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わの会東海支部撮影会(その3) [カメラ]

前回からの続き)

 5時20分に目覚ましを設定しておいたけれど、5時過ぎに自然と目が覚めたので、出発の準備をする。早朝撮影は相部屋のTさんの車に乗せて貰い、予定通り6時に出発する。既に少し明るくなってきている。
 県道81を少し南下し、曽爾郵便局を過ぎたら直ぐに右折、カフェ(?)近くの細い道へと右折して登って行く。ウネクネした道を進むと駐車場が見えてくるので、車を停める。ここが屏風岩公苑らしい。歩いて撮影ポイントを探す。
屏風岩
屏風岩
 屏風岩は明るい灰色岩石の柱状節理が屏風に見えることから名付けられたようだ。「この色からすると、安山岩?」帰宅してから調べたらやはりデサイト(decite:かつては石英安山岩と呼ばれていた)で、高さ200m・幅2㎞だそうな。
 間もなく陽が昇って来てどんどん明るくなる。
朝日を受ける屏風岩
撮影中におやつが配られた。
# おっと、撮影前に喰い付いちまったぜ。(笑)
配られたおやつ
時間的には「明け六つ」なので、正確を期すなら「お八つ」
# 江戸期の八つ刻は14時から16時だったのが語源らしい。
じゃなくて「お六つ」だが...何だか不味くなりそうだから、やっぱ辞めておこう。(汗)
時間ギリギリまで撮り続ける。
屏風岩公苑で
屏風岩公苑で 屏風岩公苑で
7時45分になったら車で出発、宿に戻ったらそのまま朝食となる。
宿の朝食
やはりご飯の上にふりかけが載っている。
# これが美味いんだよ。
食べ終わったら部屋に戻って荷物をまとめ、9時20分に宿を出発する。

 Nさんの車を先頭に走る車列に続いて県道81を戻り、国道369を西へと進む。如何にも田舎の国道という感じだが、狭路区間は無くスムーズに進む。所々に景色の良い場所があるけれど、駐車スペースが無いので撮影は無理だ。
 石楠花トンネルを抜けたら、ほぼ胎の川沿いに走る県道28へと進む。集落を抜ける所は道幅が狭いが、それ以外はそれなりの広さがあって走り難いほどではない。
 室生郵便局を過ぎたら直ぐに左手の細い道へ。クネクネした道を進んで室生寺の少し手前で橋本屋の駐車場に車を停める。目的地への道が細いのと、駐車場が広くないので、ここでまたTさんの車に同乗させてもらう。
 室生寺の前を抜けて細い道へと進み、室生山上公園芸術の森に到着。参加者の一部が一泊参加のみなので、公園の中に入ったら全員揃って記念撮影を撮り、その後は各自思い思いの方向へと散らばって行く。

 撮影していたら、下の方からMさんが上がってくる...「(。´・ω・)ん?何だかゆっくりだなぁ」と思ったら、なんと「シューズの爪先が剥がれちゃった」(!)と。幸い、三輪先生の奥方のシューズを借りられたので、普通に歩けるようになったみたいだ。
# サイズが同じだったんだって。
「そういえば、6年前、同じような事があったなー」と、少しの間だけだが昔を思い出したりした。
# 他人事じゃないから、出かける前に靴のチェックをしなきゃーね。

 あちこち撮り歩きながら奥へと進む。
螺旋の水路
山肌の木々
水面への映り込み
「太陽の塔の島」の中でわざと露出オーバーにすると一寸面白い。
太陽の塔の島の中で撮影
出た所でたまたま見かけたのを撮ったりしていたら、時間はアッという間に過ぎてしまう。
森の下に
入口から1/3ほど入った所で時間切れとなってしまい、後ろ髪を引かれながらも車へと戻る。
 車に乗り込み、次の目的地へと移動を開始する。

 来た道を戻り、先ほど車を停めた駐車場に入る。ここから歩いて室生寺の門前にある橋本屋で昼食だ。
食堂橋本屋
Nさんの解説で、土門拳が撮影で何度も滞在した宿がこの橋本屋だと知る。団体向け別枠メニューで通常メニューとは品揃えが違うけれど、昼食としては十分豪華だ。
橋本屋で昼食
お腹が一杯になったら昼寝...じゃなくて、室生寺へ。門前には三宝杉と呼ばれる大きな杉が3本並んでいるけれど、観光客が多過ぎてズームレンズの無いハッセルブラッドでは撮影できない。
三宝杉
拝観料を払って中に入る。有名なお寺だけあって、よく整備されている。
室生寺門付近で撮影
室生寺門前付近で撮影
受付の少し先に、大きな門が見える。
受付から奥を見たところ
近づくと尺八の演奏が聞こえてくる。「お寺だから軽音楽じゃなくて尺八の曲を流してるのか。でも、放送にしてはやけに生々しいなー」と思ったが、門を抜けて振り返ると虚無僧が尺八を演奏していた。
門裏側で尺八を吹く虚無僧
...道理で生々しい訳だ。」(笑)
 全体的に紅葉にはまだ数日早いという感じだが、せっかくなのであちこち撮影する。
室生寺の紅葉
室生寺の紅葉
室生寺の紅葉
室生寺の紅葉
室生寺の紅葉
時間が足りなくて五重塔まで行き付かなかったが、出発の時間が迫っているのでやむを得ず引き返す。駐車場へ戻る途中、橋本屋に立ち寄り、
橋本屋
土門拳の本を買い求めた。
購入した土門拳の本
駐車場に戻り、ここで一泊参加のTさんとは流れ(?)解散となる。

 車列を作って移動し始める。直線区間が殆ど無い県道28を進み、国道165に出る。少し進んだら、国道を外れて榛原の街を迂回する道へと進む。片田舎を走る快適な道だ。近鉄榛原駅手前で再び国道165へ。郊外は快適に進むが、街が近づくに連れて信号が多くなり、あちこちで停められるようになる。
 近鉄大和朝倉駅の少し手前で左折、国道166にぶつかったら左折、更に次の交差点を右折して進む。安倍寺跡を過ぎたら県道15へと左折し、突き当りを左折、少し進んだら右折して甘樫丘の駐車場に入...あら、満車で入れないじゃん。(汗)後続の車は入れないまま待っていると交通の邪魔になるので、少し先に行った所にあるコンビニでUターンして左折で駐車場に入ろうとする。が、なかなか車が出て行かず、停める場所が無い。だいぶ待ってようやく駐車スペースが空いたので車を停めたけれど、後方に居たMさんはコンビニの駐車場に停めて歩いてきたそう。
# コンビニからだと、一寸歩きたくない程度の距離があるのよ。
集合時間を確認し、各自思い思いの方向に散って行く。入口付近で早速撮影するが、曇っているので光量が少なく、フィルムだと一寸苦労する。
国営飛鳥公園甘樫丘地区
国
営飛鳥公園甘樫丘地区
坂道を上がり左へ進むと展望の開けた川原展望台がある。
川原展望台
空は雲に覆われている。
雲に覆われている
直ぐ近くのモミジが紅葉し始めていた。
紅葉し始めのモミジ
集合時間の17時近くになったので、車へと戻る。が、参加者の一部がいつまで待っても戻ってこない。どうやら別の方向へ降りてしまったらしい。慌ててUさんが車で迎えに走る。その間に、こちらはMさんをコンビニまで送り届けた。後になって知ったのだが、Mさんはここで撮影会終了だったそうな。
 しばらくして全員が無事揃ったので、宿に向けて出発する。

 来た道を戻ると、往路では気が付かなかったホテルの看板が出ていて左折。今日の宿はホテルウェルネス大和路だ。
# 取り忘れて画像がありません。m(_"_)m
車を停めて荷物を取り出し、指定された部屋へ。
部屋の内部
部屋の内部
今日はOさんと相部屋だ。こは国営の宿泊施設だったようで、内部は余裕のある造りになっている。
# ここまで大きく作る必要性はあったのか?という疑問を感じる。
IMG_6398.jpg
ホテル内部
ホテル内部
宴会まで1時間あるので、先に風呂に行って汗を流す。お湯が熱くて長時間は浸かっていられない。
 部屋に戻ってTVでニュースなどを見ているうちに宴会の時間が近づいたので、1階食堂へ。ほぼ時間通りに宴会が始まる。
夕食

夕食のお澄まし
酒類の持ち込みは禁止で、生ビールを2杯飲んだだけ。デザートはリンゴだった。
デザートのリンゴ
予定では宴会の後は何も無い筈だが、宴会終了直後に突然「ロビーでセミナーをやります!」という三輪先生の一声で、ほぼ全員がロビーへ移動。ここで今回撮影した先生の全カットを見せて戴く。
# 見たからと言っても、同じようには撮影出来ないんだよなぁ。
また、宴会終了間際にUさんが「部屋で二次会やります」と叫んでいたけれど、セミナーが終わったら眠くて仕方がないので、二次会には参加せず部屋に戻って寝る。
# 日頃の運動不足のお陰?(笑)
まだ21時半を過ぎたところだな...zzz

続く
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わの会東海支部撮影会(その2) [カメラ]

前回からの続き)

 今日の撮影地は曾爾高原だが、今の時期は駐車場が満車で停めるだけでもかなり時間が掛かる為、一旦宿に停めて宿のバスに乗り換えて向かう事になっている。
 今回のルート設定者Nさんの車を先頭にして名張駅を出発、国道368(国道422との重複区間)を南下する。ひなち湖を過ぎて少し進み上長瀬地区に入ると道幅が極端に狭くなる。それでも時折バス停を見掛けるから、路線バスが通っているらしい。
 美杉町手前から少し道幅が広くなり、ウネクネした道を進む。敷津の交差点をそのまま直進して国道399に進む。この道はそんなに狭くない。県道81へと進んでしばらく走ると、今日の宿「民宿2・7(ツーセブン)」に到着する。名張駅からおよそ50分だった。
 ここで現地集合組と合流、宿のバスに乗り換えて撮影地へと向かう。

 県道81から細い道へと入り、ウネクネした山道を登ると車が6台ほど繋がっている。駐車場の空きを待つ車の列だ。宿のバスはここで待ってる訳ではないので、駐車場を通り過ぎて曾爾青少年自然の家の駐車場近くまで進んで停車、ここで全員降りる。目の前が曾爾高原だ。名前は20年以上前から知っていたし、写真で何度も見た事があるけれど、こんなに広いとは思わなかった。(笑)

 緩やかな上り坂道を登り切った所に看板が出ていて「←山頂0.9km」とある。「ほぉ、1キロ無いんだ」と歩き出す。
 斜面を登るが、道の傾斜が段々ときつくなって行き、時間が経つに連れて15㎏のカメラ機材が重荷になってくる。しかも「上の方は寒いです」なんて言われてジャケットとカーディガンも着込んでいるから、恐ろしく暑い。途中でネルのシャツ一枚になったけれど、10分ほど登っただけで既に呼吸が荒くなって歩くのが難しくなってしまう。
 重いカメラウエストバッグの為、ガニ股気味に歩くのだが、徐々に両足の太腿外側が痛くなってくる。5分歩いては3分ほど休憩しないと呼吸が追い付かず足が動かない。こういう時だけ、日頃の運動不足が恨めしい。
# でも、喉元過ぎれば...なんだよな。(笑)
1時間かかってようやく一番上に到着。ゼーゼーハーハーと呼吸が荒くてなかなか収まらない。
# しかも、水稲持ってくるのを忘れたし。(汗)
OさんやMさんもいらしたが、お二人とも疲れた様子は無く平然としている。
# 拙者が運動不足なだけ?
10分近くしたらようやく落ち着いたので、撮影し始める。
上から見る曾爾高原
上から見る曾爾高原 上から見る曾爾高原
下に見える池は「お亀池」という名前が付いている。
上から見る曾爾高原とお亀池
宿のバスは17時20分出発だから、夕日が落ちるのを待っている訳には行かない。後ろ髪を引かれつつも坂を下る。

 お亀池隣の広場まで降りて、沈みゆく太陽の光を追う。
夕日
夕日が当たる薄は徐々に赤くなって行く。
夕日に染まる薄
目の前にある丘には観光客が沢山居るので、どこにレンズを向けても必ず視野に入ってしまう。しかし、今から動いても良い撮影ポイントが空いているとは限らないので、動かずそのまま撮影を続ける。
 17時10分過ぎになったのでバスへと移動、予定時刻通りに出発したら、空全体がどんどん赤く染まって行くではないか。「うーん、バスの出発がもう20分遅ければ」と思ったが、こればかりはどうしようもない。

 宿に着いたら部屋に荷物を置く。
民宿2・7の部屋
宴会は18時半からで1時間近く時間があるので、直ぐお風呂へ。
# 酒飲んだ後の風呂は危ないって言うしね。
大量の汗をかいたけれど、体を洗い流したらさっぱりした。部屋に戻って少ししたら宴会の時間が近づいてきたので会場へ。ほぼ定刻通りに宴会が始まり、Nさんの音頭で「乾杯!」早速頂く。
宿の夕食
宿の夕食 宿の夕食
今回も差し入れのお酒が並んだ。
差し入れのお酒
これはUさんがマックスバリューで仕入れてきたそうな。
Uさん調達のお酒
〆の御飯には、珍しくふりかけが載っている。
〆の御飯 〆の汁物
食べ終わったら部屋に戻り、早朝撮影の準備をし終える。今日は歩き疲れたので、このまま寝ることにする。
寝るには少し早い時間
自宅ではこんなに早くには寝ないけれど、朝6時には出発だから、さっさと寝よう...zzz

続く
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わの会東海支部撮影会(その1) [カメラ]

 わの会(主宰:三輪薫先生)の東海支部撮影会が11/16(土)から二泊三日で行われた。
 集合場所は近鉄・名張駅東口に12時。この前の集いの会の時と同様地図サイト・マピオンで検索すると、自宅から133km、所要時間は3時間半と出た。現地の交通量や道路事情を考えると3時間あれば大丈夫そうに感じる。
 集合はお昼だから自宅を9時に出れば計算上は辻褄が合う。しかし、集いの会の時は早めに出たのに、渋滞で遅れに遅れて5分ほど遅刻しちゃったし、万一遅れてしまうと同乗者にも迷惑をかけてしまう。「余裕を見て、遅くとも8時前には出発しよう。」
 今回は、出発の前日に撮影機材の入ったバッグ2つと三脚を360モデナに予め載せておいた。
# 前回三脚を忘れたからねー。(汗)

 16日、朝食を食べたら着替えの入ったバッグをと共に乗り込み、「渋滞やトラブルが無いと思いっ切り早く着いちゃいそうだなー」と思いながら7時半過ぎに出発する。
 県道148・県道193と走るが、交通量が多くてあちこちの信号で引っかかってしまう。コンビニへ商品を運ぶ配送車が多い。この手の車は警察組織からほぼ強制されて「制限速度で走行」なので、必要以上に時間が掛かって迷惑ったらありゃしない。
# だから、コンビニって敬遠したくなるんだよ。高いしね。
県道151に入るとようやくスムーズに流れるようになる。県道18・県道219と走り繋いで、長良川堤防上の県道23に入る。トラックやレッカー車などの大型車が多いけれど、信号が殆ど無いので快適に進む。国道258に入って南進、桑名東ICから東名阪道に入る。

 土曜日で晴天の為か、交通量が非常に多くてとても走り難い。新名神道ができたお陰で渋滞は無かったけれど、思った程には交通量は減っていない。新名神道で大阪方面へ向かう車はそんなに多くないのだろうか???
 東名阪道に入って直ぐ、突然左脚の脹脛が攣ったので、
# イテテテテテ...
一寸早いけれど大山田PAに入って少し休憩する。
大山田PAで小休止
近くにホンダS660が6台ほど固まって停まっていた。グループツーリングかな?
 軽く体を動かしてから再び走り出す。

 以前は必ず渋滞していた鈴鹿IC周辺は、渋滞はしなかったけれど速度が何度も60km/hに落ちる事があり、通り抜けるにはそれなりに時間が掛かる。亀山JCTを過ぎて亀山ICで降り、国道25へと進む。
 走っているのは殆どが大型トラックだが、イラつくほど遅い車は殆どおらず、巡航ペースの早いトラックに付いて走る。こうすれば一々覆面パトを気にしなくても済む。2回覆面パトを見かけたが、「何でトラックの後ろで?」と不思議そうな顔をしながら抜いて行くのがおかしかった。(笑)そのまま走って上野ICで降り、国道368に入る。

 この道は2003年6月、わの会撮影会に参加する為に911Carrera4で一度走った事がある。けれど、当時の道の様子は殆ど覚えてなくて「細くて交通量の一寸多い田舎道」という程度の記憶しか残っていない。人家の少ない地域を走る道だが、小波田川を渡ると一気に街へ突入、一寸不思議な感じになる。
 参加案内に「移動途中の燃料切れを防ぐため、集合前に給油して下さい」と書いてあったのを思い出した。二泊三日で旅程が長いとはいえ、給油が必要な程の距離を走るとは思えない。が、何が起きるかは分からないので、途中にあったスタンドで給油する。
名張駅近くで給油
あちこちの信号で停められながらも先へと進み、カーナビの指示に従って右折、しばらく進むと名張駅に到着。時計を見ると、まだ10時半少し前だ。
名張駅
名張駅東口はバス停・タクシー用通路兼待機スペース・乗降用駐車スペースの3つに分かれていて、駐車スペースは普通車6台停めるとはみ出してしまう。恐らく、昭和の時代に人口が急増して駅周辺の整備が追い付かなかったのだろう。
 「ここで1時間半も待つ訳には行かないな。」一旦来た道を戻り、近くのお店の広い駐車場に停めた。「こんな所でボーっと1時間半も待つのはなぁ...そういえば、他の方々も多分近くに来てると思うけど、今何処に居るんだろう?」豊田市のUさんに電話したら「駅から少し先に行った所にあるマックスバリューの駐車場に居る」と。早速走り出して、名張駅を通り過ぎ、無事Uさん達と合流する。
 雑談しているうちに12時近くになり、「駅に集まってるから来て下さい」という連絡が入ったので、2台連なって名張駅へ。車を停めて少ししたら電車がホームに入って来た。関東からの参加者が続々と駅から出てくる。
名張駅東口
挨拶もそこそこに、駐車スペースに並んだ車にそれぞれ分乗して貰う。
分乗中
皆揃ったら、すぐ近くにある「癒しの里名張の湯」に全台停めて昼食。ここはレストランを利用するだけでも受付が必要なのが一寸面倒だった。メニューはどれも割高で「えっ、高!」とは思ったが空腹に負けてカツ丼を注文した。
頼んだカツ丼
高めの値段設定だけあって味は良く、量もそれなりにある。お腹が一杯になったら再び車に乗り込み、撮影地に向けて走り出す。いよいよ撮影開始だ...

続く
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またSLK200のオイル交換 [雑感]

 SLK200は8月末に交換しているけれど、交換すべき距離に到達したので、11月4日にロッソコルサ(伊那市)へと向かった。

 今日は祝日振替日だが、朝の混雑を避ける為に自宅を5時15分過ぎに出発する。外はまだ暗い。
外はまだ暗い
こんな時間でも県道183は交通量が少しある。トラックが多い。
 犬山市内で県道64と進んで国道41に入ると交通量が多い。トラックよりも普通乗用車が目立つ。皆さんお出かけなのかな?
 県道349・県道84・国道21・ゴルフ場の間を抜ける道・再び国道21へ。朝のラッシュには少し早い時間だが、それでも国道21はかなりの交通量があり、土岐市街に入ると更に増える。しかし、県道69・県道66・県道20・県道33と進むに連れてガラガラとなる。
 国道363に入ると交通量が少し増え、巡航速度が...極端に遅くなる!?「何でぇ?」と思ったら、数台先で先頭を走る白い軽自動車が、制限速度マイナス20㎞/h(!!!)で走っているではないか。自転車プラスアルファの速度だ。「うーん、ここははみだし禁止の黄色ラインだし、抜ける場所も無いしなー」なんて思っていたら、数珠つなぎの車列に気が付いたのか、先頭の軽がバス停跡の敷地に寄って停まり、道路標識と同じ速度まで復活。やれやれ。
 国道257との交差点近くは結構な交通量だったけれど、国道257に進むと前方を走っている車は居ない...と思ったら、今日2台目の「おのろさん」こと老人運転の軽自動車が登場!またしても25km/h前後になってしまう。「もう勘弁してくれよ」と思ったら、心の声が老人に聞こえたのか左ウインカーを出して路肩のスペースに寄ってくれたので、有難く抜き去る。(笑)
# 低速車の走行規制が必要だよ、ホントに。
 かなりの距離を一気に走ったので、道の駅信州平谷で一寸休憩する。
道の駅信州平谷
気温は4.5度しかない。
気温は4.5度
車から降りた人は皆慌てて上着を着込んでいた。朝早い時間だからか、駐車スペースはガラガラだ。
駐車場の車は少ない
少し体を動かしてから走り出す。

 寒原峠周辺に来ると、標高は高いのに日陰にある電光表示板は何故か「8度」になっている。どうなってんの?
 阿智の街に近づくと交通量が徐々に増え、飯田市に入ると交通量が一気に増える。
 途中で国道153から外れて県道18・県道251を進む。こちらは相変わらずガラガラ。快適に進んで県道18・県道226と走り、国道153に戻る。これで今回も市街地の渋滞を避ける事ができた。
 9時半を過ぎている為か、駒ヶ根市街では渋滞気味になる。何故か1車線のまま放置されていた所が一部整備されて2車線化間近という状態になっていた。そりゃ、あんなに渋滞したら...ねぇ。(汗)
 宮田村に入る交通量はぐっと減ったが、天竜川の堤防上を走る区間に入ると再び渋滞気味に。県道19を進んで10時半過ぎに無事ロッソコルサに到着。

 オイル交換して貰い、その後も1時間弱雑談してから自宅に向かって走り出す。途中、ニシザワ双葉食彩館に寄る。
ニシザワ双葉食彩館
ここで家族用のお土産を買う。
IMG_6048.jpg
# いつもの定番、ね。
駐車場で、持って来た栄養ゼリーで昼食にする。
昼食の栄養ゼリー
食べ終わったら、国道153に戻る。

 来た道を戻る。気温はそんなに低くないが、風が一寸強い。見える山々には、まだ雪は無い。
山に雪は未だ無い
昼時で渋滞が一寸激しいの駒ヶ根の市街をなんとか通り抜けて、アピタ高森店が見えたら県道226へと進む。
 県道18・県道251と快適に進んで弁天橋を渡り、国道153に戻る。飯田市街は交通量が案外多くなく、スムーズに進む。振替休日だからか?
 国道256との分岐を過ぎると交通量はかなり少なくなるけれど、いつもより車の量は一寸多めだ。「へぇー、今日は珍しく交通量が一寸多いな...えーっ!?」上り坂のカーブの登坂車線に車が数珠繋ぎになっている。
 カーブを曲がり切ったら納得、「おにひら本店」の駐車場が空くのを待っている車の列だった。
# こういう光景は初めて見たな。
峠を越えて時折遅い車を抜かしながら進み、国道257に入る。かなり走ったので、道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里に入る。
完成していた道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里
工事が終わって奇麗になっている。
 ここで少し歩いたりして体をほぐしてから走り出す。

 国道363・県道33は交通量が少ないが、県道20に入るとぐっと増える。家族連れと思しき車が目立つ。県道66・県道69と進むに連れて交通量がどんどん増えて行く。国道19との交差点を超えて国道21に入ると、僅かだが交通量が減る。ゴルフ場の合間の道から再び国道21に入る。可児市街に入ると交通量は一気に急増するが何とか通り抜け、県道84・県道349・国道41・県道64・県道183と進んで17時過ぎに自宅に無事到着。本日の走行距離は427.7㎞だった。

 この車は子供が通学で使っていて、ゴーストップを繰り返す市街地を走る区間も多い為、メーカ指定より短いサイクルでオイルを交換している。交換までの間隔は短くなってしまうけれど、そのお陰でエンジンは快調だし、燃費も落ちていない。
 これで数か月は大丈夫だけど、来月になったらスタッドレスタイヤに交換しなきゃね。
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KORG・D16XDのオーバーホール [音楽]

 以前作業したD32XDに続いてD16XDも作業に取り掛かる。
KORG・D32XD
D16XDと構造は同じだから、分解も楽だ。
D32XD分解中
D32XD分解中
D32XD分解中
基本的な作業はD16XDと全く同じである。違うのは、オプティカル・コンプ付きのチュープ・2chマイクプリアンプボードTPB-2が付いている事である。
オプションTPB-2
まず、筐体から取り外す。
外したTPB-2
樹脂製パネルの下に金属パネルがある。
樹脂パネルの下に金属パネルあり
ネジを外して金属パネルを外す。
金属パネルを外したところ
真空管も外すと、こんな感じ。
真空管も外したところ
使われている真空管はエレクトロハーモニクス銘でロシア製の12AX7EHだ。
エレクトロハーモニクス製12AX7EH
電解コンデンサは全て交換した。
電解コンデンサを交換した基板
ロータリースイッチも分解清掃する。
ロータリースイッチも分解清掃する

 入力部の切替スイッチも一部動きが悪いので、まず一つ外して分解する。
切替スイッチを外したところ
案の定、接点は酸化して黒くなっている。
接点が黒く酸化している
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で接点を奇麗に清掃する。
接点を磨いたところ
再び組み立てて基板に取り付ける。同じ作業を入力の数だけ繰り返す。
 次はヘッドフォン出力ジャックの不具合を直す。具体的には接触が悪くて音が出たりでなかったりするのだ。
ヘッドフォン出力部の基板
基板からジャックを外す。
ジャックを外したところ
海外製品では見た事のある構造だが、国内製品では初めてだ。
ジャックは国内ではあまり見かけない構造
このままでは手も足も出ないので、端子を取り出す。
ジャックから端子を取り出す
外した端子は、国産では珍しい形をしている。
取り出した端子は国内では見かけない形状
やはり接点が参加して黒くなっている。
接点が黒い
こちらもNevrDullで磨く。
接点を磨いたところ
磨いた接点のアップ
全てのジャックを同じように作業する。
 全基板を元通り組み立てれば完成だ。動作確認して、高音域の抜けが良くなったのを確認、これでOK...と思ったが、どうもファンの音が気になる。
 近くにある子供のタワー型パソコンのファンと比べると、D16XDの放熱ファンの音はかなり大きい。レコーディング時、マイクから音が入ってしまうほどなので、流石に「これは一寸おかしいな」と感じた。再び分解して確認する。矢印で指しているのが、そのファンだ。
音の大きいファン
外して分解してみたら、軸がすり減ってグラグラになっていた。
ファンを分解
動かしてみると、ファンで発生する風圧の勢いで軸が揺れてしまい、筐体がその揺れを音として増幅して大きくしていたらしい。
 サイズはパソコン用冷却ファンと同じなので、ネット上を漁って同じサイズの中古ファンを安く仕入れてきた。
中古で仕入れたファン
ちなみに、お値段は送料込みで5百円ほど。ファン側から見たサイズは同じ。
ファン側から見るサイズは同じ
しかし、仕入れた中古は、厚みが倍ほどある。
古いファンの厚さの倍ある
新しい方のファンは12V前提だが、D32XD側は5Vだから、そのままでは「下手すりゃ動かんかも?」実験用電源を5Vにしてファンを1時間ほど動かしてみたが、風量も動作も問題無し。「流用しても大丈夫。」
 金具では固定できないので、ホットメルト(グルー)で固定した。
ホットメルトで固定
力の掛かる場所ではないから、大丈夫だろう。ファンの配線を忘れずに接続する。
ファンの配線を接続したところ
改めて組み立てて動かしてみると、かすかにファンの音がする程度にまで音量が下がった。これで作業は完了である。

 大半はD32XDの作業と同じだから困ることは無かったけれど、コンデンサの足だけが基板に残ってしまい、なかなか抜けないのには参った。(汗)作業が無事終わって良かった。(笑)
 D32XDもファンの音が大きくなっているので、そのうちに交換する積りだ。
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ノートパソコンをレノボX1Tabletに更新 [パソコン]

 中古で仕入れて使っていたパソコン・レノボX250は、ここ数か月続いたWindows10の大きな更新のせいか、時折動きが悪い時がある。
中古で手に入れたLenovoのノートパソコンX250
普通に使う分には全く問題無いのだけれど、何故か特定のソフトに限って動かしている最中に急に遅くなる時があって、とても困るのである。使わないソフトを削除し不要なサービスを全て止めてディスクのクリーンアップをしても、状態は改善しない。
 タスクマネージャーで遅くなった時の状態を見ると、たいていCPUが100%張り付いている。「うーん、CPUはi7だし、そんなに古い機種でもないんだけど...でも、もう更新しないとダメかなぁ?」

 ネット上を漁ること数か月、ようやく「これなら何とか」という機種を手に入れた。同じレノボのX1Tablet、2017年モデル(CPUはCore-i7)の中古である。
Lenovo X1Tablet2017モデル
通常なら高過ぎて手を出せない機種なんだけど、これはキーボードカバーに傷みがあって安かった。
キーボードカバーに傷みがある
付属してきた静電容量式のタッチペンは単六という見かけないサイズ、しかも電池切れしていたので、工具屋さんで安売りしていた2本100円(税別)を購入してきた。
付属してきたペンと単6電池
タブレットPCなのでペンが付属していると思うんだけど、実際にはキーボードを付けっ放しで使うので、ペンの出番は無さそうだ。

 サイズを比べて見ると、一回り小さい。
サイズの比較
X250は底面が凸凹しているけれど、X1は両面共ツルンとしている。
X1は表面が平ら
同一メーカなので、キーボード配列も同じ。
キー配置は同じ
X1の方が少し画面が小さいけれど、解像度は2160x1440で細かい。ちなみに、X250は1920×1080である。
X1の方が少し小さい
X1の厚みはX250の半分ほどしかない。
X1はX250の約半分
重さもX250より400gほど軽い。
 タブレットタイプは手で持って使う事を前提にしているけれど、普通のノートPCと同じように画面を立てられるよう、自立スタンドがある。
X1Tabletの自立スタンド
インストールしてあるソフトを全てX1Tabletに移して使い始めたが、ツルツルの画面に自分が写り込んで見辛い場合が結構ある。そこで、反射防止フィルムを購入。
購入した反射防止フィルム
ブルーライトカットのタイプである。早速貼り付けた。
反射防止フィルムを貼った画面
まだ反射はあるけれど、酷く見辛いという事は無くなって一安心。

 USBポートが1つしかないのは事前に分かっていたから問題無いけれど、Swiftpoint GTマウスを充電する為にUSB充電器(レシーバーを兼ねている)に載せると電源ケーブルと干渉してしまうのは誤算だった。
マウス充電時に電源ケーブルと干渉する
幸い、ケーブルがマウスに当たっていても充電はできるので、何とか使えそう。

 肝心なソフトの動きはそれなりに改善され、使用中に一瞬固まってしまうような事は無くなった。画像処理なども快適に使えるし、めでたしメデタシである。








Swiftpoint GT 小型ワイヤレスBluetoothマウス タッチジェスチャー機能搭載 SM500

Swiftpoint GT 小型ワイヤレスBluetoothマウス タッチジェスチャー機能搭載 SM500

  • 出版社/メーカー: SWIFTPOINT
  • メディア: Personal Computers






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ハッセルブラッドでマクロ撮影のテスト [カメラ]

 この前のわの会の撮影会では、珍しくマクロレンズCF135mm(+Automatic bellows:オートマチックベローズ)の出番が無かった。
ハッセルブラッドのマクロレンズCF135mm+オートマチックベローズ
いや、正確には「クイックシューを外す工具を持っておらず、借りた三脚に取り付けられないので、使いたくても使えなかった」のである。(汗)
 CF135mmは望遠レンズCF500mmと一緒にWolffepackのリュックザックに入れているけれど、天候の悪い時や望遠レンズを使わない時にはリュクザックを持たずに撮影する事もある。そうなると、当然CF135mmも出番が無くなる。となると、近接撮影に困る場合が出てくる。
 LoweProのウエストバッグに入れているレンズで一番撮影倍率が大きいのはCF250mmだけど、最短撮影距離が3mと遠くて「マクロ撮影」とは程遠いのが難点だ。

 「そういえば、Proxar(プロクサー:クローズアップレンズ)とかExtention Tube(エクステンションチューブ)って、今はお幾ら位なんでしょ?」ネット上を探し回ったら、偶然安い中古が見つかったので2つ共取り寄せた。
 Proxarは3種類あるうちの一番撮影倍率が大きい「f=0.5m」を入手。
Proxar 0.5
エクステンションチューブも種類があるけれど、やはり撮影倍率の一番大きい「Valuable Extention Tube 64-85」を選んで手に入れた。
Valuable Extention Tube 64-85
ところが、ネット上をいくら漁っても、CF250mmとProxar0.5やValuable Extention Tube 64-85を組み合わせた時の撮影倍率に関する記述が見つからない。「じゃぁ、自分てテストしてみよう!」

 一般的に、撮影倍率が0.4を超える辺りから「マクロ撮影」と呼ばれている。
 撮影倍率とは、実際に撮影する物の大きさとフィルム上に写っている物の大きさが同じなら「等倍(または1倍)」、フィルム上の大きさが実物の半分なら「0.5倍」、フィルム上の大きさが実物の2倍なら「2倍」となる。
 35㎜用やデジタル用のズームレンズなどはマクロ撮影が可能なものも多くなってきたけれど、レンズ設計上の制約から、中判用レンズではマクロ撮影は専用レンズになるのが普通だ。ハッセルブラッドVシリーズの場合、マクロレンズはCF120mm(通常のレンズとしても使える)と、拙者も使っているCF135mm(レンズのみでは撮影不能)の2本が市販されていた。

 まずはCF250mm単体をボディに取り付け、PME51ファインダーを覗くと、こんな感じ。
CF250mm時のファインダー映像
この画像ではメジャーの目盛が読み難いと思うけど、見える範囲は52.3cm、撮影倍率は0.1倍である。レンズから3m近く離れているので、望遠レンズでもこの程度になる。
 次に、Proxar0.5を取り付けると、最短距離は大幅に短くなる。
CF250mm+Proxar0.5時のファインダー映像
見える範囲は7.8cm、撮影倍率は0.73倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は41cm。
ワーキングディスタンスは41cm
「あれ?0.5mじゃないの??」と思われるかも知れないが、「フィルム面から撮影対象までの距離が0.5m」なので、レンズやボディも含んだ値なのであーる。
# ややこしいんだけどね...(^^;)
 Proxar0.5を取り外し、CF250mmにValuable Extention Tube 64-85を取り付けてチューブを最大に引き延ばした状態(86mm)にする。
CF250mm+VariableExtentionTube85時のファインダー映像
見える範囲は11.9cm、撮影倍率は0.48倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は91cm。
 Proxar0.5+CF250mmにValuable Extention Tube 64-85を取り付けてチューブを最小に縮めた状態(63.5mm)にする。
CF250mm+Proxar0.5+VariableExtentionTube85時のファインダー映像
見える範囲は4.6cm、撮影倍率は1.24倍、ワーキングディスタンス(レンズ先端から撮影対象までの距離)は33cm。
ワーキングディスタンスは33cm
等倍を超えて、更に大きく写せる事になる。
 マクロレンズのCF135mm+Automatic Bellowsで等倍にすると、こんな感じ。
CF135mm時のファインダー映像
ワーキングディスタンスは22cmと、かなり近い。
ワーキングディスタンスは22cm
他の画像と比べて見ると判ると思うけれど、CF135mmの方が圧倒的に画質が良い。肉眼で見ると、その差は画像以上で、流石専用設計のマクロレンズだけのことはある。

 このテストで、画質に文句を付けなければCF250mmとProxar0.5やValuable Extention Tube 64-85でマクロ撮影ができると判った。今後の撮影に生かしていこうと思う。
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音の出ないスティングレイ5弦を直す(その2) [電子回路]

前回からの続き)

 一気に潤滑剤CRC-556特有の臭いが広がった。
 20年以上前になるけれど、「接点復活剤の代わりにCRC-566を使う」というのはよく聞いた話である。当時はエレクトロニッククリーナーや接点復活剤は高価だったし入手し難かったので、簡単に手に入って安い潤滑油で代用していたのだ。
 CRC-556にも多少の洗浄作用はあるので緊急避難的に使うのはやむを得ないけれど、修理に使うのは許される話ではない。洗浄能力が弱いので、ボリュームに使われているグリスを緩める力はあるけれど、洗い流してしまうほどではない。だから、流れ出したグリスがあちこちに散って悪さをする事が多い。
 基板をピックガードから外すと、やはり基板上にグリスが広がっている部分があった。
基盤にもグリスが広がっていた
こうなると、ボリュームを分解清掃しなければならず、厄介だ。
 ジャックを外すと、メッキがかなり錆びている。
ジャックのメッキも錆びている
全体的に金属パーツの痛みが目立つので、湿気の高い場所に長期間置かれていたのかも知れない。
 基板を取り出すと、こんな感じ。
プリアンプ基板を取り出したところ
こじんまりとまとまっているけれど、今ならチップ部品を多用して半分以下の大きさにするだろう。
 ボリュームを基板から取り外す。16mmΦ汎用品とほぼ同じサイズだ。
外したボリューム
裏ブタを外すと、案の定グリスが流れてグチャグチャになっている。
内部はグリスまみれ
全て分解してグリスを拭き取った。
全分解してグリスを拭き取ったところ
抵抗体の表面はグリスの成分と反応したのか、ザラザラだ。これでは本来の抵抗値にはならないだろう。
抵抗体表面がザラザラ
NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら、(画像ではあまり変わらないように見えるけれど)奇麗になった。
奇麗になった抵抗体
抵抗体と接触する端子も劣化して黒くなっている。
端子面も黒くなっている
こちらも磨いて奇麗にした。
端子を磨いて奇麗にしたところ
基板上の部品と配線を全て記録し、回路図を作成しておいた。こうしておけば、後々何かあっても対応が楽になる。
 元通りに組み立てて、外部の電源を接続して動作確認をする。
動作を確認中
出力側に奇麗な波形が出るので、回路に問題は無い。
奇麗な波形が出力された
音の出なかった原因は、ボリューム内部の接触不良だったようだ。
# こうなるから、電気系統にCRC-556を使うのは御法度なんだよねー。
ジャックも真鍮ブラシで錆を落としてから取り付ける。
ジャックの錆を落としたところ
基板をピックガードに仮止めして本体に取り付ける。その際、キャビティからシールが出てきた。
キャビティから出たシール
この本体は2001年8月24日に製造されたようだ。

 弦は、手元にあったAcoustic Scienceを使う。
Acoustic Scienceの弦
開封したら、中から乾燥材が出て来た。
弦の中から出て来た乾燥剤
ここまで気を遣っているメーカは見た事が無い。
 弦を張ってからアンプに接続して確認するが、特定の9V電池を入れると音は出ない。「何でだ?」
弦を張っても音は出ない
調べると、基板に電池の電圧が来ていないと判る。本体裏側の電池ボックスを確認する。
本体裏側にある電池ボックス
接点が何故かベトベトしているけれど、電気が全く流れないほどではない。一旦、本体から取り外す。
取り外した電池ボックス
日本のパーツメーカー・ゴトー製だ。
電池ボックスはゴトー製
電池を入れて確かめてみると、電池の種類によってはマイナス側の電極が電池ボックスの電極に当たらず、通電しない。
電池によっては電極に接触しない
通電しなければ動かないのは当たり前だ。手持ちの9V型電池は3種類ある。
9V電池は三種類
画像左から、普通のマンガン9V乾電池、ニッケル水素9V型充電池、リチウム9V型充電池だ。見た目の電極のサイズはあまり変わらないように見える。
電極の大きさは似たり寄ったり
実際に測ってみると、マンガンのマイナス電極は8.5mmだが、他の充電池は8.6mmだった。
マイナス電極を測定中
たった0.1mm大きいだけで電池ボックスの筐体に閊えてしまい、電極に届かないのだ。(汗)
 早速筐体を削る。
筐体を削る
電極が邪魔になるので取り外し、丸い穴をカッターナイフで慎重に削って拡げた。
穴を削って拡げたところ
これで大きな電極でも問題無くなった。
これで閊えなくなった
元通りに組み立てておく。

 ピックガードを取り付け、ピックアップ切り替えスイッチのつまみを付けようした時、先端が錆びているのに気が付いた。
スイッチの先端が錆びている
錆を削り落としておく。
錆を落としたところ
ピックガードに基板をきちんと取り付ける。
基板をピックガードに取り付けたところ
更に、各ポットにテフロンのワッシャーを入れる。
テフロンのワッシャーを入れたところ
高価格帯のベースだけに、こういうところもきっちりと造り込まれているのは流石だ。
 つまみを取り付け、弦のオクターブ調整を済ませたら完成だ。
完成したStingray5ベース

 ちなみに、プリアンプの故障などをきっかけにプリアンプを取り払ってパッシブにする人も多いようで、ネット上にもそういった記事をよく見かける。パッシブにするとスティングレイらしさは消え、普通のジャズベースのような音になるらしい。
 それが好みなら良いのだけれど、だったらスティングレイをわざわざ選ぶ理由が無い。また、「スティングレイはフェンダー系と比べると低音域が足りない」という意見もあるようだ。

 作成した回路図を見ると、他のプリアンプとはかなり違う回路になっていて、音の特徴はプリアンプ部で作り出されている事が良く分かる。市販品なので回路図を公開することはしないが、技術者が試行錯誤を重ねて作成したであろうことは想像に難くない。
 ということは、このプリアンプをジャズベースに搭載すればスティングレイに似た音が出せるという事にもなる。増減させる帯域は回路の時定数で簡単に変えられるので、エレキギターなどにも応用できそう。

 プリアンプ基板には、エッチングされた「Rev.D」の表記が入っている。年代によって回路を変えているからだろう。
 巷では「プレ・アーニーの方が太い音が出る」とも言われているが、これはボディやピックアップの構造が変わったのではなく、プリアンプ回路が変更された為だ。プレ・アーニーの音を出したいのなら、回路にあるフィルターを変更すれば良い。部品数点を交換するだけだ。
# 著作権上の問題により、ここでは具体的な方法には一切触れないので、各自でお調べ下さいな。
このベースはライブでの使用事例が多い事から、近年のモデルは敢えて80Hz辺りから下の帯域をカットしてハウリング等を起こし難いサウンドに仕上げられている。だから、使い方によっては「低音域が足りない」と言われるのは当然だと思う。
 因みに「プレ・アーニー」とは、「Ernie Ball(アーニー・ボール)に1984年に買収される前」のモデルを指す。Musicman(ミュージックマン)は1972年設立なので、設立から買収されるまでの12年間に製造された物が「プレ・アーニー」と呼ばれているようだ。Ernie Ball買収後はどのモデルも様々な変更を受けているので、初期の音を求める層にはプレ・アーニー物は重要なのだろうと思う。

 単純に「欲しいベースが安く出ている!」という事から手に入れたけれど、大いに勉強になった。(笑)

(完)
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音の出ないスティングレイ5弦を直す(その1) [音楽]

 先日、大きな荷物が自宅に届いた。
Musicman Stingray5
ミュージックマンの5弦ベース・スティングレイ5である。「音が出ず、状態も良くない」という理由で、市販の半額以下という格安(!)のお値段だった。
# 何しろ、廉価版モデルよりも安かった!
以前から是非欲しいと思っていたし、画像を見る限りでは自分で何とかできそうだったので「ダメ元で」と入手した。

 まず、全体の状態を確認する。
 ネックはかなり使い込まれていて薄汚れているけれど、捻じれや変な反りは無い。
ネックの状態は悪くない
フレットの残りは5割ほどでかなり減っているけれど、定期的にメンテナンスされていたらしくて弦の痕や傷などは見当たらない。
 ネック裏側は全体的に黒ずんでいるので塗装されていないように見えるが、Musicmanのサイトに依れば「Hand rubbed gunstock oil wax仕上げ」となっている。状態はそこそこ良さそう。
ネック裏の状態もそこそこ良い
 ヘッド裏には米国産の表記がある。
ヘッド裏には米国産の表記が入っている
ペグはメッキが痛んでくすんでいる。
ペグのメッキがくすんでいる
保管場所は湿気の多い場所だったようだ。ペグは動きが渋いので、全てばらして清掃する。
ペグを分解したところ

 ピックアップはポールピースが錆びてメッキが剥がれている所がある。しかも、メッキの内側で錆が進行しているような感じだ。
ポールピースは錆びている
見た目は悪いが、この程度なら音には全く影響しない。
メッキ内部で錆が進行している
しかし、このまま放置すると錆がどんどん進行してしまい、下手するとピックアップのコイルまで錆びさせてしまいかねないので、メッキを剥がして見える範囲全ての錆を削り落とした。
錆を削り落としたピックアップ
序にピックアップ・コイルの直流抵抗値を測定したが、一般的なベース用パッシブピックアップとはだいぶ違う値で「へぇ?こんな値なんだ」と一寸ビックリ。まぁ、音が出りゃ何でも良いんだけど。(笑)

 塗装はあちこちで剥がれかけている。
塗装剥がれ
塗装剥がれ
「High gloss polyester」塗装だそうだが、経年劣化で弱くなるようで、部分的に塗装の剥がれた中古をよく見かける。見た感じでは力の掛かる部分(ネックジョイント部・ネジ穴周辺など)に塗装割れが多いように思う。
 これだけあちこち剥がれ始めているとなると、剥がれが全体に広がるのは時間の問題かも知れないが、今直ぐ何かしなければならない訳でもない。とりあえず何もせずこのままの状態で様子を見よう。

 次はブリッジに取り掛かる。あちこちに錆が出ている。
あちこち錆びている
弦に当たるブリッジの駒も錆びている。
ブリッジの駒も錆びている
ブリッジを本体から外す。
ブリッジを本体から外したところ
スタッドボルトと木ネジの両方で固定するという、一寸変わった固定方法だ。
 駒の錆は貰い錆らしくて、表面を磨くだけで奇麗に取れる。
駒の錆は表面だけ
ネジやバネは真鍮ブラシで徹底的に錆を落としてから、元通りに組み立てた。
ブリッジを取り付けたところ
 次はフレットだ。
フレットの状態は悪くない
状態は悪くないが、くすんでいるので、液体コンパウンドで磨く。磨く際には養生テープでフレット以外の部分を保護しておく。
磨く前
磨いたら、多少奇麗になった。
磨いた後


 ピックガードを外してプリアンプ部が見えた瞬間、「ウゲッ!!!」
ピックガード裏にあるプリアンプ基板
嗅いだ事のある臭いが一気に広がる。「参ったな、こりゃ...(>_<;)。」

(続く)
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わの会集いの会(その3:なんとか撮影完了) [カメラ]

前回からの続き)

 朝4時半、相部屋の方の目覚ましの音で目を覚ます。外はまだ暗い。早朝撮影は5時20分出発なので、慌てずゆっくりと出発の準備をする。
 10分前にホテルの玄関に出ると、既に皆さんが集まっていた。自家用車参加組は自分の車で行く事になっているけれど、座席に空きがあるのでホテルのバスに乗せて貰う。
# ラッキーだったね。
予定通りバスは出発し、ネイチャープラザ一ノ瀬の駐車場に入る。ここから10分ほど歩いてあざみ池へ。
早朝のあざみ池
早朝のあざみ池
早朝のあざみ池
冷え込みで毛嵐(けあらし)が出てきた。
冷え込みで毛嵐が
撮影できる場所が限られるので、同じ位置のままレンズをあちこち向けて撮影する。
あざみの池
1時間ほどでバスに戻り、次はまいめの池近くの駐車場で降りる。
# あざみの池のみでも良かったんだけどなー。
池の方には行かず、駐車場周辺で撮影する。
まいめの池周辺
まいめの池周辺
まいめの池周辺
7時半で撮影終了、バスでホテルに戻り、朝食。バイキング形式なので、食べたい物を片っ端から皿に持った。(笑)
ホテルの朝食
部屋に戻ってゆっくり過ごし、再びバスに乗り込んで9時に出発。次の撮影地は数分走った先の駐車場から歩いて15分ほどの場所にある善五郎の滝だ。
善五郎の滝
ここで2時間近く撮影する。
善五郎の滝
滝の下の流れを見ると、水量が多い。一昨日の雨のせいだろうか。
水量は多い
少し戻り、別方向へ上ると、滝を上から見る場所があった。
善五郎の滝を上から見る
近くの山も紅葉し始めている。
近くの山の紅葉
駐車場に戻ってバスに乗り、牛留池に向かう。池は駐車場から歩いて数分の位置にある。ここが最後の撮影場所だ。
IMG_5826.JPG
撮影ポイントが限られるので、ポイントとなる場所は大混雑する。場所が空くまで少し待ってから撮影する。
牛留池
牛留池
牛留池
池を一周する道を歩いて行くと、ぐるりと幹が一周した松がある。
幹が輪に
撮影しながら駐車場方向へと進み、12時40分にバスが出発、宿近くの建物で昼食となる。セルフサービスなので、ついつい大盛にしてしまった。(汗)
昼食のカレー
食べ終わったら、三輪先生からの挨拶があり、撮影会はお開きとなった。東京方向へ向かうバスを見送った後、バスに乗ってホテルに向かう。

 ホテルに戻ったら機材を車に移し、三脚をUさんにお返しする。
# Uさん、本当に有難う御座いました。m(_"_)m
予定よりも一寸早く解散したので、「どっか撮影してから霧ケ峰に行こうか」と思い、ヒュッテ・カルペデイムに連絡したら、都合が付かず泊まれない、と。(汗)「じゃぁ、軽井沢に寄ってコーヒー豆仕入れてから帰ろう。」

 県道84をのんびり走り、国道158に進む。有名観光地を通る国道だけあって交通量が多く、時々渋滞気味になる。松本市街地まで来た時に「そういえば、波田小学校の門付近の景色が好きなんだよなあ」と思い出したが、その場所は既に目の前。対向車が多く、車を停める場所も無いので、そのままスルー。
# まぁ、次回にじっくりと、ね。(笑)
 「軽井沢の茜屋に寄ってから帰ると、少し遅くなるかな」なんて思いながら進むと、松本IC手前の電光表示板に「災害通行止 佐久ー松井田妙義」と出ているではないか。「そういえば、昨日もこの表示出てたよなぁ。下道で行くと時間が掛かり過ぎるし...仕方ない、今回は諦めて真っ直ぐ帰ろう。」松本ICから長野道を南進する。

 岡谷JCTを抜けて中央道を順調に走って小黒川PAに寄り、家族用にお土産を買う。
小黒川PAで買ったお見上げの和菓子
再び走り出し、恵那山トンネルを抜けて少し進んだと思ったら、いきなり渋滞。
いきなり渋滞
昨日も渋滞した工事区間だから仕方ないか。15分ほどで渋滞を抜け出し、再び順調に進む。
 ゆっくり走っていたので覆面パトを気にする必要もなく、のんびりムードのまま小牧東ICで降りる。ICを降りて少し進んだところで、メーターパネルにエンジン警告灯(矢印の指しているマーク)が点いているのに気が付いた。
エンジン警告灯が点いている
でも、SLOWDOWNの表示は出ないし、エンジンの調子も良いので、そのまま走り続ける。
 昨日来た道を戻り、自宅に18時10分過ぎに無事到着。今回の走行距離は500.4km、燃費は7.4km/L。エンジン警告灯は、後日改めてエンジンをかけてみたら、消えていたから問題はなさそうだ。
# どっかのセンサーが異常値か何かを一時的に拾ったんだろうね。

 今回の撮影会でも、色々と検討すべき点が出てきた。まずは、帽子だ。
クシタニの帽子
雑誌の付録に付いてきたクシタニの帽子だけど、バイク以外でも結構頻繁に使っている。
 撮影会の最初で帽子を被ろうとしてバッグから出したまでは良かったが、被ったら「(。´・ω・)ん?何か妙に緩いな。」見ると、後ろ側にある樹脂製の留め具が劣化して千切れてしまっていた。
留め具が劣化で千切れた
代わりになる物が無いので、そのまま使い続けたけれど、やっぱりしっかりとした帽子を買わなきゃダメだなー。(滝汗)

 次はレンズフードだ。
 今回もハッセルブラッド一式を使ったけれど、CF500mmとCF250mmの2本は、太陽の位置が低い時の半逆光や逆光でフレアが起きるのだ。撮影中に気が付いたので、手で太陽光を遮ったりして何とか撮影し続けたけれど、「何でこんなに激しいフレアが?」自宅に戻ってからレンズフードを見ると、フード内部の反射防止の塗装が劣化して白くなっている。
フード内塗装が劣化している
これでは強い太陽光が当たればフレアが起きるのは当たり前。何等かの対策が必要だ。

 最後は、またまたカメラバッグ絡みだ。
 ウエストベルトはワンタッチバックルで締めるんだけど、余ったベルト部を固定するゴム紐が劣化して伸びてしまい、何かの拍子にバックルに絡んでベルトが緩んでしまうのだ。
バックルとゴム紐が干渉する
劣化していてビヨビヨな状態なので、ゴム紐はバッグから外した。
外した劣化したゴム紐
余ったベルトの部分は折り返してバックルを通し、邪魔にならないように長さを短くした。
ベルトをバックルに複数回通した

 また、フィルムはCF500mm等を入れているWollfepack(ウルフパック)ザックのフロントポケットに入れていたけれど、悪天候や撮影地の地形に依ってはCF500mmは使わないのでザックも持って行かない時もあり、ウエストバッグ側にもフィルムを入れておく必要性を感じた。「そういえば、防水ポーチがどっかにあったような?」押入れを探したら出てきた。
防水ポーチ

ブローニーフィルム5本入りの箱が2つ入ってもまだ細い懐中電灯なら入る位の大きさがある。早速ウエストバッグに取り付けた。
防水ポーチを取り付けたウエストバッグ
これでザックのポケットからフィルムをウエストバッグに移し替える必要が無くなった。
 まだ他にも検討中の物があるけれど、次の撮影会が11月中旬に迫っているので、なるべく早く結論を出そうと考えている。

(完)


LINHA(リーニア) ATTACHMENT POUCH S TP MSB-05ADN BLACK(ブラック)

LINHA(リーニア) ATTACHMENT POUCH S TP MSB-05ADN BLACK(ブラック)

  • 出版社/メーカー: LINHA(リーニア)
  • メディア: スポーツ用品





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