンフレット程度が入れられるチャック付き小物入れである。
ThinkTank Sling_O\Matic30
開口部は内寸よりも少し幅が狭いが、自分の使い方では支障は無い。
ThinkTank Sling_O\Matic30
メイン開口部の手前にもA4のパンフレット程度が入るチャック付き小物入れがある。また、バッグ底部には細い三脚を挟めるようなスペースも用意されている。
ThinkTank Sling_O\Matic30
付属してくる仕切り板は大小含めてかなりの数があり、更にデジタルカメラの液晶を保護する専用の仕切り板、レインカバー、補助ストラップ、プルタブなども付いてくる。
 感心したのは、ストラップの長さを調節する部分だ。
ThinkTank Sling_O\Matic30
ストラップの長さを調整すると、余った部分がダラーンと垂れ下がってしまうが、このバッグはベルクロで留められるようになっている。これなら、ピラピラして邪魔になるなんてことが無い。

 実際に機材を入れてみたら、こんな感じになった。
ThinkTank Sling_O\Matic30
長さの短い仕切り板が無くて、露出計とレンズの間は一寸変な感じになっているけれど、実用上は問題なさそう。オリオンAWの時と同様、D50/4とMutar2Xは重ねて入れている。レンズだけだと横に薄いものなら入れられそうな位余裕があるので、もう一寸しっかり詰め込めば、レンズの横にフィルムを入れることもできそうだ。

 バッグの重さが以前よりも0.5kgほど増えているのと、ウエストバッグではなく肩がけになるので、実際の使い勝手がどうなのかは使い込んでみないと分からないが、少なくとも今の状態なら機材の出し入れにストレスを感じることは皆無だ。
 スリングタイプなので、背負った状態からカメラを取り出す状態にするまで数秒しか掛からないし、カメラバッグを胸側に持ってきた状態でも両手が使えるから、恐らく使い勝手はウエストバッグと大差無いと思う。
 次の撮影会が楽しみだ。
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コメント 2

みうさぎ

すごっ~やる気満々ですねっ(^_-)-☆
期待してますぞっ~キャハ~

by みうさぎ (2012-07-02 14:55) 

Rifle

みうさぎ さん

楽しい趣味ですから、自然と力が入りますねー。
写真展を開けるように撮り貯めなくては。(笑)
by Rifle (2012-07-02 17:19) 

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