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Marshall DRP-1をオーバーホール(その1) [音楽]

 作業する時間を確保できたので、放置してあったMarshallのソリッドステートプリアンプDRP-1をオーバーホールする。
DRP-1
オーバーホール前、念の為に音を出して見たら「ありゃ?なんだか動作が不安定だな???」
 具体的には、音がやたらと小さかったりノイズが載ったりするのだけれど、状態が一定でないのが気になる。「まーぁ、オーバーホールすりゃ直る...とは思えんけど、何でやろ?(溜息)」

 オーバーホール作業がいつもの通りで、分解して基板を取り出し、ボリュームポットは全て外して分解清掃、電解コンデンサも全て交換した。
作業を終えた基板
ところが、基板の裏側にも電解コンデンサがあるのを見落としていた。
基板裏にコンデンサがある
基板の設計変更をすると大変だから後付けにしたのだと思う。こちらも勿論交換した。

 改めて基板を見ると、クリッパー回路と思われる赤いLED2個が並んでいる所が2箇所ある。
LEDクリッパー

LEDクリッパー
ネット上の回路図を見ると、スイッチを「BOOST」にすると両方のLEDが接続されるようになっている。細かく回路を見ていないので、具体的にどういう意図でこうなっているのかは追っていないが、歪ませる方向で使われているのは間違いないようだ。

 外したツマミを見ると、何だか汚い。
汚いツマミ
前所有者がガムテープでツマミを固定していたらしい。接着成分が乾燥してカピカピになっていて指先では取れないので、精密ドライバーでほじって取る。
精密ドライバーで取っているところ
一寸面倒だったけれど、まぁまぁ綺麗になった。
少し綺麗になったツマミ
後は元通り組み立てればOKである。小規模な基板なので、交換した電解コンデンサの数は大した事無かった。
交換したコンデンサ
改めて動作確認して見ると...やっぱし症状は変わらないじゃん。(滝汗)どこかに不具合を抱えているようだ。

 ネット上の回路図をプリンタで印刷し、再度ばらして基板上の配線と部品を追う。
 ところが、回路図と実際の基板とではあちこちに違いがある。
 具体的には、基板上のシルク印刷では部品番号が割り振られているけれど実際には部品が無いとか、部品の値は同じだし回路上の位置も同じなんだけど部品番号が違うとか、部品番号は同じだけど使われている部品が違うとか、あちこちに違いがあるのだ。

 製造ロットによって違いが出ているんだろうけれど、これでは回路図としては使い辛い。こりゃぁ回路図を自分で書き直さないといけないかもなぁ。(溜息)

(続く)
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