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またマジ軽ロボのLED交換 [自転車]

 普段乗っている自転車FELT SPEED50に付けた2つのマジ軽ロボAKW-3000のうち、一度も壊れていない方が点かなくなってしまった。 以前にもマジ軽ロボAKW-3000のLEDを交換したけれど、どうもこのロットのLEDは不良が多過ぎる。中国製の外れLEDを使ってしまったようだ。
LEDが切れたマジ軽ロボAKW-3000
片方が正常で実用上は問題無い為、切れているのに気が付いてから1か月以上放置してあった。

 今夏から早朝走っているコースは高齢者の散歩コースにもなっていて、かなりの人数が歩いている。自転車と歩行者の通行区別があって白線も引かれているけれど、高齢者は全く御構い無しに自分の好きな所を歩いている。
 高齢者は高音域が聞き取り難くなっていているのかベルを鳴らしても聞こえないらしく、近づいてもこちらの存在に気が付かない事が多い。しかも、日の出の時間が遅くなってきて周囲も暗くて見難くなっていくので、ライトで照らせばこちらの存在に気が付いてくれる可能性が高くなる。
 そうなると、1灯よりは2灯の方が良いので、直す事にした。

 まず、ボディ本体を分解して内部を取り出す。反射板のメッキがかなり剥がれている。
劣化した反射板
しっかりした筐体に見えるが、内部に雨が入ったらしい。樹脂のメッキは無電解メッキで、素人には修復は難しい。だから、ここはそのままとする。
 基板を外すと、こちらにも雨で流れ込んだ埃が乾いてLEDの外側に白く固まっている。
IMG_8738.JPG
画像左側がダメになったLEDだ。拡大すると、発光部分から表面に向かって黒い部分が立ち上がっているような状態になっている。
壊れたLEDを拡大する
発光部を樹脂で封印してあるけれど、その封印が甘くて僅かな隙間から空気が侵入し、光って温度が上がった状態の時に発光部分に空気が触れて一気に酸化したのでは?と思う。ちなみに、正常な方を拡大すると、こんな感じ。
正常なLEDは綺麗な黄色
拡大用レンズに古いシマミを使っているのできっちりした写りにはならないものの、大まかな構造は分かると思う。

 LEDを交換する前に、フォトダイオードを取り外す。
フォトダイオードを取り外す
こうすると常時点灯の状態になる。マジ軽ロボ発売時は昼間ライトを点ける習慣が無かっただろうから、わざわざ明るさを検知してライトを消す回路が入っているけれど、今は昼間でも点いている方が好ましい。
 LEDは以前購入してあったものの残りをそのまま使う。
I日亜化学工業のチップLED
日亜化学工業のNFSW036CTである。今回切れたのは1つだけだが、この際2つ共交換する。前回と同様、古いLEDを取り外し、新しいLEDを取り付ける。チップ部品用のハンダゴテがあれば良いが、生憎そういう物は持っていないので、普通のハンダゴテで古いLEDを無理矢理外す。
無理矢理外した古いLEDチップ
かなり無理して外したので、どれも壊れているけれど、再利用する訳じゃないから問題無い。
 取り付けたLEDがコテの熱で駄目になっていないかどうかを念の為にチェックする為、乾電池を繋いで動作確認する。点灯しているのを分かり易くする為に、わざと露出を切り詰めて暗く写している。
ハンダ付けしたチップLEDの動作確認
2個ともちゃんと点いているのでOKだ。

 本体は底面にフォトダイオード用の穴が開いているので、グルーガンで塞ぐ。
ライト本体の穴をグルーガンで塞ぐ
いい加減に作業したら、気泡が入っちゃった。(汗)
グルーガンで塞いだが気泡が入ってしまった
雨などが入り込まなければ良いので、このままで差支えない。後は元通り自転車に取り付けて完成である。
修理したマジ軽ロボを自転車FELTに取り付ける
ライトが2つになって、以前よりは良くなった。

 マジ軽ロボが発売された頃は、まだまだ豆電球とブロックダイナモの組み合わせが普通で、高価格帯の自転車のヘッドライトにようやくLEDが採用され始めた。ダイナモ不要というのは画期的だったし、実用になる程度の明るさがあったから、製品として成り立ったのだと思う。真っ暗な中を走るというのであれば1つでも十分、2つあればとても明るく感じる。
 しかし、LumotecやDosunなどの明るいLEDライトが出てきている現在では、2つでもやはり「暗い」。高齢者に気付いて貰う為のライトなら、ある程度周囲が明るくなっても「自転車のライト」として認識できるような強い光が欲しいと感じる。こりゃー今後の検討課題ですねぇ。

自転車のライト増設 [自転車]

 近所への足に使っている自転車(いわゆるママチャリ)には、マジ軽ロボAKW-3000を2つ取り付けてある。昔ながらの豆電球よりは多少明るいし、2つあるから問題は無いけれど、街路灯の無い真っ暗な道を走るには少々心許ない感じもする。「もう少し明るさが欲しいな」と思っていたら、オークションに手頃な物が出品されたので早速落札した。
落札したブロックダイナモ
丸善電機産業株式会社の「LEDブロック型発電ランプMagboy1.2W型」の中古である。
中古のマグボーイ1.2W型
ランプの両側に赤いLEDがあり、走行後停止してもしばらく点滅するという機能が付いている。中古品なので、ランプ本体は全体的にくすんでいる。
マグボーイのランプ本体の樹脂が劣化して濁っている
念の為にフロントレンズを取り外してチェックしたが、内部は綺麗である。
マグボーイ内部は綺麗
レンズの樹脂が劣化して濁っているので、磨いても綺麗にはならない。実用上は問題無いので、このまま使う。

 早速自転車に取り付ける。自転車にはダイナモを支えるステーが予め用意されていて、しかも位置を調整できるようにネジ穴が上下にかなり長いので、マジ軽ロボと干渉せずそのまま取り付けられた。
自転車にマグボーイを取り付ける
前から見ると、こんな感じである。
取り付け後、前側から見たところ
暗くなってから走ってみたが、明るさは十分だ。

 マジ軽ロボが発売された頃はLEDが照明として使われ始めて少し経った頃で、当時としては明るかったし画期的でもあったが、現在のLEDライト比べると、やはり暗く感じてしまう。ダイナモは非接触式より発電量が大きいので明るいのは当然としても、LEDも改良されていて明るくなっており、それを基準にマジ軽ロボを見ると隔世の感がある。
 今回ブロックダイナモを取り付けたのにはもう一つ理由があって、現在のブロックダイナモのサイズを知りたかったからだ。お蔭で取り付けの見当も付いたので、そのうちにもう一つ手に入れて別の自転車に取り付けてみよう。

テールランプの修理(その3:再修理編) [自転車]

 前回作成したテールランプが走行中の振動で外れ、一部が壊れてしまった。具体的には、赤いレンズ部が外れ、中の反射板が割れちゃったのだ。
内部の反射板が割れた
自宅にあるボンドだと樹脂の接着は必要な強度が出るまで時間がかかるので、修理中は、反射板が無い状態のまま透明テープで止めて使っていた。
応急措置の為透明テープで固定した
ところが、今度は本体を固定していたタイラップが切れてしまい、配線部のギボシも取れちゃったのである。
タイラップが切れてギボシも外れた
通学に使うのは9月からだが、今のうちに直しておく。

 まず、反射板をボンドでくっ付ける。接着面の強度が出るまでに時間がかかり、しかも割れた箇所の都合で大きな破片を接着してからでないと小さな破片を接着できないので、この状態になるまで3日もかかってしまった。
割れた反射板をボンドで接着
破片全てを集める事が出来なかった為、角の一部が欠けたままだが、実用上は問題無いのでこれで良しとする。
 次に、外れたギボシを再度こじ開けた。
カシメたギボシをこじ開けた
こじ開けられる位だから、前回のカシメ方が甘かったようだ。今度はしっかりとカシメる。
ギボシをカシメ直した

 止めてあったテープを剥がしたら、気温が高かったせいかテープの接着剤がテールランプ本体側に残ってしまった。
テープの糊が残ってしまっている
このような糊を取るクリーナーが市販されているけれど、本体は小さいので、新しい粘着テープで糊を剥がす。これが結構な手間だった。剥がしたら、落下した時に路面かどこかで擦れたような細かい傷が付いているのに気が付いた(丸で囲んだ部分)。
落下時に出来たらしい傷
このままでも差支えないが、どうにも気になるので液体コンパウンドで磨いたら、他の部分との差が案外大きくて磨いた部分だけが妙に目立つので、赤いレンズ部全体を大雑把に磨く。
テールランプのレンズ部を磨いた後
 切れたタイラップは短く切り、新たにタイラップを通し直す。しっかり固定できるように、テールランプ本体の端に穴を開けて通す。
テールランプにタイラップを通す穴を開ける
内側に電池ボックスの出っ張りがあるので、それを避けて穴を開ける。
テールランプにタイラップを通す穴を開ける
タイラップを通したら、その部分から雨水が入らないようにグルーガンで塞ぐ。
グルーガンで穴をふさいで防水する
後は元通り組み立てればお終いである。

 「しかし、何故振動で外れたんだろう?」以前作成したのと同じ百円ショップで同じ製品を買っているのに、こちらだけ外れるなんておかしい。あちこち眺めていて、レンズ部と本体とを固定する部分の噛み合いが少し甘いのに気が付いた。
テールランプ本体とレンズ部が噛み合う部分
本体側の爪となる部分は角が丸く、しかも飛び出し方が何となく少ないように感じる。歩道と路面の段差は数cmだと思うが、そこを超えると自転車全体にかなり大きな振動が伝わるから、噛み合わせが甘いと外れてしまう可能性は十分にありそう。そこで、噛み合う部分に、固形化するとゴム状になるボンドを塗ってから嵌めた。接着能力は少し弱いかも知れないが、少しは振動を吸収するだろうし、また外れるような事にはならないだろう。
元通りに組み立てた
これで修理は完了だ。
 早速取り付けるが、「高い位置に付ける方が、後方からは見易いだろう」と考えてカゴの上の方に取り付けた。すると、今度は配線が届かない。(滝汗)
カゴに取り付けたが配線が届かない
タイラップを切る訳には行かないし、フロントランプからの配線には余裕が無いので、どうしようもない。
# かつて各職場で「仕事は段取り8割、事前の段取りが重要だっ」なんて言ってた割には...ねぇ。(^^;)
配線を継ぎ足すほかないが、生憎ギボシを使い切ってしまってて手持ちが無い。ホームセンターへ行って仕入れて来るか。(汗)

マジ軽ロボとテールランプ [自転車]

 普段の足に使っているクロスバイクFELTにはマジ軽ロボAKW-3000を2つ取り付けてあるけれど、テールランプは反射式のものだけで少々不安。そこで、前回子供の自転車から取り外した古いテールランプを流用して取り付ける事にした。

 まず、分解したテールランプのLEDを念の為にチェックすると、何と点かない。
取り外したLEDは点かない
同じテールランプから取り外して保管してあったLEDはちゃんと点く。
保存してあったLEDは点く
取り外した回路は電解コンデンサだけでなく、LEDもイカレていたらしい。光る部分を拡大して見る。
LED発光部を拡大する
点かない方(画像右側)は正常な方(画像左側)と比べると、細い接続線との接合部が膨らんでいる。接合部が剥がれたのかも知れない。

 次に、マジ軽ロボを一つ外す。
FELTから外したマジ軽ロボAKW-3000
分解して中の基板を取り出す。
マジ軽ロボを分解して中の基板を取り出す
赤いLEDはランプ本体の左右にあって走行中に点滅する。ハンドルにマジ軽ロボを2個平行に並べて付けているから、互いに内側になるLEDは意味が無いので、それをテールランプに流用する。赤いLEDを取り外し、念の為に付くかどうか確認する。
外した赤いLEDの点灯確認
高輝度タイプでは無い為、ある程度の電流を流さないと明るくは光らない。このLEDをテールランプに取り付ける。
赤いLEDをテールランプに配線する
LEDを外した基板に配線をハンダ付けし、本体下側の穴に通す。
マジ軽ロボの改造
このままだと雨や虫が入るので、グルーガンで塞ぐ。
グルーガンで防水
テールランプに付いていた線はかなり短いので継ぎ足す。
テールランプの配線を継ぎ足す
大きな電流が流れる場合はハンダ付けはご法度だが、せいぜい数mAしか流れないから問題無い。熱収縮チューブで軽く防水にしておく。
完成したテールランプ部
元通りに組み立ててFELTに取り付け、配線すれば完成である。
FELTに取り付けた改造後のマジ軽ロボとテールランプ
もう一方のマジ軽ロボも同様に改造すればテールランプのLEDが2個になるけれど、配線が2本になるし、そこまでする必要性は今のところ感じられないので、今回はこれで良しとする。なお、テールランプへの配線はとりあえず接続しただけで固定も何もしてないので、そのうちにきちんと処理しよう。

テールランプの修理(その2:再作成&完成編) [自転車]

 かなり前に子供が通学に使っている自転車のテールランプを修理したことを書いたが、その後も失敗の脱力感でずーっと放置してあった。
 先日、部品の買い出しへ行く際、「そういえばテールランプがほったらかしになってるなぁ」と思い出し、序に必要な電解コンデンサを買っておいたので、重い腰を上げて修理に取り掛かる。

 まず、動かないテールランプを外した。
外した改造済テールランプ
このランプの筐体は流用するので、分解して中身を取り出す。
改造済テールランプを分解する
前回の時は気が付かなかったが、グルーガンで防水してあったのに内部に水分が乾いたような痕跡が残っていた。「おかしいな?」と思いながら外した基板を眺めていたら、電解コンデンサが液漏れを起こしたような痕(赤で囲んだ部分)があるではないか。
液漏れらしき痕のある電解コンデンサ
コンデンサの頭部を見ると、防爆弁の周囲に電解液が乾いたような茶色の痕(赤で囲んだ部分)がある。
防爆弁周辺にも電解液が漏れたような痕がある
夏の高温で液漏れを起こしたか、或いは「過電圧」辺りが原因として考えられる。ダイナモの発電容量とヘッドライトの消費電力を考えると電圧が上がるとは思えないが、通学路の途中に結構長い直線区間があって高い巡航速度を維持すれば発電電圧がコンデンサの耐圧を超えてしまうという可能性もゼロではない。
 だから、今回は耐圧が35Vのコンデンサを選んだ。テールランプは百円ショップで新たに購入したが、他は全て手元にある中古品だ。
テールランプ改造の材料
回路は以前作成した弛緩発振回路と全く同じだけど、使うトランジスタが違うので、念の為に仮組して動作を確認しておいた。
ブレッドボードに仮組した弛緩発振回路

 テールランプを分解する。流用するのはLED一個だけなので、不要な部品は取り外す。
テールランプを分解する
LEDの基板を流用して配線しておく。
LED基板に配線する
 前回は「停車してもしばらく光るように」と電解コンデンサの容量を4700μFにしたが、テールランプに収めるにはサイズが大き過ぎた。今回は電圧の変動を抑える程度で良いと割り切って、1000μFとする。それでも単四電池より太いので、電池ボックスの部分を削らないと入らない。
テールランプの電池ボックス部を削る
ネジ止めする部分の強度を落とさないように注意しながら削って、何とかコンデンサが収まるようになった。
削った電池ボックスに電解コンデンサを収める
ユニバーサル基板に回路を組み、コンデンサとLED基板も配線してみると、基板に載っているトランジスタの厚みが結構あって、そのままでは収まらない。
全てを配線したが、肝心な基板が収まらない
仕方ないので、電池ボックス部を再び削る。ネジ周辺を極力削らないようにして、強度が落ちないように注意した。
また電池ボックスを削って基板を収める場所を作る
外への配線や基板をグルーガンで防水して組み立てる。何とか収まった。
組み立てた改造テールランプ
カゴに直接取り付けるので、電池ボックスの蓋に穴を開けてタイラップを通し、グルーガンで防水する。
蓋にタイラップを通してグルーガンで防水しておく
念の為に動作確認してから、カゴに取り付けて完成である。
 これで暗くなってからも、多少は安心だ。

サイクルコンピュータ用マグネットの修理など [自転車]

 子供の自転車(ラレーTM7)に取り付けてあったサイクルコンピュータ用のマグネットが取れてしまった。
一部が壊れたサイクルコンピュータ用マグネット
走行時の振動で樹脂の部分が一部割れて取れちゃったようだ。
一部が壊れたサイクルコンピュータ用マグネット
子どもは毎日自転車で通学しているので、FELTに付けてあったマグネットをラレーの方に取り付け、壊れた方を直すことに。

 直すといっても、割れていない側の樹脂を割れた側と同じように削るだけ。
樹脂を削って修理する
やすりで10秒ほど削って完成。これをFELTに取り付ければOKである。
FELTに修理したマグネットを取り付ける

 ついでに、走行中の振動でカタカタと五月蝿かったリア側の泥除けの一部をカットした。
リアの泥除けの一部をカット
フロントディレイラーと干渉してて常時音を立てていた部分だが、カットしたら音も無くなってスッキリ。念の為にフレーム側に養生テープを貼って、切り口が当たっても傷が付かないようにしておいた。

 更に、シートを入れ替える。今FELTに付いているシートは「SELLE-SMP」の「TRK 穴あきサドル」で、分類上はコンフォート系に属するらしいが、拙者の体形には合わないらしく走り出して10分程度で痛くなってくる。そこで、使用頻度の低いMTBモドキのシートを一時的に借用することにした。
自転車のシート(交換前)
手前が今までFELTについていたシート、奥がMTBモドキのシートである。これを入れ替えた。
FELTのシートを一時的に入れ替えた
MTBモドキは購入して5年ほど経っており、シートがかなり傷んでいるけれど、こちらの方が痛みが遥かに少ない。ただ、シート表面のあちこちが裂けて破れたりしているので、近いうちに新しいシートを調達せねば、と考えている。

 一寸した作業ばかりだけど、以前よりもかなり快適に走れそうだ。

またLEDライトの修理 [自転車]

 子供の自転車のLEDライトを先日直したばかりだが、サブで付けてあるマジ軽ロボAKW-3000の片方が点かないのに気が付いた。「またLEDが切れたか?」と思ったが、ライト本体側に異常は無い。
 そこで、発電部をチェックすると、確かに端子に電圧が来ていないので、まず自転車から外す。
取り外したマジ軽ロボAKW-3000の発電部
外観を見る限りは何とも無いので、内部がおかしくなっているようだ。早速ネジを外すと...やはり断線していた。
マジ軽ロボ発電部内部で断線している
この線は薄くて透明なコーティングがしてあってそのままハンダ付けは出来ないので、切れた位置から1cmほどをサンドペーパーで磨いて金属の部分を出してからからげる。
壇千部をからげておく
断線した部分をハンダ付けして元通りに組み立てれば、修理はお終いである。念の為に、抵抗値を測ってみた。
修理後の抵抗値
直流抵抗で15Ω近くもあるので、鉄心にかなり多くの回数を巻きつけているようだ。
 車体に取り付けて結線し、受光部を手袋で隠して動作を確認する。
修理後の動作確認
ちゃんと光っている。これで修理は完了である。

LEDヘッドライトの修理はしたけれど? [自転車]

 子供が「自転車のライトが点かなくて、中からカタコト音がする」と言うので自転車から取り外した。以前にも修理したBusch+Müller(独ブッシュウントミュラー)社の「LUMOTEC LYT SENSO PLUS(ルモテック LYT センソプラス)」だ。
LUMOTEC LYT SENSO PLUS
前回と同じようにレンズ部を取り外すと...えーっ!?コンデンサ(矢印)が外れてる!ではないか。
中でコンデンサが外れていた
取り出してみると、点溶接されている足の部分も外れている。
電気二重層コンデンサの足が取れてしまった
足の部分が金属疲労を起して折れた後、恐らくは走行中の振動で飛び跳ねてるうちに点溶接の部分も取れちゃったんだろう。足を元通りにするのは難しいので、同じサイズの電気二重層コンデンサをネット上で探して取り寄せた。
取り寄せた電気二重層コンデンサ
左が取り寄せた新しい方で、これも足が点溶接されている。何か対策をしないとまた外れるかも知れない。
 基板には折れた足が残ったままだ(矢印)。
基板に折れたコンデンサの足が残っている
ハンダを溶かして足を取り除く。
折れた足を取り去った基板
両面基板で少々面倒だった。そして、新しいコンデンサを取り付ける。
電気二重層コンデンサを取り付けた基板
このままだと振動でまた外れてしまいかねないので、グルーガンを使ってゆるく固定しておく。
グルーガンで電気二重層コンデンサを基板に固定する
部品の足だけでなく、点溶接の部分もグルーで軽く固定しておいた。
グルーガンで電気二重層コンデンサを基板に固定する

 コレだけ大きな部品がライト内部で飛び跳ねれば当然無傷という訳には行かず、案の定、レンズ部は内側が傷で白く濁ったような感じになってしまっていた。傷が深くて液体コンパウンドでは手に負えないので2000番のサンドペーパーを使う事にした。
内部レンズの傷を2000番のペーパーで整える
ペーパーで表面を滑らかにしてから液体コンパウンドで磨けばかなり綺麗になる筈。
 まずレンズ部から作業を始める。これが作業前の状態。
傷で白く濁ったレンズ部
2000番のペーパーで表面を滑らかにする。
2000番のサンドペーパーで均す
更に液体コンパウンドで磨けば、そこそこ綺麗になる。
レンズ部を液体コンパウンドで仕上る


内部にあるレンズも同じように傷で濁っている。
傷で白く濁った内部レンズ
こちらも表面を2000番のペーパーで均す。
内部レンズを2000番のサンドペーパーで均す
そして液体コンパウンドで仕上る。
内部レンズを液体コンパウンドで仕上る
元通り組み立てて取り付ければ完成である。
修理し終えたLEDヘッドライト
後は暗くなってから実際に走って確認すれば作業完了だ。

 暗くなってから走ってみると、ちゃんと点く。「さぁて、これで良...待てよ、何か変だぞ?」
 遠方を照らす真ん中のLEDは正常に点いているけれど、手前を淡く照らす筈のサブLED2個が点いていない。本体裏側にあるスイッチを切り替えても結果は同じ。しかも、停まってもコンデンサに貯まった電力で暫く点いている筈なのに、停止と同時に全て消えてしまう。振動でコンデンサが飛び跳ねた時に回路の部品を痛めちゃったらしい。
 この回路は全てチップ部品で組まれていて、しかも本体内部はギリギリのサイズなので、チップ部品でない部品を使って修理すると基板が収まらなくなってしまう。
 ヘッドライトとしては一応使えるようにはなったが、完全な状態に戻す事は出来なかった。今はこのままで問題無いが、冬の時期は早く暗くなるので、通学が少々心配。状況によっては新調する必要があるかも知れないナ。

自転車のシフトレバー修理 [自転車]

 子供が以前通学で使っていたMTBモドキは、通学で使わなくなってからも時々子供が使っている。
通学には使わなくなったMTBモドキ
先日、「フロントギアの切替ができなくなった」と言うので見たら、樹脂カバーは外れて内部の部品も割れている。
壊れてしまったグリップシフト
力がかかる部分も樹脂製で、経年劣化で割れちゃったみたい。
樹脂の割れた部分を再接着しても恐らくまた割れてしまうので、新品を用意して交換することにした。
新品のグリップシフト
しかし、車体がかなり汚れている。
洗車前のMTBモドキ
この状態だと部品に砂などを嚙み込み易くなるので、カーシャンプーを使って全体を洗ってから作業する。
 グリップシフトなので、ラバーグリップを抜かないとシフト部が抜けない。ところが、ラバーグリップがなかなか抜けてくれず、随分と時間を使ってしまった。
やっと抜けたラバーグリップ
ハンドルは、風雨に晒された部分が塗装が劣化して艶消しのような状態になっている。
ハンドルの塗装が劣化して艶消しに
購入直後はラバーグリップで隠れていた部分と同じように艶があったけれど、購入して5年以上経つから仕方ないか。
取り外したグリップシフトは、画像では結構綺麗に見えるけれど、実際にはかなりヤレた感じになっている。
取り外したグリップシフト
インナーワイヤーは思った以上に綺麗だった。
新しいグリップシフトを取り付け、インナーワイヤーをアウターケースに通す。その際に、念の為にワイヤーに薄くグリースを塗る。
ワイヤーに薄くグリースを塗る
こうすれば、水分が入ってきても直ぐ動きが渋くなることは無いだろう。これで一通りのメンテナンスはお終いである。
修理が終了したMTBモドキ
今の時期はまだ日が短いので、このままでは少々心許ない。そこで、使っていないマジ軽ロボAKW-3000を取り付けた。
マジ軽ボロを取り付けたMTBモドキ
念の為に、暗くなってから近所を少し走り回ってライトがちゃんと路面を照らすことを確認した。

 これで、当分は問題無く乗られるだろう。

FELTのタイヤ交換など [自転車]

 自分の普段使いにしているFELT SPEED50は中古で購入した時点で既にタイヤのサイドに亀裂が少し入っていたものの、タイヤ表面はさほど減っていなかった為、そのまま乗り続けていた。前所有者はあまり走っていなかったらしい。
 それから2年以上経って走行距離が602.5kmとなり、亀裂の数が異様に増えてきた。しかも、タイヤ表面もツルツルで雨天ではまともに走れないほどになっていた。
 「いい加減タイヤを替えなきゃなー」なんて思っていたところへ、子供が通学で使っているラレーTM7のリアタイヤが全体的に左右に波打ったようになってきた。具体的にはセンタースタンドで自転車を立ててリアタイヤを回して後ろから見ると、タイヤが左右に1cmほど揺れるのだ。子供によれば、振れ幅の大きい部分がブレーキパッドに当たってしまい、一瞬ブレーキが掛かったようになってしまって調子が悪いんだそう。片道8kmと距離が長いし、決して舗装状態の良い道では無く、路面の凸凹でスポークの張り具合に斑が出たらしい。
 そこで、TM7を購入した自転車ジョイ岐阜島店に、FELTの前後タイヤ交換とTM7のリアタイヤの振れ取りをお願いした。

 そのお店はお隣の岐阜県にある。「どーして遠いお店にわざわざ?」と不思議に思われるかも知れない。確かに、自宅近くに自転車屋は数軒あるし、サイクルベースあさひなどの大型チェーン店もある。けれど、子供の通学用自転車を買う際に一通り巡って見たら、どの店もこちらの質問にまともに答えられず「技術力に難有り」で、利益率の高い自転車を何とかして売りつけようする営業姿勢に強い不信感を感じてしまったのである。
 自宅近くのお店は全滅だったので、ネット上を彷徨って探し当てたのが、自転車ジョイ岐阜島店だった。実際にお店に足を運んで色々話して「ここなら安心してお願いできる」と直感、以後自転車に関しては全てこのお店にお願いしている。

 自宅から岐阜島店までは18kmほどなので、自走して行っても良かったんだけど、天候が怪しいので自宅まで引き取りに来て貰った。
 引き取られてから数時間も経たないうちに「作業は全て終わりました」と電話が入った。その作業の早さにビックリ。(@o@)!配達の都合で納車は翌日となり、雨の中を自宅まで届けて貰った。
 納車は夕方で、軽トラックで2台ともカバーを掛けて濡れない状態にして運ばれて来た。流石、気の利く自転車屋さんである。整備内容の説明を受け、思いのほか安い料金を支払って玄関に止めた。その時、2台とも洗車してあるのに気が付いた。勿論、支払った金額には、洗車に関する費用は一切含まれていない。ウーン、流石だ...(^^ )

 今回交換したタイヤはSCHWALBE(シュワルベ)のLUGANO(ルガノ)というモデルで、お店に「耐久性重視」で選んで貰った。
SCHWALBE(シュワルベ)のLUGANO(ルガノ)
新しいタイヤなので両サイドにヒゲがあり、表面にはダイヤモンドパターンがある。
SCHWALBE(シュワルベ)のLUGANO(ルガノ)のダイヤモンド・パターン
今までツルツルのタイヤを見慣れてしまっていたせいか、とても新鮮に感じてしまう。
 今まで途中で雨に降られたりしたら、スリップしないように速度をグッと落として濡れながら走っていたが、これからはそんな面倒な事をしなくても済みそう。(笑)先日、ヘッドライトも修理したから、走行に関しては全く不安の無い状態になった。
整備が終わったFELT SPEED50
これで懸案事項は一通り解決した事になるが、気になる点が一つだけ残っている。それはズボンの裾にチェーンの汚れが付く事。今は右足側の裾を輪ゴムで縛ってチェーンに触らないようにしているけれど、乗る度に裾を縛るのが一寸面倒に感じるのだ。
 「チェーンカバー付ければ?」と考えるのは当然のことで、ネット上で色々と調べたが、フロント・ディレイラーがトップスイングタイプでないと市販のチェーンカバーは取り付けられない。FELTのディレイラーはダウンスイングタイプなので、残念ながら取り付け不可。ダウンスイング用のカバーも有るには有るが、ディレイラーの前と後ろで二分割となったものばかりで、一体型は無い。「どうしたモンかいなー...」と目下思案中である。