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常用の時計変更 [時計]

 平日は今春に購入したカシオ・スタンダードW-735H-1AJFを使っている。
カシオW-735H-1AJF
時報やアラームを振動で知らせてくれるのがウリの時計で、「これなら音に気が付かなくても大丈夫」と考えて購入したのだった。

 しかし、使い続けるうちに気になる問題が出て来た。具体的には、手を時計側に動かすと「カシオが手首に噛み付く」のである。(汗)「押し易いように」という配慮だろうがボタンが本体から少し飛び出ていて、そこが角張っているのだ。
ボタンが角張っている
これが曲げた手首に食い込んで痛いのである。

 それに、本体の厚さが1.7cmもあるのも厄介だ。
カシオは厚さ1.7cm
冬の服は熱の放出を抑えて冷気の侵入を防ぐ為に袖口を絞ってあるから、時計を見ようとすると毎回袖に引っかかる。これでは袖口を痛めてしまいかねない。特に、バイク用のジャケットなどは手首周りがタイトだから、この時計をしていると窮屈になる。いずれも購入時には予測できなかった部分だ。
 なお、手元にある機械式時計の中で一番厚みのあるジラールペルゴのクロノグラフでも1.5㎝一寸で収まっている。
ジラールペルゴはベルト込みで1.5cm強の厚さ
NATOタイプのベルトの厚みがあるから、単体の厚みは1.3cmしかない。

 更に、このカシオ最大の売りである「振動」は思った程には強く感じず、あまり役に立っていないという問題もある。時報は「ジッジッ」と短く振動するだけで、庭木選定などの作業していると気が付かない事も多い。だからと言って、毎時間アラームをセットするのは面倒だ。
 今使っている掛け時計がゼンマイ式のボンボン時計という事もあり、腕時計で時報を知る意味が薄れてしまっている。

 そんな事からとりあえずカシオを使うのは止めて、手巻き式のRADO(ラドー)・Shambord(シャンポール)を使う事にした。
常用するラドー・シャンポール
手巻き式だけあって、厚さは0.7cm弱と薄い。
厚さは7mm弱
シンプルな2針だから見易い。
シンプルな2針式
画像では分からないが、一番下に小さな白い文字で「SWISS MADE」と書かれている。
 裏側にはシールらしき物が貼ってあり、しかも劣化している。
裏蓋に劣化したシール
普段見えない部分なので、そのままにしてある。
 裏蓋を開けるとムーブメントが見える。蓋裏側に「55.10.20」の書き込みがあるので、昭和55年にメンテナンスされたらしい。稼働中に撮影したので、テンプがぶれて輪にしか見えない。
稼働中のムーブメント
デジカメのISO感度を上げてシャッター速度を1/250秒にしても、まだぶれている。
1/250sで撮影
更に感度を上げて1/1250秒にしたら、テン輪は止まったけれど、ひげゼンマイはやっぱり写せなかった。
1/1250sで撮影
使われているムーブメント「RADO511」はETA社の物をベースにしているらしい。
ETAベースのRADO511
この時計は1970年代の製品で、既に40年以上立っているけれど正確で、1週間で1分弱進む程度。
# タイムグラファーがあれば正確に測定できるけど、持ってないんだよ。
 厚みが1cm未満で、しかも重量も軽いので、腕にしているのを忘れるほど存在感は無いが、今のところ実用性は十分だ。

 チプカシ・チプシチからカシオスタンダードと使ってきたが、結局はメカ式時計に戻った、という感じになった。電池が切れる心配は無いが、いずれはオーバーホールが必要になる。けれど、それはその時に考えるとしよう。
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