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スポットメーター:セコニック・デュアルスポットFの修理 [カメラ]

 少し前にペンタックスのスポットメーターを修理し、その後は順調に使っている。
 ところが、先日ネットを別件で漁っていたらセコニックのスポット露出計「L-778 デュアルスポットF」が安い値段で出ているではないか。「お!これ、良さそうじゃん。」
 でも、説明をよくよく読むと「外観は奇麗だが、電池を入れても動作しない」とある。以前から一度使ってみたいと思っていた機種なので「回路部の問題なら何とかできるでしょ」と思い、自宅に送って貰った。
中古のSEKONIC Dual Spot F(L-778)
電池室は手で持つ部分にある。
電池室は握る部分にある
中を覗くと、電極が青くなっている。
電極が青い
アルカリ性の物質がこびりついた特有の色合いをしている。このままでは作業が難しいので分解する。

 底面のネジ2本を外す。
底面にネジがある
ネジの隠れていそうなメーカー名の入ったプレートを外してみたが、ここには無かった。
プレート下にネジは無かった
あちこち見まわして「ひょっとして、これって化粧板が入ってる?」と思い、ストロボシューの部分を引っ張ってみたら、やはり下にネジが隠れていた。
シューの下にネジがあった
ネジを外し、慎重に本体左側を引っ張ると内部が見えてくる。
分解したところ
茶色の部分は薄いアルミの板だ。シューは高圧がかかる場所なので、回路側に影響しないようにシューと回路基板の間に挟むようになっている。
 電池室は単三電池2本を入れるようになっていて、奥側の電極が電池から漏れた液で錆びている。
奥の電極が錆びている
電池室を固定しているネジを探し出して外す。
電池室はネジで固定されている
電池室が外せた。これで楽に作業ができる。
外した電池室
ピンセットでゴリゴリ擦って錆を落とし、更にNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で徹底的に磨く。序でに、電池室内側に広がっている液の乾いた跡も全て拭き取る。組み立てる前に電池を入れて動く事を確認したら、元通りに組み立てて作業は完了である。

 これで、スポット測光が使える露出計は3個になった。
スポット測光露出計が3個
拙者から見た特徴は次の通り。
セコニック(左)
L-778 DUAL SPOT F
ボタン操作が面倒
実際の使い勝手はこれから
電源は単三電池2個
ミノルタ(中央)
フラッシュメーターⅥ
入射式と反射(スポット)式が切り替えられる
表示がシャッター速度優先で使い難い
電源は単三電池1本
ペンタックス(右)
デジタルスポットメーター
EV表示だけで単純だが使い易い
操作はボタン1個だけ
電源は4LR44で高くて入手性に難有り
実際に使うのは1個なので、しばらく3個を同時に使ってみて使い勝手の良い1台のみに絞る積りだ。でも、今の季節は寒いんだよなー...実践テストはもう少し先になりそう。(笑)
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