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電波時計の簡単な修理 [雑感]

 子供の部屋にある電波時計が動かなくなってしまったという。
動かなくなった電波時計
この時計は親戚がマンションを引き払う時「もう使わないから、欲しいならあげる」というので貰って来た物。メーカ名がどこにも無いので判らないが、裏側に貼られているシールを見ると、型番は「4MY695DA」らしい。
シールに型番が
そういえば、貰ってからは電池を一度も替えた事が無い。「どーせ電池切れだろう?」電池室は本体裏側にある。
本体裏側にある電池室
念の為に電池の電圧を測ると、電圧はそんなに落ちていない。
電圧は落ちていない
「あれ?まだ電池あるじゃん!?」もう片方を測ると「あ、もう無いわ、これ。」
電圧が落ちている
「単三電池か...そういえば、使いかけが2本あった筈」と机の中から探し出して入れ替え、念の為に電圧も測る。
それなりの電圧がある
やや電圧は低いものの、消費電力の少ない時計なら、1.0Vを下回らなければOK。「これで電波を受信すれば動くよな」と思い、そのまま窓際に放置しておいた。

 1時間ほど経ってから見ると、やっぱり動いていない。「えぇっ!何で?」よく見ると、秒針が分針の下に潜り込んでいるではないか。
分針の下に秒針が潜り込んでいる
「どうしてこなったん?」かなり古い物なので、徐々に秒針が下がってきて分針に触れてしまったのかも知れない。秒針さえ当たらなければ元通り動きそう。早速分解する。

 本体裏側に、フロントパネルを留める爪穴(矢印のところ)が4か所ある。
フロントパネルを留めている爪穴
ここを細いマイナスドライバーで樹脂製の爪を折らないように注意しながら押し出して外すと、パネルが外れる。
フロントパネルを外したところ
秒針をほんの少しだけ上の方に曲げて、分針と当たらないようにした。
秒針をわずかに曲げた
外したフロントパネルには貰って来た時から傷があったが、改めて見るとかなり気になる。
フロントパネルの傷
表側に傷があるとばかり思っていたが、実は内側にある傷だった。
傷は内側
画像では分からないけれど、ルーペで拡大してみると傷の中に僅かに赤い塗料のようなものが入り込んでいた。製造工程で付いてしまったと思われる。
 塗料のような物は消しゴムでゴシゴシやったらほぼ取れたが、傷はそのまま。そこで、GT88を使う。
傷消し剤GT88
1円玉の半分程度の量を布に取って傷に刷り込み、数分経ってから綺麗にふき取る。深い傷なので完全には消せなかったけれど、肉眼では気にならないほどの小ささになった。
傷消し作業後
元通りパネルを押し込んで嵌めれば完成である。
修理の終わった電波時計
数時間後、改めて時刻を確かめたら、10秒ほど進んだ状態ではあるけど、ほぼ正しい時間になっていたので、これにて修理は一件落着。目出度しメデタシ、である。
タグ:電波時計
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