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ヤマハのギターアンプF100-212のオーバーホール(その2) [音楽]

前回からの続き)

 他の修理待ち機材の調査を待っていると時間がどんどん過ぎてしまうので、とりあえず手持ちの電解コンデンサが使える所は作業を進める事にする。先ずはパワーアンプ部から。
パワーアンプ部
古いコンデンサを取り除くんだけれど、小さなコンデンサの中で何故かこれだけがボンドで固定されている。
ボンドで固定されている
テスト段階で共振が発生するような事があったのだろうか???
 手持ちので交換できたのは左上の三つだけだった。
左上の3個を交換
なお、交換したコンデンサの元の耐圧は160Vだったが、今回は費用節約&部品在庫数削減の為に50Vの物を使用した。

 高耐圧品を使うのは、多分tanδの値が低い(==内部電力損失が少ない)からだろう。
# 「=」でなくて「==」と書いちゃうあたりが「相変わらずUnix屋やなー」と。
このアンプの出力は100Wだから、一寸した損失でもフルテン(==ボリューム最大)となれば音量の差となって響いてくる筈。だから、部品選定もシビアになっているのだと思う。

 でも、拙者がこのアンプをフルテンで使う事は無いだろうし、高耐圧品は最小発注単位が5本とか20本というのが多いので、あえてオーディオグレード汎用品を使う事にしたのである。拙者が作るようなお手軽回路だと高耐圧品は使わないし、サイズも大きくなるので使い辛いのだ。
 勿論、回路に供給される電源電圧に対して余裕のある耐圧にしてあるのは言うまでもない。

 次はメインの基板だ。220μFのコンデンサを外したら、二つ共液漏れを下側で起こしていたみたいで、基板が黒く変色している。
液漏れで基板が黒く変色
外したコンデンサを見ると、確かに液体が乾いたような痕がある。
液漏れ痕がある
交換せずに使い続けても音は出るけれど、コンデンサ内の電解液が経年劣化で減ると内部損失が増えるので、結果としては新品時と比べて音が小さくなる。
# 当然、音にも影響するだろうねぇ。
手持ちの部品で交換できたのは半分ほどだった。
半分ほどを交換
一つだけ寝転がってるのがあるけれど、オーディオグレード品はサイズが大きくて、元の位置に取り付けると他の部品と干渉しちゃうんだよね。(汗)

 ボリューム基板は、交換できたのは小さな一個だけ。
一つだけ交換
電源部は大きなコンデンサばかりで、手持ちには合う物が無かった。
電源部は未交換

 電源スイッチを見ると、錆で濁ったような感じになっている。
錆で濁っているスイッチ
マイナスドライバーで軽く錆を落としてからNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら、そこそこ奇麗になった。
一寸奇麗になった


 まだまだやるべき事はあるけれど、後は部品が到着してからにしようか・・・。

(続く)
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