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腕時計のベルト交換 [時計]

 昭和40年代後半から長い間、亡き父が使っていたオメガの腕時計は2年前にオーバーホールして調子は良いのだが、ベルトがボロボロになってきた。
亡き父が使っていたオメガ
前回ベルトを交換したのは父だが、どういう訳か尾錠までもが社外品になっている。「おかしいな、オメガ純正の尾錠は?」と思いながらあちこち探したら、タンスの小引き出しの奥に尾錠だけが残っていた。どうやら交換した際に「純正の尾錠だから」とお店側が外してくれたらしいが、かなり傷んでいるので再利用は一寸躊躇われる。

 「革だとまた傷むよなー」なんて思いながらネット上を彷徨っていたら、安価なベルトを英国の店が出しているのを見つけた。「日本に送ってくれる?」と問い合わせたら「OK」という返事だったので、早速送って貰った。
届いた封筒
一応ゴールドだが、実際の色はローズゴールドなので、ケースの色よりもかなり赤い。
ケースよりも赤い色合いのベルト
早速交換した。
ベルトを交換したところ
中留(なかどめ)にオメガのマークが入っている。
中留にオメガのマークがある
腕に付けると、こんな感じ。
腕に嵌めたところ
見た目は良いが、バンドの動きに滑らかさが無い。多分、純正では無いだろう。
# 近年急増中のインドご謹製贋作だろうな。
色の違いは気になるけれど、おかしいほどでも無いので、とりあえずはこの状態で使い続けようと思う。
ベルトを交換したオメガ
 ちなみに、この時計は父が国からの命令で昭和47年に欧州の学校を視察調査した際、スイスで購入した物。父は「ソ連班」に属していて、ソ連の学校を見て回った後、飛行機乗り継ぎの為にスイスに行っているので、その時に購入したんだと思う。
 この時計にモデル名などは無く、単に「Genève」という表記があるだけということから、1953年から20年程生産されたエントリーモデルと判る。上級モデル「Seamaster(シーマスター)」や最上級モデル「Constellation(コンステレーション)」などと中身はほぼ同じだが、上のモデルと違って精度を追求していないので、その分安価だったらしい。オーバーホール後、月一回程度の割合で使っているけれど、今のところ快調に動作している。

 オメガの尾錠を探している時、同じ場所から古いロンジンの時計が出てきた。
ロンジンの古い婦人用時計
このベルトもボロボロだ。
ベルトがボロボロ
しかも、ロンジン純正の尾錠が何処にも無い。恐らく、ベルト交換した際に店が勝手に取り込んでしまったのだろう。
# 悪徳な店にはよくある話なので、皆さんご注意下さい!
ネット上を探したら、国内で中古のベルトが出ていたので、送って貰った。
届いた封筒
中古だけど、使用感は殆ど無くてかなり奇麗だ。
ロンジンのスチールベルト
念の為に(中古で買った)超音波洗浄機で洗ったけれど、汚れは殆ど出て来なかった。早速付け替えて完成である。
交換し終えたロンジン
スチールベルトにしたら、一寸上品な感じとなった。
 ちなみに、この時計は昭和27年頃、当時母が住んでいた町の時計屋で売りに出されていた中古だったそうだ。なんでも、その町の造り酒屋のご主人が欧州に旅行した際に購入した物だとか。
# その酒屋は現在も盛業中。但し、経営者は別の人に替わっている。
昭和10年代20年代にヨーロッパを旅するということは、相当の大金持ちだったんだろう。
 入手した時点で既にだいぶ使い込まれていたそうで、購入時に店から「軸がだいぶ減っているので精度が良くありません」と言われたそうな。実際に動かして見たら、動作音に異常は無いものの24時間で6分ほど遅れる。「こりゃオーバーホールしなきゃダメだな。」ただ、古い時計なので部品があるかどうかは判らない。見た目は「L-2134」とほぼ同じだけど、年代が古いのでモデル名や型番は判らない。
 馴染みの時計屋さんに持ち込んだら、案の定「古い機種で部品が出るかどうか分かりませんので、まずは見積もりさせて下さい」と。やっぱり、そうだよねぇ。(^^;)
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