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グヤトーンFLIP200Fのオーバーホール(その2:とりあえず直った) [音楽]

前回からの続き)

 「ブーーーーっ」という音がするのは、どこかの配線が浮いているか、電解コンデンサのプラスとマイナスを間違えているか、という事が考えられる。「(。´・ω・)ん?ということは、付け替えたコンデンサの極性を間違えてるんかい!?」回路図を見ながらチェックしたら、やっぱり一ヶ所極性を間違えていた。(滝汗)プラスとマイナスを入れ替えた序に、横に寝かせておいた。
取り付け直した電解コンデンサ
もう一個も横にしたいのだけれど、外すとなるとハンダこての熱を加える事に成るので宜しくない。だから、あえてこのままにしておく。でも、基板を外す時に邪魔になるんだよなー、このコンデンサが。(汗)

 基板を取り付けようとしたら、LEDの配線がはらりと落ちた。「え?」外して見たら、経年劣化で線が折れていた。
経年劣化で足が折れている
「他のLEDも同じなんじゃ?」と思い、フロントパネルを外してチェックする。
外したフロントパネル
チャネル表示LEDは2個共駄目になっていたけれど、電源LEDだけ問題無し...と思ったらハンダの部分から配線がポッキリ。(汗)
電源表示LEDも配線が駄目になっていた
この部分は樹脂の固定金具が殆ど劣化しておらず、そのまま外せた。
樹脂部品に劣化はほぼ見られない
LEDを配線し直して
LEDを再配線
パネルに元通りに取り付ける。
電源LEDをパネルに取り付けたところ
チャネル表示LEDは2個共LEDを取り替えたし、樹脂製の固定金具が劣化で割れてしまっていたので、ホットボンド(グルー)で固定した。
チャネル表示LEDはグルーで固定
他にも配線を追っていくと、真空管に繋がる配線が複数個所導通が無いので、配線をやり直した。
配線をやり直した
基板部を筐体に取り付け、ボリュームのノブを付けようとしたら、ノブのキャップが一つ取れてしまった。
ノブのキャップが取れた
G17ボンドで接着して丸二日放置してから取り付けた。とりあえず作業完了である。

 先日手入れしたギター・アリアSH-1000を繋いで音出し...あれれ?音が出ないじゃん。(>_<;)「何故じゃー?」と思いながらSH-1000の裏蓋を開ける。
SH-1000の裏蓋を開けたところ
配線に異常は無い。テスターであちこちを測ってみるが、ボリュームやピックアップは正常。ところが、ピックアップ切替スイッチは何をやっても導通しない。「え?新品を取り付けたのにぃ!」仕方ないので、ハンダを緩めてスイッチを取り外す。
取り外したスイッチ
分解してみると、内部は勿論奇麗だ。
分解したところ
更に接点の部分を分解したら、新品なのにあちこちに錆が出ていた。
更に分解したところ
よく見ると、電気の流れる金属部品は全てメッキされているのだけれど、部分的に剥げている所が数か所ある。どうやらメッキ前の脱脂作業がいい加減だったようだ。「MADE IN KOREA」と刻印されているので中国製よりはマシだろうと思ったけれど、やっぱ駄目だねぇ。(滝汗)
 錆びた部分は全てNevrDull(ネバーダル:金属磨き)できっちり磨いてから元通り組み立て、配線をハンダ付けした。

 改めて音を出してみると...おぉ、ちゃんと動く。(笑)ただ、電源投入時に「ウッ」とやや大きな音がするし、チャネル切替時にも「ポコン」と小さいけれど軽い音がする。それに、時間が経って真空管が暖まってくるとホワイトノイズが徐々に増える。まだまだ改善の余地はありそうだけれど、取り敢えず実用上は問題無く使えるようになった。
作業が終わったアンプ
音出しテスト中に、何気なくピックをソフトからハードに替えたら...「うわぁ!音が違う。」
 Marshall(マーシャル)のトランジスタアンプLEAD12も引っ張り出してきて音を比べて見ると、FLIP200Fの方がピックの硬さに依る音の違いがより明確だ。具体的には、「シャリーン」という高域の輪郭がLEAD12の方よりも明確なのだ。LEAD12単体だと気が付かないけれど、比べると結構な差がある。
 同じ回路構成ならトランジスタより動作電圧の高い真空管の方がスピーカー駆動力は高いし、LEAD12は10インチのスピーカーだけどFLIP200Fは8インチで高音域を出し易いので、ある程度差が出る事は予想はしていたのだけれど、まさかここまで差が出るとは思ってもみなかった。「真空管ギターアンプは音が速い」とよく言われるけれど、ホントその通りだねぇ。
# 何を今更...。(滝汗)

 余分にギターのスイッチをオーバーホールしたりしたけれど、ひとまずはメデタシ目出度し、である。

(一応、完)
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