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RADOの簡単な分解清掃 [時計]

 現在のメインとして使っている手巻き式のRADO(ラドー)・Shambord(シャンポール)は、入手した時から内面の曇りが気になっていた。
内側が曇っている
更に、SLK200のオイル交換に行った時にもこの時計で行ったのだけれど、朝寒くてコートを着たまま乗っていたせいか、途中で休憩した時に時計を見たら内側が真っ白に曇ってしまっていた。しかも、それまでは1日数秒程度の割合で進んでいたのが、その翌日から一日10秒以上遅れるようになってしまった。(汗)

 「ははーん、こりゃ内部に入った水蒸気が抵抗になっちゃってるな」と思い、こじあけ(画僧左にある工具の名前だよん)で裏蓋を開け、天気の良い日に丸一日室内で乾燥させた。
裏蓋を開けたところ
よく見ると、ムーブメントは単に入れてあるだけで何処にも固定されていないし、リューズを抜かなくてもムーブメント事外せるではないか。「じゃぁ」と、時計本体をひっくり返してムーブメントを取り出す。
取り出したムーブメント
ダイアル(文字盤)や針と共に分離出来た。ダイヤルにはあちこち傷があり、周囲も塗装が部分的に痛んでいるけれど、古い割には傷みは少ない。
 本体前面のガラスの内側は、肉眼で見ると少し曇っている程度。
ガラス内側が曇っている
見る限りでは大した事ないと思うレベルだけれど、外側から見るとこれでもかなり曇っているように見える。メガネ拭きで拭いたら奇麗になった。
メガネ拭きで拭いたところ
側面を見ると、リューズが当たる部分が黒ずんでいる。
リューズの当たる所が黒ずんでいる
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で軽く磨いたら奇麗になったが、画像では違いが殆ど判らない。(汗)
奇麗に磨いたところ
ムーブメントを慎重に入れる。
ムーブメントを入れたところ
ムーブメント全体に施されているコート・ド・ジュネーブが美しい。拡大すると研磨の状態が良く分かる。
コート・ド・ジュネーブ技法による研磨部の拡大
見えない部分だけど、あえて手間をかけて美しくするのが高級時計たる由縁...らしい。
 裏蓋をきちんと閉めたら完成である。
清掃を終えたRADO
撮影倍率が微妙に違うので完全には一致しないけれど、比べて見ると良く分かる。
作業前後の比較
一寸した作業だけれど、大幅に見易くなった。遅れ具合はわずかに改善はしたものの、やはり一日当たり5秒程度は遅れているようだ。水蒸気で内部のオイルが劣化してしまったのかも知れない。そのうちにオーバーホールする事になりそうだな。(汗)
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ぽちの輔

ガラスが綺麗になりましたね^^
by ぽちの輔 (2020-01-30 08:01) 

Rifle

ぽちの輔さん
もっと手間がかかるかと思ったんですが、拍子抜けするほど簡単に済みました。(笑)
by Rifle (2020-01-30 08:57) 

Take-Zee

こんにちは!
ムーブメントはそれなりでしょうが、
筐体との組み合わせは極めて簡単なんですね。

by Take-Zee (2020-01-30 09:20) 

Rifle

Take-Zeeさん
昭和中期のモデルで防水でもないので、蓋するだけという単純な作りですが、はめ合わせは精密で「流石ー」と思います。
by Rifle (2020-01-30 12:17) 

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