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オシロスコープ来訪!? [電子回路]

 大学で「(多分機器の入れ替えで)廃棄対象だったから貰って来た」と子供がオシロスコープを引き取って来た。
引き取ったオシロスコープ
岩通のデジタルストレージ・オシロスコープ「DS-6612」である。
DS-6612
調べてみたら発売は1992年、30年近く前の機種である。上限は60MHzまでなので、素人が使うには十分過ぎる性能だ。

 引き取り時、教授が「まだ普通に使える状態だよ」と仰っていたそうだが、念の為にチェックしてゆく。左側に各チャネルの操作ツマミがある。
左側は観測端子の設定ツマミが並ぶ
中央には画面表示に関するツマミが並んでいる。
画面に関するツマミ
右側に測定に関するツマミと、おまけ?程度の3つ目の入力チャネル端子等が並ぶ。
測定に関するツマミとCh3端子
右端にデジタルストレージとリードアウトに関する操作ボタンやツマミが並んでいるのだけれど、操作説明書が無いので、どうやって使うのかがよく分からない。(泣)
 とりあえず手直にある機材で動作をチェックしたら問題無く動いたので、普通に使えそうだ。

 それなりに古い機種なので、内部も確認する。カバーを外すと内部基板が見える。
オシロスコープ内部
ブラウン管は東芝製だ。
ブラウン管は東芝製
この角に電源関係の基板が収められている。
電源部
ファンが付いているので、結構温度が上がるのだろう。周囲を囲まれているので、内部を見る事が出来ない。
覆われていて中は見えない
ファンが付いているから大丈夫とは思うが、電解コンデンサは経年劣化である程度は性能が落ちていると思われる。
 側面は両側とも基板が詰まっている。こちらは入力チャネルに関する基板のようだ。
入力端子関係の基板
もう一方の側面にはロジックICがびっしり。デジタルストレージやリードアウトに関する部分らしい。
ロジックICだらけのデジタル部の基板
よく見ると、ブラウン管の下にも基板があるようだ。
ブラウン管下にも基板が
肉眼と鼻(!)で確認した限りでは、おかしな部分は見当たらなかった。

 現在使っている松下のオシロスコープVP-5220Aは上限が20MHzまでで、デジタル関係などのオマケ機能は何も入っていない。それと比べると、このオシロスコープはデジタルストレージ機能で波形を記憶でき、リードアウト機能でメモリを読まなくてもカーソルを合わせるだけで電圧等が数字で表示されるから、使い勝手は大幅に向上している。
 操作説明書が無いのが難点だけど、オシロスコープなら基本的な操作はどの機種でも同じだし、使っていればある程度は分かってくるかも知れない。
 古い物だけに電源部の状態が気になるが、ネット上を漁ったら英文だけどサービスマニュアルが見つかったので、そのうちにきちんと確認しようと思っている。

 今まで上限20MHzまでだったけれど、周波数帯域の制限で困ったのはFM放送も聞けるカーラジオ修理のたった一度だけ。でも、高速オペアンプが可聴域外の高い周波数で発振していても観測できないから、案外今まで気が付かなかっただけなのかも知れない。(汗)
 少なくとも、今までよりはオシロスコープの性能が大幅にアップするので、FMラジオの修理は無理だが、高速オペアンプの発振などは見逃さずに済む筈。とりあえず目出度しメデタシ!?、である。(笑)
タグ:DS-6612 岩通
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