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グレコLS-120CSのレストア(その3:完成) [音楽]

前回からの続き)

 ギター本体は何とか一通り整備したものの、「YAMAHA SELECT by EMG」のピックアップはフロントと音がかなり違って「こりゃぁ一寸変だよなー。」
 しかし、グレコの代表的なハムバッカー・ピックアップ「Dry」は生産年に依って(構造も音も)かなり違う為、ぴったりのピックアップを見つけるのは難しい上に、近年は「ジャパン・ビンテージ」なる単語の影響で中古でも価格が高騰しているので、うっかり手を出せない。
 「うーん、どうしよう?...でも、音が出ないんじゃ意味無いしなぁ。」悩んでいるうちに1年以上が経過していた。(滝汗)

 そんなある日、何気なく「そういえばLaceピックアップって今はどんな風になってるんだろう?」と思い、Laceのサイトを覗いた。すると、Laceを一躍有名にしたピックアップ「Alumitone(アルミトーン)」のブルーのハムバッカーだけが安くなっているではないか。しかも、2個購入すれば日本への送料は無料。「おぉ、これは...!」その場で購入。1週間強で自宅に届いた。
届いたLaceのAlumitone
箱の裏には宣伝文句とオーム値が記載されている。
箱の裏の説明書き
通常のハムバッカーの半分程度の抵抗値しかない。これだけを見ても高音域がしっかり出るであろうことが予想できる。
 早速付いているピックアップを外す。
ピックアップを外しているところ
序でにポット周辺を見るとえらく汚いので、全て外して清掃した。
ポット周辺の汚れが凄い
Alumitoneはコイル部が無いので、普通のピックアップよりも厚さが薄い。
Alumitoneは薄い
元々付いているピックアップ固定用のネジでは長過ぎる為か、短めのネジとスペーサーが付属してくるので、そちらを使う。
付属してくるスペーサーと短めのネジ
ピックアップの交換は簡単で、古いピックアップの配線を外し、新しいピックアップの線と入れ替えるだけだ。
配線し終えたところ
ピックアップがブルーなので雰囲気がだいぶ変わったけれど、青という色は黄や赤に馴染むので、違和感はない。
ピックアップ交換を終えたところ
早速一寸音を出してみたら、「ん?リアは結構ストラトっぽいかも。」
 Alumitoneは高音域が良く出るピックアップだから、メイプルボディ・メイプルネックと相まって、レスポールとはかなり違ったややトレブリーなサウンドだ。元々のピックアップはフロントしか音は出なかったけれど、それと比べても高音域がかなり多く出ている、という感じ。一般的なレスポールのハムバッカー・サウンドを予想していると一寸面食らうかも知れない。(笑)
 まだピックアップの高さ調整は何もしていないので、低音側を弦に近づけるなどすれば多少は変わってくるだろうけれど、高音域の主張が強い音の傾向はあまり変わらないだろう。音を聞く限りでは、ボディやネックの材質が大きな影響を与えているようだ。

 オリジナルとはやや違う音になったけれど、これで普通に使える状態になった。後は練習あるのみ...か。(滝汗)

(完)
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