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TLR200チェーンスライダーのローラー取付と錆落とし [バイク]

 先日手に入れたTLR200は、チェーンスライダーの樹脂部品が欠品している。
チェーン・テンショナー
まだ純正部品と同じ物が普通に手に入るけれど、常時チェーンに擦られるフリクション・タイプ。たった9kW(12馬力)しかないエンジン出力をわざわざ摩擦で減らす事になる。
 「何とかならんですのん?」と、ネット上をあちこち探したらDRCのローラータイプのチェーンスライダー(Lサイズ)が見つかった。
DRCのチェーンスライダー・ローラータイプ
軸の部分にボールベアリングが入っているので、純正品よりは大幅にフリクション(抵抗)が減る筈。
 純正の樹脂スライダー部品は、サービスマニュアルに「摩耗限度が12㎜」と書かれているが、新品時のサイズはどこにも書かれていない。そこで、ネット上の画像を探し回り、画像上でサイズを測ってみたら、厚さ・高さ共に25mm位らしいと判った。
 ローラータイプなら半径が12㎜以上25㎜以下であれば良いので、今回は直径42㎜のLサイズを選んだ。

 取り付けるにはスライダーを分解する必要があるのだけれど、手で動かそうとしてもびくともしない。錆で固着しているらしい。無理には分解せず、まずはホームセンターで買ったスプレー式潤滑剤をボルトやスプリングの部分に吹きかけて丸一日放置する。
 翌日、金槌でスライダーの下から叩いたら、徐々に動くようになった。再び潤滑剤をスプレーして更に丸一日放置。
 翌々日、金槌と貫通ドライバーを使って上や下に繰り返し叩くと段々と軽く動くようになってきた。また潤滑剤をスプレーして半日ほど放置したら、ようやく手でも上下に動くようになった。これで分解できる。

 車体右側からスライダー部を見ると、裏側はプラスネジだ。
スライダーにはプラスネジが使われている
錆で固着していたけれど、何とか工具で外せた。
外したスライダー部
本来なら樹脂スライダー部品を支える筈のカラーは、チェーンが当たって部分的に擦り減っている。
チェーンが当たって擦り減っている
真鍮ブラシで錆を落としたら、随分と時間がかかった。
錆を落としたところ
# 真鍮ブラシが思いっ切り摩耗したから、もう買い替えだなー。
序でに錆止めの塗装などが出来れば良いのだが、そういう機材は何も持ち合わせていないので、そのまま組付ける。ローラーにカラーを通し、
ローラーにカラーを通す
元通り組み立てる。
組付けたところ
これで車体を動かしてもチェーンがガラガラ音を立てる事は無くなる。

 次に、あちこちの錆を落とす。特に、リア回りは錆が目立つ。
錆落とし前のリア回り
30分近く真鍮ブラシでゴシゴシ磨くと、こんな感じ。
さび落とし後のリア回り
メッキの下まで錆が回り込んだ部分が多く、大量の錆の粉が出た割には大して綺麗になっていない。(汗)
スポークは全体が赤い錆で包まれている。
赤錆だらけのスポーク
20分ほど真鍮ブラシでゴシゴシ磨くと、こんな感じとなる。
錆落としした後
リアサスペンションも、塗装が剥げてあちこち錆びている。
錆びているリアサスペンション
こちらも10分ほどゴシゴシ磨いたら、多少錆が減ったように思う。
錆落とし後
古い車両なので、錆はそれこそ至る所にあって、磨きだすとキリが無い。
 ただ、赤錆は進行すると鉄その物を侵食してしまうので、問題となりそうな部分を優先的に錆落としして行く積りである。でも、大変そうだなぁ。(溜息)


DRC(ディーアールシー) チェーンローラー L 直径42mm ブラック

DRC(ディーアールシー) チェーンローラー L 直径42mm ブラック

  • 出版社/メーカー: ディーアールシー
  • メディア: Automotive






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