ハッセルブラッドでマクロ撮影のテスト [カメラ]
この前のわの会の撮影会では、珍しくマクロレンズCF135mm(+Automatic bellows:オートマチックベローズ)の出番が無かった。
いや、正確には「クイックシューを外す工具を持っておらず、借りた三脚に取り付けられないので、使いたくても使えなかった」のである。(汗)
CF135mmは望遠レンズCF500mmと一緒にWolffepackのリュックザックに入れているけれど、天候の悪い時や望遠レンズを使わない時にはリュクザックを持たずに撮影する事もある。そうなると、当然CF135mmも出番が無くなる。となると、近接撮影に困る場合が出てくる。
LoweProのウエストバッグに入れているレンズで一番撮影倍率が大きいのはCF250mmだけど、最短撮影距離が3mと遠くて「マクロ撮影」とは程遠いのが難点だ。
「そういえば、Proxar(プロクサー:クローズアップレンズ)とかExtention Tube(エクステンションチューブ)って、今はお幾ら位なんでしょ?」ネット上を探し回ったら、偶然安い中古が見つかったので2つ共取り寄せた。
Proxarは3種類あるうちの一番撮影倍率が大きい「f=0.5m」を入手。
エクステンションチューブも種類があるけれど、やはり撮影倍率の一番大きい「Valuable Extention Tube 64-85」を選んで手に入れた。
ところが、ネット上をいくら漁っても、CF250mmとProxar0.5やValuable Extention Tube 64-85を組み合わせた時の撮影倍率に関する記述が見つからない。「じゃぁ、自分てテストしてみよう!」
一般的に、撮影倍率が0.4を超える辺りから「マクロ撮影」と呼ばれている。
撮影倍率とは、実際に撮影する物の大きさとフィルム上に写っている物の大きさが同じなら「等倍(または1倍)」、フィルム上の大きさが実物の半分なら「0.5倍」、フィルム上の大きさが実物の2倍なら「2倍」となる。
35㎜用やデジタル用のズームレンズなどはマクロ撮影が可能なものも多くなってきたけれど、レンズ設計上の制約から、中判用レンズではマクロ撮影は専用レンズになるのが普通だ。ハッセルブラッドVシリーズの場合、マクロレンズはCF120mm(通常のレンズとしても使える)と、拙者も使っているCF135mm(レンズのみでは撮影不能)の2本が市販されていた。
まずはCF250mm単体をボディに取り付け、PME51ファインダーを覗くと、こんな感じ。
この画像ではメジャーの目盛が読み難いと思うけど、見える範囲は52.3cm、撮影倍率は0.1倍である。レンズから3m近く離れているので、望遠レンズでもこの程度になる。
次に、Proxar0.5を取り付けると、最短距離は大幅に短くなる。
見える範囲は7.8cm、撮影倍率は0.73倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は41cm。
「あれ?0.5mじゃないの??」と思われるかも知れないが、「フィルム面から撮影対象までの距離が0.5m」なので、レンズやボディも含んだ値なのであーる。
# ややこしいんだけどね...(^^;)。
Proxar0.5を取り外し、CF250mmにValuable Extention Tube 64-85を取り付けてチューブを最大に引き延ばした状態(86mm)にする。
見える範囲は11.9cm、撮影倍率は0.48倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は91cm。
Proxar0.5+CF250mmにValuable Extention Tube 64-85を取り付けてチューブを最小に縮めた状態(63.5mm)にする。
見える範囲は4.6cm、撮影倍率は1.24倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は33cm。
等倍を超えて、更に大きく写せる事になる。
マクロレンズのCF135mm+Automatic Bellowsで等倍にすると、こんな感じ。
ワーキングディスタンスは22cmと、かなり近い。
他の画像と比べて見ると判ると思うけれど、CF135mmの方が圧倒的に画質が良い。肉眼で見ると、その差は画像以上で、流石専用設計のマクロレンズだけのことはある。
このテストで、画質に文句を付けなければCF250mmとProxar0.5やValuable Extention Tube 64-85でマクロ撮影ができると判った。今後の撮影に生かしていこうと思う。
いや、正確には「クイックシューを外す工具を持っておらず、借りた三脚に取り付けられないので、使いたくても使えなかった」のである。(汗)
CF135mmは望遠レンズCF500mmと一緒にWolffepackのリュックザックに入れているけれど、天候の悪い時や望遠レンズを使わない時にはリュクザックを持たずに撮影する事もある。そうなると、当然CF135mmも出番が無くなる。となると、近接撮影に困る場合が出てくる。
LoweProのウエストバッグに入れているレンズで一番撮影倍率が大きいのはCF250mmだけど、最短撮影距離が3mと遠くて「マクロ撮影」とは程遠いのが難点だ。
「そういえば、Proxar(プロクサー:クローズアップレンズ)とかExtention Tube(エクステンションチューブ)って、今はお幾ら位なんでしょ?」ネット上を探し回ったら、偶然安い中古が見つかったので2つ共取り寄せた。
Proxarは3種類あるうちの一番撮影倍率が大きい「f=0.5m」を入手。
エクステンションチューブも種類があるけれど、やはり撮影倍率の一番大きい「Valuable Extention Tube 64-85」を選んで手に入れた。
ところが、ネット上をいくら漁っても、CF250mmとProxar0.5やValuable Extention Tube 64-85を組み合わせた時の撮影倍率に関する記述が見つからない。「じゃぁ、自分てテストしてみよう!」
一般的に、撮影倍率が0.4を超える辺りから「マクロ撮影」と呼ばれている。
撮影倍率とは、実際に撮影する物の大きさとフィルム上に写っている物の大きさが同じなら「等倍(または1倍)」、フィルム上の大きさが実物の半分なら「0.5倍」、フィルム上の大きさが実物の2倍なら「2倍」となる。
35㎜用やデジタル用のズームレンズなどはマクロ撮影が可能なものも多くなってきたけれど、レンズ設計上の制約から、中判用レンズではマクロ撮影は専用レンズになるのが普通だ。ハッセルブラッドVシリーズの場合、マクロレンズはCF120mm(通常のレンズとしても使える)と、拙者も使っているCF135mm(レンズのみでは撮影不能)の2本が市販されていた。
まずはCF250mm単体をボディに取り付け、PME51ファインダーを覗くと、こんな感じ。
この画像ではメジャーの目盛が読み難いと思うけど、見える範囲は52.3cm、撮影倍率は0.1倍である。レンズから3m近く離れているので、望遠レンズでもこの程度になる。
次に、Proxar0.5を取り付けると、最短距離は大幅に短くなる。
見える範囲は7.8cm、撮影倍率は0.73倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は41cm。
「あれ?0.5mじゃないの??」と思われるかも知れないが、「フィルム面から撮影対象までの距離が0.5m」なので、レンズやボディも含んだ値なのであーる。
# ややこしいんだけどね...(^^;)。
Proxar0.5を取り外し、CF250mmにValuable Extention Tube 64-85を取り付けてチューブを最大に引き延ばした状態(86mm)にする。
見える範囲は11.9cm、撮影倍率は0.48倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は91cm。
Proxar0.5+CF250mmにValuable Extention Tube 64-85を取り付けてチューブを最小に縮めた状態(63.5mm)にする。
見える範囲は4.6cm、撮影倍率は1.24倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は33cm。
等倍を超えて、更に大きく写せる事になる。
マクロレンズのCF135mm+Automatic Bellowsで等倍にすると、こんな感じ。
ワーキングディスタンスは22cmと、かなり近い。
他の画像と比べて見ると判ると思うけれど、CF135mmの方が圧倒的に画質が良い。肉眼で見ると、その差は画像以上で、流石専用設計のマクロレンズだけのことはある。
このテストで、画質に文句を付けなければCF250mmとProxar0.5やValuable Extention Tube 64-85でマクロ撮影ができると判った。今後の撮影に生かしていこうと思う。