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POLJOT NAUTILUS:機械制御式アラームウォッチ [時計]

 サラリーマンの頃に使っていたPOLJOTの機械制御式アラームは、酷使したせいか内部の歯車の一部が欠けてしまった為、数年後にお役御免にした。
# もう十年以上前のお話になるのねぇ...(--;)simijimi
その後はデジタルウォッチでアラームを使っていたけれど、サラリーマンを辞めてからはアラームの必要性が激減、デジタルウォッチも全く使わなくなったので手放してしまった。

 しかし、現在の環境になってからは時々「うーん、こういう時にアラーム機能があればなぁ」と思う事が結構あり、後にカシオ スタンダード W-735H-1AJFを購入して使っていた。
 初めのうちは良かったのだけれど、角の立ったデザインが腕に食い付いて痛かったり、腕を動かしている最中だとバイブレーションアラームに気が付かなかったりと、徐々に問題点も出てきた。その後も色々な事情が重なって、結局使わなくなってしまったのである。(汗)
 その後1年以上アラーム機能のある時計は使っていなかったのだけれど、機能が無いと不便に感じる時があるので、某サイトの期限切れ間近となったポイント消化も兼ねてQ&Q海外モデルを購入して使っていた。
 けれど、これもまた色々あって(汗)結局手放してしまった。
# 一体何やってるんだか...(--;)

 またまた1年近くアラーム機能無しの状態だったのだけれど、やっぱり一度味わった便利機能はいざ無くなってしまうと何かと不便に感じてしまう。「だけど、またデジタルウォッチをわざわざ買うのは一寸ねぇ?」と躊躇していた。
 そんな時、思い出したのが「そういえば、POLJOTのアラームってまだ売ってるのかな?あれなら電池切れを気にしなくても良いよなぁ。」早速調べてみると、ネット上のあちこちで売りに出されている。
 「せっかく買うなら」と昔からデザインが好きだったNautilus(ノーチラス)を探す。古いモデルだけに傷だらけでも結構な金額になっていて、一寸手を出せない。それでも諦めずに探し回る事半年以上、ようやくまぁまぁ状態の良さそうなのを手に入れた。
届いた時計
ロシアの切手を見るのは久し振りだ。
ロシアの切手
Nautilusの黒文字盤モデルである。
POLJOTのNautilus
2時の位置にあるリューズがアラーム用で、これを時計回りに巻き、一段引き出してゴールドの矢印の針を鳴らしたい時刻に合わせる。4時の位置にあるリューズは時計用。因みに、手巻きである。
 安かっただけあって、ベルトは付属していない。このままでは使えないので、別途調達した。
取り寄せたベルト
色はオレンジを選んだ。
オレンジの時計ベルト
長さは切って調整するタイプなので、いい加減にカットして取り付けた。
時計バンドを取り付けたところ
腕にはめてみると少々キツい感じになってしまったけれど(汗)、元々緩々な時計バンドは嫌いなのでまぁ良いだろう。

 この時計はアラームが必要な時に使うのは勿論だが、もう一つ目的がある。
 デジタルウォッチのアラームは音量が大きくないので、バイクに乗っている時などは気が付かない事が多い。でも、このアラームなら振動が腕に伝わる筈なので、アラームに気が付かないなんて事にはならないのでは?というのが一点。
 もう一点は、TLR200などのシングルエンジンは振動が多くて、通常の機械式時計だと走行中の振動で止まってしまう事が多い。でも、アラームそのものが時計内部で振動する構造なので、バイクの振動にも耐えられるのでは?という希望的観測が含まれている。
 「わざわざそんな事しなくても、普通にクォーツ時計を使えば良いのでは?」と思われるだろうが、
# まさにその通りなんだけど。(^^;)
手持ちのクォーツはどれも厚みがあって、バイク用ジャケットの袖と干渉してしまうのだ。まだこちらでは紹介していないけれど、先日手に入れた中古のクレドールは薄いからそれを使えばよいのだけれど、現在メンテナンス中の為手元には無いし、アラーム機能は無い。だから、わざわざNautilusを選んだのだった。
 国際的な物流がマヒしているようで、購入してから手元に届く迄3週間近くかかった為、未だ使い始めたばかり。今のところ一日30秒ほど遅れるけれど、欧州から国内に来るとその程度遅れる時計が非常に多いので、あまり気にしていない。遅れの幅が大きくなるようだったら調整(またはオーバーホール)に出そうと考えている。

 カメラ同様、時計の入れ替わりも激しいような気がするけれど(滝汗)、とりあえずアラーム機能のある時計が手に入ってホッとしている。(笑)
タグ:POJOT
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台所の時計が・・・ [時計]

 先日の昼間、台所で「ゴトンっ」という鈍い音が。
 「(。´・ω・)ん?」台所へ行って見まわすが、特におかしい事はない。「何の音だったん?」と思いながら何気なく足元を見たら、壁に取り付けてあったデジタル時計が転がっていた。「ありゃ、落っこちちゃったのか。」
 よく見ると、壁には小さな磁石だけが残っている。ボンドで電池ボックスに直接接着してあったのが、夏の高温で剥がれちゃったらしい。落下した時のショックで配線も一本外れていた。
落下したデジタル時計
透明な接着テープで軽く固定してあったけれど、一寸触るだけでもグラグラするし、テープの粘着剤が劣化してネトネトになっていたので、全部綺麗にして配線し直し、ホットメルトで改めて固定した。
グルーガンで固定し直した
裏側に貼ってあった磁石は単に接着剤が取れただけなので、古い接着剤を取り払い、改めてG17ボンドで接着し直す。磁石と電池ボックス裏側の両方に薄く塗って10分ほど放置すると、ボンドが気泡だらけになってくる。
G17ボンドを塗って10分放置
指で触ってもべとつかなくなったのを確認したら、双方を力一杯押し付けて接着する。
磁石を接着したところ
このままでも良いのだけれど、万が一また剥がれてしまう可能性もゼロではないので、透明粘着テープを貼っておく。
上にテープを貼った
これで修理完了、台所の壁に取り付けて完成である。
台所の壁に取り付けた
今年も朝から30度を超える気温が続いている。35度近くになる日もあるから、ボンドが熱で劣化しないか一寸心配だけど、テープを貼ってあるのでいきなり落下してしまうような事にはならない筈。
 とりあえず、目出度しメデタシ、である。
タグ:台所 時計
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電波時計が止まっちゃった(その4) [時計]

前回からの続き)

 太陽電池一枚でどの程度電気を貯められるのか、テストする。太陽電池→ダイオード(逆流防止用)→電気二重層コンデンサと接続し、薄曇りの日の日の出前からお昼まで東側の窓に置いて充電させる。
太陽電池の蓄電テスト
使うダイオードは電圧降下の少ないゲルマニウムダイオードを使う。テスターで測ってみると、0.3V弱。
電圧降下は0.3V弱
一般的なゲルマニウムダイオードは0.2Vから0.3Vの範囲だから、ギリギリその範囲に収まっている。
 序でに他のダイオードも測定してみた。何か廃棄する電化製品から外したシリコンダイオード(型番不明)は0.5V強。
型番不明シリコンダイオードは0.5V強
一般的なシリコンダイオードは0.6Vから0.7Vの範囲だから、やや低い値だ。
 ショットキーバリアダイオードは更に低くて0.4V弱。
ショットキーバリアダイオードは0.4V弱
その構造からスイッチング特性が優れているので、主にスイッチング電源で使われている。シリコンダイオードよりも電圧降下が少ないので、電源回路の効率向上にもなる。
 更に色々なダイオードを測ってみたら、0.15V弱という物もあった。
このダイオードは0.15V弱
電圧降下を極端に抑えたタイプのダイオードだ。このタイプは、使い方によっては熱暴走を起こすので注意が必要だが、今回のような使い方なら全く問題無い。

 太陽電池の電圧が3V近くあるので、ダイオードで電圧が落ちたとしても2.4V程度の電圧が電気二重層コンデンサにかかる。発光開始電圧の高い白色LEDは無理だが、緑のLEDなら点く筈。試しに直接緑LEDを繋いでみたら、やっぱり点いた。
緑LEDが点いた
しばらく点けたままにしてみたが、1分経ってもまだ点いている。LEDの光量から、流れている電流は0.5mA程度と思われるが、実際に測った訳じゃないから分からない。

 「それじゃぁ」と、翌日丸一日東の窓に置いて充電させ、LEDをどれ位点けていられるかを試してみた。
 充電時の回路は前回と全く同じ。LEDは高輝度でない安価な汎用の緑LEDを使う。テスターで直接電流を測ると、テスターの内部抵抗が大きくて電流が少な過ぎてしまうので、電池とLEDの間に4.7Ωの抵抗を電流検出用に入れてテストした。テスト開始時の電気二重層コンデンサの電圧は1.758V。
電気二重層コンデンサので夏は1.758V
緑LEDは、初めの1分はそこそこ結構明るく点いていたけれど、時間が経つに連れて徐々に暗くなって行く。
 そのままの状態で4分経過したら、かなり暗くなって影を作らないと点いてるのかどうかが分からなくなってきた。
4分経過
電圧が0.02V落ちている。
 更にそのままの状態で10分経過したら、緑LEDは辛うじて点いているのが分かる程度となった。電流検出用の抵抗に掛かる電圧は、たったの0.1mVしかない。
電流検出用の抵抗に掛かる電圧は0.01mV
この電圧から計算すると、流れている電流は0.2mA前後となる。

 初めてやってみた実験だけど、「電気二重層コンデンサって、案外電気を貯められるんだなー」というのが率直な感想である。
 今回使ったのは0.1Fの容量しかないので、これで時計を恒常的に動かせるかどうかは分からない。特に、夜間停止していた秒針を朝明るくなってグルっと動かす時には結構な電流が必要となる筈なので、それに耐えられるだけの電力を日中に貯められるかどうかが問題となりそうな気がする。
 だけど、何となくではあるけれど「何とか太陽電池だけで動かせそう」という気がしてきた。そろそろ時計への組み込みを考えるとするか...

(続く)
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電波時計が止まっちゃった(その3) [時計]

前回からの続き)

 具体的に回路まで考えていた訳ではないのだけれど、随分前から「時計の消費電力なんて微々たるもんだから、小さな太陽電池でも賄えるのでは?」と考えていた。それに、電池だと今回のような液漏れが起きるのは避けられないが、太陽電池なら交換の手間も省ける。
 「そういえば、小さい太陽電池があった筈」と部品箱を漁ったら、十年近く前に仕入れた三洋製が出てきた。
小さい太陽電池
サイズからして電卓用に製造された物と思うが、名古屋・大須へ部品の買い出しに行った際にたまたま安く出ているのを見かけて「何かに使えるかも」と購入してあった物だ。見た目から色素増感太陽電池と思われる。大きさは3.5×1.4cm、明るい曇りの室内で測定すると3V近くある(開放電圧)。
曇天室内で3V弱
面積が小さいので電流は0.25mAしかない(負荷抵抗はテスターの200Ω)。強い直射日光に当てるとようやく2mA近くになる。
曇天室内で0.25mA
一つでは電力が足りないので、複数枚を並列にして使う事になりそう。

 太陽電池は暗いと発電しないけれど、時計は24時間動きっ放しだから、昼間に発電した電力を貯める場所が必要だ。「確か買っておいた筈」と、また部品箱を漁って見つけ出した。
電気二重層コンデンサ
電気二重層コンデンサ5.5V0.1Fだ。これは他の回路修理に使って余った物。他にもう一つ2.5V1Fもあったけれど、電波時計の電源は単三電池2個(3V)だから、今回の用途では使わない。

 電波時計の説明書には「標準電波の受信は最大で1日6回」と書かれている。時計だけなら消費電力は僅かだから良いのだが、一日数回であっても電波を受信して時計に伝える回路が動くので、消費電力は確実に増える。
 標準電波を受信しない設定もできるから受信を止めれば良いのかも知れないが、せっかく受信機能があるのに使わないというのは情けないし勿体無いという気がする。だから、機能は活かしたままにしたい。
 また、電源投入時や電波受信が不安定で遅れたり進んだりした場合、針を現在時刻まで動かす必要がある。そうなると、通常とは比べ物にならないほどの電流が必要になる筈。
 そうやって色々考えてみると、0.1Fでは不足かも?と思う。とりあえずは2個を並列で使うけれど、容量不足と分かったらその時に追加しよう。


 ...複数枚で思い出したが、別の部屋で使っているソーラー式電波時計には、小さな太陽電池が10枚埋め込まれている。
使っているソーラー式電波時計
同じくシチズンの「エコライフ」という機種で、型番は「4FY614-0」。10年以上前、ホームセンターに行ったら、たまたま「最終処分展示品・箱無し」で安かったので購入した物。
 使われている太陽電池は4.5×2cm。同じ色素増感タイプだと思うけれど、手持ちの三洋製に比べて一枚当たりのサイズが2割近く大きい。時刻合わせにも耐えられるだけの電力を賄う為に、これだけの太陽電池が必要なのだろう。

 まとめると、現時点での懸念事項は三つある。
 一つ目は太陽電池の出力不足の可能性である。通常時は良いと思うが、時刻合わせ時には電力が不足するかも知れない。
 それに、電気二重層コンデンサに充電させるのは良いけれど、逆流防止でダイオードを入れると電圧が下がってしまう。シリコンダイオードだと0.6V落ちるけれど、ゲルマニウムダイオードなら0.2V落ちるだけだし、電流はせいぜい一桁のmAレベルだから実用上は問題無さそうに思うが、実際にやってみないと分からない。

 二つ目は電気二重層コンデンサの容量が足りないかも知れない事。
 時刻合わせ時の消費電力をどうやって賄うかという点さえクリアできれば良いのだが、禁じ手?としては電源投入時や時刻合わせ時だけ電池を使うという逃げの手もある。(笑)これも、実際にやってみないと分からないなぁ。

 三つ目は太陽電池への配線である。
 太陽電池の電極は導電性樹脂で、直接半田付けできない。こりゃぁ導電性接着剤を何らかの方法で仕入れる必要がありそうだ。

 何だか色々と苦労しそうだな...。(溜息)

続く
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電波時計が止まっちゃった(その2) [時計]

前回からの続き)

 時計が無いと何かと不便なので、改造を考える前に「とりあえず動くようにしなければ!」早速分解する事に。
 時計裏側にネジがあるけれど、外周に近い方は飾りの木枠を固定するネジなので、やや内側にあるネジ(赤の矢印)を外す。
ネジを外す
すると、蓋が外れて中が見える。
分解したところ
真ん中に針を動かすモジュール、下には電波受信回路の基板、左に制御回路の基板がある。電池ボックスは単体で右側にあり、他の基板に液漏れが影響しない構造になっている。たぶん設計者も電池の液漏れを考慮して、この形にしていると思う。

 モジュールは電波時計でない時計とほぼ同じ外観だが、制御回路からの信号を受ける基板がある点が普通のとは異なる。
時計モジュール
針を動かすツマミもあるが、通常は裏蓋の下なので操作する事は出来ない。
 制御回路の基板にはICチップが二つあるようだ。(黒の丸い部分)
制御回路基板
灰色の上の突起が時刻合わせ、下が電波受信のスイッチになっている。
  画像では分かり難いが、電波受信回路の基板の裏に、AMラジオとほぼ同じ形のバーアンテナがある。
標準電波受信回路基板
標準電波(コールサインJJY)は、福島県大鷹鳥谷(おおたかどや)山の40kHz、佐賀県羽金(はがね)山の60KHz、の二ヶ所から発信されている。AMラジオ(中波帯:526.5kHzから1606.5kHz)と干渉しないように、低い周波数の長波帯を使っている訳だ。この電波を受信する為にバーアンテナが必要なのである。

 肝心な電池ボックスは裏側の配線にまで電解液の結晶がびっしり。(滝汗)
結晶が端子にも付いている
この結晶は物理的にこそげ落とす以外に方法が無い。精密ドライバーでガリガリゴリゴリひたすら削ったが、10分以上もかかってしまった。
 電解液で配線も断線しかけていたので、一旦取り外して再度ハンダ付けするんだけれど、電解液が付着した金属面はハンダが乗り難くて非常にやり難い。すったもんだしながら、何とか半田付けできた。

 この時計に限らず、置時計は充電池だとまともに動かない物が結構あったりする。乾電池は1.5Vだが、ニッケル水素電池は1.4V(流す電流が少ない場合)なので、2個直列だと電圧が不足する為だ。百円ショップの時計は動かなかったけれど、幸いな事にこの時計は普通に動いてくれた。(安堵)

 とりあえず応急措置で電池ボックスを修理したけれど、ニッケル水素電池だとそのうちに止まってしまうかも知れない。
 今更普通の電池を使って何度も電池ボックスを修理したくはないし、以前から電池ではない別の電源を使用する事を考えていた。その「電源」とは?...誰でも分かると思うけど(^^;)「太陽電池」である。
 但し、「何となく頭の中で考えていただけ」で具体的な回路を考えていた訳ではないし、勿論テストなどもしていない。でも、いよいよ実行に移すべき時がやって来たようだ...

続く
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電波時計が止まっちゃった(その1) [時計]

 数日前の朝、自分の部屋にかけてある時計の時刻がおかしい事に気が付いた。
 しかし、1時間ほど経ってから再び見たら正常な時刻に戻っていた。この時計は標準電波が届くギリギリの位置にあるので、「何だか変だけど、直ったのなら良いか」と放置していた。
 ところが、今日見るとやっぱり時刻がおかしい。お昼近くなのに、5時少し前を指している。左のArmourlLite腕時計が正確な時間である。
時刻が狂っている
この機種はシチズンの「ネムリーナ」、型番は「4MY644-0」。暗くなると自動的に秒針が停止して「秒針のコチコチ音がせず、眠りを邪魔しない」というのが売りだった機種で、亡き父が何かの記念で貰って来た物である。

 「電波時計で時間が狂うなら、電池が無いんだな」と思い、電池室を開けてビックリ!!(@@;)
電池が液漏れ
電池(金パナ)が液漏れを起こしているではないか。取り出してみると、電解液の結晶が分厚く堆積している。
電解液の結晶が分厚い
かなり前から漏れていたようだ。今まで全く気が付かなかった。(x_x;)電池室の電極も結晶で傷んでしまっている。
電池室の電極も傷んでいる
本体裏にある注意書きには「年一回交換せよ」とある。
本体裏の注意書き
取扱説明書の仕様を見ると、電池は「毎日7時間の秒針停止で約2年」とある。「そういえば、この数年間でこの時計の電池を替えた記憶は無いなぁ。」
 時計のように消費電力の少ない機器にはマンガン電池を使うべきだが、マンガン電池が無いので使い古しのアルカリ電池を入れてあったのである。

 マンガンやアルカリの電池の場合、取り出す電流によって使用可能時間が変わる。だから、電池の容量は一概には言えないのだけれど、メーカの仕様書では、単三電池は「負荷電流20mAで140時間」(JIS基準)となっている。この数字で計算すると、容量は2800mAhとなる。
 「2年=2×24×365=17520時間」だから、1時間当たりに時計が消費する電流は「2800÷17520≒0.16mA」となる。実際に測定してはいないけれど、電波時計でない単純なクォーツ式時計に比べて消費電流はかなり大きいという感じがする。

 普通ならそのまま電池を交換するだろうが、拙者は随分前からマンガンやアルカリの電池は買わない事にしているので、当然在庫は無い。ニッケル水素電池を使っても良いのだけれど、他の時計で使ってみたら1か月程度で止まってしまったので、頻繁に見る時計で使うのは躊躇われる。
 「ウーム、いよいよ改造を考える時が来てしまったか...(--;)。」

続く
タグ:電波時計
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引き取り [時計]

 先日再調整を依頼した時計は、先月末に修理が出来上がったという電話を貰っていた。しかし、なかなか日程が合わず、ようやく16日に引き取りに行けることに。
 よりによって緊急事態宣言が東海地方まで拡大された初日となってしまったけれど、今日のタイミングを逃すと次は何時行けるのか分からない。お店での滞在時間を極力少なくするように心掛けながらジュリエッタで8時45分過ぎに自宅を出発。

 国道22(名岐バイパス)は思いの外交通量が少ない。緊急事態宣言のお陰なのだろうか。通常なら渋滞気味で名古屋市に入るまで50分以上かかるのに、30分程で庄内川を越えてしまう。「いつも1時間10分以上かかるから」と、自宅を早く出たのだけれど、このままではいくら何でも早過ぎる。仕方ないので、一旦大型商業施設の駐車場に入るが、8割ほどが埋まっている。
 ここで待つこと15分ほど、改めて中心部に向けて走り出す。

 地下の駐車場に入ってジュリエッタを止め、一旦地上に出たら10時を過ぎたところだった。わずかな距離だが店舗入り口まで歩くと、雨天なのに行き交う人の数の多い事っ!
店舗入り口
「これじゃ緊急事態宣言の前と変わらんじゃん」と思いながら店舗へ。
 入り口には店員が一人、入ってくる人の顔を映して体温を測定している。測定で問題無ければ、隣にある消毒液で手を消毒してから入店となる。

 開店してからまだ10分も経っていないというのに、どのフロアもかなりの客が歩いたり店員と話し込んでたりしている。この風景を見る限りでは「宣言してもしなくとも一緒」という感じである。ひょっとしたら「緊急事態宣言だから緊急に百貨店へ行こう!」という事なのかも知れない。(謎)
 時計修理の受付に行き、「修理が終わったと電話を頂きました」と申し出る。すると店員が一旦奥に引っ込み、しばらくして時計を持って出てきた。店員曰く「お預かりした時のお話では1日15秒ほど狂うとの事でしたが、こちらで計測しましたら平均で+17秒でした。改めて調整して、現在は平均で+5秒になっております。また、秒針が停止しないという現象も、このように(と言いながら操作して見せる)機能しております。」どうやらきちんと直ったみたい。再修理なので費用は掛からなかった。

 時計を受け取ったら、即刻店舗から出て駐車場へ直行する。これで、今日衝立を介して比較的近い距離で話した(家族外の)人数は一人だけだ。
 ジュリエッタに乗り込み、地上に出ると...うわぁ、凄い車の数!「そっかー、地下鉄やバスだと感染が怖いからかなぁ」と思いながら渋滞気味の中心部をノロノロ進む。市街地を抜けて国道22に入るが、こちらもかなりの交通量、交差点周辺は渋滞気味になっている。午前中は名古屋中心部へ向かう車線が混雑するんだけれど、今日はどちらの車線も同じように混んでいる。お陰で巡航速度が遅くて、ギアをなかなか6段に入れられない。頻繁に3段から5段の間を行ったり来たりするので、左の腕が草臥れてしまった。
 行きは1時間弱だったが、帰りは1時間20分ほどかかって自宅に到着。

 以後、そのまま使っているけれど、今のところ精度も含めて問題無く動いている。
再修理した時計
これで、もう再修理の必要は無い...と良いんだけど。(汗)
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機械式時計とマグカップ [時計]

 昨年末にオーバーホールの終わった機械式時計は、三ヶ月ほど経った頃から妙に進むようになってしまった。
オーバーホールが終わった時計
そのうちにハックが効かなくなってきて、
ハック:リューズを引くと秒針が止まる機能。
更に進むようになって日差+15秒以上になり「こりゃおかしい???」再びお店に持ち込む羽目に。渋滞する名古屋市内を走るのは嬉しくないが、仕方あるまい。
オーバーホールを依頼した店舗
修理伝票を見せながら若い店員に状態を説明。以下、その時のやり取りだ。
店員:あぁ、そうですか。では確認します。
   (時計を色々動かしてみる。)
店員:ハックは普通に動きますよ??
拙者:え?どれどれ...
   (時計を受け取って操作する。)
   やっぱり秒針止まらないですよ。
   (店員の目の前で操作して秒針が止まらない状態を見せる。)
店員:あ、おかしいですね。もう一度確認します。
店員がリューズを4回ほど押し込んだり引き出したりした後、もう一度引き出したら「あっ」という店員の声。店員の手元を見ると、すっこ抜けた巻き芯が一つ...。\(^^;)/
巻き芯:リューズが付いている棒状の部品。
店員:抜けちゃいましたね。(軽~く一言...。)
   (そのまま押し込んで時計に戻す。)
   では再びお預かり致します。
   4週間ほどお時間がかかってしまいますが宜しいでしょうか?
拙者:はい、お願いします。(本当に大丈夫...だよねぇ?)
のんびりしていると駐車料金が嵩むので、時計を預けたら慌てて店を出た。

 帰り道、序でにクシタニ名古屋店に寄る。2年以上前にスタンプカードは印が全部埋まっていたのだけれど、なかなか立ち寄る機会が無くて景品に交換していなかったのだ。
 お店で早速交換して貰う。序でに、出来上がったばかりのカタログもいただいた。
マグカップとカタログ
以前はマグカップだけだったのに、今はレザーのキーホルダーも選べるようになっていた。
 クシタニがCBM(コーヒーブレイクミーティング)でスタンプカードを初めて出した時にはスタンプ欄は3個だけだった。が、一年後には4個になり、その次は6個に。
 今回交換したカードは6個で、このカードが満杯になった少し後にコロナウィルス蔓延の関係でスタンプカードは廃止となった。
 その代わりに、クシタニのスマホアプリでスタンプを集める仕組みになったけれど、スタンプ欄は9個になっている。CBMは開催回数が少ない上に、九州や北海道での開催もある。これじゃ、一年で欄を埋めるのはまず無理だ。
# クシタニもなかなかやってくれるねぇ。 そういえば、クシタニやカドヤの製品はライコランドなどの量販店では見かけなくなった。CBMとは直接関係無いだろうけれど、利益率やらなんやらの都合で自社販売に絞っているのかも知れない。

 その数日後、別のお店から「修理不能」という連絡を受けて、もう一つの機械式時計を引き取ってきた。RADO(ラドー)のRoyal Elegance(ロイヤルエレガンス)、昭和の時代の時計である。
ラドー・ロイヤルエレガンス
このデザインが好きで、わざわざ探して中古で購入した物だ。
 Vacheron Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)に同じデザインで本体がゴールドのモデルがあるけれど、車一台が軽く買える(!)お値段である。例え冗談であっても手を出せる額ではないので、近年になって取引価格が落ちてきたRADOを探したのであった。

 お店で受け取る時に修理不能の理由を尋ねたら、「メカを本体から取り出せないから」と。という事は、巻き芯を抜くところまでは出来たのだろう。自宅に戻り、裏蓋を開けてみた。
裏蓋を開けたところ
一見問題なさそうだが、よく見るとメカと本体の間に隙間が全く無い...のではなくて、メカの方が裏蓋の穴よりも大きいのだ。
裏蓋の穴より内部の機械の方が大きい
この裏面はプレス圧入になっているようだ。専用プレス機を持っている修理業者でないと、作業は恐らく不可能だろう。メーカ送りにすれば間違いなくオーバーホールできるだろうが、一体幾らかかるのか分かったもんじゃない。
 とりあえず、古いRADOも手掛けているお店に当たってみようかと考えている。でも、そのお店も名古屋中心部なんだよねー。(溜息)
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再び目覚まし時計の修理 [時計]

 だいぶ前に修理した目覚まし時計はその後も正常に動いてて、いつも寝床の隣に置いて使っている。
修理して使っている目覚まし時計
ところが、先日朝起きた時に何気なく見たら「ゲッ、液漏れしてるやん!」(滝汗)この画像を見て気が付いたのだけれど、LEDライトを数多く出しているGENTOSが販売した時計で、型番はFT-175というらしい。
液漏れしている
慌てて電池室の蓋を開ける。液漏れしてからだいぶ時間が経っているらしく、漏れた液が乾燥して結晶し白くなっている。
結晶で白くなっている
電池を取り出すと、右側の電池が液漏れしていた。
右側の電池が液漏れしている
電池室も結晶で白くなっている。
電池室も結晶で白い
漏れた液は内部にも浸入していた。電極に繋がる端子がアルカリ性の液体に浸食されて、青緑色の結晶が付着している。
裏側の端子まで液が回り込んでいた
電池室の端子に付着した結晶をピンセットで削り取り、更にNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたけれど、電池を入れても通電しない。
 「何でぇ?」と思ったが、よく見ると表面のメッキが剥がれて荒れた表面が剥き出しになっている。電池を指でクルクル回すと通電する場合もあるから全く電気が流れないという訳ではないが、接点としては何とも心許ない状態である。一寸した衝撃、例えば布団の端が当たった程度であっても、接触が悪くなって電気が流れなくなる事も十分考えられる。「うーん...どうせなら、単一仕様にしちゃおう!」
 電池ボックスの配線を通す穴を開ける。
配線用の穴を開けたところ
電池ボックスの配線をハンダ付けしようとしたら、端子から配線が外れてしまった。
端子からハンダ付けされた配線が外れた
電池から漏れた液は端子のメッキの内側に染み込んでメッキ層を剥がしてしまっていたのだ。恐るべし電解液、である。端子を濡れティッシュで確り拭き取り、更にNevrDullで磨いてからハンダ付けした。
改めてハンダ付けしたところ
電池ボックスはグルーで固定した。
グルーガンで電池ボックスを固定した
ある程度使ってあって、30Ω負荷を掛けると1.25Vになってしまう単一電池を入れる。
使い古しの単一電池を入れたところ
時刻を合わせて、アラームが動く事も確認できた。
修理が終わった目覚まし時計
これで普通に使えるようになった。目出度しメデタシ、である。
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機械制御式時計のオーバーホール [時計]

 先月上旬に依頼してあった機械制御式腕時計のオーバーホールが出来上がったという連絡を貰ったので、12日にジュリエッタで引き取りに出かけた。

 10年ほど前までなら名古屋市まで45分もあれば行けたのに、今は1時間以上も掛かるようになってしまった。道が細い割に交通量が多いのと、どう考えても不必要な一方通行の極端な多さ、それに何故か自然増殖する信号機のお陰だと思う。
 しかも、次の信号は相当な速度を出さない限り青で通過できない設定になっているから、信号機が増えたお陰で「とにかく先を急がなきゃ」という心理が余計に煽られる。県警職員は時間に追われていないから良いだろうが、一般の人にとって「時は金なり」なのである。だから、信号が青になると必ずと言っていい程「信号グランプリ」状態になる。そんな時に年寄りがヨロヨロト道へ飛び出して来たら、停まるどころか避ける事すら無理だ。
 それでも愛知県警は「不要な一方通行の多さ」と「不要な信号機の多さ」が事故増加に直接結びついている事を未だに認めようとしないから、今後事故は更に増えるだろうなー。

 ...そんな他愛もない事を考えながら走る事一時間と少々、目的地の店に辿り着いた。
依頼した店舗
時計売り場に行き、一か月ぶりに時計と再会を果たした。
オーバーホールが終わった時計
下にある小振りの巾着袋は、オーバーホールされた時計が入っていた袋である。

 この時計は中古で、数年間かけて高級オーディオ機材・カメラ機材・音楽機材を大量に手放し続けて拵えたお金を使って、今年の2月に購入した。購入したお店から「正常な動作ではあるものの、過去の使用履歴やオーバーホール歴が判らないので一度オーバーホールした方が良いです」と言われていた。
 それでもしばらくの間は順調に動いていたのだけれど、3か月ほど経った頃から微妙に時間が遅れるようになった。「あぁ、少し遅れるようになったなぁ」と思っていたら、その後は遅れ方がどんどん酷くなっていったので「こりゃマズイぞ。」ネットで調べて今回のお店に持ち込んだ、と言う訳だ。
 メーカに直接出す事も出来るそうだが「当社でも対応できます」という話だったし、メーカ送りよりも費用が安いので、そのままお願いした。

 でっ、早速使っているんだけれど、当然のことながら時間はとても正確である。また、全体的に磨きを掛けてくれたお陰で、とても奇麗になっている。勿論「誤差は年1秒未満」なんてのを売りにしている高級クォーツほどの精度は望めないにしても、一週間時刻合わせが不要な程度の精度がある。

 庭仕事や機材修理などの作業時以外はたいてい腕時計をしている。機械制御式はクォーツよりも重さがあって、腕にしていても常にその存在を感じるから、時計をしていないと何となく物足りなく感じる時もある。
 クォーツだと軽いので存在感が殆ど無く、「あれっ、時計してたっけ?」とわざわざ腕を覗き込んだりする時もある(笑)けれど、機械制御式ではそういった事はない。

 メインで使っている時計が戻ってきたので、次はサブの時計をそろそろオーバーホールに出そうと考えている。
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