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続・ギターのローインピーダンスピックアップとインピーダンス変換 [音楽]

 以前にギターのインピーダンス変換の記事で小型トランスを使った実験をしたが、回路を入れるケースをどうするかという所で止まっていた。

 先日ホームセンターへ買い出しに出かけた際、小さなタッパーを見かけて「これなら使える」と購入してきた。
購入した密閉容器
金属ケースは加工が大変だが樹脂なら簡単だし、値段も安い。フェラーリのツーリングで富士宮へ行った序に静岡の親類宅に持って行く為、早速加工して回路を組み込んだ。トランスとスイッチの取り付けはかなり面倒だったが、1時間弱で全てを取り付けた。
密閉容器に回路を入れる
小信号ではあまり関係しないかも知れないが、一応2個のトランスは磁気干渉を起こさないように90度の角度に配置しておいた。トランスのタップ線(黒の線)はどこにも接続せず、クルクルと巻いてあるだけだ。
 回路といっても、入力ジャックを小型ドライバートランスST-75の600Ω側に接続し、10kΩ側を出力ジャックと小型ドライバートランスST-17Aの10kΩ側に接続しただけ。ST-17Aの50kΩ側も出力ジャックに接続する為、切替スイッチを入れて、出力インピーダンスを「10kΩ」と「50kΩ」のどちらかを選ぶようにした。手持ちの部品に2回路の切替スイッチが無かった為、スイッチが2個になってしまったが、頻繁に切り替える訳ではないだろうから、このままでも問題無いと思う。
切替スイッチを取り付けて完成
この記事を書いてる最中に気が付いたが、本来「50kΩ」と書くべき所を「25kΩ」と間違って書いてしまった。(滝汗)実用上は差支えないと思うけど、後日念の為に訂正しておかなきゃね。
 この回路は能動素子(電源を使う部品)を一切使っていないので、50kΩ・10kΩ側の入力へある程度の電流を流せるのであれば、600Ω用DIとしてそのまま使える。但し、安い小型トランスを使っている関係で低音域が減衰してしまうし、出力レベルの関係で、パッシブ・ピックアップのベースにはあまり向いていない。
 念の為に、オシロスコープで動作を確認する。ギターの6弦開放で音を出すとこんな感じ。
エレキギター6弦開放の時の波形
ギター1弦12Fだとこんな感じ。
エレキギター1弦12フレットの時の波形
どちらもハイ・インピーダンス側の波形(下の波形)が大きくなっているのでOKだ。

 今回は手持ちの部品だけで作成したので色々と制約があって取り付けなかったが、本来ならグラウンドリフトスイッチはあるべきだろうし、DIとして使えるようにキャノン(XLR)も使えるようにするべきだろうし、ノイズの混入を防ぐ為にも金属ケースの方が良いだろう。
 静岡の親類宅で、実際にローインピーダンスのギターで音を出して貰った。レスポール系だけど、低音が少し削れるせいで、出て来る音はちょっと太めのテレキャスみたいだったが、イコライザー等で補正すれば大丈夫そう。ちなみに、音を聞く限りでは、トランスはST-75だけで十分と感じた。
 今までMXRのMicro Ampで出力を補っていたのを、電池無しでも使えるようになり、喜んで貰えて良かった。
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Take-Zee

こんばんは!
たくさん、Niceありがとうございました。
最近ちょこっと、サボり気味なんです、訪問が
遅れてすみませんです。
 ここ数日涼しくていいですね、このまま秋に
なってくれればと思います。

by Take-Zee (2014-08-28 19:42) 

Rifle

Take-Zee さん

こちらこそ訪問がまばらになってしまって申し訳ないです。
こちらも少し気温が下がってきて、一寸過ごしやすくなりました。これからはバイクが気持ち良い季節!でも、今はバイクが無いんです。(笑)
by Rifle (2014-08-28 20:53) 

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