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ローライコード3型を一寸改良する [カメラ]

 前回紹介したローライコード3型は後続のモデルに比べると物足りない部分は色々あるけれど、だからといって全く使えない訳では無い。拙者が使ってみて「これは一寸なぁ」と感じるのが、ファインダースクリーンの暗さと、内部反射の多さである。
 古いモデルだから仕方ないのだが、ネットのお陰で、今は素人でもある程度は改良する事が出来るようになって来ている。

 まず、内面反射については、一言で言えば「反射しないようにしてしまえば良い。」具体的には、フィルム室全体に植毛紙を貼って、強制的に反射を抑え込む。ネットで植毛紙を探して、一番小さいA4サイズを発注した。
A4サイズの植毛紙
 フィルム室の形状は、後続のモデルよりは単純だが、曲面や膨らみがあってかなり厄介。
ローライコード3型のフィルム室
まず、紙で型を取る。
紙で内部の型を取っているところ
当たる部分を切り取り、再び宛がっては当たる部分を切り取り、と言う作業を延々と繰り返す。
型紙作成中
目分量で切り取っているから、場合によって切り過ぎる事もある。そんな時は最初からやり直しとなる。(汗)
型紙の取り直し中
上下左右の四か所の型を取るのだが、3つ取った時点で既に1時間以上掛かってしまった。
3か所の型紙を作成したところ
全ての型紙が出来上がったら、その型紙通りに植毛紙を切り出す。
植毛紙を切り出したところ
一旦貼ってしまうと貼り直しは利かないので、慎重に貼って行く。隙間が出来ると反射してしまうので、歪まないようにフィルム室に貼るのが難しい。
フィルム室に貼り終わったところ
作業時間はせいぜい10分程度だったけれど、貼り終わったら「終わっ...たー......(--;)。」どっと草臥れが出た。(汗)

 次は、スクリーンの暗さ解消である。具体的には、フォーカシングスクリーンを交換する。
 ブロニカやマミヤなどの中判用スクリーンを加工して取り付けるという手もあるけれど、スクリーンは会社に依って厚みが違うので、ピント調整というかなり厄介な作業が必要になる。「ウーム...ローライコードの生産量は多いんだから、誰か製品化しているのでは?」と思い、ネット上を探す。すると、やはり海外で製品化されていた。海外のサイトの情を参考にして、Rick Olesenという人物が作っている「Custom Fitted Focusing Screens」の「Bright Screen」を選んだ。paypalで支払いを済ませたら10日ほどで届いた。
米国から届いた小包
スクリーンの他に、英文の説明書が2種類入っている。
中にはスクリーンと説明書2種類が入っていた
更に、ピント微調整用に黒いテープも付属している。
ピント微調整用の黒いテープも付属
英文の説明書には絵入りの解説があるので、それを見ながら作業する。まず、ピントフードを外す。左右にあるネジ4本を外すだけだ。
フード右側のネジの位置
フード左側のネジの位置
ネジを外したらフードをゆっくり上に引き上げると外れる。
フードを外したところ
スクリーンを押さえている金具2個を外す。
スクリーン押さえ金具を外したところ
スクリーンを割らないように注意しながらフードから抜く。
 純正スクリーン(画像左)と新しいスクリーン(画像右)を比べると、純正の方が透ける割合がやや少ない。
新旧スクリーン(左側が旧スクリーン)
傷を付けないように注意しながら新しいスクリーンを入れる。
新しいスクリーンを入れたところ
押さえ金具でスクリーンを固定する。
スクリーンを金具で固定したところ
スクリーンを金具で固定したところ
後は元通りフードを取り付ければ完成である。作業時間は10分弱だった。

 スクリーンの交換前と交換後を比べて見る。どちらも撮影時の露出は同じにしてある。
スクリーン交換前後の比較
交換後は大幅に見易くなっていて、その効果は予想以上だった。
 交換後、ローライフレックス2.8Fとの違いを比べて見る。60㎝ほど先に白紙を置いて、スクリーンを見る。
比較のための実験風景
見た感じでは、明るさはほぼ同じだ。
ローライフレックス2.8Fとローライコード3+新スクリーンの比較
実際に使ってみると、スクリーンの見え具合はローライフレックス2.8Fとほぼ同じになった。これなら、十分実用になる。

 以前ならカメラ修理業者に依頼していた作業だが、ネットのお陰で今は素人でも手が出せるようになった。使い勝手は大幅に向上し、実用上の使い勝手はローライフレックス2.8Fとあまり変わらなくなった。後は使いこなす「腕」だけだな。(滝汗)


Japan Hobby Tool カメラ内面反射防止フォーム のり付き1.5ミリ JHT9541-1.5

Japan Hobby Tool カメラ内面反射防止フォーム のり付き1.5ミリ JHT9541-1.5

  • 出版社/メーカー: ジャパンホビーツール
  • メディア: Camera






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改めて、ローライコード3型 [カメラ]

 何となく機会が無くて今まで記事にしてこなかったけれど、昨年3月に整備済みのローライの中判二眼レフ・Rolleicord(ローライコード)3型を手に入れた。
ローライコード3型
有名なRolleiclub.comの分類に依れば、このカメラはシリアル番号から「Model K3B」となる筈なのだが、何故かテイクレンズ(下側のレンズ)がSchneider社の「Xenar (クセナー)3,5/75mm」ではなく、Zeissの「Triotar(トリオター) 3,5/75mm」になっている。当時が幾ら手作業の組み立てだからと言っても、製造の過程で一部だけレンズを替えるのは非常に考え難い。恐らくは光学系の故障等、何らかの事情でレンズが入れ替えられたと思われる。

 まず、カメラ全体を見てみよう。前面にはシルバーのプレートがあり、全体の印象を引き締めている。
IMG_3495.jpg
銘板には機種名「Rolleicord」、「DRP」は「Deutsches Reiches Patent(ドイツ国家特許)」、「DRGM」は、「Deutsches Reiches Gebrauchsmuster(商標登録)」の略、中央の数字がシリアル番号だ。
前面の銘板
この番号から戦前の1950年製造と判る。因みに、戦後のモデルは「DBP/DBGM」という表記になる。これは「R(Reiches:国家)」が「B(Bundes:連邦)」に変わるからだ。
 テイクレンズ(フィルムの撮影に使うレンズ)はCarl Zeiss(カールツァイス)のTriotar75mm/F3.5だ。
テイクレンズはトリオター75mm/F3.5
当時すでにコーティング技術が普及しており、このレンズも単層コーティングが施されている。「T」の文字がその証だ。なお、ツァイスはその後多層膜コーティングを開発、そのコーティングが施されたレンズには「T*」のマークが入っている。
 右側面には、ピント調整ノブ(中央)とフィルム巻き上げダイアル(左上)がある。
ローライコード3型の右側面
左側面は、フィルム巻き上げスプールノブ(上)とフィルムスプールノブ(下)があるだけだ。
ローライコード3型の右側面
背面は、EVテーブル(露出換算表)のみで、操作に関する部分は何もない。
ローライコード3型の背面
「10° DIN」とあるので、この表は「ISO8」のフィルムを前提としている。
背面のEVテーブル
発売当時のフィルム感度はISO8が普通だったからだろう。
 底面は裏蓋オープンレバー(表面がツルツルの銀色の部分)と裏蓋ロックレバー(表面がギザギザの銀色の部分)がある。
ローライコード3型の底面
このモデルからフィルムをスタートマークに合わせて装填する方式となり、赤窓を見ながらフィルムを注意深く巻き上げるという面倒な操作は必要無くなった。言い換えれば、現在の中判カメラと同じ方式になった。

 一般的にはローライコードは4型以降がおススメと言われている。さまざまな改良が行われているから、というのがその理由だが、特に大きいと思われるのが「内面反射軽減の為の遮光用バッフルが取り付けられた」と言う点。実際にこの3型のフィルム室を見ると、艶消し塗装だけど面となる部分が多く、確かに反射が多そうに見える。
3型のフィルム室は反射が多そうな感じ
逆光・半逆光などでは写りに直接影響するので、他の改良点も併せてを考えると3型は少々立場が弱い。

 それでも、あえてRolleicordを探して購入したのは、「旅とカメラ」でも少し触れたように「Triotarの写りが好きだから」という単純な理由からだ。
# モノクロとカラーを同時に使うには2台必要という別の理由もあったりするけど。
解像度や写りの良さだけを考えれば、より新しい設計のレンズPlanarを搭載する2.8Fが良いのは間違いない。しかし、レンズの写り具合は解像度さえ上げれば良いという訳には行かず、ザイデル収差(歪曲収差、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲)や色収差(倍率色収差も含む)などの色々な要素に依ってフィルムへの写り具合が変わってくる。
 各種収差を軽減させる為にコーティングしたりレンズ枚数を増やしたりして対応させていて、その辺が各メーカの腕の見せ所でもある。
 しかし、例えレンズ1枚でも透過光の僅かな劣化は避けられない筈なので、構成レンズが3枚しかないTriotar(3群3枚)に惹かれるのである。
# 因みにローライのPlanarは4群5枚、Tessar(テッサー)は3群4枚です。

 実際に使ってみると、Rolleiflex2.8Fとあまり違いを感じない。勿論、2.8Fの方が何かにつけて改良されているので使い易いのは確かだが、だからと言ってRolleicord3型が取り立てて使い難いとは感じない。操作が多少違う程度で、慣れてしまえば問題とは感じない。
 ただ、フォーカシングスクリーンの見え具合には大きな差を感じる。具体的には2.8Fと比べるとかなり暗く感じるのである。
スクリーンの明るさはかなり違う
この画像はレンズの60cmほど前に白紙を立てた状態でスクリーンを見たもので、左の2.8Fは明るいのに比べ、右のRolleicord3は中心部は普通に見えるけれど周辺部が暗くて良く分からない。明るい場所なら撮影に支障は無いものの、少し暗い場所になると2.8Fでは問題無くてもRolleicord3でピント合わせするのはかなり難しい。

 せっかく手に入れても、使い難いとどうしても出番が減ってしまう。
 以前ならお金をかけてカメラ修理屋で改造して貰う以外に方法が無かったけれど、今はネットのお陰で自分で手直し出来るようになった。改良に必要な物は発注済みなので、届いたら早速作業を進めよう。
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代車フィットが再び [雑感]

 主として子供が乗っているSLK200は、先週「自宅まであと少しの所でエンジンチェックランプが点いた」と。見ると、確かに点いている。
エンジンチェックランプが点いている
自宅周辺ならともかく、遠方でトラブルになると厄介な事になる。なので、しばらくは代わりにジュリエッタを使い、数日間SLK200を自宅周辺で走らせて様子を見る。

 翌日は一度点灯したものの、一旦エンジンを停めたらチェックランプは消えてしまった。「ありゃぁ?良くなったのか?」と思ったが、その翌日からは点きっ放しで消えない。やっぱり診て貰う事にする。
 ロッソコルサ・ツーリングの翌日、前日と同様朝5時半に起きて準備し、6時に自宅を出発する。

 近くのスタンドで満タンにし、県道183を走る。路面は濡れているけれど、降ってはいない。朝早いのに結構車が走っている。国道41・県道349・国道21と進む。今日は何故かセダンを多く見かける。途中でトイレに行きたくなり、道の駅可児ッテに寄る。
立ち寄った道の駅可児ッテ
停まっているのは普通車が4台だけで、建物の外にある売り場は未だ店主が来ておらず閉店状態だった。
用を済ませたら再び走り出す。

 ゴルフ場の合間を縫って再び国道21に出ると、やはり交通量がそこそこある。JR中央本線を潜りって県道69を走っていると、何故か小学生をあちこちで見かける。授業参観でもあるのだろうか?
 県道66・県道20と進んで県道33に入ると交通量がグッと減り、国道363へと進むと更に減る。結構な強さの雨が降降り続く。国道257に入った辺りで再びトイレに行きたくなり、道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里に入る。
立ち寄った道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里
再び走り出し、時折現れる遅い車を抜かしながら進むとほぼ単独走行となる。

 豊田市稲武地区で国道153に入ると小雨にはなったが降り止まない。交通量が意外にあって一寸ビックリ。家族連れと思しきワンボックスやレンタカーが多い。しかも、カーブの際にセンターラインをはみ出して走るから、後ろに就いて見ている方は気が気でない。(汗)
# 運転してるドライバー本人は恐らく気が付いてないだろうけど。:-P
途中、道の駅信州平谷に入って休憩する。今日は何故かトイレに直ぐ行きたくなるのだ。
# 昨日の昼、タップリ食べたしな...
立ち寄った道の駅信州平谷
小雨が止んで少しだけ陽が差してきたけれど、北や東は分厚い雲に覆われているから、まだ降りそう。少し体を動かしてから走り出す。

 雨は降っていないが、路面はしっかり濡れている。寒原峠にある電光表示板の気温は「13度」、結構寒い。やや強い風が吹いているから、まだ雨は降り続くかも知れない。
 国道256との合流辺りから交通量がどんどん増え、飯田市街に出ると渋滞気味となる。こちらは路面が乾いているので、かなり前に雨は上がったようだ。前後を車に囲まれながら進み、県道18を進んで弁天橋を渡る。
 天竜川南側の県道18は交通量が少なくて走り易い。県道226で国道153に戻ると時折薄日が差してきたが、駒ヶ根市街に入ると雨が降り出し、更に毎度おなじみの渋滞気味となる。今日は普通車が多いようだ。
 渋滞気味な区間を抜けた...と思ったら、再び沢渡手前から渋滞気味。この辺りは何時も渋滞するから仕方ないなぁ。渋滞の中を進んで、まずはニシザワショッパーズ双葉食彩館へ。
ニシザワショッパーズ双葉食彩館
いつの間にかレジが改装されていて、大型スーパーと同じ精算機で支払うやり方に変わっていた。ここで家族用のお土産を買う。
家族用のお土産
再び走り出し、ロッソコルサには11時過ぎに無事到着した。

 電話で事前にある程度K社長には話してあったけれど、細かい部分まで含めて症状を説明する。「ここまで特に問題無く走って来たのなら、点火系の失火とかセンサーの故障とか軽微な範囲のエラーだろうけど、診断機でエラーの内容を見ないと何とも言えないなぁ」と。まぁ、そりゃそうだろうな。見ただけで分かれば診断機なんて要らないもんね。(笑)
 1時間弱話をした後に、代車フィットを借りて走り出す。

 来た道を戻るが、昼時だからか国道153の交通量が多く、あちこちの交差点で詰まってしまい、距離の割に時間が掛かる。相変わらず雲は多いが、陽の差す時間が少し長くなってきた。
 県道226・県道18などを走って順調に走っているうちに、またトイレに行きたくなってきたので、道の駅南信州とよおかマルシェに寄る。
道の駅南信州とよおかマルシェ
横に広い敷地で、24mm相当(35㎜フィルム換算)でも2回に分けないと撮り切れない。
道の駅南信州とよおかマルシェ
昨年4月にオープンしたのは知っていたけれど、入るのは初めてだ。東側は飲食店が入っていて、
東側の建物は飲食店
中央は吹き抜けの通路、
真ん中は吹き抜け
西側はスーパーが入っている。
西側はスーパー
「あれ?道の駅なのに売店が無い!?」と思ったが、帰宅してから調べたらスーパーの側にあるらしいので、次の機会にはぜひ行ってみようと思う。
 吹き抜けの通路の奥へ行くと東側に階段があるので、登ってみると低いけれど展望台になっていた。
展望台からの眺め1
展望台からの眺め2
展望台からの眺め3
展望台からの眺め4
ちなみに、ここの階段には車いす用エレベータが取り付けられている。
# 使用率ってどれ位なの???
一通り見て回ったら走り出す。

 道の両側にサツキが咲いていて奇麗だ。
道の両側にサツキの花
でも、咲かせるには毎年の手入れが欠かせないけど、その費用たるや...?奇麗にしたいのは分かるけど、その維持管理費はどれ位で、それが本当に必要かどうか、どうやって検証したんだろうか???
# 絶対検証してないと思うけどな。
県道18・弁天橋と走って国道153に入る。相変わらず交通量は凄いが、阿智村に入る頃にはだいぶ少なくなり、国道256との分岐を過ぎると極端に交通量が少なくなる。
 雲の量が徐々に少なくなり、代わりに陽の照る時間が長くなってゆく。路面は既に乾いている。寒原峠の電光表示板は「17度」だった。往きの時と比べて随分と気温が上がっている。

 時折遅い老人車が行く手を塞ぐが、追い越せる区間が少なく、しかも排気量の小さな代車フィットなので、ジュリエッタの時のように一気には抜けない時もある。だからと言って、時速50km/hの道を35km/hで延々と走らされたくはないので、気合を入れて遅い車を抜き去る。
 国道257・国道363と進んで県道33に入った頃からまたまたトイレに行きたくなってきたので、道の駅おばあちゃん市・山岡に寄る。
立ち寄った道の駅おばあちゃん市・山岡
天候が回復したせいか、駐車場はほぼ一杯、バイクの数も多い。用を済ませたら直ぐ走り出す。

 県道20・県道66・県道69と進むに連れて交通量はどんどん増えて行く。国道21・ゴルフ場の合間を走る道・再び国道21と走るが、日差しが強くなってきて暑い。県道84・県道349・国道41と進んで県道64で名鉄犬山駅近くまで来ると、やはり渋滞に巻き込まれる。名鉄犬山線を超える道が少ないので仕方ない。
 渋滞区間を抜けて県道183を進み、スタンドで給油し、自宅には18時過ぎに無事到着。こちらの天気は回復して晴れている。

 行きはSLK200だから疲れを感じなかったけれど、帰りは(SLKに比べれば)ロールの深いフィットなので、帰宅したら「一寸一服!」という感じになった。まぁ、復路だったから単純に疲れが出ただけなのかも知れないけれど、ね。(笑)

P.S.
この記事のタイトルは何を元にしているのか、もうお分かりですよね!?...そう、Roy Buchananの"The Messiah will come again(メシアが再び) "です。
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360モデナで三保へ [フェラーリ]

 15日(土)は雨天の予報だったけれど、ロッソコルサのツーリングは「予定通り開催」という連絡が来たので参加する事に。
 拙者は360モデナだが、子供の乗るSLK200はエンジンチェックランプが点いたり消えたりするので、ジュリエッタに乗り替えて出掛ける。

 朝6時少し前に2台で自宅を出発、小雨の降る中を県道183・県道64・県道461(尾張パークウェイ)・県道16と走って小牧東ICから中央道へ。
 雨天で朝早い時間なのに、交通量は決して少なくはない。大きな業務用車が目立つ。雨なのに、対向車線で覆面パトの餌食になっているのを2回見かけた。クワバラクワバラ。(-A-)
 追越車線を80km/h弱でゆっくり延々と走っている老人車が多く、しかもその殆どが後ろに車が多く繋がっても走行車線に戻ろうとしない。仕方ないので走行車線から抜き去るが、バックミラーでチラッと見たら相変わらず追越車線に居座ってて後続車が走行車線から抜いていた。警察の酷く偏った取り締まりのお陰で、こういう悪質な老ドライバーがのさばってしまっている。
# 取り締まらなくても警察官の収入には全く影響しませんからねー。
 ノンストップで進んで8時15分過ぎに集合場所の諏訪湖SAに到着する。集合時間の8時半に近づくに連れて参加車が集まってくる。
今日の参加車両1
今日の参加車両2
今日の参加車両3
今日の参加車両4
雨だからか、比較的新しい車種ばかりが集まった。現地集合組以外の全員が集まったので、次は増穂PAに集まる事を全員で確認してから8時半過ぎに出発する。

 交通量はそこそこあるけれど、走り難いほどでは無い。雨天のせいか、いつもよりかなり抑えた走りだ。
# 後で聞いた話では、ノンビリペースは別の理由があったんだとか...
双葉JCTで中部横断自動車道へと進む。以前は増穂ICまでだったが、その後工事が進んで下部温泉早川ICまで伸びたので、偵察を兼ねて走ることになったらしい。
 10時少し前に増穂PAに全車が集まった。出来たばかりのPAのようで、新しさが際立っている。
真新しい増穂PA
売店やレストランなどの商業施設がが無い為か、駐車スペースは広くない。ツーリング車両だけでスペースの半分以上が埋まっている。
増穂PAに集まった参加車両1
増穂PAに集まった参加車両2
増穂PAに集まった参加車両3
増穂PAに集まった参加車両4
少し休憩したら出発となるが、珍しく今日の目的地に関する説明が無く、「三保の松原」というキーワードを聞いただけだった。
# これが後々一寸した災いの元に...

 暫く進むと自動車道は終点となり、早川ICで降りて県道9に入る。
 この県道は狭い区間が多く、巡航速度も低くて走り難い。そのまま進むと自動的に県道10になるが、道の状態は同じ。それでも先導車はこの道を走り続ける。「何で国道52を走らない?」と不思議だったが、先導車のドライバーは「どっちも一緒」と考えていたらしい。
# ウーム...\(__;)
南部町で富士川の橋を渡って富沢ICから再び中部横断自動車道に入る。
 新清水JCTに向かう上り坂の一車線に収束する所で拙者の後ろに大型トラックが割り込んできた。ここから先は標識が分かり難くて、先導車に付いて行かないと判らない。ナビもデータが最新でなければ正確な誘導ルートを表示出来ないだろう。「後続の車は大丈夫かなぁ?降りるICを知ってるんだろうか??」
 新清水JCTを抜け、清水JCTで東名高速道を名古屋方向へ進み、清水ICで降りる。すると、先導車が脇に寄ったので、後ろに付いて路肩に寄った。
東名・清水ICを出た所で待つ
案の定、トラックに割り込まれた後続車両は道が分からず別の方向へ進んでしまったそうで、清水ICまで戻ってくるまでしばし待つことに。

 20分ほどで全車両が揃ったので国道1静清バイパスに出るが、工事中で混雑しているのでなかなか出られない。何とか出たら、先導車は直ぐ近くにある庵原の交差点を右折しようとするのでそれに続くが、渋滞でなかなか進めない。
 何とか右折して進み、交通量のとても多い清水マリンロード・国道149・国道150と走って県道199へと進む。街を抜けたと思ったら先導車が右折するので続いて右折、東海大松前球場をぐるっと回るように走る。「一体どこが目的地なんだ??」と不思議に感じ始めた頃、2回左折して広い駐車場に入った。どうやらここが今日の目的地らしい。
IMG_3519.jpg
カーナビを見ると、曲がらずに県道199を真っ直ぐ走れば良かったようだ。
# ウゥッ...へ(__;)

 三保黒潮スイミングクラブの建物を通り抜けて更に進むと三保ハーバルキャンプ場があり、そこが今日の会場だった。強い雨が降り続いているので、防水でないデジカメで撮影するのは難しい。
 案内されたテントの下に入るが、テントは穴だらけであちこちから雨が落ちて来るし、テントの大きさが机や椅子に対して小さ過ぎて降り込む雨を避け切れない。更に、テントが3つ繋いであったけれど、その繋ぎ目には何もされていないので、テントの受けた雨がそのまま降り注いでくる。段々と風も強くなってきて、背中から下は結局始終濡れたままとなった。木のそばならまだ降り込まなかっただろうが、拭きっ曝しの場所ではどうしようもない。
 雨に打たれるがままに放置されていたコンロに溜まった雨水を捨ててテントの下に引き入れると、机と椅子が邪魔になって人間の居場所が無い。机一つのみを荷物置き場用にテント下に残して、残りは全てテントの外へと放り出した。座る場所が無いけれど、テントが小さ過ぎて机も椅子も雨に濡れてしまうので、なるべく濡れないよう立って食べる他無い。

 炭火を起こして火が安定したら、ようやく肉を焼き始める。
# 火起こしや焼くのに手一杯で画像が殆ど無いんです...A(^^;)
焼き上がった豚肉
炭火だと肉の芯まで火が通り、余計な脂分を溶かしてくれるので、豚肉なのに案外さっぱりしていて美味い。
牛肉も焼く
牛肉は生でも食べられるほどだから、あまりしつこく焼かずに頂く。
 そして、鶏肉となればK社長の出番だ。
K社長の焼く鶏肉
社長の焼く鶏肉は味付けがいつも絶妙で絶品!強い雨と風の中、次から次へと焼いては食べる。天候は酷いが、炭火で焼く味は最高!である。
# 喰ってりゃ幸せ...ってか。(笑)
一通り肉を食べたら、隣のコンロでYさんの作る富士宮焼きそばを頂く。
Yさんの作る富士宮焼きそば
拘って作るだけあって、とても美味い。
 ラストは、何とロールケーキ!が待っていた。有難く頂く。
ラストはロールケーキ
炭火で油分が落ちていたせいか、前回のバーベキューよりも遥かに沢山食べたような気がする。
# 体重計に乗るのが怖い...(--;)
散々食べて、15時過ぎにお開きとなる。雨も止んで傘無しで歩いて駐車場へ。
傘無しで駐車場に向かう
我々は東名道で帰る事にし、信州組は魚を仕入れるグループと帰るグループに分かれる事になったので、ここで解散となる。「お疲れ様でしたー!」

 来た道を戻り、清水ICから東名道に入る。雨は時折小雨がパラつく程度だ。新東名道の方が時間的には早いかも知れないけれど、IC手前の電光表示板に「事故 新静岡ーナンチャラ」と出ていたので、あえて利用しなかった。
 交通量はそこそこあるものの、走り難さは無い。遅い車を抜かしつつ先へと進む。ICから合流した辺りから喉の渇きが段々強くなってきた。そう言えば、バーベキュー中に飲んだのはジュース1本だけだったからなぁ。
 道中は特に問題は無かったけれど、浜松ICを過ぎた辺りから徐々に交通量が増え、岡崎IC手前まで来るとかなり混雑して走り難くなる。豊田JCTを過ぎると更に交通量が増えて、追越車線でも50km/h程度まで度々速度が落ちてしまう。そんな状態が名古屋ICを超えるまで続く。
 名古屋ICを抜けると混雑の度合いも少し減るものの、相変わらず走り難い。結局小牧ICを降りるまで同じ状態が続いた。
 小牧ICで降りて混雑する国道41から国道155へ、更に交通量の少ない県道へと走り易い道を選んで進み、自宅近くのスタンドで給油。18時20分頃に自宅へ無事到着。自宅に上がり込んだら、直ぐにお茶をがぶ飲みする。(笑)本日の走行距離は572.1km、360モデナの燃費は7.9km/Lだった。

 雨天のバーベキューは初めてだったけれど、正直言って「雨漏り付きテントの下じゃ一寸...ねぇ。」履いて行ったシューズもジーンズも泥だらけ、上半身も肩や背中は雨漏りに打たれてベタベタだった。
 でも、肉の味が予想以上に良くて、食べてる最中は雨なんて全く気にならなかった。(笑)まぁ、こういうツーリングも話のタネには良いかもねー。(^^;)
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一応当たった [雑感]

 今年の春頃、ネットを彷徨っていたら、キリンビールが「キリン・ザ・ストロング 超爽快ドライ 350ml缶プレゼント」というキャンペーンをやっているのを見掛けた。「抽選で1万名様に」当選というから「ほほー、じゃぁ応募して見るか」と応募しておいた。

 数か月が過ぎたある日、当選を知らせるメールが届いた。「ん?当選??また一億円振り込むとか何とかの詐欺メールじゃないの?」と思いながらも見ると、発信元は確かにアサヒビールだ。「へ?何だっけ??」当選するなんて全く考えてないから、応募した事すら忘れていたのである。(笑)
# まぁ、いつもの事ですけどねー。(^^;)

 メール本文を読むと「期限内に指定されたAEON店舗に出向いて受け取るべし」とある。「じゃぁ」と受け取り最終期限の日にAEONのお店に行く。
 販売店とメーカが手を組んで行うキャンペーンは、店頭での「ついで買い」を狙っていると思うけれど、勿論拙者はその辺は全てスルーして一缶だけ受け取った。(笑)AEONは自宅から少々遠いだけでなく、地元のスーパーと比べてかなりの割高なので、(今回のように)何かしら事情が無い限り利用することは無かったりする。

 夕食時に早速頂く。
当選したキリン・ザ・ストロング 超爽快ドライ 350ml缶
「ドライ」と謳っているだけあって、少々辛口でどんな食事にも合うし、何本でもぐいぐい飲める感じがする。
# 沢山飲むと費用が嵩むからやらないけど。(^^;)
350mlだと量としては物足りないけれど、アルコール度数が9%と比較的高いだけあって、一缶だけでも一寸飲んだような気になる。この味は気に入った。

 後日、別件で別のお店へ出掛けた際にたまたまセールで500ml缶24本入りの箱が安かったので、ついつい2箱も買ってしまった。どうやらメーカの罠にまんまと掛かってしまったらしい。(爆)
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ヤマハのギターアンプF100-212の簡単なオーバーホール(その4:修理完了!) [音楽]

前回からの続き)

 完成した配線図と実際の回路を見比べると、「あっ、ここが違う」「おっ、ここも違う」など、間違いがあちこちに見つかる。「これって、基板の配線を読み違えてる?」
 確かに、基板を撮影してモノクロ化した画像をそのまま印刷して書き込んだのでかなり見難くて「え?」「あ?」「お?」と何度も基板と見比べていたから、見間違えてもおかしくはない。でっ、モノクロ化した画像を徹底的に手で修正、更にジャンパー線なども書き込んで見易い基板図を作成した。
作成し直した基板図
ここに、実際の基板を見ながら部品を書き込んだ。
基板上の部品を書き込んだところ
これを見ながら、改めて回路図を見直して修正、ようやく回路図が正確な物となった。
 正確な回路図を見ながらあちこちを見て行くと、それまで不思議だった「何でこんな所に高価なタンタルコン(タンタルコンデンサ)が使われてるの?」とか、
基板上のタンタルコンデンサ2個
「どうしてこういう部品選定なの?」という素朴な疑問が次々と「あぁ、そういう事か」と氷解して行った。

 回路図を元にAチャンネルが動かない原因をテスターを当てながら探って行く。主にトランジスタのベース端子の電圧を測ってトランジスタの動きをチェックしていくと、細長い基板にある2SC1509の動作がおかしい事に気が付いた。具体的には、ベースの電圧を変えてもコレクタ側の電圧が変わらないのである。トランジスタはベースを流れる電流によって制御されるので、変わらないのはどう考えてもおかしい。そのトランジスタを外して自作FETチェッカで調べてみたら、やっぱり壊れていた。
壊れていたトランジスタ2SC1509
「代わりになるトランジスタってあったっけ?」部品箱を漁ったら、何から取り外したのかは覚えていないけれど、同じ2SC1509が1本だけ出てきた。
部品箱に在った2SC1509
早速このトランジスタを基板に取り付けて動作を確認すると、アンプのAチャンネルからギターの音が出て来る。「よしっ!これで直ったぞ。」筐体に元通り組み付けて完成である。
修理が終わったF100-212

 回路図作成で随分と時間が掛かってしまい、「簡単な」では終わらなかったけれど、何とか直す事が出来た。また、直す為に内部配線や色んな部品を見る事で、当時の設計者が恐らくは考えていたであろうと事も段々と推測できるようになった。

 F100-212は当時のヤマハの最高機種で、トランジスタアンプでありながらもトランジスタ臭さを感じさせず、どのスタジオでも「常備品」として「あって当たり前」だった製品だから、
# 今はローランドのJazz ChorusとマーシャルのJCMが定番らしいけど、
 今なお常設しているスタジオも多いようで。

音色だけでなく、部品の特性や耐久性・修理のし易さなど色々な点が考慮されていたと考えられる。回路図と当時の部品性能を鑑みつつ基板をじっくりと見ながめると、当時の技術者の情熱と技術力の凄さが浮かび上がって来るかのようだ。
 今回の修理でノウハウと言う程ではないにしても、ある程度の知識が得られたのはとても大きかった。このアンプにはこれからも末永く活躍して貰おう。

(完)
タグ:F100-212
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ジュリエッタの修理完了 [雑感]

 老人の運転する軽自動車にぶつけられたジュリエッタの修理がようやく完成したという連絡が入ったので、7日引き取りに行く。

 朝6時に自宅を出発、県道183・県道64・国道41・県道349・国道21と進む。朝早い時間だからか、交通量は少ない。時折雨が降って来るが、降り続くことは無い。
 ゴルフ場の合間を抜けて国道21に戻り、JR中央線を潜って県道69は流石に交通量が多いものの、県道66・県道20と進むに連れて交通量は激減。県道33に入る少し前辺りからトイレに行きたくなり、道の駅おばあちゃん市・山岡に立ち寄る。
道の駅おばあちゃん市・山岡
トイレを済ませたら直ぐに走り出す。
 国道363から国道257に入る。相変わらず交通量は少ないままだ。遅い車が結構居るので、タイミングを見て一気に抜き去る。
 国道153との交差点から400m位手前にある稲武小学校の校門で、マイクロバスが出ようとしているのに、何故かそこに立っている人がこちらに向かって赤い旗を振っている。「へっ!?何で旗降ってんの?事故か何かでも??」

 速度をグッと落として緩いカーブを曲がると、前方には黒いプリウスが対向車線を塞いで停まっていて、その脇に女性がうつ伏せになって倒れているではないか。「やっぱり事故だ!」周囲には沢山人が居て倒れている女性を数人が介抱し始めているし、集まった人たちが行き交う車を誘導しているので、手助けの必要は無さそう。
 徐行しながら事故現場を通り過ぎる時に観察すると...小学校の手前に左カーブがあり、小学校校門から直線になるのだが、その直線になった所から70m程先にある左側電柱にプリウスは真っ直ぐ突っ込んだようだ。
# 「今日のプリウス」だね...
 プリウスは前方中央が大きく凹んでいるし、後ろも衝突時の反動で対向車線のガードレールにぶつかったらしくて右側が凹んでいる。路面にブレーキ痕が無いのと、車体の凹み具合から、恐らくは60km/h以上の速度で突っ込んだと思われる。

 このところ、老人運転の車暴走がニュースで多く報道されているけれど、本当に操作ミスだけなのだろうか?
 今回の事故現場を見ると、カーブから直線になっているので、スピード出し過ぎでぶつかったのなら対向車線側に衝突するだろうし、仮に対向車を避けようとしてハンドルを切ったのなら遥か手前の民家に突っ込んでいる筈。前方に50m以上離れた位置にある電柱にぶつかるのは、どう考えても不自然だ。運転手の意思とは無関係に車が不意に加速した為に事故になったのでは???
# 「高齢者はMT車に限定」という法律でも作ったどう?少なくとも暴走は無くなる筈。

 国道153に入って10分ほど経った頃から雨が本格的に降り出した。再びトイレに行きたくなったので、道の駅信州平谷に車を停める。
道の駅信州平谷
序でに、自宅から持参した栄養ゼリーを朝食代わりに食べ、少し体を動かしてほぐしてから走り出す。

 治部坂峠・寒原峠は大して降らなかったが、浪合の交差点を過ぎた辺りから降り方が少し強くなる。阿智の街に近づくに連れて交通量が増えるけれど、それでも大した量にはならない。
 飯田IC手前から交通量がぐんぐん増え、段々走り難くなってくる。市立病院を過ぎたら国道153から離れて県道18に入る。弁天橋を渡って天竜川を渡り、飯田養護学校の南の道を進む。遅い車が前を塞いでいるので、頃合いを見て一気に抜き去る。交通量が少ないので、快適に進む。
 豊岡北小学校の所で県道18に戻り、県道226を進んで国道153に戻る。これで混雑する飯田市街を回避できた。ここまで来ると国道153も交通量は少なくて走り易い。またトイレに行きたくなったので、道の駅田切の里に寄る。
道の駅田切の里
鳥の鳴き声が妙に近いと思ったら、監視カメラの上に燕の雛が居る。
監視カメラの上には雛が
だいぶ大きいから巣立ち間近かな?(^^ )
 少し体を動かしてほぐしてから再び走り出す。

 駒ヶ根市街を抜けるバイパス区間は相変わらずの渋滞気味。交通量を考えれば2車線化すべきだろうに。
 ノロノロ区間を過ぎて少し流れが良くなったと思ったら、沢渡の手前から再び渋滞に。天竜川を渡る橋の部分は右折車両が繋がってしまって通り抜けられず、慢性的に渋滞する。
 JR伊那北駅近くを抜けて少し進んだ所にあるスタンドで給油。12万km以上走っているフィットの燃費は19.1km/Lだった。信号が少ない区間だから燃費が伸びたのだろうが、それにしても凄い数字だなぁ。
# だって、ハイブリッド車じゃないんだからねー。
満タンになったら走り出し、次はニシザワ双葉食彩館へ。
ニシザワ双葉食彩館
家族用の和菓子を買い込む。
家族用に購入した和菓子
再び走り出し、11時半近くにロッソコルサに無事到着。代車フィットをお返ししてジュリエッタを受け取る。

 ぶつけられたフロントバンパーは、国内には部品在庫が無くてイタリア本国への発注になってしまう為、何時になったら修理が終わるのか見当が付かない。だから、中古の部品を探し回ったそう。幸い、スポーツタイプのリップ付きではあるものの同型車用のバンパーが見つかったので、修理できたそうな。
 アルファロメオに限らず、外車は一般的に部品在庫がとても少ないので、修理には色々な苦労が付き物らしい。
 修理の内容などを含めて色々雑談し、13時少し前にロッソコルサを出発する。

 雨の降り続く中、国道153を南下する。昼過ぎだからか交通量は行きよりも少ないが、駒ヶ根市街に入るとやっぱり渋滞気味。飯島町手前辺りからトイレに行きたくなったので、行きにも寄った道の駅田切の里に入る。
道の駅田切の里
トイレを済ませてジュリエッタに向かおうとした時「あれっ??」ジュリエッタ(画像左端の黒い車)の前に停まっている幌付き軽トラの運転席に、見覚えのある人が。
道の駅田切の里の駐車場
やはり思った通り、Yさんだった。何でも運送業の職場に入ったばかりで、軽トラで走りながら色々教えて貰っている最中なんだとか。

 Yさんは南信の中堅企業で取締役を長年務められた方で、65歳を過ぎたのを機に退職され、退職直後には「今まで決められた事ばかりをやってきたので、何でも良いから色々な仕事をしてみたい」と仰っていた。だから「あぁ、中堅どころを長年勤められてたから年金はそこそこあって悠々自適だろうけれど、暇潰しにアルバイトかな」なんて思っていた。
 しかし、Yさん曰く「年金だけじゃ食べていけないから、何が何でも働かないとね。この仕事を始めてまだ2週間だけど、覚える事だらけだよ」と。冗談抜きで年金だけでは生きていけない時代に突入してしまったらしい。
 首相が安部になってから自殺者数増加・企業倒産数増加・赤字国債激増・年金給付下げ率増加など、碌な事が一つも無いけれど、自営業ならともかく、それなりの規模の組織に長年属していたのにもかかわらず、高齢になっても年金だけでは暮らせないなんて、日本はもう滅茶苦茶だよなぁ。\(__;)
 少しだけ立ち話して、再び走り出す。

 相変わらず降り続く雨の中を進む。交通量は少ない。高森町に入ったら、県道226・県道18と進んで渋滞する区間を避ける。
 弁天橋を渡り、県道18を進んで国道153に戻ると、流石に交通量が多い。しかし、阿智村が近づくに連れて交通量はどんどん減って行き、国道256との分岐を過ぎると殆ど単独走行となる。
 標高が上がるに連れて雨脚がどんどん強くなり、周囲が白茶けて見えるようになった。時間雨量にして50mm以上はありそうな勢い、とても走り難い。幸い強い雨は10分ほどで収まって、一安心。道の駅信州平谷に寄って車を停め、降りて少し歩き回り体をほぐす。
道の駅信州平谷
雨だからなのか、土曜の午後なのに車の数はとても少ない。
車の数が少ない
10分ほどで走り出す。

 国道153から国道257に入る。流石に朝の事故の形跡は何もなく、電柱にある傷だけが残っていた。
 交通量はとても少ないけれどノロい車が時々居るので、追い越せる区間に入ったら即刻抜き去る。雨は降り続いているけれど、強い降りではない。
 国道363から県道33に入った辺りで雨が止むものの、相変わらず空は重たい感じのままだ。県道20から県道66に入ると交通量がグッと増え、市街地に近づいたことを実感する。県道69・国道21と進み、朝通ったゴルフ場の合間を抜ける道を進んで再び国道21に戻る。この辺まで来ると交通量は激増、かなり走り難い。
 県道64・県道349・国道41と走って県道64に入ると、犬山駅近くで渋滞。ここの渋滞も慢性的だなぁ。跨線橋で名鉄犬山線を越え、県道183へと進む。その後も雨は降らず、18時に無事自宅へ到着。

 帰宅してから改めてジュリエッタのフロント周りを眺めると、確かに下のリップ部分が少し大きくなった。
交換されたフロントバンパー
近寄ると少しだけ厳つい顔つきになったという感じがするけれど、遠くから見る分には何も変わらない。
 ようやくジュリエッタが戻って来て一安心である。
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電気シェーバーの再修理 [雑感]

 今使っている髭剃りは以前にも修理した三洋電機のSV-MW72だが、先日電池が無くなって入れ替えたら途端に動きが悪くなってしまった。
動きが悪くなったシェーバー
具体的には、こんな感じである。

動きが一定でなく、回転に斑があって、しかも速度がやや遅い。この状態で肌に少し強く当てると止まっちゃったりする。「もう一回分解するか。」

 上側はボタンを押すだけで外せる。
上側を外したところ
刃を支える部分はEリング(E型止め輪)で留められている。
固定にEリングが使われている
Eリングを飛ばさないように慎重に外す。
 ドライバーでネジを外したりすれば、全てを分解できる。
分解し終えたところ
モーターの配線の片方が腐食して切れかかっていて、持ち上げたら切れてしまった。
モーターの配線が切れた
腐食した部分を切り取って配線し直す。
モーターの配線を直したところ
スイッチの部分も接点が緩んでいて、少し押しただけで外れてしまった。
簡単に外れてしまったスイッチ部
接点全てをNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で奇麗にしてから組み直した。
スイッチを組み直したところ
全体に清掃してから組み直す。
清掃してから組み立てる
電池を入れて蓋を閉めれば完成である。
修理が終わったシェーバー
試しに動かして見ると、新品の時と同じ動きになった。

気持ち良く動くようになった。これからも活躍してくれそうだ。
タグ:シェーバー
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臨時飲み会へゴー!(その3:酷道!) [フェラーリ]

前回からの続き)

 案内表示の場所から、舗装路を恐る恐る先へと進む。両側から草や伸びた枝がはみ出して車体を擦りそう。道幅が狭くて何度も除けるのに苦労する。かなり進んだ所に目指す「亀の甲石」があった。
帰宅してから調べると、Googleの地図上で表示されている亀の甲石は別物で、もっと奥に進んだ位置にある。

ようやく見えて来た亀の甲石
亀の甲石と道の間に蓋の無い側溝があるけれど、道幅が狭い上に背丈の高い草が覆っているので殆ど見えない。もう少しで危うくタイヤを側溝に落とすところだった。(滝汗)
フィットから降りて近寄って見ると、確かに亀の甲のような割れ目が走っている。
亀の甲のような割れ目
一見して「こりゃ玄武岩の柱状節理の断面だわ」と判った。横に回り込むと、柱状節理が良く分かる。
横から見たところ
横から見たところ
脇には立派な看板が立てられている。
亀の甲石の説明看板
中部でも玄武岩は「比較的少ない」というほど少ないとは思えないけれど...???
 周囲を柱と鎖で囲われているので、あえてフィルムカメラでは撮影せず、デジカメでの撮影のみとする。
 撮影後、来た道を戻るかどうかで少々迷ったが、Uターンするば所が無いし、カーナビ上では先に道は続いているので、そのまま先に進む事に。

 ところが、進むに連れて更に道幅が狭くなってゆく。
道が細くなってゆく
道の凸凹がどんどん酷くなり、路面中央だけが盛り上がった状態なので、路肩に車体を寄せないと車体の底を擦ってしまう。慎重に進むが、4km進んだ所で舗装が途切れて砂利道となった。
舗装が途切れたところ
「オフロードバイクでないと、これ以上進むのは無理だ」と考え、ここで地図を出して確認する。県道だと勝手に思い込んでいたが、実際には舗装林道で、地図上ではあと少しで国道153に出られそう。
 しかし、ここまで両側から草や枝が道路に無数に飛び出していて、狭い道幅で除けるだけでも大変だった。手入れされていないようなので、この先はもっと酷い状態になっていてもおかしくない。来た道を戻るのもかなり嫌なのだが、これから先はもっと難しい場所も多くなるだろう。「やっぱり戻ろう!」

 狭い道幅しかなくて、Uターンが非常に難しい。
# 2シーターのSmartだったらそんなに苦労しなかったかも。
右側にハンドルを切って路肩にはみ出すのだが、路肩は柔らかい斜面で、下手すると崩れて落ちてしまう。何度となく降りて確認しながら僅かに車体を動かして数十回ハンドルを切り返し、汗だくになりながらも辛うじてUターン成功!道の真ん中が盛り上がった走り難い道を戻り、亀の甲石の所まで来たらようやくホッとした。
亀の甲石まで戻って来た
さらに進むと亀甲苑辺りから1.5車線の幅になり、下るに連れて道の状態は良くなってゆく。県道101まで戻った時、左折して国道153へ出るか、或いは右折して国道418方向へ行くかで迷ったが、酷道走行でかなり時間を使ったので「分かっている国道153へ行こう。」左折して進み、国道153に入る。

 国道257は岩村の街に近づくと一気に交通量が増えるが、国道363・県道33はガラガラ。県道20から再び交通量が少しずつ増えて行く。県道66から一気に交通量が増え、県道69では更に増える。JR中央本線のアンダーパスを抜けて国道21・ゴルフ場の合間の抜ける道を進んで再び国道21に戻り、ここから先は来た時と同じ道を戻る。
 自宅近くのスタンドで給油し、自宅には14時半過ぎに無事到着。この2日間の走行距離は466.3㎞、燃費は17.9km/L。

 この時期に泊りがけで南信に行った事が無かったので、見慣れた風景でも案外新鮮だった。信号の少ない道を走ったからだろうが、既に13万km程走っている代車フィットの燃費の良さは一寸驚異的だ。
 酷道で時間をかなり使った都合で、他にも行きたい場所はあったけれど「急ぐ訳じゃないから」と次回以降に回した。

 次に行くのは何時になるのかは分からないが、今から楽しみだ。

(完)
タグ:亀の甲石
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臨時飲み会へゴー!(その2:見つからない!?) [フェラーリ]

前回からの続き)

 ほぼ全員が揃ったら「乾杯!」で宴会が始まる。途中で、今日結婚式を挙げたばかりのK夫妻が顔を出したが、なんでもあちこち回らなければならないとかで、直ぐに帰って行った。
# どーぞ、お幸せに!
飲んだり食べたりしゃべったりに忙しくて画像は殆ど撮影していなかった。しかも、この日限定のメニューが含まれていたので、その部分はお見せできないのよぉーん。(汗)
宴会料理(一部規制済み)
宴が進んで最後に出てきた料理も、やはり限定メニューで「公開不可」だから、画像をお見せできないのが心苦しいけれど、仕方ないなぁ。

 2時間ほどで宴会はお開きとなり、お店を出る。流石に外は暗くなっていて、ちょうど駅から列車が出発するところだった。
伊那北駅はちょうど発車のタイミング
皆さんは2次会の会場へ移動、拙者は耳鳴り悪化防止の為そのまま宿に帰る。外はかなり気温が高く、長袖の必要は無い。部屋に入って時計を見ると、20時15分少し前だ。
只今20時15分少し前
歯を磨いてからメールやSNSなどを見た後、スマホのアラームを朝7時に設定して、21時半前には寝床に入った。こんなに早く寝るなんて久し振りだなぁ...zzz

 翌朝26日、アラームより少し早い6時50分過ぎに目が覚める。朝食におせんべいを食べながらメールやニュースを読む。昨日のテスト撮影だけではフィルムを使い切れなかった為、「何処か無いかな?」と思いながら地図を眺める。
 8時半に宿を出発、国道153を南下するが、既に気温はかなり高い。長袖持って来たけど、要らなかったなぁ。

 駒ヶ根市街に差し掛かるとやっぱり渋滞する。いい加減片側を二車線にすべきだと思う。交通量に対して道幅が狭過ぎるんだよ。迂回路も無いし。
 道の駅田切の里を超えてしばらく進むと、ようやく交通量が減って走り易くなる。高森町に入ったら、直ぐに県道226へと進み県道18へ。いつもなら豊岡北小学校の角を右折、少し進んで左折して新しい道へと進むのだが、今回は撮影の為にそのまま県道18を進む。
 古い県道らしくて道幅は狭いが、今日は交通量が少なく快適に進む。阿島の交差点から先はセンターラインの無い細い道になるけれど、そのまま一寸だけ進んで代車フィットを停め、その場で撮影する。
古民家を撮影
初めてこの県道を走った時に見掛けて、気になっていたのだ。

 再びフィットに乗り込んで県道18を進む。やや細い道だが、交通量が少ないので走り難くはない。弁天橋を渡り、国道153に入る。こちらは流石に交通量が多い。飯田ICや飯田山本ICを通り過ぎ、阿智村中心部から離れるに連れて交通量はどんどん減って行く。国道256との分岐を過ぎて山岳路に差し掛かると、交通量は極端に少なくなる。
 治部坂高原にある電光表示板の気温は26度で、昨日と同じ。飯田市街と比べるとかなり涼しい。
 長時間走りっ放しなので、道の駅信州平谷に車を停めて休憩する。
道の駅信州平谷
バイクの数は昨日の3倍ほどで、非常に多い。やっぱり日曜休みの人が多いのだろうか。
 10分程休憩したら、再び走り出す。

 交通量が少ないので順調に進む。根羽村役場を通り過ぎると、以前から通る度に気にな手っていた「亀の甲石 7.7km」の表示板が見えてくる。「まだお昼前で時間に余裕があるから、寄ってみよう」と、案内に従って右折、県道101へと入る。
 初めは2車線だが、数分進んだ所に「亀の甲石→」の看板に従って右折すると、道幅は1.5車線になる。地図をしっかり確認していなかったのと、フィットのナビは地図データが古い上に画面が劣化していて見辛い為、今進んでいる道が県道だと勘違いしていた。
# 今から思えば、これが拙かったんだよね...
 徐々に細くなる道を進み、亀甲苑を通り過ぎると直ぐ「亀の甲石→」の表示があるけれど、矢印で指している方向がおかしい。
案内標識が間違っている
案内表示板の矢印は、どう見ても砂利道側を指している。歩く程度の速度に落として、恐る恐る砂利道に入ると、すぐ先は「これより先牧場、通行止」の表示があって鎖で封鎖されている。「へぇ?入れないってぇ事は、亀の甲石は見られない?」と一瞬思ったが、車を停めた先を見ると森の奥へと人が歩いた跡がある。「ん?この先か??」歩き出して直ぐ「ツキノワグマ注意」の看板が。
ツキノワグマ注意
その看板から数分も歩かないうちに、やはり「これより牧場」の看板と共に鎖で封鎖されている。しかもその先は土が露出していて、石が転がっていそうな感じはしない。「亀の甲石なんて、何処にも無いやん。どーなってんの?」
 来た道を戻りながら、序でにテスト撮影する。ここは湿地みたいになっていて、水の中から草が生えているような感じになっている。
湿地状の草むら
車を停めた近くには花が咲いている。
近くに咲いていた花
近くで咲いている花
改めて案内表示を見ても、亀の甲石の位置は分からない。「おいおい、どうなってんだよぉ...?」
 見つからないので、車に乗り込んでバックし、舗装路に出る。フィットのナビを見ると、この先をそのまま進んでも国道153に出られるらしい。来た道を戻るより距離が短いので、「よし、この先へ行ってみよう」...

続く
タグ:亀の甲石
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