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修理できるか?古いカーラジオ(その4) [電子回路]

前回からの続き)

 古いカーラジオは、ほぼ毎日のように作業を続けているものの、地道な作業ばかりで、目ぼしい成果は上がっていない。
 先日試作ボード上に作った簡易ESRメータで、基板上の電解コンデンサを測定したら、全て問題無しだった。このメータでは容量は計測できないので、容量抜けがあっても現時点では分からない。手持ちのデジタルテスタにも容量を量る機能が付いているけれど、基板にハンダ付けされたままの状態では測定できない。電解コンデンサについては、今後の検討課題だなぁ。

 目視だけではこれ以上何も分からないので電源と接続して回路の動作を見たいのだが、そうなると回路図が必要。今回は、基板から回路図を作成する事にする。まずは配線パターンをデジカメで撮影してモノクロに加工し、パターンの部分だけを浮き上がらせる。
基板の配線パターンを図案化
配線や光の反射などで見難くなっている部分を修正し、書き込んでも読めるように黒から薄い灰色に変えてからプリンタに出力する。
 印刷した紙と基板の両方と睨めっこしながらチマチマと部品の値を書き込む。コレが一番面倒な作業だ。
基板配線図に部品を書き込む
部品の位置によって文字が読み取れないものが数個あったものの、基板上に在るものは全て記入した。
 更に、分かり易いようにアース(電圧がゼロ)の線を蛍光ペンで塗った。
基板配線図のアースを蛍光ペンで塗る
ここまで作業すれば、後は回路図を書くだけの状態になる。
# 実際には一苦労なんだけどね...

 基板上の配線と部品を追っている時に「あれ?ひょっとしたら、外付けスピーカ側にトランスが付いているのかも知れんなー」と気が付いた。この時代のカーラジオだと増幅回路にOTL(アウトプットトランスレス)は余り一般的では無かった筈。でも、カーラジオ側にはスピーカに接続する出力トランス(アウトプットトランス)らしきものが何処にも無い。
 当時はカーラジオ本体の中にトランスを収める事が出来ず、スピーカにトランスを収納するなんて製品が結構あったから、今回もその類じゃ無いかなー?と考えている。

 さぁーて、これから回路図を書き起こすとするかな...

続く
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たくや

これは根気のいる作業になりましたね(涙)
by たくや (2014-01-12 17:39) 

Rifle

たくや さん

そーなんですよ。(汗)でも、コレをやらないと先に進めないんですよねぇ。(滝汗)
by Rifle (2014-01-12 19:18) 

ktm

基板だけでなく、筐体の配線もあるのですよね。
とても私には出来ません。
考えただけで意気消沈です。

by ktm (2014-01-13 09:23) 

Rifle

ktm さん

自動車用は本体だけでは済まない事が多いんで、頼まれなければ多分やらなかったと思います。何事も勉強です。(笑)
by Rifle (2014-01-13 18:44) 

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