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テスター用ワニ口クリップの簡単な修理 [雑感]

 デジタルテスターを使おうとして取り上げたら、ポロっと赤い物が落ちた。「ん?」拾い上げたら、ワニ口クリップの配線が切れていた。
切れてしまったワニ口クリップの配線
このテスター用クリップは社会人になってから直ぐ購入した物で、30年以上使い続けている。「うーん、流石に30年も使ったら切れてもおかしくないなー。」早速修理に取り掛かる。

 まず、柔らかいビニル系樹脂のカバーで覆われている中に、テスター・リードを固定する金具が入っているので、細いドライバーを使って押し出す。
細いドライバーで中の部品を押し出しているところ
出て来た部品は、こんな感じの物。
取り出した部品
ハンダ付けされた箇所で電線が切れていた。長年の使用で何度も屈伸しているから、金属疲労を起こしていたんだろう。
 電線の被覆を5mmほど切り取り、部品にハンダ付けする。
ハンダ付けしたところ
長年の使用で、全体的に外側が錆びている。
錆が出ている
でも、計測中は結構頻繁にテスター・リードを抜き差しする為か、接点は摩擦で磨かれて(?)綺麗なので、あえて何もしていない。ちなみに、テスター・リードを差し込むと、拝み合わせになった部分の接点がリードの窪みに嵌まり込んで固定する仕組みになっている。
リードを差し込んだところ
とっても単純な構造だけど、良く考えられているなーと思う。
 ハンダ付けした部品を樹脂カバーの中へ押し込む。
接点をカバーに収めたところ
全体的に薄汚れているので、序にセスキ炭酸ソーダを溶かした液で軽く拭いたら綺麗になった。
セスキ炭酸ソーダで拭いたら綺麗に
これで修理は完了、目出度しメデタシ、である。
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