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エレアコの一寸した手入れ(その1:エェーッ\(^^;)/) [音楽]

 以前、母の依頼でオベーションのエレアコを仕入れたけれど、使っているうちにネックに問題が発生してしまい、一年以上前に手放していた。

 先日、某所で「箱付きエレキギター、ハードケース付き」という何ともヘンテコな名前で出ていたギターに出くわした。販売する側はオベーションについては全く知らないらしい。よく見ると、オベーションのElite LXシリーズではないか。「そーいえばオベーション手放しちゃったんだけど、あの独特の音良かったなー」なんて思い出した。
 何しろ格安のお値段だったので「もし問題があって修理しても、普通の中古より大幅に安い」と考えて、入手。自宅で早速チェックする。
仕入れたオベーションElite LX
ボディ内部のシールから「2078LX」というモデルだと判った。
モデル名は2078LX
購入前はオベーションの廉価版モデルだと思っていたが、実は結構上の機種だったようだ。下に埃でできたボールが写っている。(汗)
# フルアコ・アコギなんかでは良くある話...(--)z
フィンガーボードは手入れが殆どされていなかったらしくて、かなり汚い。
フィンガーボードが汚い
ブリッジ周辺も妙に汚れている。
ブリッジ周辺も汚い
このまま弦を張る訳には行かないので、メンテナンスする事に。

 レモンオイルでフィンガーボード全体を湿らせ、毛先の柔らかい古歯ブラシで軽く擦って汚れを掻き出す。
フィンガーボード清掃中
前所有者がフレットを磨いたのか、フィンガーボードに擦り傷のような部分がある。
擦り傷らしき痕
余ったギター弦を切らずに使っていたのか、ヘッドには引っかき傷が結構ある。
引っかき傷多数
ペグ(糸巻)はゴールドの塗料が劣化して粉を吹いたような状態になっているので、右端を乾いたボロタオルで拭いてみたら少し奇麗になった。
ゴールド塗装が劣化している
このオベーションに限らず、ゴールド塗装は劣化すると表面が粉状になってしまい、その粉を拭き取ると今度は色が剥げてしまう、というのが非常に多い。せめて素材にブラス(真鍮)を使うとかすれば長持ちするんだけどねぇ。

 3日かけて9回フィンガーボードを清掃したら、ようやく汚れが付かなくなってきたので、コンパウンドでくすんだフレットを磨く。
フレット磨き中
液体コンパウンドはフィンガーボードの木目に入ってしまうと取るのが大変なので、たまたま手近にあった養生テープで木目に入らないようにして作業する。画像の右二本が磨く前、左二本が磨いた後だが、デジカメで撮影するとあまり違いが無いように映ってしまう。
右二本が磨く前、左二本が磨いた後
肉眼で見ると、もっと差が大きくて磨いた方は綺麗に見える。
 一通り作業が終わったら、弦を張る。先日、エレキギター弦を発注する機会があったので、一緒に発注した。
用意したダダリオ弦
この弦を選んだのは単純に「安かったから」で、他意は無い。(汗)
パッケージから出すと、弦は密封されたビニル袋の中に入っている。
弦は密封されている
袋から出すと、低音弦と高音弦の三本づつで纏められていた。
低音弦と高音弦で束ねられている
一弦から張り始める。ブリッジから弦を通し、ペグのポストに巻き付けて行...エェーッ\(^^;)/ブリッジが外れたーっ!(滝汗)
ブリッジが外れた

 今まで辛うじて弦の張力に耐えていたのが、遂に限界を超えてしまったようだ。剥がれ具合から、以前にも剥がれて修理していたのかも知れない。

 このオベーションはボディの端にサウンドホールがある為、ブリッジをボンドで接着しようにもブリッジを圧着させる方法が無い。
 それに、生楽器の修理ではプロは木工用ボンドを使わない(アラルダイトやロックタイトを使う)そうだから、自分での修理は難しい。こりゃ、楽器屋さんに持ち込まなきゃダメそうだなぁ...

(続く)
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