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台所の時計入れ替え [時計]

 自宅の台所で使っていた掛け時計が動かなくなってしまった。
動かなくなった掛け時計
この時計は20年ほど前に家電を購入した際のプレゼント品で、一応防水になっている。家族から「電池が無くなったみたい」と言われて電池を交換したのだけれど、一週間経たないうちに再び止まってしまった。
 分解して中を見たら、樹脂製の歯車が劣化して歯が上手く噛み合わず、モーターの部分だけが空転している状態だった。こうなると修理不能、お役御免だ。

 「じゃぁ、時計を買わないといけないかな?と思ったが、「そういえば、洗面台の時計は今使ってないんだっけ?」子供に頼まれて洗面台に設置したのだけれど「時間が狂うから」と使わなくなっていた。
洗面台で使っていたデジタル時計
何故時間が狂うのか不思議だったが、「とりあえず分解しよ。」
分解したところ
分解してあちこち調べてみたものの、問題のありそうな箇所は見つからない。「うーん...どうなってんの?」と思いながら組み立てたその時、原因が分かった。ほんの少しボタンに触っただけで動くのだ。

 スイッチの接点と接点の隙間が非常に狭く、僅かに押されただけで通電してしまうので、一寸触っただけで反応してしまう。だから時間がどんどん狂ってしまうのだ。「じゃぁボタンを押せなくすりゃ良いじゃん。」スイッチを押す樹脂部品を外して組み立てた。
ボタンを外して組み立てたところ
時刻合わせするのが少々不便になるけれど、頻繁に触る部分じゃないので一向に構わない。
 台所で油などがはねる事も考えて、時計の部分は透明テープで覆った。
時計部は透明テープで保護
背の低い母でも見えるように、台所の壁のやや低い位置に磁石で貼り付ければ作業完了である。
台所に設置したデジタル時計
念の為に数日間様子を見たけれど、時間が狂う事も無く順調だ。
 これで、メデタシ目出度し、である。
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腕時計のベルト交換 [時計]

 随分前に中古で手に入れたラドーのクォーツ腕時計は革バンドが痛んでいたので、ステンレス製のメタルベルトに替えてあり、普段は子供がサブ時計として使っている。
RADOクォーツ時計
このベルトは安物なので重量がかなりあり、腕にしていると常時「ずっしり」という感じがあって、あまり嬉しくないという。「へぇー、そんなに重いのか。どれどれ」とバンドを外して
外したステンレス製ベルト
重さを量る。
重さは77gほどある
「うわぁ、70g以上もあるのか。そりゃー重いわ。」(笑)
 以前使っていたPaneraiフェラーリモデルは120gほどあったから、それよりは少し軽い。けれど、腕時計としては「かなりのヘビー級」になるのは間違いない。でも、軽い革ベルトやウレタンベルトは痛むのが早い。

 ネット上で色々漁り、「これなら良さそう」というのを取り寄せた。
届いた封筒
同じステンレス製だけどメッシュタイプで厚さも薄く、かなり軽い。
メッシュタイプのベルト
気になるお値段は、送料込みで800円弱だった。こちらも量ってみると
メッシュタイプの重さを量る
32gほど。
メッシュタイプは約32g
今までのベルトの半分以下の重さしかない。
 バネ棒を入れて時計に嵌めれば作業完了である。
メッシュタイプに付け替えた時計
早速子供に使って貰ったら「時計しているのを忘れる位に軽い」と。目出度しメデタシ、である。(笑)
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クォーツ時計の電池交換 [時計]

 母の使っている指針式クォーツ時計・セイコーScriptが動かなくなった。電池が切れたようだ。
電池切れの腕時計
この時計は亡き父が、昭和末期に地元の駅前にあった「ウォッチマン」(懐かしい名前!)で買って使っていた物。母が使っていた腕時計が壊れて部品在庫が無く修理不能となり、このメンズ腕時計のベルトを付け替えて母がそのまま使っている。
 以前は外出時に必ず腕にはめて行ったけれど、今年に入ってからは中国武漢ウィルス(新型コロナウィルス)の関係もあって外出の機会は大幅に減ってあまり使わなくなった。二週間ほど使わないままになっていて、久し振りに使おうとしたら止まっていたんだそうな。

 電池の種類が判らないので、まずは裏蓋を開けてみる。この時計はこじ開けで簡単に裏蓋が開いた。
こじ開けで開けたところ
使われているボタン電池は、この手の時計に広く使われているSR621だ。幸い、自宅近くの百円ショップに在庫があったので買ってきた。
百円ショップで買ったSR621
古い電池を外して
古い電池を外したところ
新しい電池を入れる。
新しい電池を入れたところ
後は元通り裏蓋を閉めて時刻を合わせたら作業完了である。古い電池はテープでくるんでショートしないようにしておく。
古い電池はテープでくるむ

 時計の電池交換はお店にお願いすると千円程度かかるけれど、今どきの時計は安くなっているので下手すりゃ新品の時計が買えてお釣り迄出てしまいかねない。
 こじ開けなどの工具も、以前は入手が難しかったけれど、今は百円ショップでも扱うようになってきたので、自分で作業すれば安上がりだ。
 ただ、時計屋さんで交換した電池が液漏れしたという経験は一度も無いが、百円ショップの電池は今までに二回液漏れを起こしているから、安いのには安いなりの理由があると考える方が良さそう。だから、購入時の価格が高い時計は自分では交換せず、必ず時計屋さんにお願いしている。要は「使い分け」ですな。(笑)
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またポイント消化!? [時計]

 数日前「ポイント失効のお知らせ」というメールが届いた。中を読むと「お持ちのポイントの一部が、残り10日で失効します」とある。たまに利用するショッピングモールなので、溜まっているポイントは800円弱しかない。
 しかしながら、せっかく溜まったポイントをそのまま捨てるのは忍びない。「でも、今直ぐ欲しい物って無いしなぁ」と思いながらモールの中を色々漁っていたら、ある時計に目が留まった。

 「そういえば、前回のポイント失効の時にもこれを買うかどうか一寸だけ迷ったんだよなー...じゃぁ、これにしよう。」1000円以上ポイントが不足するけれど、クレジットカードのポイントも流用して実質タダで手に入れる事に。
 翌日、自宅に届く。
届いた荷物
中身を取り出す。添付の説明書は英語だった。
中はデジタル時計






所謂「チープシチズン」のうちの一つである。ほぼ同じデザインの時計がカシオにもある。




[カシオ] 腕時計 スタンダード A168WEGB-1BJF ブラック

[カシオ] 腕時計 スタンダード A168WEGB-1BJF ブラック

  • 出版社/メーカー: CASIO(カシオ)
  • 発売日: 2018/07/13
  • メディア: 時計


カシオのこのモデルはELバックライトで全体を照らすので、LEDバックライト点灯時の見易さを考えればカシオの方が良さそうに思うのだけれど、金額がシチズンの3倍では手が出ない。夜間に時計を見る機会は少ないので、安いシチズンを選んだ。
 開封すると、こんな感じ。
取り出したところ
黒く塗装されたスチールベルトは、見た目は奇麗だが隙間が多くてガタつきが多く「如何にも安い作り」という感じだけれど、腕に着けてしまえば分からない。
 時刻表示の部分は反転液晶になっている。
反転液晶は見難い
反転液晶はに見難いから嫌いなのだが、このモデルはこれしかないので選択の余地が無い。どうしても気になるようなら、偏光板を買って来て自分で非反転に改造すれば良い。
 裏蓋はスチールをねじ止めする形式だ。
裏蓋はスチールねじ止めのタイプ
「STAINLESS STEEL BACK」の刻印の他に、わざわざ「PLASTIC BEZEL」とある。金色の部分は金属ではなくてプラスチック。海外向けモデルだから、あえて明示しているのだろう。
 LEDバックライトはグリーンだ。
バックライトはグリーン
反転液晶のお陰なのか、以前購入したカシオA158WA-1JFよりも遥かに見易い。シチズン側もそれなりに考えているようだ。

 他にも機械制御式の時計が数個あって、机の引き出しの一角が時計だらけになっているのに、ポイントのお陰でまた時計が増えてしまった。カメラ機材と同様、時計も整理が必要になりそうだ。(汗)
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RADOの簡単な分解清掃 [時計]

 現在のメインとして使っている手巻き式のRADO(ラドー)・Shambord(シャンポール)は、入手した時から内面の曇りが気になっていた。
内側が曇っている
更に、SLK200のオイル交換に行った時にもこの時計で行ったのだけれど、朝寒くてコートを着たまま乗っていたせいか、途中で休憩した時に時計を見たら内側が真っ白に曇ってしまっていた。しかも、それまでは1日数秒程度の割合で進んでいたのが、その翌日から一日10秒以上遅れるようになってしまった。(汗)

 「ははーん、こりゃ内部に入った水蒸気が抵抗になっちゃってるな」と思い、こじあけ(画僧左にある工具の名前だよん)で裏蓋を開け、天気の良い日に丸一日室内で乾燥させた。
裏蓋を開けたところ
よく見ると、ムーブメントは単に入れてあるだけで何処にも固定されていないし、リューズを抜かなくてもムーブメント事外せるではないか。「じゃぁ」と、時計本体をひっくり返してムーブメントを取り出す。
取り出したムーブメント
ダイアル(文字盤)や針と共に分離出来た。ダイヤルにはあちこち傷があり、周囲も塗装が部分的に痛んでいるけれど、古い割には傷みは少ない。
 本体前面のガラスの内側は、肉眼で見ると少し曇っている程度。
ガラス内側が曇っている
見る限りでは大した事ないと思うレベルだけれど、外側から見るとこれでもかなり曇っているように見える。メガネ拭きで拭いたら奇麗になった。
メガネ拭きで拭いたところ
側面を見ると、リューズが当たる部分が黒ずんでいる。
リューズの当たる所が黒ずんでいる
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で軽く磨いたら奇麗になったが、画像では違いが殆ど判らない。(汗)
奇麗に磨いたところ
ムーブメントを慎重に入れる。
ムーブメントを入れたところ
ムーブメント全体に施されているコート・ド・ジュネーブが美しい。拡大すると研磨の状態が良く分かる。
コート・ド・ジュネーブ技法による研磨部の拡大
見えない部分だけど、あえて手間をかけて美しくするのが高級時計たる由縁...らしい。
 裏蓋をきちんと閉めたら完成である。
清掃を終えたRADO
撮影倍率が微妙に違うので完全には一致しないけれど、比べて見ると良く分かる。
作業前後の比較
一寸した作業だけれど、大幅に見易くなった。遅れ具合はわずかに改善はしたものの、やはり一日当たり5秒程度は遅れているようだ。水蒸気で内部のオイルが劣化してしまったのかも知れない。そのうちにオーバーホールする事になりそうだな。(汗)
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RADOのメタルベルト洗浄 [時計]

 RADO(ラドー)・Shambord(シャンポール)を普段使いにして一週間ほど経った頃、ベルト内側の汚れが気になるようになった。
常用するラドー・シャンポール
内側だから普段は気にならないのだけれど、腕から外した際に僅かに黒ずんでいる所が数か所目に入るので、時間が経つに連れて気になってきた。
 「じゃぁ、超音波洗浄機で洗おう」と、手持ちの工具でベルトを外せ...ない!太さ1mmの精密ドライバーではベルトを固定しているネジ穴に入らない。肉眼で見た感じでは精密ドライバーの方がネジ穴よりほんの少し大きいだけに見えたので、近くのホームセンターに売っていた一番小さい0.9mmの精密ドライバーを買ってきた。
売り場で最小の精密ドライバー
恐る恐るネジ穴に入れてみたら...おぉ、ちゃんと外せた。
メタルベルトを時計本体から外したところ
ベルトを固定していたネジはメッキの色があちこと剥げている。
ネジは部分的にメッキの色が剥げている
汚れが詰まっているのか、固着していて動かない部分が数か所ある。
固着した部分が数か所ある
久し振りに安物の超音波洗浄機を引っ張り出してきて、石鹸を少しだけ溶かした液に漬けてスイッチを入れたら丸一日放置する。
# 実は、この超音波洗浄機でひと悶着あったけれど、それは後の記事で。
この状態で1日放置
洗浄中は使えないので、その間はもう一つのRADO・Royal Elegance(自動巻き:画像右側)を使う。
しばらくは右のRoyalEleganceを使う



翌日見ると、何だか変だ。
翌日の状態
水に溶けていた石鹸成分が析出してフワフワした雲状になっている。ベルトの方は特に変わった様子は無い。
ベルトに変化無し
水を入れ替えて再び丸一日放置したら、入り込んでいたと思われる汚れが表面に浮き出てきた。
表面に汚れが浮き出た
一旦引き上げて、古歯ブラシと石鹸でゴシゴシとしつこく洗い、水を入れ替えて超音波洗浄機を動かし、丸一日放置。すると、古歯ブラシでは落と切れなかった汚れが出てきていた。
取り切れなかった汚れが出て来た
更に、子供が中古で仕入れてきた業務用超音波洗浄機を使って洗ってみる。
業務用超音波洗浄機
5分で止まってしまうので数回繰り返したが、僅かな汚れが出ただけだった。
 再び安物の超音波洗浄機で、今度は水だけにして3日間動かしっ放しにしたが、汚れはあまり出てこない。
3日間でも出る汚れは少ない
更に水を取り替えてもう一日動かしっ放しにしたが、汚れは全く出てこないので、この時点で洗浄終了、しっかりと乾かしてから時計に取り付けた。
時計に取り付けたところ
画像では変わらないように見えるけれど、肉眼では随分と奇麗になって輝きが戻ってきたような感じとなった。これで、しばらくは安心して使えるようになった。
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常用の時計変更 [時計]

 平日は今春に購入したカシオ・スタンダードW-735H-1AJFを使っている。
カシオW-735H-1AJF
時報やアラームを振動で知らせてくれるのがウリの時計で、「これなら音に気が付かなくても大丈夫」と考えて購入したのだった。

 しかし、使い続けるうちに気になる問題が出て来た。具体的には、手を時計側に動かすと「カシオが手首に噛み付く」のである。(汗)「押し易いように」という配慮だろうがボタンが本体から少し飛び出ていて、そこが角張っているのだ。
ボタンが角張っている
これが曲げた手首に食い込んで痛いのである。

 それに、本体の厚さが1.7cmもあるのも厄介だ。
カシオは厚さ1.7cm
冬の服は熱の放出を抑えて冷気の侵入を防ぐ為に袖口を絞ってあるから、時計を見ようとすると毎回袖に引っかかる。これでは袖口を痛めてしまいかねない。特に、バイク用のジャケットなどは手首周りがタイトだから、この時計をしていると窮屈になる。いずれも購入時には予測できなかった部分だ。
 なお、手元にある機械式時計の中で一番厚みのあるジラールペルゴのクロノグラフでも1.5㎝一寸で収まっている。
ジラールペルゴはベルト込みで1.5cm強の厚さ
NATOタイプのベルトの厚みがあるから、単体の厚みは1.3cmしかない。

 更に、このカシオ最大の売りである「振動」は思った程には強く感じず、あまり役に立っていないという問題もある。時報は「ジッジッ」と短く振動するだけで、庭木選定などの作業していると気が付かない事も多い。だからと言って、毎時間アラームをセットするのは面倒だ。
 今使っている掛け時計がゼンマイ式のボンボン時計という事もあり、腕時計で時報を知る意味が薄れてしまっている。

 そんな事からとりあえずカシオを使うのは止めて、手巻き式のRADO(ラドー)・Shambord(シャンポール)を使う事にした。
常用するラドー・シャンポール
手巻き式だけあって、厚さは0.7cm弱と薄い。
厚さは7mm弱
シンプルな2針だから見易い。
シンプルな2針式
画像では分からないが、一番下に小さな白い文字で「SWISS MADE」と書かれている。
 裏側にはシールらしき物が貼ってあり、しかも劣化している。
裏蓋に劣化したシール
普段見えない部分なので、そのままにしてある。
 裏蓋を開けるとムーブメントが見える。蓋裏側に「55.10.20」の書き込みがあるので、昭和55年にメンテナンスされたらしい。稼働中に撮影したので、テンプがぶれて輪にしか見えない。
稼働中のムーブメント
デジカメのISO感度を上げてシャッター速度を1/250秒にしても、まだぶれている。
1/250sで撮影
更に感度を上げて1/1250秒にしたら、テン輪は止まったけれど、ひげゼンマイはやっぱり写せなかった。
1/1250sで撮影
使われているムーブメント「RADO511」はETA社の物をベースにしているらしい。
ETAベースのRADO511
この時計は1970年代の製品で、既に40年以上立っているけれど正確で、1週間で1分弱進む程度。
# タイムグラファーがあれば正確に測定できるけど、持ってないんだよ。
 厚みが1cm未満で、しかも重量も軽いので、腕にしているのを忘れるほど存在感は無いが、今のところ実用性は十分だ。

 チプカシ・チプシチからカシオスタンダードと使ってきたが、結局はメカ式時計に戻った、という感じになった。電池が切れる心配は無いが、いずれはオーバーホールが必要になる。けれど、それはその時に考えるとしよう。
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ジラールペルゴのベルト交換 [時計]

 少し前の話になるけれど、以前から探していたジラールペルゴとフェラーリのコラボモデル「Girard Perregaux8020」をやっとこさ手に入れた。
Girard Perregaux8020
ダイアルカラーがレッドやブラックは中古で出ているのを時折見かける。けれど、このイエローは何故かなかなか出て来ず、見つかっても異様に高いものばかり。10年近く探して、やっと金額面で折り合う物に出会えた。
 市場価格と比べてかなり安かったけれど、ベルトも尾錠も純正である。
純正の尾錠
純正の革ベルト
安かったのには当然理由があって、一つ目にギャランティーカードが付属しない事、二つ目にオーバーホール歴が判らない事、三つ目に純正箱に傷みが目立つ事。一見、箱の外観はそんなに悪くない。
箱外観は良い状態
蓋を開けると、箱上面にある跳ね馬はかなり色褪せている。
フェラーリマークは色褪せしている
本来は金色なのに、褪せてほぼ銀色になっている。
金色は僅かに残るだけ
最大の問題は、内装がボロボロな事。
箱の内部
樹脂成分が含まれていたらしく、経年劣化で全体に罅が入り、一部は剥がれてしまっている。
あちこち剥がれている
コレクションとしては不向きだが、拙者は実用で使うので、付属品の程度などは問題視しない。
 ただ、革ベルトは痛むのが早い。特に、夏場は汗をかいたりするから猶更だ。「金属ベルトなら劣化しないよねー」と思い、ネット上で探して発注した。






数日後、自宅に届く。
届いた金属製ベルト
早速取り付け...あれ?何で付かんの??...ンンン( ,,`・ω・´)?
ベルトを付けられない
よく見ると、バネ棒が収まる穴の位置がかなり奥にあり、そのままでは時計本体とベルトが干渉してしまう。
時計本体と金属ベルトがぶつかってしまう
「えーっ、どうして???」革バンドを外したら理由が解った。
バネ棒が湾曲している
バネ棒が時計本体に沿って湾曲しているではないか。成る程、これなら金属ベルトを取り付ける事は出来ない。
# 事前に確認しておけば...(;__)/
仕方ないので、新ためてネット上を物色、ナイロン製のNATOタイプにした。同じ黒でも良かったけれど、「夏だと真っ黒は少々暑苦しいかも?」と考えて、少し明るい色の入った物を選んだ。



一寸洒落た箱に入っている。
取り寄せたNATOタイプのベルト
早速交換した。
ベルトを交換したところ
黒い革のしっとりとした雰囲気は無くなったものの、爽やかで良い感じになった。

 わざわざこの8020を探したのは、「見た目が気に入ったから」という単純な理由の他に、360モデナと同じ時期にコラボしていたのがジラールペルゴだったからだ。要するに、「車の年代に合わせた」のである。
# と言いつつも、Panerai(パネライ)とフェラーリのコラボ・モデルも好きだったりする。(^^;)
 この時計のムーブメントはGP2280だけど、実際にはETA2892A2にクロノ・モジュールを載せた物らしい。ETAがベースとはいえ、クロノを載せて色々調整しているだろうから、それなりに手間暇のかかったムーブメントには違いない。
 しかしながら、一部の時計マニアからは「マニュファクチュールを名乗りながら他社ムーブを使うなんて情けない」と毛嫌いされているようだ。ただ、そんな事言い出すと「マニュファクチュール」と名乗れなくなるメーカもかなり出て来るのでは...???
# ベースモジュールをETAや他から調達しているメーカは多いだろうし。
 拙者の場合、実用で使えりゃそれで良いので、細かい事は気にしない。(笑)

 これで360モデナと釣り合う時計が使えるようになった。今後は出番が増えそうだ。
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腕時計のベルト交換 [時計]

 昭和40年代後半から長い間、亡き父が使っていたオメガの腕時計は2年前にオーバーホールして調子は良いのだが、ベルトがボロボロになってきた。
亡き父が使っていたオメガ
前回ベルトを交換したのは父だが、どういう訳か尾錠までもが社外品になっている。「おかしいな、オメガ純正の尾錠は?」と思いながらあちこち探したら、タンスの小引き出しの奥に尾錠だけが残っていた。どうやら交換した際に「純正の尾錠だから」とお店側が外してくれたらしいが、かなり傷んでいるので再利用は一寸躊躇われる。

 「革だとまた傷むよなー」なんて思いながらネット上を彷徨っていたら、安価なベルトを英国の店が出しているのを見つけた。「日本に送ってくれる?」と問い合わせたら「OK」という返事だったので、早速送って貰った。
届いた封筒
一応ゴールドだが、実際の色はローズゴールドなので、ケースの色よりもかなり赤い。
ケースよりも赤い色合いのベルト
早速交換した。
ベルトを交換したところ
中留(なかどめ)にオメガのマークが入っている。
中留にオメガのマークがある
腕に付けると、こんな感じ。
腕に嵌めたところ
見た目は良いが、バンドの動きに滑らかさが無い。多分、純正では無いだろう。
# 近年急増中のインドご謹製贋作だろうな。
色の違いは気になるけれど、おかしいほどでも無いので、とりあえずはこの状態で使い続けようと思う。
ベルトを交換したオメガ
 ちなみに、この時計は父が国からの命令で昭和47年に欧州の学校を視察調査した際、スイスで購入した物。父は「ソ連班」に属していて、ソ連の学校を見て回った後、飛行機乗り継ぎの為にスイスに行っているので、その時に購入したんだと思う。
 この時計にモデル名などは無く、単に「Genève」という表記があるだけということから、1953年から20年程生産されたエントリーモデルと判る。上級モデル「Seamaster(シーマスター)」や最上級モデル「Constellation(コンステレーション)」などと中身はほぼ同じだが、上のモデルと違って精度を追求していないので、その分安価だったらしい。オーバーホール後、月一回程度の割合で使っているけれど、今のところ快調に動作している。

 オメガの尾錠を探している時、同じ場所から古いロンジンの時計が出てきた。
ロンジンの古い婦人用時計
このベルトもボロボロだ。
ベルトがボロボロ
しかも、ロンジン純正の尾錠が何処にも無い。恐らく、ベルト交換した際に店が勝手に取り込んでしまったのだろう。
# 悪徳な店にはよくある話なので、皆さんご注意下さい!
ネット上を探したら、国内で中古のベルトが出ていたので、送って貰った。
届いた封筒
中古だけど、使用感は殆ど無くてかなり奇麗だ。
ロンジンのスチールベルト
念の為に(中古で買った)超音波洗浄機で洗ったけれど、汚れは殆ど出て来なかった。早速付け替えて完成である。
交換し終えたロンジン
スチールベルトにしたら、一寸上品な感じとなった。
 ちなみに、この時計は昭和27年頃、当時母が住んでいた町の時計屋で売りに出されていた中古だったそうだ。なんでも、その町の造り酒屋のご主人が欧州に旅行した際に購入した物だとか。
# その酒屋は現在も盛業中。但し、経営者は別の人に替わっている。
昭和10年代20年代にヨーロッパを旅するということは、相当の大金持ちだったんだろう。
 入手した時点で既にだいぶ使い込まれていたそうで、購入時に店から「軸がだいぶ減っているので精度が良くありません」と言われたそうな。実際に動かして見たら、動作音に異常は無いものの24時間で6分ほど遅れる。「こりゃオーバーホールしなきゃダメだな。」ただ、古い時計なので部品があるかどうかは判らない。見た目は「L-2134」とほぼ同じだけど、年代が古いのでモデル名や型番は判らない。
 馴染みの時計屋さんに持ち込んだら、案の定「古い機種で部品が出るかどうか分かりませんので、まずは見積もりさせて下さい」と。やっぱり、そうだよねぇ。(^^;)
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五度目の正直!で手に入れたRADOのベルト交換 [時計]

 スイスの時計メーカーRADO(ラドー)が中古に出ていたので手に入れた。金メッキでピカピカなのが嫌われたのか、驚くほど安かった。
中古で買ったラドーの手巻き式時計
昭和40年代に新聞の広告などで頻繁に見かけたモデルで、以前から気になっていて中古を探していた。知らないうちに刷り込まれていたようだ(笑)。結構な数が出たようであちこちで見かけるのだけれど、状態が良いとお値段もかなり良く、なかなか手が届かなかったのである。
 この手のトノー型は自動巻きムーブメントが普通なのだが、この時計は手巻き式ムーブメントだ。金メッキは表だけで、裏側は地金の銀色のままになっている。
ラドーの裏側
電池切れの心配は無いし、定期的なオーバーホールで永く使えるのが嬉しい。

 実は、過去に4回ラドーを入手したことがある。
 一つ目はデジタルとアナログが一体になったトノー型だったが、電池を交換しても動かず返品となった。
 二つ目はアナログのクォーツで、文字盤の周りに人工ダイヤがはめ込まれているトノー型。
返品したラドーのクォーツ
こちらも、電池交換後2週間ほどで全く動かなくなってしまい、返品となった。
 三つ目は自動巻きムーブメントのトノー型で問題無く動くものの、腕に嵌めると内部が直ぐ曇ってしまって使い物にならなかった。
返品したラドーの自動巻き・その1
だから、これも返品となった。
 四つ目も自動巻きのトノー型だが、こちらもやはり内部が直ぐに曇ってしまう。
返金されたラドーの自動巻き・その2
直ぐ販売元に連絡したら「保証期間中なので契約修理業者に修理させますから返送して下さい」と言われ、送り返した。1か月後に修理が終わって戻って来たら、何と!文字盤が割れている。一寸見難いが、画像内の2つの矢印を結ぶ線が割れ目である。
文字盤が割れている
トノーケースに収める時に割ってしまったのだろうが、全くの素人修理でしかない。何も言わずに返してよこした業者は極めて悪質だ。直ぐに販売元に連絡したら「申し訳ありません、全額返金致します。その時計は部品取りにでもお使い頂ければ結構です」という返事、数日後に無事全額が戻って来た。文字盤割れを修理するとかなり高額になるので、修理はせずにそのまま手元に残してある。

 ようやくまともに使えるRADOが手に入ったのだけれど、一点気になる部分がある。
革ベルトがケースの角で削られている
純正革ベルトがケースの角で削れてしまっているのだ。
 本来なら純正ベルトに交換するのが相応しいのだろうが、使い込めばまた削られてしまうのは目に見えている。そこで、ネット上を探し回って別途ベルトを仕入れた。
届いたベルトの封書
早速ベルトを交換して、完成である。
金属ベルトに交換したところ
ブラックメッキの金属製ベルトだから簡単に削れたりしないし、革のように劣化することも無い。これで永く使えそうだ。
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