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噴飯物 [雑感]

 昨日地元自治体の広報誌が郵便ポストに入っていたので、今日全部を隅から隅まで読んだ。その中に職員採用のお知らせが入っていた。
職員採用のお知らせ
今どきの、恐らくは国から県を通して通知があったのであろう事が推測される「地域DXを推進する」人を募集するんだとな。
 それなりの知識がある人が見れば、これだけ見ても「お前は莫迦か阿保か間抜けか戯けか?」と腹を抱えて笑い転げるような文言なのだけれど、一応公式な人材募集なのであるから(恐らくは)担当レベルから市長まで複雑な階層全てを通り抜けた決裁文書で決定した文言であるのは間違い無い。
# 公務員はこれだから...(以下、自粛)
何せ5年間も契約職員の課長補佐としてこの自治体に雇われていたから、その裏事情は文章を見ただけでも全て透けて見えて来る。

 もっと言えば、こんな募集が出て来たのにはそれなりの理由があっての事。
 一言で言えば、「今まで(大手メーカでシステムエンジニア経験があって)IT関係を担っていた職員が定年で居なくなっちゃうから、補充せにゃアカンがな」という、背に腹は代えられぬ事情があるのであーるっ。(爆笑)
 民間企業であれば、定年というのは事前に分かってるんだから数年前からそれなりの準備をするのが当たり前だし、急な退職も考えられるのだから事前の対応を平時から考える。だけど、役所という組織は単年度決算の弊害なのか、問題となるその年にならないと動き出さないという事情がある。
# 誤解しないで欲しいのだが「動き出せない」訳では無い。
言い方を換えると、数年先を見越した動きを考える事すら出来ない、情けない組織なのである。
# 民間なら間違い無く潰れるよなー。

 因みに職務に関しての記述は、極めて簡潔かつ曖昧だ。
曖昧な職務内容
「市民がメリットを実感できる」なんて表現を使う事自体が、拙者に言わせれば「大きな間違い」である。
# その理由は...書けません。コンサルタントの仕事を奪っちゃうので。(^^;)
 応募資格は、恐らくは元国策企業から唆されたであろうと思われる当たり障りの無い表現に留められている。
応募資格
任期が短いのは、予算による都合なのか、それとも国の補助金による都合なのかは、この文章では分からない。だが、恐らくは後者だろうと思う。

 おまけに、こんな文章が書かれている。
オマケなのか?
因みに、拙者ならこの全てに該当する。けれど、所謂一般的なSE(サウンド・エフェクト...じゃなくてシステム・エンジニア、別称「鉛筆土方」)だと、3番目又は5番目の項目を満たせない人が多い、いや、殆ど満たせないのでは?と思う。
 「この募集で、何が問題なん?」と思われる方も多いかも知れないが、拙者が激しく問題と思う点が一つある。それは「年収に関する表記が全く無い」事である。

 システム・エンジニアに限らず、「技術職」は日々の研鑽と経験の積み上げが全て。
 口が上手いとか人付き合いが上手とかプレゼンテーションが上手いとか、というのが重要視される面もあるかも知れないが、そんなのは些細な話で本質を考えればどーでも良い事でしかない。
 因みに、日々の研鑽にはそれなりの費用が必要だ。自分でセミナー・教育受講、或いは場合によってはコンサルティングを受けて自己成長に勤しむのには、必ず金と時間が掛かる。特に、IT関係は日進月歩どころか「秒進分歩」、常に新しい技術を追いかけていないと瞬く間に時代遅れになってしまう。
# 拙者も現役時代にはRFCをリアルで全部追ってましたからねぇ、エエ。
だから、ある程度の収入が見込めないと、技術者としては生きていけない。 もっとハッキリ言えば、年収額で技術レベルが決まってしまうのである。
 だから、年収額を明示せずに募集するなんて、「詐欺師でも良いから来て欲しい」と喧伝しているようなものなのだ。

 募集要項では任期開始が今年10月だし、申し込みの期間は1カ月程度しかない。という事は、選考期間として使えるのは事実上2カ月程度しかない。
 広報誌で募集しているという事は、市のサイトでも募集内容は掲載しているだろうから
# 面倒だし馬鹿馬鹿しいんで一々確認しません。
応募者はそれなりに居るのかも知れないが...まーぁ、「頑張ってちょ」としか言えないかなー。幸運を祈る!って、あり得ないけどねー。(核爆)
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